正社員と契約社員の違いとして、
- 給料
- 仕事内容
- 昇進の有無
- 待遇
- 責任の重さ
- 雇用期間
- 安定性
などが挙げられるため、転職を考えた時、「正社員と契約社員どっちを目指したらいいんだろう……」と悩む方は多いと思います。
ただ、一般的には正社員は勤続年数に応じて給料が上がっていくもの。
ですので就職・転職エージェントとしては、「正社員」の方が、雇用が安定しておりキャリアも積めるのでおすすめです。
とはいえ実際の「お金まわり」を比べてみないと、納得しづらいという気持ちも分かります。
そこでこの記事では「具体的な給料の違い」など、正社員と契約社員の給料事情について詳しく解説していきます!
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契約社員の平均給料は、実際いくらなの?
まずは契約社員の平均給料について。
東京都産業労働局が公表しているデータによると、ズバリ契約社員の平均年収は362.9万円です!!
一方で、国税庁のデータによると正社員の平均年収は441万円。
たとえばサービス業務での平均年収は285.6万円だったりと、業界・職種によって大きく変わってきます。
逆に、正社員と給料の差がほとんどない場合も……。
つまり、雇用形態ばかりに気を取られず「どんな業務をするのか」ということが大切なんです!
契約社員の賞与(ボーナス)はある?
以下のデータを見て分かる通り、支給している企業は全体の58.1%。
また、支給額は「20万円から60万円」が全体の40%を占めています。
契約社員の退職金はある?
それでは退職金についても見ていきましょう。
賞与とは異なり、ほとんどの企業で契約社員に対する退職制度を設けていません。
以下のデータによると、退職金を支払っているのは13.2%にしか過ぎないのです。
参照元:東京都産業労働局「契約社員に関する実態調査(平成28年3月)」
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査(平均給与)」
【業務内容別】契約社員の平均給料
ここでは契約社員の平均給料について、業務内容別にもっと詳しく紹介していきます。
東京都産業労働局が公表している平成28年度のデータによると、業務別の平均年収は以下の通りです。
- 1位:管理的業務
いわゆる管理職です。部下をまとめ、仕事に取り組みやすい環境を用意します。 - 2位:専門的・技術的業務
国家資格を持っている、あるいはエンジニアなど専門知識や技術を身につけた人しかできない業務のことです。例えば弁護士や医療従事者、ITエンジニア、コンサルタントなどですね。 - 3位:販売業務
店頭で接客やレジ打ちなどに従事する「販売スタッフ」などがこれに該当します。 - 4位:運輸・通信業務
電車・自動車・船舶・航空機などの運転・操縦の仕事や通信機の操作などに従事します。 - 5位:保安業務
各種施設の警備・住宅セキュリティーなど個人の財産などを守る業務を担当する仕事です。 - 6位:事務的業務
会社の会計や人事、事務作業などの業務に従事します。 - 7位:生産工程・労務
機械の組み立てや修理、建設や運搬・清掃など生産工程や労務的作業と幅広い職種を含みます。 - 8位:サービス業務
飲食店やホテルなどでの接客、調理師・理容師・美容師、ホームヘルパーなど、おもに個人を相手にサービスを提供する業務が対象です。
例えば管理的業務の場合、「マネジメント能力」が必須です。
マネジメント能力とは、部下を育成したり、仕事を効率よく進めるために改革を行ったりとリーダーとして組織・グループをまとめて引っ張っていくこと。
労働時間の削減・組織体制の見直し・部下の健康管理といったものもマネジメント能力が必須です。
また、専門・技術的業務の場合は、資格や特殊な技術が求められます。
このようなスキルは短期間で得られるものではなく、実務経験を通して少しずつ蓄積されていきます。
その結果、人材としての付加価値が高まり、給料に反映されていくのです。
マネジメント能力や専門スキルなどの「自分だからできるスキル」を身につけてこそ評価されます。
【給料はどっちが高い?】“契約社員”と“正社員”を徹底比較
ここまでの説明も含め、契約社員と正社員の違いについて表にまとめて比較してみましょう。
正社員と契約社員の格差についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
勤務時間や副業・転勤に関しては契約社員の方が自由度が高くメリットと言えます。
でも結局のところ、賃金でいうと正社員の方が貰える金額は高いんです。
また東京都産業労働局が行った契約社員の意識調査によっても「賃金・賞与・退職金」の3項目において「正社員と差を感じている」ことが示されています。
給与・賞与・退職金以外に着目してほしいのが「昇給・昇進の有無」です。
正社員の場合、定期的に給与査定があります。
パフォーマンスに応じて昇給したり、役職がついたり。
一方で契約社員の場合は契約満了まで給料や役職が上がることはありません。
もちろん契約社員であっても、契約更新時に交渉すれば昇給・昇進のチャンスはありますが、過度な期待はNG!
なぜなら、そもそも企業はコストを抑えるために正社員ではなく契約社員を雇っているからなんです。
このように正社員と契約社員では年齢が上がるにつれて給料の差が開いていきます。
正社員になることを目指して契約社員として就職を希望する方は実際に多いです。
ただ、入社する会社に「契約社員を正社員として登用する意思があるかどうか」「前例はあるのか」といったことが重要なポイントになります。
入社前にこれらが確認できない場合は、正社員への登用は期待しない方がいいんです……。
こちらの記事に「契約社員から正社員に登用」に関する内容を記載していますので、気になる方は参考にしてくださいね。
まとめ
もう一度記事の内容を振り返りましょう!
- 平均年収は契約社員が約363万円、正社員が441万円で年間80万円近い賃金差がある
- ボーナスは6割近くの企業が支給している
- 契約社員に対して退職金制度を用意している企業はほとんどない(13.2%)
- 契約社員であっても管理職や専門・技術職に就けば高収入が可能
- 昇給・昇進のチャンスが少ない契約社員は、年齢が上がるにつれて正社員との給料の差が開く
これらを総合的に判断すると、やはり正社員を目指す方が高い賃金が期待できます。
さらに給料面以外にも「福利厚生」や「雇用の安定性」を加味すると、正社員の方がおすすめです。
「趣味に時間を割きたい」「そこまで給料は高くなくていい」などと決めている人なら契約社員という選択でも良いのかもしれません。
しかし、もし「正社員ってなんだか大変そうだし、契約社員でいいや……」といった感じで、、なんとな~く契約社員を選んでいるのであれば、ちょっと待ってください!!
確かに、正社員って責任も重そうだし、場合によっては休日出勤や残業が続いたり、転勤もあったり……なんてイメージがあって、なんだか大変そうですよね。
そんなふうに、正社員をなんとなく敬遠してしまう気持ち、と~ってもよく分かります!
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