近年田舎に移住する人が増加しています。 都会と違い、時間の流れがゆったりしていること。 せかせかせず、穏やかに生活できること。 そんな理由から「田舎暮らし」を望む人が増えています。 でもここで問題がひとつ。
田舎に移住したとしても、ちゃんと暮らしていけるのか? この部分を不安に思う人が多いようです。 もちろん移住した後も継続して同じ仕事に就く人もいます。 ですが多くの人が新しい仕事を見つける、または作る必要があるでしょう。
そう思うかもしれません。 でも、工夫次第では田舎でも稼ぐことができるのです! 今回は「田舎で儲かる仕事」に焦点を当てていきたいと思います!
- 田舎で儲かる“田舎ならでは”の仕事
- 田舎で儲かる“意外な”仕事
田舎で儲かる“田舎ならでは”の仕事とは?
自然を利用した仕事は田舎ならではの商売といえるでしょう。 こちらでは代表的な
- 農業
- 林業
- 漁業
この3つの仕事について見ていきます。
“田舎ならでは”の仕事その1:農業
農林水産省の「都道府県別食料自給率について」を見ると、農業従事者の数は年々減少していることが分かります。 2015年時点では209万人です。 農業従事者の減少に伴い、全国の食料自給率も低下しています。
- 自分で野菜や果物を育てられるので買い出しの支出が減る
- 体力を使う分、健康に良い働き方ができる
- 休みが不規則
- 朝が早い
- 気候や天災に大きく左右される
会社のように土日は休めるというわけではありません。 常に自分の農地を見て作物がちゃんと育っているか、動物に荒らされていないかをチェックする必要があります。 なお、2014年度の北海道の食料自給率は208%と全国1位です。 「農業に挑戦したい」 「場所にこだわりはない」 そんなあなたは儲かりそうな田舎への移住を検討してみるのもいいでしょう。
“田舎ならでは”の仕事その2:林業
林野庁「国民経済及び森林資源」によれば、林業従事者は農業従事者よりも減少傾向にあります。 2015年時点では全国に4万8,000人しかいません。 林業を地場産業としている地域では、関連従事者を育てるアカデミーをつくり、後継者を増やす取り組みを行っています。 日本は国土の約7割が森林に覆われています。 そのため、林業の仕事はなくならないと考えられます。
- 一人で作業をする場合が多いので黙々と作業に取り組める
- 雨の日は作業ができないため、過剰な過労を避けられる
- 年収が低い
- チェーンソーなどを使用するため、労働災害発生率が高い
実は林業の平均所得は、他の産業と比べて−110万円の差があります。 この点でいうと林業は“田舎ならでは”の仕事ではありますが、“稼げる仕事”からはズレてしまうかもしれませんね。
“田舎ならでは”の仕事その3:漁業
島国の日本では多くの地域が海の恩恵を受けています。 そのため各地域で漁業がさかんです。 しかし農林水産省の「漁業労働力に関する統計」を見ると、漁業従事者は全国で16万人しかおりません。 最近では漁業の担い手を増やすため、漁師としての就業を支援するイベントも開催されています。
- 年収が高い
- 「稼ぐ時」と「休む時」を好きにできる
なんと漁師は40代になれば、800万円ほどを稼げるようになります。 もちろん漁獲量や天候などによりますが、これはすごい数字ですよね。 港の近場ではなく遠洋漁業をすれば、より一層年収は上がると考えられます。
- かなりの体力を使う
- 船酔いに強くないとそもそも働けない
また遠洋漁業の場合、数週間は海上での生活です。 家族と会えず船という狭い空間に長期滞在するため、日常生活とは少し違う環境で働くことになります。
田舎で儲かる“意外な”仕事とは?
さてここからは、田舎で儲かる“意外な”仕事を紹介していきます!
田舎で儲かる“意外な”仕事その1:移動販売
意外な仕事のひとつめは「移動販売」です! 都会と違って田舎にはコンビニが豊富にあるわけではありません。 最近では個人店が減り、シャッター街が増えてきました。 遠出ができないお年寄りの中には、食料品や生活用品の調達に困っている方もいます。 そのような過疎地域では「移動販売」の仕事に需要があるんです。 たとえば徳島県では、スーパーマーケットと連携して車で「移動スーパー」を行う会社があります。 その名も「移動スーパーとくし丸」! スーパーまで買い出しに行けないお年寄りにとって、近くまで来てくれる移動販売の車はとても助かりますよね。 過疎化が進む地域において、今後移動販売はますます需要が高まっていく仕事です。
田舎で儲かる“意外な”仕事その2:自宅で開業
田舎で働く場合、企業に就職するという選択肢以外に「自宅で開業する」方法もあります。 たとえば音楽教室や英会話教室など、その地域の人たちを相手に仕事を行うことが当てはまります。 自宅で開業すれば、わざわざ事務所を持つ必要もありませんよね。 また最近は古民家を利用した「古民家カフェ」や「ゲストハウス」も、田舎でできる仕事として人気です。 ホームページを作って告知すれば、国内外からのお客さんを迎え入れることができます。 特に最近は癒しや非日常を求め古民家に興味を持つお客さんも多いです。 そのため、需要が見込める仕事であることは間違いないでしょう。
田舎で儲かる“意外な”仕事その3:通販
田舎でもインターネットがつながる場所であれば「通販事業」を始めることができます。 たとえば田舎の伝統工芸品を販売したり、地域の農家と提携して無農薬野菜を売ることも可能。 海沿いにある地域に移住するならば、海の幸や真珠を通販で売ることもできます。 このように、現代では田舎にいてもパソコン一台で全国から注文を受け付け、仕事にすることが可能です。 英語を使って発信すれば、商品によっては世界を相手に商売をすることができます。 お店が少なく交通網が発達していない田舎にいても、世界中の人をクライアントに仕事ができるのです。
田舎で儲かる仕事をするために必要なこと
田舎で仕事を始め、儲けを出し続けるためにしておくと良いことが主に2つあります。
近所付き合いを大切にする
田舎はコミュニティが狭いため、近所との付き合いはとても濃くなります。 そのため自身の仕事を近所の人に知らせておけば、周りの人がお客さんになってくれます。 さらにゆくゆくはリピーターになってくれる可能性があります。 近所の人の口コミが広がれば、地域を超えて多くの人が足を運んでくれることもあるかもしれません。 事業を存続させるためにリピーターの存在は必要不可欠です。 そのためにもコミュニティが狭い田舎では、一番近くにいる人、つまり近所の人からの信頼を得て徐々につながりを広げていきましょう。
インターネットで発信する
全国の人がお客さんになる通販やゲストハウスのような仕事の場合、SNSやブログで仕事の情報を発信しておくといいでしょう。 メディアの目に止まってインタビュー受け、何かの媒体に取り上げられれば、認知度が一気に上がるかもしれません。 また上述したように、英語で情報を発信すれば海外の人にも知ってもらえます。
田舎で儲かる仕事をするなら!
田舎ならではの仕事に加え、現代だからこそ実現できる商売も増えてきました。 インターネットの使い方、近所の人との交流の仕方によって、予想以上に儲かる仕事になる可能性があります。 新たな地で仕事をはじめたい方、自分の力を試してみたい方は、田舎での仕事を検討してみてはいかがでしょうか。
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