もくじ
第二新卒の転職に適した時期はあるのでしょうか。
私たち就職エージェントは、既卒・第二新卒を採用している企業と日々情報交換を行っています。
今回はそんな採用現場から実際に得た情報をご紹介します。
人によってはまだ転職しない方がいい人もいるので、失敗しないためにも最後まで読んでみてください!
- 第二新卒の求人が多い時期
- 第二新卒は勤務何年目に転職をすべきか
- 転職を決意する前のチェックポイント
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第二新卒から転職!採用現場から見た転職しやすい時期
企業が第二新卒の採用を増やす時期(求人が増える時期)はこちら!
- 3月
- 1〜2月
- 7〜9月
特に1月〜3月がもっとも多く、中でも3月がピーク。次いで9月も求人が多くなります。
つまり、3月が「転職のベストタイミング」というわけです。
この時期に求人が多い理由
3月に求人が増えるのは、
- 企業の決算期と重なるから
- 新卒と入社時期を合わせたいから
の大きく2つ理由があります。
企業の決算期と重なるから
まずもっとも大きな理由は、企業の決算期と重なることです。
多くの企業は3月を年度末に設定し、この時期に向けて年間の事業計画を組んで動いています。
1〜2月は決算の最終追い込みの時期となるため、売上を追う営業部に限らずどの部署も繁忙期となりがち。
そのため、決算が一段落した3月に求人が増えるというわけです。
新卒と入社時期を合わせたいから
ほとんどの企業が、4月に新入社員を迎えます。
そのため、中途採用となる第二新卒もこの時期に採用することによって、
- 企業としては、手続きや研修を一度に済ませることができる
- 転職者としては、同時入社の同期を作ることができる
などの転職者・企業の両方にメリットが発生するのです。
3月は大手の求人も出るけど第二新卒はハードル高め
最近では、少子高齢化による慢性的な人手不足なども関係し、第二新卒を積極的に採用しようという企業が増えていることは事実です。
特に第二新卒を積極的に採用している企業では「計画通りに新卒者を採用できなかった」「若手を採用して育てていきたい」といった特徴があります。
そして、大手企業にとってもそれは例外ではありません。
しかし、言うまでもなく大手企業というのは、その社会的信用度の高さや安定性、待遇の良さなどから、新卒採用では毎年圧倒的な人気を誇っています。
そのため、仮に大手企業が第二新卒の募集を行ったとしても、基本的にその採用枠は限られていることがほとんどと考えておいて間違いないでしょう。
また、本来第二新卒ではそれほど気にされることのない、いわゆる新卒採用時に多く聞かれる「学歴フィルター」によって書類選考で不採用となってしまうことも考えられるのです。
とはいえ、「大手企業に就職したい!」という気持ちが強くあるのなら、もちろん応募条件に合致していれば応募してみる価値はありますので、まずは諦めずに挑戦してみましょう。
さらに、学歴に自信のある方なら、積極的に大手企業にアプローチしてみる価値はより高いといえるでしょう。
なお、第二新卒で大手企業に転職したいという方は、こちらの記事でも詳しく解説していますので、是非チェックしてみてくださいね!
求人が多い時期以外は、転職しない方がいいの?
実際には、そこまで気にする必要はないというのが正しいスタンス。
3月や9月がベストタイミングとされるのは、あくまで
- 求人が多い
- 一斉研修や同期との出会いなど良質な環境が得られやすい
という点においてです。
一方で忘れてはいけないのが、求人が多いということはライバルも増えるということ。
また、研修や教育を重視しておらず実際の業務を通じてキャッチアップしていきたい人であれば、入社後の一斉研修などはさほど意識すべき項目ではなくなります。
当たり前の結論になりますが、ベストな転職時期は人それぞれ異なるわけです。
第二新卒はいつから転職活動を始めるべきか?【転職期間は3ヶ月】
一般的に、転職活動における平均的な転職活動期間は3ヶ月程度といわれています。
これは、まず自己分析や書類作成などに約2週間ほど、さらに求人の応募や面接には約2ヶ月ほど、そして転職先から内定をもらい、現在の職場を退職するまでには1ヶ月半程度かかるためです。
もちろん、条件や応募先企業との相性によっては転職活動開始後すぐに内定が出る場合もありますし、反対に半年以上かかる場合もあります。
さらに、就職先がすぐに決まっても、引継ぎなどですぐに現在の職場を退職できないこともあるでしょう。
そのため、就職をしたいと考えた場合は、ひとまずは3ヶ月程度の余裕を持っておくことをおすすめします。
第二新卒の転職活動の進め方【準備→内定のスケジュールの流れ】
- 自己分析(3日間)
- 「なぜ転職をしたいのか」「自分には今どのようなスキルがあり、どのようなキャリアを積んでいきたいのか」などをしっかりと考え、言語化します
- 求人を探す(1週間)
- 「転職サイト」や「転職エージェント」を使って応募する求人を探します。もちろん両方を使うことも可能です
- 応募する(2週間)
- 転職サイトから直接応募したり、企業のホームページから直接応募する、転職エージェント経由で応募するなどの方法があります
- 面接する(1ヶ月)
- 面接は個人面接や集団面接など方法は企業によって様々ですが、一般的には複数回行われるため、複数社の面接を受ける場合は1ヶ月程度は要するでしょう
- 内定・退職手続き(1ヶ月)
- 在職中に転職活動を行った方の場合、引継ぎなどの退職手続きは会社によって異なるため、内定が決まった場合は現職での退職手続きに必要な期間を把握した上で入社日のすり合わせを行いましょう
さらに詳しい転職活動の進め方についてや、就活でのよくある疑問はこちらの記事でご紹介していますので、こちらも是非参考にしてみてくださいね!
転職活動に3ヶ月かけられないときの対処法
収入がなくなったり「空白期間=無職」の状態が続くことを避けるためにも、第二新卒の転職では、可能な限り現在の仕事を続けながらの転職活動がおすすめです。
とはいえ、仕事をしながら、自分に合った仕事探しや応募書類の作成、面接対策、面接日程の調整は、実際にやってみるとなかなかハードなものがあります。
そんな場合は、転職エージェントで「転職のプロ」の力を借りて、就活に必要なあれこれを一緒に手伝ってもらいましょう!
その際、第二新卒ならば、第二新卒や既卒といった20代の就活に特化した転職エージェントを利用すると、よりテンポよく就活をすすめることができます。
例えばウズキャリもそんな20代の就活に特化した転職エージェントのひとつ。
早ければ登録から1ヶ月後には内定が決まる人もいる上、サービスの利用は全て無料なので、転職をお急ぎの方はぜひ利用してみることをおすすめします!
第二新卒が転職をする時期は、勤務何年目がベスト?
転職に関して、時期と同じくらいよく聞かれる質問が、この「勤続何年目で転職するのがいいのか」です。
「3年は同じ会社に勤めた方が良い」なんて言葉は良く聞きますし、実際はどうなのか気になりますよね。
1年未満での転職はおすすめしない
どのような職場でも、人間関係なり仕事の負担なり多少のストレスは存在します。
1年間勤め続けられなかったということは、企業から「すぐ辞めそう」と思われ転職活動に苦労する可能性が高くなります。
ですから最低でも1年間は在籍し、例えば1年目の1〜3月に転職活動をして4月に入社するといった進め方がおすすめです。
過酷な労働環境で働き続け心身を壊してしまいそうな状態であれば、勤続1年未満でも転職すべき。自分の心身を守ることを最優先しましょう。
「社会人スキル」を身につけることは必須
社会人経験のない新人をゼロから育成していくには、多大な手間と時間とコストが発生します。
そこで活躍するのが、第二新卒。
基礎的なマナーやスキルを獲得している第二新卒には手間のかかる教育が不要で、しかも若くポテンシャルがあるため短期のOJTですぐ即戦力になってくれる可能性が高い。
だからこそ、企業が採用したがるのです。
ただ一方で、乱暴に言ってしまえば「社会人スキルに欠ける第二新卒を採るメリットはない」ということ。
よって現職の在籍年数にかかわらず、最低限のビジネススキルとマナーはしっかり体得しておくことが大切です。
参考:1年未満で転職するときの転職活動のコツ【退職理由を作り込む】
先ほど、『第二新卒の転職には社会人スキルが身に付いていることが必須』とお伝えしましが、中には何らかの理由で「それは重々承知だけどすぐに辞めたい!」という人もいるでしょう。
短期離職が転職に不利なことも覚悟の上で転職するのであれば、転職活動は退職理由を作り込んだ上で臨むようにしましょう。
というのも、短期離職であればあるほど、確実に面接で「どうしてすぐに辞めたのですか?」と聞かれる確率が高いからです。
面接官の立場で考えてみれば答えは簡単で、どうしても「またすぐに辞めてしまうのでは?」と思ってしまうため、退職理由については必ず突っ込まれてしまいます。
その際、例えば「どうしてもこの仕事がしたいと考え、それならば1日でも早く実務経験を積むべきだと考えたためです」のように、ポジティブな退職理由を伝えることができれば内定率は上がります。
ポイントとしては次の3つを意識してみると良いでしょう。
- 他責(会社のせい)にはしないこと
- 退職するに至った自分を振り返り、反省点を伝えること
- 反省点を踏まえた上で、今後どう働きたいかを伝えること
なお、短期離職の場合の退職理由の作り方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
同じ失敗を繰り返さないためにも是非チェックしてみてくださいね!
ちょっと待って!第二新卒が転職時期を決める前の注意点
ここまで、転職に適した時期や現職の勤務年数について触れてきました。
では具体的に転職時期を考える際に、第二新卒が注意したいポイントにはどんなものがあるでしょうか。
- 「逃げたい」だけなら、転職時期は今じゃないかも!?
- 「仕事を辞めずに転職活動」が第二新卒におすすめ!
- 「事前準備」が転職時期を見計らうよりも大切!
「逃げたい」だけなら、転職時期は今じゃないかも!?
第二新卒が採用市場で人気があるとはいえ、やみくもに転職しても良い結果は望めないでしょう。
転職時に心に留めておきたいのは、「転職先も現職も、どちらも“職場”であることに変わりはない」ということ。
同じ職場である限り、
- 上司や同僚や部下などの人間関係によるストレス
- やりたくないけどやらなくてはいけない仕事によるストレス
- タイトな締め切りに追われるストレス
このような「ストレス」が発生する可能性は多いにあります。
仮に現職を辞める理由が上記のいずれかに当てはまる場合、新しい職場でも同じストレスにぶつかる可能性があるということです。
「今の職場から逃げたい」が転職の理由になっている場合は、一度冷静に考え直してみるべきでしょう。
部署異動を申し出ることで、転職せずとも環境を変えられる可能性もあるのです。
「仕事を辞めずに転職活動」が第二新卒におすすめ!
仕事を続けながら次の職場を探すか、それともきっぱり辞めてから探すか……。
転職に付き物の二択ですね。
第二新卒に限っていえば「仕事を続けながら転職活動をする」方が良いです。
転職活動に焦りは禁物。
一度仕事を辞めてしまうと、一気に収入源がなくなります。
そうなると「早く決めなければいけないのに決まらない…」と焦り内定を得ることが目的になってしまい、結局前職と大して変わらない環境に落ちついてしまうことも少なくありません。
これでは何のために転職活動をしたのかわからなくなってしまいます。
「事前準備」が転職時期を見計らうよりも大切!
採用は、企業側からすれば自社に必要な人材を獲得するための重要な投資です。
その厳しい判断基準をクリアして見事内定を得るには、何月に転職活動すればいいというタイミングよりも、しっかりした準備を行うことが大切です。
その際に何よりも大事なのは「なぜ転職するのか」を自分の中で明確にしておくこと。
企業としても「現職から逃げてきた人物」より、「はっきりしたキャリアパスや目的意識を持つ人材」に魅力を感じるのは明らかでしょう。
- 転職の理由
- その企業を選んだ動機
をしっかりと分析し面接官に伝えることは、そのままビジネスパーソンとしての分析力や論理思考力、プレゼン力をアピールする行為に繋がります。
まとめ
第二新卒が転職しやすい時期や、その他の注意点について解説してきました。
- 求人が増えるのは、3月と9月
- とはいえ、ベストな転職時期は人それぞれ異なる
- 逃げの転職はNG、転職理由を明確に持つべし
- 転職時期よりも社会人スキルを身につけることが大切
「転職のタイミング」「転職理由の深掘り」や「企業分析」など、転職活動を成功させるにはやるべき要素がいくつもあります。
とはいえ、新卒として現職で忙しく働きながら一人で転職活動を進めるのは、なかなか難しいもの。
そうした方は、転職エージェントを利用するのも一手かもしれません。
ウズキャリは第二新卒をはじめ、既卒・フリーターといった20代の就職や転職をメインに多数のサポート実績があります。
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