もくじ
「新人や若手の教育体制の整備をし教育の計画を立てたいけれども、何から手を付けていいかわからない」とお悩みではありませんか。今回は教育体制の整備のために知っておきたい新人教育の3つのポイントと、教育体制の重要さを学ぶことができる短期離職の事例をご紹介します。
教育体制を構築したいとお考えの方や、教育体制の見直しをお考えの方は是非ご一読ください。
1.新人に必要な「社会人基礎力(基礎学力・専門知識をいかす力)」教育
「社会人基礎力」とは、2006年より経済産業省が提唱している概念で、12の能力要素から構成されています。職場だけではなく、地域社会等で多様な人々と一緒に仕事をするために必要とされる基礎的な力です。そちらをベースに、新人や若手の教育で特に大切にしたい4つのポイントをご紹介します。
基本的なビジネスマナー
基本的なビジネスマナーは、新人や若手であったとしても、身に着けておきたい欠かせないポイントといえます。
社会人としての常識
敬語の使い方や電話の受け方・掛け方、ビジネスメールの書き方、そして報告や連絡や相談など、社会人としての常識を業務に就く前に教えておきましょう。
人間性の育成
思いやりや公共心だけではなく「倫理観」も重要なポイントのひとつです。規範意識の高い豊かな人間性を持つ人材を育むことで、チームやクライアントとのコミュニケーションを円滑にし、仕事をスムーズに進めることができるようになります。
基本的な生活習慣
基本的な生活習慣は学生時代に身に着けておきたいところです。しかし案外身についていない新人も多いもの。早寝早起きだけではなく、規則正しい生活や食事のバランスや回数も体調管理につながる重要なポイントです。
前に踏み出す力
行動力を身に着けることで、失敗を乗り越え粘り強く取り組むことができる力を育むことができるようになります。
主体性
物事に自分から進んで取り組む力を育むためには、責任を与え成功体験を重ねることが大切です。
実行力
自ら目標を設定して確実に行動する力は、仕事に対するモチベーションを維持する為に必要不可欠といえます。
考え抜く力
疑問を持ち考え抜く力を鍛えることで、問題解決に積極的に取り組みことができるようになります。
課題を発見する力
問題に直面したら単に解決法を探すのではなく、表面に見えている箇所ではなく根本に隠れている問題を探すことが大切です。現状を正確に分析して、目的や課題を明らかにする力を育みましょう。
計画力
課題を解決するために、工程を明らかにし準備する力を養うことで、ひとりで課題の解決に取り組むことができるようになります。
想像力
イノベーションを起こすためには「新しい価値」を生み出す想像力が必要不可欠です。
チームで働く力
ひとりではなく多彩な人々と一緒に、目標に向かって協力をする力は、チーム単位で仕事をするうえで欠かせない能力といえます。
発信力
単に自分の意見を伝えるだけではなく、相手に「わかりやすく伝える」力を備えることで、コミュニケーション工数を減らすことができます。
傾聴力
相手の意見に耳を傾けるだけではなく、心を開いて聴くことで、相手の意図を汲むことができるようになります。
ストレスコントロール力
ストレスを軽減するためには発生源に対応する力を持つことも必要です。ストレス耐性を高めるだけではなく、コントロールの仕方もレクチャーしましょう。
参考元:経済産業省 「社会人基礎力」
2.若手の「専門領域」を伸ばす教育
専門領域を伸ばす為には、バックアップ体制とフォロー体制の構築が必要不可欠です。
仕事に必要な知識
仕事に必要な知識は入社後の新人研修だけではなく、フォローアップ研修、キャリア教育などで段階的に学びを深められるようにすることが大切です。キャリアに応じて研修を行うだけではなく、希望や必要に応じて適切な知識を得ることができるよう、研修や勉強会などを行いましょう。
資格
資格取得を奨励する取り組みは多くの企業が行っています。自社で勉強会や研修を行う企業もあれば、資格取得のための勉強代を支給する企業もありその取り組みは様々です。資金の提供だけでなく資格取得のための有給支給など、バックアップ体制を整えるのも大切なポイントです。
適切なキャリアアップが図れるように、資格の取得例やスキルの組み合わせ例などを提示し、キャリアプランと照らし合わせて勉強を進められるように配慮しましょう。
カリキュラムの設定
カリキュラムの設定を綿密に行うことで、研修の成果をあげることができます。たいていのOJT研修では、簡単な社内ルールやシステムの利用法以外は、教育を担当した人物の裁量によって教えることやタイミングが異なります。これをしてしまうと「自社内の新人を〇ヶ月で一人前にする」などの目標を追うことが出来ず、属人的になってしまいます。
カリキュラムを整備し、誰が研修を担当しても同じ内容を同じスケジュールで進められるようにしましょう。
「採用後の研修制度がうまく機能していない」「効果的な研修を行いたくてもどのようなカリキュラムを作ればいいのか分からない」など、採用後の研修に不安を感じている方は一度UZUZにお問い合わせください。UZUZでは採用活動中だけでなく採用した後のコンサルティングも行っており、求職者の企業定着率は90%を超えています。
▼詳しくはこちらから!
新人・若手の教育体制を計画したい・見直したい!そのお悩み、株式会社UZUZ(ウズウズ)へ!
3.「メンター制度」の重要性
職場でのコミュニケーションに苦手意識を感じる若手社員が増えている中、「メンター制度」を活用した人材育成が注目されています。メンター制度を導入しロールモデルとなる人物を設定することで、社員の意欲を引き出し成長を促すことができます。
メンター制度とは
メンター制度ではメンターがメンティを個別支援します。
メンター/メンティ
「メンター」は、豊富な知識だけではなく多彩な職業経験を有した先輩社員のことで、「メンティ」と呼ばれる後輩社員の指導に当たります。この際メンターは直属の上司や先輩以外が担当します。
キャリア形成における課題の解決を援助するだけではなく、職場内での悩みや問題を解決するためのサポート役を担います。「メンタリング」と呼ばれる面談を定期的に行い、双方向の対話を通して関係性を構築します。
この際注意したいのが、ただ面談を行うのではなく毎回「話すテーマ」を設定すること。テーマを決めないと、せっかく面談時間を設けても無駄に終わってしまう可能性があるからです。そしてメンティが心をひらくように、雑談を交えて本題に入ることも大切です。メンターはあくまで“メンティの味方”という立場なので、兄弟のつもりで話すようにしましょう。
マッチングの大切さ
メンターとメンティのマッチングは、先輩・後輩間の育成を行う人間関係を制度として整備するものです。つまり、自然発生する関係を人為的に作り上げるため、マッチングをしっかりと考える必要があります。
キャリアプランや性格だけではなく、ライフプランなど、お手本となる社員を選定することもメンター制度の要といえます。
ロールモデルとは
ロールモデルとは、将来目指したいと考えるような模範となる存在のことです。スキルや知識そして行動だけではなく、考え方やありかたについて刺激を受けることができる人で、態度や行動によって複数の人をロールモデルにすることも可能です。
ロールモデルは、社員の直接のお手本や目標としてだけではなく、精神的支柱となります。つまり、ロールモデルを育成することで、人材育成そのものにもつながります。
参考元:平成24年度厚生労働省委託事業 ポジティブアクション展開事業 「女性社員の活躍を推進するための メンター制度導入・ロールモデル普及マニュアル」
教育体制の不備が引き起こした短期離職の事例紹介
教育体制の不備によって短期離職に至る人も少なくありません。実際にUZUZで転職した求職者の中にもそのような方がいますので、ここでひとつ事例をご紹介しましょう。
Tさん(25歳 男性)は1社目を2ヶ月という短期間で退職してしまいました。一社目に入社した会社では化粧品の営業職として勤務しておりましたが、教育体制ゼロで超ワンマン経営の会社でした。「このままこの会社にいても未来はない・・・」そう考え入社2ヶ月目で退職に至りました。
引用元:「短期離職・2社経験の第二新卒者が業界最大手の企業へ転職!」
こちらのTさんが1社目に入社した会社は、教育体制が全く整備されておらず、長期的な就業が厳しい環境でした。
しかし2社目に入社した不動産の賃貸営業では、入社3年目にしてプレイングマネージャーに抜擢されたので「高いポテンシャルを秘めた優秀な人材であったとしても、教育体制が整っていないとその力を存分に発揮することができない」好例といえます。
まとめ
新人や若手に対する教育体制についてご紹介しました。教育体制を整備することで、「ポテンシャルが高いけれども専門的な知識が不足している」優秀な人材を活用できるようになります。
教育体制を整備することは大切な未来投資です。事業計画・採用計画と照らし合わせながら、自社に合った教育体制を構築しましょう。
自社に新人や若手を教育するノウハウがない企業様、今あるノウハウをもっと改良したいと考えている企業様は、UZUZにご相談ください。20代に特化した就職サポートを行うUZUZでは、企業様の採用コンサルも行っています。1社1社に合わせた採用サービスで皆様の課題を解決いたします。お問い合わせに関しては以下をご覧ください。