もくじ
IT業界のなかで開発職として活躍するには、プログラミングの知識やスキルが必要不可欠です。
とはいえ、人手が足りないとされているIT技術職を目指したいと思っても、初心者にははじめに取り組むべきことが何なのかもわからないですよね。
そこで今回はプログラミングの基礎を独学で学ぶ方法とコツについてご紹介したいと思います。
- とりあえず独学で学んでから次の一手を打っていこうと考えている
- 何をしたらいいかわからなくて困っている
そんな方は要チェックです!
初心者が独学でプログラミングを学ぶ前に必要なこと
コンピュータは私たち人間と違って指示がないと動くことが出来ません。
プログラミングとは、簡単に言うと「コンピュータへの指示書」を作ることであり、コンピュータを動かす人間は、コンピュータが理解できる言葉で指示書を作る必要があります。
その「コンピュータが理解できる言葉」というのがプログラミング言語というわけです。
そんなプログラミング言語を初心者が独学で学ぶ際にはまず、
- 何を学びたいのかを決める
- 必要なツールの準備
という2つのことから始めましょう。
何を学びたいのかを決める
ざっくりとでもいいので、
- 何を作りたいか
- どのプログラミング言語を使うか
- どんな開発環境を用意するか
といった点は事前に考えておきたいところです。
例えばアプリを作りたいと考えている場合には、まずiOSなのか、Androidなのか、Webアプリなのかを決めましょう。
仮にWebアプリを作りたいと考えているなら、“Java”や“Ruby”もしくは“PHP”などが利用できます。
何を作るか、どのプログラミング言語を使用するか決まったあとで必要な開発環境を用意すると、準備がスムーズに進みます。
必要なツールの準備
プログラミングの学習にはそれほど準備するものはありませんが、最低限、次の4つはを準備しておきましょう。
- パソコン
- テキストエディタ
- IDE(統合開発環境)
- 学習時間
パソコン
ひとまずパソコンは1台あれば十分ですが、できれば持ち運びしやすいノートPCがあると便利です。
また、OSはMacでもWindowsでも問題ありませんが、特定のアプリを開発したいなどの希望によってはOSが限定されることもあるため注意が必要です。
iOSの開発にこだわる場合にはMacを用意しておくと安心でしょう。
テキストエディタ
テキストエディタはプログラミングコードを記述するものです。
パソコンやスマートフォンアプリにあるいわゆる「メモ帳」にプログラミングに必要な機能や操作性が備わったようなものをイメージするとわかりやすいかもしれません。
テキストエディタにはさまざまな種類がありますが、無料の「Atom」「SublimeText」「Visual Studio Code(VSCode)」などはユーザーも多くおすすめです。
IDE(統合開発環境)
IDEとは、ソフトウェアの開発をするうえで必要なツールがそろっているソフトウェアです。
iOSアプリを作るときに使えるXcode、Androidアプリを作るときに使えるAndroid Studioなど、何を作るかによって必要なIDEも異なります。
学習時間
簡単に準備できそうで、実は最も準備が難しいのが学習時間の確保です。
一般的にどのプログラミング言語でも、基礎を学ぶのに200時間程度、実用的なアプリを作れるようになるまでであれば300時間程度の時間の確保が必要でしょう。
例えば1日3時間程度勉強するのであれば、単純計算で100日、およそ3ヶ月程度かかることになります。
目標とする期間がある場合は、その期間内であれば1日に何時間勉強すべきかをあらかじめ見積もっておきましょう。
初心者が独学でプログラミングを学ぶための5つのステップ
プログラミングを独学する際に陥りがちなのが、基礎をしっかり学ぼうとし過ぎること。
もちろん基礎を学ぶことは大切ですが、実践しながら学んで行く方が効率的といえます。
例えば次のような流れで学習をすすめていくと、実際に実務にも入りやすいでしょう。
- プログラミングの基本を理解する
- 作りたいものを決める
- 参考書や参考サイトなどを参考にプログラムを書く
- 書いたプログラムを実行してみる
- できていない部分の問題を解決する
2~5を繰り返していくことで、次第に「ここはこうしたいな」と感じたことに対応できる応用力がついてくるはずです。
その際、できない部分・わからない部分を決して放置しないこと。
参考書や参考サイト、プログラミングに詳しい人に聞くなど、あらゆる手段を使って解決しながら前にすすむことで、その問題以外の部分についてもより理解を深めることができるでしょう。
初心者が独学でプログラミングを学ぶ方法1【本を読む】
IT分野に限らず、独学で学習を進めるにあたっての王道ともいえるのが「本を読む」ことです。
本を読んで学習を進める場合、次のようなメリットとデメリットが考えられます。
本を読んで学ぶ方法のメリット
本を読んで学ぶ方法のメリットは3つあります。
- いつでも自分のペースで勉強できる
- 基礎的な部分について図や文章で丁寧に説明されている
- サンプルソースが付属している場合もある
本を用いての学習は、自分のペースで学習を進められることが最大のメリットです。
また、図や文章で丁寧に説明されている本が多く、基礎的な部分をきちんと理解するまでじっくり学習できる点も大きなメリットと言えるでしょう。
学習用の本の中には、サンプルソースが付いていて試しながらページを進めていき、一度作り上げてみることができるものがあります。
「とりあえず真似をしてコードを打ち込んでみる」ことで、学びを深めていく方法がとれるのもポイントです。
本を読んで学ぶ方法のデメリット
一方で、本を読んで学ぶ方法にはデメリットもあります。
- モチベーションを保つのが難しい
- どの本を選べばよいのかわからない
- 専門書は値段が高く分厚い
本を読む学習スタイルは、モチベーションを保つのが難しく、継続させるには徹底した自己管理が必要です。
また初心者向けの本にはたくさんの種類があるため、自分に適した本にすぐには巡り合えない可能性がある上、そもそもどの本を選べばいいのか分かりづらいという難点もあります。
さらに、IT系の専門書は値段も高く分厚いため、持ち運びにも不便。
1冊分の学習を終わらせるのに時間がかかり、やる気も削がれてしまいがちです。
何冊も必要になると費用もかさんでしまうので、時間とお金に余裕がないと、本での学習はデメリットの方が大きくなってしまうでしょう。
初心者が独学でプログラミングを学ぶ方法2【ネットで調べる】
「ネットで調べる」のも方法のひとつです。
インターネットで検索すると、さまざまな初心者向けの学習法が紹介されています。
そのため、検索してヒットしたページを参考にしながら、わからないことを都度調べて学習を進めていくことも可能です。
しかし、ネットで調べて学ぶ方法にもメリット・デメリットがあります。
ネットで調べる方法のメリット
ネットで調べる方法のメリットは大きく2つあります。
- 無料で見られるものが多い
- 本には書いてない、発展的な情報が掲載されていることもある
本を読んで学ぶ方法のデメリットとして、IT系の専門書は高額なものが多いことを挙げましたが、ネットであればお金をかけずに有益な情報を手に入れられます。
また、移動中など場所に囚われずに調べられるのもメリットです。
さらに、本には書かれていない発展的な情報や最新情報が掲載されているケースもあります。
“今、必要な知識”や“今、求められているスキル”を確認できるのがネットのメリットです。
ネットで調べる方法のデメリット
しかし、ネットで調べる方法にも3つのデメリットがあります。
- 情報が散見されるため、ピンポイントで欲しい情報を検索するのが難しい
- 個人が書いているものが多いので、初学者にとって内容が不親切なものが多い
- やっぱりモチベーションが保ちづらい
ネットには本よりもたくさんの情報があり、上手に検索ができないと欲しい情報になかなか辿り着けません。
また、個人が書いているブログも多いため、内容が不親切だったり、正しい情報なのかわからなかったりするものも……。
欲しい情報がまとめられておらず、複数のサイトから断片的な情報を集めて推論しなければならないことも少なくありません。
間違った内容や書き手によって見解が異なるものもあり、取捨選択が難しいこともネットで調べるときの大きなデメリットです。
初心者が独学でプログラミングを学ぶ方法3【有料の通信講座を受講する】
本やネットから自力で必要な情報を探し出すよりも便利で、学ぶべきことがまとめられている「有料通信講座を受講する」方法もあります。
これには、下記のメリット・デメリットが挙げられます。
※有料の通信講座とは、ホームページに動画やスライドなどの教材が掲載されていて、受講者がそれを見ながら勉強する非対面型のサービスを指しています。
有料の通信講座を受講する方法のメリット
有料の通信講座を受講する学習方法には、3つのメリットがあります。
- 動画やスライドで学習できるため、本よりもわかりやすい
- 自分に合ったペースで学習を進められる
- 定額制のサービスもあり、本より安いケースもある
基本的に有料の通信講座は、本での学習のパワーアップ版と考えておきましょう。
自分に合ったペースで学習を進められるだけでなく、動画やスライドでより理解しやすい説明を見ることができます。
高額な専門書を何冊も購入することを考えると、定額制の通信講座のほうが安くなるケースもあるため、費用を比較するときにはトータル金額を意識するようにしましょう。
有料の通信講座を受講する方法のデメリット
ネットと本のいいとこ取りのような有料通信講座ですが、やはりモチベーション管理が難しいというデメリットがあります。
通信講座の多くは、動画やスライドを見て学ぶ一方向的な学習スタイルとなるため、自分でしっかり進めていく意志をもたないと、途中で挫折してしまう可能性も高いです。
そのため、自己管理ができない人にはあまりおすすめできない方法となってしまいます。
初心者がプログラミングを学ぶコツ
ここまで、
- 本で学習する方法
- ネットで調べる方法
- 有料通信講座を受講する方法
これら3つの勉強方法をご紹介してきましたが、初心者が独学でプログラミングを学ぶコツは、自分に合った方法を選ぶことです。
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分にはどの方法が合うのかを考えてから学習を始めるようにしましょう。
プログラミングスクールという選択肢もある
「独学での学習だと不安」「自分には独学は向いていないかもしれない」という方には、プログラミングスクールという選択肢もあります。
プログラミングスクールのメリットとしては、
- 授業が定期的にあるためモチベーションや進捗の管理が楽
- 質問や相談など一人ひとりに合わせたフォローが受けられる
- 講師やクラスメイトがいるので孤独を感じにくい
などがあります。
その一方で、
- 通学の手間や時間がかかる
- 高額なものが多くなかなか手を出しづらい
などのデメリットがあるのも事実……。
独学なら、費用を抑えようと思えばネットを駆使するなどで安く済ませられる可能性がありますが、モチベーションの維持や教材との相性を見極めるのが難しいところです。
プログラミングスクールは、モチベーション管理、質問・相談など一人ひとりに合わせた対応をしてもらえる反面、高額という難点もあり、選択時にはとても悩みますよね。
まとめ
独学でプログラミングの基礎を学ぶ方法は主に、
- 本を読む
- ネットで調べる
- 有料の通信講座を受講する
の3つがあります。
それぞれのメリット・デメリットを押さえたうえで、自分に合った方法を選択したり、組み合わせたりすることで独学での学習も可能です。
しかし、独学の場合自己管理を徹底し、モチベーションを維持していくのは至難の技。
- 独学では限界を感じている人
- もっと高度なことを学んで知識を深めたい人
- 学習習慣をつけたい人
このような人には、プログラミングスクールの受講がおすすめです。
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この記事に登場したキャリアカウンセラー
新卒時は、IT機器・ITシステムなどの新規提案を行う企業に営業職として入社。その後、企業の採用問題に向き合いたいと考え、UZUZへの転職を決意。
現在はUZUZ内一の癒し系キャリアカウンセラーとして活躍中!
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