もくじ
「既卒=ブラックしか無理」は迷信です!
ただ……
ただ、ブラック企業に入社してしまう既卒者が多いのは事実です。
なので、ポイントをおさえた就活をした方がいいですね!
- 既卒が就職できる会社なんて新卒に避けられて残ったブラック企業だけ
- 既卒の自分を採用する会社なんてきっと何か問題のある会社に違いない
など、「既卒=就職先に希望はもてない」と諦めかけてはいませんか?
就活への焦りなどから既卒者がブラック企業に入社してしまうことはたしかにあります。
しかし、だからといって「新卒=ホワイト企業/既卒=ブラック企業」というわけでは決してなく、既卒者でもホワイト企業に就職をしている方はたくさんいます。
その違いはズバリ「ホワイト企業に就職するためのポイント」をおさえているかどうか。
そこで今回は、既卒者がブラック企業に入社してしまいがちなパターンや、対処法、就活のポイントなどをご紹介したいと思います。
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既卒の就活生がブラック企業に入社してしまうわけ
既卒の就活生がブラック企業に入社してしまうありがちなパターンとしては、大きく次の3つがあげられます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
ブラック企業の定義とは
明確なブラック企業の定義というものはありませんが、一般的には過重労働やハラスメントが常態化している企業を指します。
コンプライアンス意識が低く、社員を大切にしているとは思えない企業です。
過重労働は健康への悪影響を及ぼしますし、ハラスメントは心の不調をもたらします。
なかには、最低賃金を下回る、残業代を払わないなど、労働に対する対価を正当に支払わないような企業もあります。
これらは、明らかな法令違反です。
こうしたことがまかり通っている企業であれば、間違いなくブラック企業といえるため、事前にその企業のことを知っておく必要があります。
ブラック企業に入社してしまう理由1:就職活動を本気でしなかった
既卒の方の中には、就活を本気でしていたものの、どうしても希望する就職先から内定がもらえず、泣く泣く既卒となってしまった方がいます。
しかし、その一方で「なんとなく就活する気が起こらなかった」などの理由から就職活動を本気でしてこなかったために既卒となった方もいます。
就活を本気でしてきた人の場合、就活に関するさまざまな情報網や自身の経験から「あ、この会社はブラック企業かも……」という一種のカンが働きやすいです。
しかし、就職活動を本気でしてこなかった人の場合、そうはいきません。
その結果、既卒でも大歓迎をしてくれるブラック企業に「既卒でも入社できた!ラッキー!」と、うっかり入社してしまうことがあるのです。
ブラック企業に入社してしまう理由2:焦って就職先を決めてしまった
最近では、新卒枠だけでなく、既卒枠や第二新卒枠での募集を行う企業も増えており、企業によっては既卒であっても新卒枠で応募可能な場合もあります。
ただし、あまりに年数が経過してしまうと、経験者優遇の中途採用枠ばかりが増えていきます。
経験者優遇の中途採用枠に応募したとしても、社会人経験のない人は世間一般的に「今まで何してたの?」と風当たりが強くなってしまうでしょう。
そのため、既卒者は卒業してからの時間が経過すればするほど、就活の際に焦りを覚えてしまう傾向があり、そんな時にブラック企業の「甘い誘惑」についなびいてしまうのです。
ブラック企業に入社してしまう理由3:求人情報の内容を鵜呑みにしてしまった
既卒の方が就活をしていると、既卒であるが故に次のようなことを考えてしまいがちです。
- やっぱり新卒は若いから有利だなぁ……
- やる気はこんなにあるのに……
- 給料の良い会社に入社して、新卒入社した同級生を見返したい!
- とにかく早く就職して社会人になりたい!
そんな時に、求人情報にこんな記載があったらどうでしょう?
- 年齢は全く関係ありません
- やる気重視!若手でも大きな仕事をお任せします
- 初年度から年収700万円も可能
- 書類選考なし!即日採用あり
ついつい「自分にぴったり!」と、つい情報を鵜呑みにして食いついてしまいますよね。
一般的にブラック企業の求人情報には、このような「懐の深い」「誰にでも応募できそうな」記載が少なくありません。
もちろん、このような求人を出している全ての企業がブラック企業であるとは限りません。
しかし、年齢や経験に見合っていない仕事や年収が記載されてたり、即日採用などがあり得る場合は注意が必要です。
既卒が就活を経て、ブラック企業に入社してしまった場合の対処法
それでは、もし入社した会社がブラック企業だった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
ブラック企業に入社してしまった時の対処法1:まずは落ち着いて考える
既卒者の場合は、これまでに正社員としての就業経験がないため、その会社がブラック企業なのかどうかの判断もしづらい部分があります。
そのため、特に問題のない企業に入社したとしても、何か仕事上のトラブルに遭遇すると「ひょっとしてブラック企業なのでは?」と疑心暗鬼になってしまうケースも……。
ブラック企業の特徴としては次のようなものが代表的です。
入社後に「ちょっとこれってどうなの?」と感じることがあったら、まずは焦らず落ち着いて考えるよう心がけてみましょう。
- 残業が多い・長い
- サービス残業が横行している
- 休日出勤が当たり前にある
- 社員の入れ替わりが激しい
- 上下関係が厳しすぎる
- 精神論を好む風潮がある
- パワハラやセクハラがある
ブラック企業に入社してしまった時の対処法2:誰かに相談する
一度気持ちがネガティブな方向に偏ってしまうと、この負のスパイラルからはなかなか抜け出せないものです。
そんな時は、ポジティブに物事を考えられる人や、経験豊富な人、あなたの性格をよく知る人などに相談し、アドバイスを求めてみましょう。
また「周りには心配をかけたくない」「相談できそうな人が身近にいない」「客観的な視点から的確な意見が欲しい」といった場合には、キャリアアドバイザーのような就活のプロに相談してみるのもおすすめです。
その人の状況を客観的に判断し「退職すべきかどうか」や、退職する場合どのように就活を進めるかなど、完全無料でサポートしてくれます。
一人で悩みを抱え続ける前に、このようなサービスを利用してみてはいかがでしょうか?
ブラック企業に入社してしまった時の対処法3:つらい時はつらいと素直に言うことも大切
既卒から就職をした方の中には、就職先が完全なるブラック企業であったとしても、次のような考えから無理をしてしまうことも少なくありません。
- 早期退職をしてこれ以上経歴に傷をつけたくない
- こんな自分を採用してくれた会社を裏切るわけにはいかない
- 自分の勤務先がブラック企業だなんて認めたくない
- きっと他の会社だってこんなものなんだ
たしかに、短期離職が次の就活においてマイナスに働くことは否定できませんが、あなたが「つらい」と感じているのであれば、その気持ちには正直に向き合うべきです。
自分の気持ちに嘘をつき続け精神的に追い込まれ、うつ病などの病気を発症させてしまうと、そもそも働くこと自体が難しくなります。
そうなってしまっては取り返しがつきません。
自分を最後まで守ることができるのは自分しかいません。
本当につらい時にはつらいと素直にSOSを出すことも大切です。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
労働基準監督署に相談することも視野に入れる
月80時間を超える残業が常態化している、残業代が未払いなど、明らかに企業としておかしい状況が発生している場合は、労働基準監督署に相談することも考えましょう。
相談を機に、監督署が企業に調査に入ることもあります。
監督官が会社に出向いたり、あるいは人事担当者を呼び出したりして、過去の労働状況を調査します。
法令違反が認められれば是正勧告が出され、企業は期限内に是正を行い、監督署に報告書を提出しなければなりません。
残業代の未払いがあった場合は、過去にさかのぼって支払いを命じることもあります。
既卒でもホワイト企業に就職は可能
- 経験やスキルよりポテンシャルを求める企業は多い
- 採用難から既卒まで採用枠を広げている企業もある
- 助成金の対象となる
企業は既卒者に経験やスキルを求めているわけではなく、若さからくる吸収力や充実した体力などに魅力を感じています。
「将来活躍してくれれば良い」とポテンシャルを期待しているのです。
また、政府の施策として「特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)」というものがあります。
卒業後3年以内の既卒者を採用し、一定期間定着させた企業に助成金を支給するもので、中小を中心に活用する企業も多いようです。
ただし、人手不足で単に人集めをしたい企業はブラックである可能性が高いため、慎重に見極める必要はあります。
既卒・未経験者の採用実績が多い会社を慎重に見極めていくと、自身の希望にマッチする求人がきっと見つかるでしょう。
既卒がブラック企業を避けてホワイト企業に入社するための“就活ポイント”
ブラック企業には先にご紹介したような代表的な特徴が見られることが多いものの、例えば残業時間の長さなど、許容範囲は人によって違います。
大切なのは、自分なりの基準をしっかりと持ち、自分にぴったりだと思える職場を見つけることです。
ホワイト企業(優良企業)の特徴は、下記で解説しています。
就活の軸を見直し譲れない線を決める
ハラスメントやサービス残業が横行している、明らかなブラック企業は避けるべきです。
しかし、全ての環境が完璧に整っている会社は少ないことも事実で、選びすぎることによりチャンスを逃してしまう場合もあるでしょう。
そのため、就活の軸を再度見直し、譲れないところと妥協できる線をはっきりさせることが大切です。
例えば、収入を軸にした場合、残業が多いことは、残業代で収入が得られるというメリットになります。
このように、自分が仕事に求める軸にマッチしていれば、マイナスの要素があったとしても選択肢として十分に考えられるのです。
企業の口コミ情報をチェックする
ブラック企業を避けるためには、情報収集が大切です。
企業の発信を鵜呑みにせず、自身で情報を集めましょう。
比較的簡単に入手できる手段が、口コミサイトです。
口コミサイトには、その企業に在籍中もしくは過去に在籍したことのある人の口コミが掲載されています。
あまりにも良くない評判が多い企業は、慎重に調べる必要があるでしょう。
ただ悪い口コミであっても投稿日時が古い場合、現在は改善されていることもあります。
全てを信じるのではなく、あくまで参考程度にとどめておくことです。
就活の基本的な対策をやりなおす
せっかく自身にマッチした優良企業が見つかっても、就活の対策ができていなければ内定を獲得することは難しくなります。
自己分析や企業研究は、ないがしろにしてはいけません。
以前の就活時に一度行っていても、再度アップデートを図りましょう。
応募したい企業の情報を細かく収集し、そこで自分の強みがどのように活かせるのか、深く考えてアピールポイントを練り直します。
もちろん、書類選考・面接対策もあわせて行うことを忘れてはいけません。
既卒になった理由をポジティブに語れるようにする
既卒になった理由は面接で必ず聞かれます。
曖昧な理由やネガティブな発言は、マイナスな印象になってしまうので、絶対に避けるべきです。
過去の反省とあわせ、既卒になったことにより得た経験と、今後それをどう活かしていきたいかをセットで話すことでポジティブな印象につながります。
自信のなさは面接での言動に現れるものです。
自信を持って話せるよう、しっかりと自分の中で練り上げていきましょう。
就活しながら資格取得を目指す
就活をしながら、資格取得を目指すのも良いでしょう。
応募したい業界・職種で必要とされる資格であれば、取得することで就活が有利になることは間違いありません。
まだ取得できていなくても、取得に向け努力していることを面接で話せば、アピールにもなるでしょう。
就職エージェントの力を借りる
就活に焦りがあると、ブラック企業に就職してしまうリスクが高まります。
じっくり自分と向き合い、就活の軸を見定めることで、自分にとっての優良企業が分かってきます。
そのためには、情報収集が欠かせません。
自分一人でできるか不安、誰かに相談したい時は、就職エージェントの力を借りると良いでしょう。
既卒の就活に特化したエージェントであれば、既卒歓迎の優良企業を紹介してもらえることもあります。
一人で悩まずに、まずは相談してみることで道は開けてくるものです。
まとめ|ブラック企業を避ける就活ならUZUZがおすすめ
自分にぴったりの職場を見つけるためには、まず第一に「焦って就活をしないこと」です。
一度ブラック企業に入社してしまうと、心身と経歴になんらかのダメージを負ってしまう可能性が高くなります。
就活は早く始めるほど有利になりますが、焦りは禁物です。
しっかりとした情報収集を行い、後悔のない就職先を見つけましょう!
UZUZでは、既卒者歓迎の優良企業の求人を多数保有しています。
また独自の調査により、ブラック企業を選別しているため、相談をいただくことで間違ってブラック企業に入社するリスクを最小限にできるでしょう。
ぜひ、お気軽に相談してみてください。
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