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読めばまるわかり!未経験者必見!損害保険業界を徹底解説vol.4

どのような保険を扱うの?損害保険の種類とそれぞれの特徴

前回から継続して、損害保険会社がどのような保険を扱うのか見ていきましょう。身近な保険から、存在さえあまり知られていない馴染みの薄い保険まであります。損害保険会社は、実に多くの種類の保険を扱っているのです。

動産保険:不動産とは逆に動産にかける保険もある

聞き慣れない言葉ですが、動産保険というものもあります。不動産ではなく動く物に保険をかけるのを、動産保険と言います。たとえば、美術品や高価な楽器、通信機器などを運ぶ時に保険に入れるのです。動かす物を一つ一つチェックし、保険の契約をします。

どこまでを保証するのかは、保険会社や保険内容にもよりますが、基本的には偶然で起こる事故からの補償です。火災や盗難、移動時の破損などがこれにあたります。高価な絵を美術館から別の美術館に運ぶことを想像すると、わかりやすいと思います。あまり馴染みのない保険ですが、損害保険業界を志すのであれば、知っておいて損はありません。

からだの保険:生命保険以外にも様々な保険がある

通常、生命保険は損害保険としては扱われません。しかし、生命保険以外でもからだに関わる保険はいくつもあります。生命保険以外のからだに関わる保険は、損害保険として扱われます。

たとえば、傷害保険です。普通傷害保険や交通事故傷害保険などがあります。偶然の事故による怪我をした時に、補償をしてくれます。あくまで怪我が対象ですので、病気に関しては補償対象にはなりません。

また、最近では自転車に乗る人用の保険が人気になっています。きっかけは、ここ数年で自転車事故をきっかけに高額の賠償金が発生したことです。2013年に神戸地方裁判所で判決が下った自転車事故では、小学生が起こした事故に9,500万円という高額な賠償額が命じられました。子供が起こした事故で、これだけの賠償金が発生してしまうのであれば、親も安心して自転車に乗せることはできません。そのため、少しでも安心して子供が自転車に乗れるように、自転車保険に加入する家族も増えています。

現在、全交通事故のうち2割は自転車事故です。自転車に関する交通ルールも2013年に変更になり、以前より厳しくなりました。交通ルール違反をしながら起こした事故への賠償金は当然高額になります。自転車保険は今後更に需要が高まると予想されています。

その他には、所得補償保険というものがあります。これは、労働者が怪我や病気によって仕事ができない時に適応されます。仕事ができない間、無収入になってしまっては困ります。その所得の損失を補償してくれる保険です。この保険は病気にも対応しています。

もう1つ、医療費用保険というものもあり、これは怪我や病気で入院した時に、健康保険では賄いきれない費用を、保険金として補償してくれるものです。これも病気にも対応しています。

このように損害保険には、保険の種類によって、怪我だけに対応しているものと病気と怪我の両方に対応しているものがあります。複雑に感じますが、契約者の希望に合わせて保険を組むことを考えると、多くの種類の保険が生まれてしまうのは仕方がありません。契約者の希望や声を聞き、それを反映させた保険を作るのも仕事のうちです。

旅行やレジャーの保険:旅先でお世話になる保険はこれ!

最後に紹介するのは、旅行やレジャーをする時に加入する保険です。そのため、レジャー保険と呼ばれることも多くあります。普段やらないスポーツをする時に、利用する人が多い保険であり、スポーツ中に怪我をした時に補償をしてくれる保険です。もっともイメージしやすいのは、スキーでしょう。怪我や事故が多いスポーツですので、保険に加入する人は多いです。

スキーの他にも、ゴルファー保険、テニス保険、つり保険、ヨット・モーターボート総合保険など様々な保険が用意されています。旅行に関しては、国内旅行障害保険、海外旅行障害保険があり、怪我以外の補償をすることも多いです。たとえば旅行先で盗難にあった場合には、当然保険が適応されます。

これらのレジャー保険は、基本的には単発契約です。その旅行に行っている間だけ入る保険になっています。そのため、実際に保険加入の手続きを行うのは、旅行会社やレジャー施設です。彼らへの営業も仕事である、と覚えておいてください。

執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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