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未経験から組み込みエンジニアへ挑戦できる?転職の求人情報から必要スキルまで徹底解説

組み込みエンジニアは未経験でもなれる?

この記事は、人材紹介会社専務の川畑が監修しました。
川畑のプロフィールはコチラ

 
IT系のエンジニアの仕事って未経験からでも就くことができるのかな?

 
そうですね、ITエンジニアと一口に言ってもさまざまな職種がありますから一概には言えませんが、未経験から挑戦できるお仕事ももちろんありますよ!

 
えーっと、たとえば家電なんかを動かすシステムを考えるっていうのかな……そういう仕事はどう?

それなら組み込みエンジニアがおすすめです!

 
組み込みエンジニア……?

今や私たちの生活になくてはならない存在となったIT。

そのITを支えているのがITエンジニアですが、ITエンジニアの仕事にもさまざまな種類があります。

今回はその中でも、私たちにとって身近な存在である家電製品などを支える組み込みエンジニアについて、「転職先としてどうなのか」という観点から解説したいと思います。

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未経験から組み込みエンジニアへ!文系からでも挑戦はできる?

 
組み込みエンジニアって具体的にどんな仕事をするの?文系からだとやっぱり目指すのは厳しいのかな……

組み込みエンジニアとはテレビやカーナビ、自動販売機といった電子機器を制御するシステムの開発を行う人たちを指します。

では、実務としては具体的にどのようなことをするでしょうか?

また、文系の未経験者でも組み込みエンジニアを目指すことは可能なのでしょうか?

詳しく解説していきましょう。

組み込みエンジニアってどんな仕事?

組み込みエンジニアの仕事では、主に次の一連の流れに沿って業務が行われています。

  1. 製品企画
  2. システム設計
  3. ハードウェア/ソフトウェア設計
  4. 実装(プログラミング)
  5. テスト
  6. アフターサポート

製品企画~ハードウェア/ソフトウェア設計の仕事では、製品に必要とされるスペックを考えたり、必要なハードウェアの決定や電子回路図の作成などを行います。

ユーザーあっての製品ですので、これらの業務では常にユーザーの視点を持つことが求められます。

また、不具合が見つかった場合にはその後の工程に影響が出たり、リコールになったりするなど大きな損失を生むことがあるため、慎重さや正確さも求められます。

そのため、一連の工程での根幹となる製品企画~ハードウェア/ソフトウェア設計については一定の経験やスキルが求められますが、実装やテストについては比較的経験の浅い人でも任せてもらえやすい工程となっています。

挑戦は可能!だけど……

組み込みエンジニアの仕事では、テスト業務など経験の浅い人でも携われるものもあります。

そのため、未経験からでも挑戦することは可能です。

しかし、組み込みエンジニアの仕事は開発言語などプログラミングに関する知識があってこそ成り立つものであるため、プログラミングに関する勉強は必須となります。

また、ソフトウェアやハードウェア、OSなどの知識も必要です。

テスト業務の中にはプログラミングの知識を必要としないものもありますが、組み込みエンジニアとしてのキャリアを積んでいくためには、これらの専門知識の習得は避けて通ることができません。

そのため、未経験者を歓迎する求人であっても、実際はプログラミングスキルがある人を歓迎していたり、入社後に時間を掛けて基礎知識に関する研修を行ったり、OJTを行うケースがほとんどと考えておいて良いでしょう。

 
たとえ未経験OK!ってなってても、やっぱりプログラミングの知識を身に付けていた方が入社はしやすいってことだよね

 
はい。企業側としては当然少しでも知識のある人の方がいいですし、何も準備していない人と比べても入社の熱意を感じられますよね

未経験から組み込みエンジニアへ転職!チェックしておきたい求人情報

落ち込んでいる男性

 
でも、なんで組み込みエンジニアって専門性が高い仕事なのに未経験の人でも歓迎されているの?未経験者が求人を探す時のポイントってあるのかな?

組み込みエンジニアは電子機器を作る上で根幹を担う非常に重要な仕事であり、例えば自分が携わった製品が販売されたり、実際に使用している人を見かけることもあったりとやりがいを感じることも多い仕事です。

しかし、なぜ、組み込みエンジニアの仕事は未経験者を歓迎するほど間口が広いのでしょうか?

また、実際に未経験者が求人を探す場合には、どのような求人を見るべきなのでしょうか?

詳しくみていきましょう!

組み込みエンジニアは人手不足って本当?

組み込みエンジニアは他のIT系エンジニアの職種の中でも特に人手不足だといわれています。

また、現在活躍している組み込みエンジニアの多くは40~50代で、若い人材が特に不足している状況です。

その理由としては、次のような理由が考えられます。

  • そもそもの存在を知られていない
  • 難易度が高いというイメージが強い
  • 需要の高さに追いつけない

まず、組み込みエンジニアの仕事は一般的に理系や機械系のイメージが強いため、「IT系の仕事に就きたい」と考える人であっても、その存在に気づいていない人が多いという点があります。

実際に、本記事を読み進めるにあたり、未経験からでも挑戦できることに驚いた方も多いのではないでしょうか。

次に、プログラミングを学ぶ若い世代から、組み込みエンジニアの仕事でメインとして扱うC言語系やアセンブラなどのプログラミング言語が敬遠されがちな点です。

90年代ごろまではC言語はプログラミング言語の王道であり、C言語をまず学ぶのが当たり前といっても過言ではありませんでした。

しかし、現在は汎用性の高いJavaから学ぶ人が圧倒的に多く、Javaより難しいとされるC言語系は敬遠されがちで、組み込みエンジニアに40代~50代が集中しているのもこのことが関係しています。

そんな状況の中、近年さまざまな分野でIoT(モノのインターネット)の導入が進んでいることなどもあり、組み込みエンジニアの需要は高まり続けています。

そのため、さらに人手不足に拍車がかかっている状況なのです。

 
ということは、ライバルが少ないってこと!?

 
そうですね、スキルや経験のある若い人材はかなり重宝されると思いますよ~

こんな職種で求人がある!

若い人材を確保するために、組み込みエンジニアの仕事では未経験からでも応募可能な求人が多く存在します。

前の項目でもご紹介したとおり、組み込みエンジニアの仕事の中でも、特にプログラムが正常に動作するかをチェックするテスト業務については経験の浅い人にも任せやすい仕事です。

  • テストエンジニア
  • テスター
  • 品質評価
  • システム評価

などという職種名で募集されていることが多いため、未経験から組み込みエンジニアを目指したいという方は、これらの職種を中心に募集内容を確認してみることをおすすめします。

 
さっそく求人情報をチェックしてみたけど、未経験者をサポートしてくれそうな会社が結構多くてちょっと安心……!

 
研修やOJTの体制が整っている会社も多いですよね

未経験から組み込みエンジニアへ転職するなら身につけておきたいスキル

 
組み込みエンジニアになるためにはプログラミングスキルは必須なんだよね?プログラミング言語っていろんな種類があるみたいだけど……

世界には数百種類ものプログラミング言語が存在するといわれていますが、組み込みエンジニアが扱う言語というのはある程度限られています。

当然、さまざまな言語を扱えるエンジニアの方が仕事の幅は広がりますが、まずは最低限必要な言語から習得していきましょう。

学んでおきたい開発言語

組み込みエンジニアを目指すのであれば、以下の言語を優先的に学ぶようにしましょう。

  • C言語系(C・C++)
  • アセンブリ(アセンブラ)
  • Java

このうち、C言語系の「C」については組み込みエンジニアの仕事では使用する頻度が高く、そのほかの開発言語の基礎にもなっている言語ですので、最優先で学んでおきたいところです。

また、ソフトウェアの制御に必要となるアセンブリ(アセンブラ)についても、組み込みエンジニアだからそこ押さえておきたい言語です。

「C」を習得したら、次は「C」に近い処理ができ汎用性の高い「C++」や、組み込みエンジニアのみならず多くの分野で使用されている「Java」を習得すると良いでしょう。

 
先に“C++”を理解しておくと“Java”の理解もスムーズになるはずですよ!

資格はあったほうがいい?

組み込みエンジニアになるために特別な資格は必要ありませんが、組み込みエンジニア向けの代表的な資格としては次の3つが挙げられます。

  • ETEC(組み込み技術者試験制度)
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)

この3つのうち特に未経験者におすすめの資格は、一般社団法人組込みシステム技術協会が行っているETEC(組み込み技術者試験制度)です。

ETECの試験は初級レベルの「クラス2」と中級レベルの「クラス1」に分かれており、それぞれ合否ではなく「グレードA」~「グレードC」までのレベル判定となっています。

実務未経験者の場合は大学・専門学校卒業レベルにあたる「クラス2」を受験し、組み込みの技術や知識が不十分とされる「グレードC」以外の判定が欲しいところです。

なお、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は国家資格、OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)は国際的な資格試験となっており、組み込みエンジニアとしてのスキルを磨いていく中で取得を目指すと良いでしょう。

 
未経験者の場合はITに関する基本的な知識が問われる“基本情報技術者試験”もおすすめですよ!

未経験から組み込みエンジニアを目指す時に知っておきたい3つの方法

 
未経験者が組み込みエンジニアを目指すなら、まず何から始めればいいのかな?

未経験から組み込みエンジニアを目指す場合は、とにかくまずはプログラミングを学ぶことが最重要課題です。

そして知識を身に付けながら、あるいは身に付けたあとに実務未経験からでも就職可能な求人に応募するというステップになります。

具体的な方法としては、主に次の3つが挙げられますが、それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の性格や考え方、ライフスタイルに合った方法を選ぶと良いでしょう。

1.独学+自分のペースで転職活動を行う

1つめは参考書やネットの情報などを利用して独学でプログラミングについて学びながら、必要に応じて転職活動も行っていく方法です。

メリット
勉強も転職活動も自分のペースでできることで、選ぶ教材によっては学習にかかる費用を抑えられる
デメリット

 

  • スケジュール管理やモチベーションの維持が難しい
  • 選ぶ教材によっては自分の知りたい答えが得られない可能性も……

2.学校に通って学んで就職する

2つめは、プログラミングスクールに通いながら転職活動を行う、あるいは修了後に転職活動を行う方法です。

スクールによっては転職活動のサポートを行っている場合もあります。

メリット
あらかじめカリキュラムが決められているためスケジュールが管理しやすく、不明点を講師にすぐ質問できたり、同じ志を持つ仲間ができたりする点
デメリット
多くのスクールで数十万程度の費用がかかること

学習もできる転職サポートを利用する

3つめは、プログラミングについて学びながら転職サポートを利用する方法です。

たとえば就職エージェント・UZUZが開講しているウズウズカレッジでは、プログラミングの知識や技術を学びながら転職サポートを受けることが可能です。

メリット

 

  • 学習だけでなく、転職サポートのサービスが利用できる
  • 講座も転職サポートもそれぞれ専門の講師やキャリアカウンセラーが担当するのでわかりやすい
デメリット
特になし
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まとめ

組み込みエンジニアの仕事はプログラミングなど専門知識を必要とするものですが、未経験からでも挑戦が可能です。

また、深刻な人手不足ということもあり、今後も需要は高まり続ける見込みで、間違いなく将来性のある職種です。

現在第一線で活躍している組み込みエンジニアの多くは40代~50代。

ライバルが少ない今、20代のなるべく早いうちから学習と就活を始めれば、数年後には貴重な若手の組み込みエンジニアとして活躍できることでしょう。

就職エージェント・UZUZでは、完全オーダーメイドの面接対策や入社後のサポートなど、さまざまな角度から20代の方の就活サポートを徹底的に行っています。

今回ご紹介した組み込みエンジニアについてのご相談はもちろん、就職に関することでお悩みなら、転職エージェント・UZUZまで是非お気軽にご相談ください!

この記事の監修者

川畑 翔太郎SHOTARO KAWABATA

株式会社UZUZ 専務取締役

「第二の就活」を運営する株式会社UZUZの専務取締役。1986年生まれ、鹿児島県出身。九州大学にて機械航空工学を専攻後、新卒で住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社し、商品開発や製造に携わる。キャリアチェンジのためにUZUZの立ち上げに参画。今まで就職・転職をサポートしたのは累計1,500名以上。現在はキャリアカウンセラーだけでなく、ウズウズカレッジ運営や企業ブランディングを担当している。

執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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