もくじ
一般的に転職活動にかかる期間は平均で3~6ヶ月(UZUZの場合は、平均1〜2ヶ月ほど)といわれています。
そのため、なんとなく「半年くらいならフリーターをしていてもすぐに就職できる」と考える人は多いものです。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が行った調査では、フリーター期間が半年以内の人で正社員になれた20代の割合は男女平均で64.0%。
さらに、半年を過ぎるとその割合は少しずつ減り、3年を超える頃には48.9%にまで落ち込みます。
つまり、半年でも30%以上のフリーターが正社員になれず、半年を過ぎると就職の難易度は徐々に高くなっていくのです。
どうしてフリーターからの就職は、時間の経過とともに難易度が上がってしまうのでしょうか?
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半年フリーターをした人が就職に苦労する理由1【フリーターは怠け者という先入観】
- どうしても今やりたいことがあったから
- 就職したもののメンタル面の問題で致し方なく
など、フリーターになる理由は人それぞれですし、フリーターだからといって全ての人がダラダラと毎日を過ごしているわけではありません。
しかし、残念ながら日本でのフリーターに対する世間一般の印象は「良くない」というのが現状です。
その理由としては、主に次のような考えがあるからだと推測されます。
- 正社員に比べて仕事にあまり責任がない
→気楽な道を選んでいる? - 正社員に比べて給与が少ない場合が多い
→生活は親に頼っている?自立していない? - 非正規雇用
→解雇されたら?将来について考えているのか?
→就職できなかった?何か問題がある?
- 勤務時間が比較的自由
→規則正しい生活ができない?
今でこそフリーターは「就職できず仕方なく……」といったしょうがないケースもあるもの。
しかし、いわゆるバブル期の頃には、フリーターは「社会の歯車にならない自由な生き方=怠けてても平気」として若者にもてはやされていた時代がありました。
そうしたイメージが未だに人々に根強く残っていることもあり、人事担当者を含め「フリーター=怠け者」という先入観を持つ人が一定数存在しているのです。
これは、正社員として働いていたり、新卒として就活するのであれば本来必要のない努力です。
もしあなたが今からフリーターの道を選ぼうとしているのであれば、こういった現実があることをしっかりと受け止める必要があるでしょう。
半年フリーターをした人が就職に苦労する理由2【新卒>フリーターの超えられぬ壁】
2018年12月1日時点での大学生の就職内定率は87.9%で、この数値は調査開始以降同時期で過去最高となっています。
慢性的な人手不足への対策として、第二新卒や既卒の採用を積極的に進める企業は年々増えています。
新卒一括採用を廃止したヤフーの例などもありますが、とはいえ、それらはまだまだ少数派にすぎず、今現在、日本の多くの企業が「新卒至上主義」であることは紛れもない事実です。
それには主に次のような理由があります。
- ー斉に採用して教育した方が、採用や教育のコストを抑えられる
- 社会に出たことのない新卒者の方が企業のカラーに染めやすい
- 日本の雇用システムでは毎年同時期にまとまった人数の人材が必要
最近では厚生労働省からの働きかけもあり、学校卒業後3年以内の既卒者も新卒枠での応募を可能とする企業も少しずつ増えてきていますが、それでも留学などの「ちゃんとした理由」がない限り、フリーターが新卒よりも有利になることは基本的にはありません。
また、中途採用枠では未経験者を歓迎する求人などではない限り、何らかのスキルを持ったキャリア組が有利ですので、正社員としての就業経験のないフリーターは新卒枠・中途枠の両方において不利といえます。
そのため、フリーターが正社員を目指す場合、前述の「フリーター=怠け者の先入観」と同様に、「新卒の壁」を意識した就活を行う必要があるのです。
半年フリーターをした人が就職に苦労する理由3【社会の厳しさを突きつけられる】
「フリーターへの先入観」や「新卒の壁」は選考の際に水面下で採用に影響を及ぼすことですが、フリーターの就活では、面接の際にメンタルに直接影響を及ぼすような出来事が起こります。
それは、
などの、いわゆる“直球”の質問です。
しかし、これらは質問は基本中の基本で、言ってみればまだ「可愛いもの」。
どの会社の面接でも必ず質問されると思っておいて間違いないでしょう。
新卒採用でもストレス耐性をチェックする目的などで行われるという圧迫面接ですが、「フリーター=怠け者の先入観」も手伝って、フリーターの就活では「常に圧迫気味の面接」が繰り広げられることもあるんです。
- うちの仕事きついよ?
- うちの会社に向いてると思うの?
- すぐ辞めちゃうんじゃないの?
- うちの会社があなたを採用するメリットって何?
など、その種類も様々。
「これは圧迫面接だ」という心づもりに加え、そうした質問に対しての対策をしておかないと、不採用になるだけではなく、自分のメンタルも疲弊してしまいます。
フリーターの就活では、採用まで何度も面接を受けることも珍しくありません。
面接を繰り返すうちに自信をなくしてしまったり、最初の面接に失敗して怖くなってしまい、心が折れて就職をあきらめてしまう人も少なくないのです。
半年フリーターをした人が就職に苦労する理由4【やる気・根気・勇気が新卒の倍以上必要】
新卒で就活をすることのメリットといえば、
- 最強とも呼ばれる「新卒カード」がある
- たいていの場合「この頃には内定」という終わりが見えている
- 同時期に励ましあえる仲間がいる
- スキルや経験を問われない
- 多少就活に時間がかかっても生活に困らない
などが挙げられますが、これらのメリットはフリーターの就活にはほぼありません。
一方、フリーターの就活では、
- 面接で厳しい質問をされやすい
- 就活の終わりが見えにくい
- 基本的に同時期に就活をする仲間がいない
- スキルや経験を問われることがある
- 就活に時間がかかると生活に困る可能性がある
といったデメリットが目立ち、新卒がゼロからのスタートならば、フリーターはマイナスからのスタート。
つまり、採用を勝ち取るには「やる気」「根気」「勇気」の面で新卒の倍以上のエネルギーが必要となるのです。
さらに、フリーターの場合は冒頭にお伝えしたとおり、就活の時間が長くなればなるほど就職率が下がってしまうため、時間との戦いでもあります。
そうした日々が続くと、ある時、面接も簡単で、自由で、責任も少ないフリーター生活が非常に魅力的に見えはじめます。
フリーターの就活を難しくさせる最大の敵、それは他ならぬ「自分」。
フリーターの就活では「就活したけど駄目だった」と心が折れて、早々に諦めてしまう人が実は非常に多いのです。
まとめ
フリーターの就活は、社会的な仕組みや先入観などからそもそものハードルが新卒よりも高いため、活動期間が長引きやすい傾向にあります。
また、日本の多くの企業が新卒至上主義であることからも、就活は若いほど有利であることはいうまでもありません。
そのため、自分のモチベーションを保つためにもフリーターの就活は早めの行動、そしてなるべく早く内定をもらうことが大切なのです。
私たち転職エージェントUZUZでは、フリーターの方はもちろん、第二新卒・既卒・ニートなど、20代の方の就職サポートを積極的に行っています。
サービスは全て無料ですので、どんな些細な悩みでもまずはお気軽にご相談ください。
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