もくじ
23歳で転職を考えているみなさんは、きっと新卒採用枠で受けるべきか、中途採用枠(第二新卒枠)で受けるべきか悩まれていると思います。
今回の記事では、職歴のある23歳の方が、中途枠ではなく新卒採用枠で就職活動を行った際の、メリット・デメリットについてご紹介します!
- 学生時の選考では受からなかったけれど再挑戦したい方
- 一度就職したけれど退職し新卒枠で新たに選考を受けたい方
こんな方は是非この記事を参考にしてみてください!
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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新卒と既卒・第二新卒とは違うの?

このように思った方もいるのではないでしょうか。
大学を卒業した23歳で、前職を辞めて転職活動をしている場合は、いわゆる「第二新卒」に該当します。
一方、大学を卒業後、正社員としての就業経験がない23歳の方は「既卒」と呼ばれます。
政府は「既卒」と「第二新卒」のいずれも、卒業後3年以内であれば、新卒扱いとするよう発表しました。
平成22年厚生労働省は「青少年雇用機会確保指針」の中で、若者の就職率を上げるため「卒業後3年以内の方を新卒として扱う」との指針が出されたのです。
この指針は国の推奨であり強制するものではないので、新卒採用を行っている企業全てが「卒業後3年以内の方は新卒扱い」を実施しているわけではありません。
しかし、卒業後3年以内を新卒扱いとしている企業であれば、大学を卒業して就業経験のない「既卒」の方や、一度就職された「第二新卒」も新卒枠で企業を受けることができるのです。
参照:厚生労働省「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」
監修者コメント
企業は若手人材の採用に苦労している
多くの企業はこれまで、将来の事業成長を見据えて人員構成を維持するために、新卒を中心に若手人材を採用してきました。
しかし、昨今では少子高齢化の影響により、新卒採用だけでの確保は難しくなってきているようです。
以下のグラフは、独立行政法人労働政策・研修機構の調査による「新卒採用予定数に満たなかった企業の割合」を示す資料です。
画像引用:独立行政法人労働政策・研修機構「採用計画数に採用内定(配属予定)が達していない事業所割合は「高校卒」で56%、「大学卒(文科系)」で48%」
全ての学歴区分における新卒採用で、どの規模の企業も採用数を充足できていません。
中でも、従業員数の少ない中小企業ほど新卒採用に苦戦しており、その傾向が顕著です。
こうした状況は、今後大きく改善するとは考えにくく、若手人材の採用競争は激しくなると予想されます。
こうした背景を考えると、職歴のある23歳にとって、有利な状況であることは間違いないでしょう。

岡本啓毅
23歳が転職で「新卒採用枠」を使うメリット・デメリット

新卒採用枠で選考を受ける際のメリットは、大きく分けると以下の2つが挙げられます。
- 大手企業へのエントリーが可能
- 同期が多い
一方、デメリットは、以下の2つです。
- 新卒と比較される
- 応募可能な企業であっても実際に採用されるとは限らない
23歳の転職であれば「第二新卒枠」も狙うことができます。
それでもあえて「新卒枠」にこだわるのであれば、メリットとデメリットを十分に理解して決断してください。
メリット1.大手企業へのエントリーが可能
新卒枠では、大手企業の求人にエントリーすることが可能です。
大手企業の場合、中途採用では即戦力を求めることが多いため、数年以上の社会人経験や何かしらの実績が必要になります。
しかし下記のような記載がある大手企業は、職歴の浅い第二新卒の方でも新卒枠でのエントリーが可能です。
| 「2027年3月に大学等を卒業・修了見込みの方、2024年3月以降に大学等を卒業・修了の方で、卒業・修了後に就業経験(正社員雇用)のない方」(2026年10月現在) |
メリット2.同期が多くなじみやすい
新卒を採用している企業は人材を同時期に一括採用します。
そのため職歴があっても新卒枠で入社すると、たくさんの同期と一緒に新しい会社でのキャリアをスタートできるのです。
転職で新たな環境に身を置くと、今までの会社と仕事の進め方が違うなど、変化についていけずにストレスを抱えてしまう方もいます。
しかし、そんな時同じ境遇の同期がいると、お互いに励まし合い高め合うことができるので、自身のモチベーションを向上させることもできるのです。
デメリット1.新卒と比較される
大学卒で23歳の人が転職活動をしている場合、新卒で入社した会社を1年足らずで辞めていることになります。
その点は、他の新卒応募者と比べると、マイナスと見られることもあるでしょう。
例えば、評価が全く同じ応募者が2人いるとして、1人が早期離職経験者で、もう1人が新卒であれば、後者が採用されることもあり得ます。
特に新卒の応募者が殺到する大手や人気企業の場合、この傾向が強いのが現実です。
新卒枠に応募できたとしても、第二新卒は書類選考でふるいにかけられる可能性が十分にあります。
デメリット2.採用ハードルが高い
上記で卒業後3年以内の方は新卒扱いになると書きましたが、実際のところ応募そのものは可能であっても、全ての企業が卒業後3年以内の方を採用するわけではありません。
例えば、2025年に行われた調査では既卒を新卒枠で応募受付けしている企業は全体の71.0%でしたが、新卒枠で採用した企業は43.0%、採用しなかった企業は57.0%でした。
つまり、約半数に満たない企業しか、既卒者や第二新卒に対して、新卒枠の内定を出していないのです。
このようなことから、新卒枠ばかりに応募してしまうことは、実際に第二新卒の方を採用する予定がない求人を受け続けることになってしまうリスクもあるといえます。
参考:厚生労働省「労働経済動向調査(令和7年8月)の概況」 P12表8
23歳で転職すべき人・転職すべきではない人の基準

でも、23歳で転職すべきかどうか、判断する基準ってないの?
大卒で23歳なら、新卒で入った会社で約1年間過ごし、転職すべきか迷っている方も多いですが、今後のキャリアを考えて決断することが大切です。
転職すべき人
はっきりと転職すべきと言えるケースには、以下のようなものがあります。
- 仕事が原因で心身に不調が出ている
- 職場でハラスメントが横行している
- 過重労働が常態化している
- 会社に将来性がない
- 自分の望むキャリアが実現できない
つまり、今の会社にいても将来にわたって幸せな職業生活を送れないと断言できる場合は、すぐにでも転職すべきです。
転職すべきではない人
反対に以下のような場合は、慎重に判断すべきです。
- 会社は好きだが、今の部署で人間関係に問題がある
- 仕事内容は自分の希望に沿わないが、会社の将来性はある
- 一時的な問題で疲労やストレスがピークに達している
- 「なんとなく合わない」など理由が抽象的
- 希望する業界や職種をイメージだけで捉えている
人間関係や仕事内容は、今の企業でも人事異動で変わったり、自分から働きかければ、望む環境やキャリアを実現できる可能性はあります。
疲労やストレスが一時的なものであれば、時間が経てば改善することも。
また、転職理由が漠然としていて、なんとなく辞めたい・転職したいという状態も、軽率な判断につながりがちです。
自分の将来をしっかり見据え、転職するメリット・デメリットをきちんと洗い出した上で判断するとよいでしょう。
23歳が「新卒採用枠」で転職成功するためのポイント

第二新卒であれば短期間とはいえ社会人経験があるので、それをアピールポイントにすることが有効です。
合わせて、前職の退職理由をネガティブに受け取られないよう、対策しておくとよいでしょう。
社会人経験をアピールポイントに盛り込む
短期間であっても社会人としての経験があることは、他の新卒応募者に対する大きなアドバンテージになります。
社会人経験を有利に活かすには、個別の業務スキルよりも、基本的なビジネススキルが身についている点をアピールすると効果的です。
前職でコミュニケーション力を発揮して成果を出したエピソードや、報告・連絡・相談の重要性を深く理解した経験は、採用担当者の印象に残りやすいです。
面接や電話・メールのやりとりで、基本的なビジネスマナーができていることもアピールできます。
前職の退職理由をポジティブに伝える
新卒枠の採用であっても職歴がある以上、前職の退職理由は必ず聞かれると思って対策をしてください。
たとえ退職理由が人間関係の問題や、業務内容・待遇への不満であっても、ネガティブな要素をそのまま伝えるのは好ましくありません。
前職で上手くいかなかったことから学びを得て、どのように活かすかをポジティブに変換し、自分の言葉で話せるように準備しましょう。
監修者コメント
早期離職のマイナスイメージは払拭されつつある
かつては、新卒入社した企業を3年以内に辞めた早期離職者は、ネガティブなイメージを持たれがちでした。
もし採用したとしても、また離職するのではと警戒され、選考で厳しい見方をされていたのです。
しかし、昨今、新卒採用だけでは必要な人員を賄えなくなっている企業にとって、第二新卒は貴重なターゲット層として見られ始めています。
企業のニーズを示す調査によると、80.9%もの企業が、第二新卒の採用を予定していることが分かります。
【第二新卒に対する採用方針】
| 積極的に採用する予定 | 33.7% |
| 積極的ではないが採用する予定 | 47.2% |
| 採用する予定はない | 11.3% |
| 未定 | 7.9% |
参照:株式会社マイナビ「企業人材ニーズ調査2024年版」図8
こうした企業では、人材の確保を重要な経営課題としており、職歴がある23歳くらいの若手は重要な採用ターゲットと捉えています。
そのため、新卒枠でも職歴のある若手人材を積極的に採用する可能性が高いのです。
特に以下の業界では、若手人材の採用が今後の事業活動の生命線となるため、採用活動に力を入れている企業が多いです。
- サービス業(小売・飲食・宿泊など)
- 介護・福祉業界
- 建設業界
- IT業界
早期離職の経験があっても、狙う業界を絞ったり選考対策を万全にすることで、勝機は必ず見えてくるでしょう。

岡本啓毅
キャリアの軸を明確にする
キャリアの軸が曖昧なままだと、企業選びの基準がブレてしまいます。
せっかく転職できたとしてもミスマッチが生じ、また転職を考えてしまうでしょう。
自分がどのような業務にやりがいを感じるのか、どんなスキルを伸ばしたいのか、将来どのような働き方を実現したいのかを整理して、徹底的に言語化することをおすすめします。
このプロセスを踏むことで、納得度の高い志望動機が作れるようになるなど、選考対策にも良い影響があります。
若手人材向けの転職エージェントを活用する
早期離職を経験して新卒枠を狙う場合、どうしても情報が不足しがちで、新卒枠で応募を受け付けている企業を探す段階で苦労する人が多いです。
その点、転職エージェントには、若手人材を必要としている企業からの求人が集まっています。
その中から自分に合いそうな企業を紹介してもらえるのは、大きなメリットです。
また、選考対策についても適切なアドバイスがもらえるため、自信を持って選考に臨めるようになります。
単独で転職活動をするよりも、きっと良い結果に早くつながるはずです。
新卒入社した会社を3ヶ月で退職し、転職活動に大苦戦したものの、転職エージェントに相談して道が拓けた人の体験談は、こちらで読むことができます。
まとめ
今回は既卒・第二新卒の方が新卒採用枠で受けた際のメリット・デメリットについてまとめました。
- 大手企業へのエントリーが可能
- 同期が多くなじみやすい
- 新卒と比較される
- 採用ハードルが高い
それぞれ理解した上で、自分がどのような企業を受けていくか決めていきましょう。
正直、自分では「新卒採用枠」「中途採用枠」のどっちがいいのか判断できない……
という人は、どうぞUZUZにご相談ください。
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