もくじ
そもそも、応募を受け付けてくれるの？
ただ企業によっては、30歳くらいまでの若手人材を第二新卒と捉えるところもあるので、絶対に無理だとはいいきれません。
ただ、一般的な第二新卒の定義を考えると、30歳で第二新卒対象の求人に応募しても、よい結果が出るとは考えにくいものです。
やはり、30歳前後になると、20代とは違う転職の方向性を探る必要があります。
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第二新卒の定義に30歳は該当しない？
一般的に第二新卒の定義は、学校等を卒業して正社員として就職し、3年以内に転職希望を持ち、転職活動をしている求職者ということになります。
4年制大学を卒業した人であれば、概ね25歳か26歳までの求職者が第二新卒の対象になるでしょう。
しかし、企業によっても定義がまちまちで、20代の若手人材をまとめて第二新卒として捉えるところもあります。
いずれにしても、30歳を超えて第二新卒として転職するのは、厳しいといわざるを得ません。
監修者コメント
浪人や留年、大学院卒などによる「30歳」の場合はどうなのか？
卒業後3年以内という定義にあてはまるとしても、企業が第二新卒を採用するニーズから考えるとやはり厳しいでしょう。
浪人や留年による場合は、留学など将来のキャリアを考慮したものであれば、好印象を持ってもらえる可能性はあるかもしれません。
しかし、「若い人材が欲しい」という企業のニーズにそぐわないことから、第二新卒の枠で採用してもらえる可能性は低いと考えられます。
また、大学院卒の場合は、「なぜ第二新卒の枠で採用活動しているのか？」と疑問に思われる可能性が高いです。
大学院卒の場合は、すでに高い専門性を持っているはずなので、培ってきた知識や経験を活かした就職活動を行うと良いでしょう。
浪人・留年・大学院卒いずれにしろ、「30歳」という年齢で第二新卒の採用枠を狙って採用活動を行うのは得策ではありません。
第二新卒に限らず30歳の転職は厳しいのか？
じゃあ、やっぱり30歳からの転職成功って、そもそも第二新卒枠に限らず厳しいのかなあ？
しっかり準備を行えば、30歳からでも転職することは可能です！
30歳を超えての転職率はどうなってる？
株式会社マイナビの調査によると、30代の転職率は近年、年を追うごとに伸びていることが明らかにされています。
とくに、全年齢層を通しての転職率が7.5％なのに対し、30代に限定した転職率は9.8％にのぼる調査結果が出ています。
30歳を超えているからといって、決して厳しいばかりではないことがわかるでしょう。
また、コロナ禍であった「2020年は転職率5.8%」と少し落ち込んだものの、その後の数年間は「2021年が8.2%」「2022年が9.7%」「2023年が9.8%」と伸び続けています。
以上のデータを見ると、30代の転職が、どうしようもなく厳しいというわけではなさそうです。
参照：株式会社マイナビ「年代別の「転職率」と「転職理由」とは？ 20代・30代・40代・50代それぞれ解説」
30代で転職を検討する理由とは？
次に、株式会社マイナビによる30歳を超えて転職を検討した人の理由に関する調査データも見ていきましょう。
1番多い理由は「給与が低かった（30%）」、2番目に多い理由が「会社の将来性・安定性に不安があった（25.4%）」となっています。
やはり、30歳という年齢で自分のキャリアはこのままでよいのか、と考えることが転職を検討する引き金になっていることが分かります。
30歳からの転職は、今後のキャリアをよりよいものにするという意識が大切なようです。
参照：株式会社マイナビ「年代別の「転職率」と「転職理由」とは？ 20代・30代・40代・50代それぞれ解説」
30歳から転職するメリット・デメリット
じゃあ、転職のメリットとデメリットも知りたいな。
メリットとデメリットをよく考えて、転職するか判断した方がよいですからね。
- 自分に合う仕事に就ける可能性がある
- キャリアアップできる可能性がある
- 新たなスキルを獲得できるチャンスとなる
- ポテンシャルよりもスキルや実績が求められる
- 異業種や未経験の職種への転職はハードルが高い
- 年収が下がる可能性がある
順に確認していきましょう！
30歳から転職するメリット
30歳からでも転職するメリットは以下の3点です。
1.自分に合う仕事に就ける可能性がある
これまで働いてきた経験から、自分の得意分野が見えてきます。
業務経験を重ね、スキルもある程度蓄積してくるので、より自分に合う仕事は何かが分かるようになっているでしょう。
将来のキャリアを考えた場合、自分の力を最大限活かせる仕事に就いた方がパフォーマンスも上がり、やりがいを持って働けます。
30歳ならリスクもそれほど高くなく、チャレンジできるタイミングではないでしょうか。
2.キャリアアップできる可能性がある
これまでの仕事で身につけたスキル次第では、キャリアアップできる可能性も高まります。
なかでもマネジメント経験がある人は、大きな強みとなるでしょう。
もし今の会社が、年功序列的な慣習の残る会社で、ポジションが空かず役職に就けなかったとします。
しかし、会社が変われば、すぐに管理職として役職に就けるケースもあります。
こうした転職は、役職や年収が上がるチャンスとなるのです。
3.新たなスキルを獲得できるチャンスとなる
転職により新しい環境に身を置くことで、これまでの職場では身につけられなかったスキルを獲得できる可能性もあります。
仕事の幅を広げることは、その後のキャリアによい影響をおよぼすでしょう。
30歳なら新しいスキルに対する吸収力も高く、活躍できるチャンスも多いものです。
経験値を増やすことができるのも、転職のメリットではないでしょうか。
30歳から転職するデメリット
一方、30歳からの転職で懸念されるデメリットは以下の3点です。
1.ポテンシャルよりもスキルや実績が求められる
20代前半の転職者であれば若さを期待され、スキルがなくてもポテンシャルがある人材であれば採用されやすい傾向にあります。
しかし、30歳と社会人経験が豊富な人材に対しては、前職で培ったスキルは何か、それが自社で活かせるのかを判断されるでしょう。
前職で目立った実績がない場合は、アピールポイントも作りづらく、面接で苦戦する可能性があるのです。
2.異業種や未経験の職種への転職はハードルが高い
30歳という年齢では、異業種や未経験職種への転職は厳しいといわざるを得ません。
なぜなら、未経験の人材を採用するなら伸びしろの大きい20代若手を採用したいと考える企業が多いからです。
欠員補充など、即戦力を期待される求人の場合は、ますます厳しくなるでしょう。
専門的なスキルが必要な仕事であればあるほど、この傾向は強くなっていきます。
3.年収が下がる可能性がある
全くの未経験の職種にチャレンジする場合は、年収が下がることは覚悟する必要があるでしょう。
その場合、マネジメント経験が評価され早期に役職に就ける可能性があるのか、下がった給与のまま長く働かなければならないのか、よく確認してから判断してください。
やりたい仕事ができることはよいことです。
しかし、現実的に生活に必要な収入が得られるかどうかは、よく調べる必要があります。
第二新卒を募集する企業は30歳の求職者にとっても狙い目？
でも第二新卒を積極的に募集している企業は、やっぱり人手不足なのかな？
だったら、30歳でもチャンスはあるんじゃないかな？
人手を欲しがっている企業は、30歳も若手人材として見てくれる可能性はあるでしょう。
そもそも企業が第二新卒を積極的に採用するのは、新入社員の採用が必要数に満たなかったり、辞退が発生したりと、必要な人員が確保できていないケースが多いからです。
こうした企業は若手人材だけでなく、それ以外の年齢層でも人手不足に苦しんでいるかもしれません。
第二新卒を募集している企業で、興味がある企業があれば、中途採用を同時に実施していないかよく調べてみるとよいでしょう。
もしかしたら、条件のよい求人に出会えるかもしれません。
監修者コメント
人手不足の原因にも注意する必要がある
人手不足が慢性化している会社では、採用ターゲットとする年齢層も広くなりやすい傾向にあります。
30歳からの転職でも、内定獲得できる可能性は高いでしょう。
しかし、なぜその企業は人手不足なのか、よく背景を見てみることが大切です。
業績が好調で事業拡大による人材不足であれば、狙い目の企業として積極的にアプローチしてもよいでしょう。
反対に業績が低迷しているのに常に募集している企業は要注意で、離職率を調べてみると、異常に高いケースもあります。
こうした企業は、ブラックな労働環境である可能性もあるため、よく調べてみる必要があります。
30歳からの転職で狙い目！おすすめの職種5選
- サービス・販売職
- 営業職
- 事務職
- 介護職
- ITエンジニア職
興味のある職種があったら、早速チェックしていきましょう！
1.サービス・販売職
小売業における販売職や、飲食・宿泊のサービス職は慢性的に人材不足で、人員確保が業界全体の課題になっています。
コミュニケーションなど、社会人としての基礎的なスキルが身についていれば、未経験でも仕事にも馴染んでいきやすいでしょう。
パートタイマーやアルバイトをまとめ、一緒に店舗を運営していくため、前職でマネジメント経験があれば、十分に活かすことができるはずです。
2.営業職
営業職はどの業界でも必要とされるポジションであり、求人数自体も多いことから転職しやすい職種といえます。
また、基本的なビジネスマナーやコミュニケーションスキルがあれば、未経験でも採用されやすい側面もあります。
前職が営業職であれば異業種への転職であっても、売り物や売り先が変わるだけで、仕事にも入っていきやすいでしょう。
不動産営業など高額なインセンティブが狙えるケースもあり、大幅な収入アップが見込めることも魅力です。
3.事務職
事務職も、どの企業でも必要な職種ですが、求人は営業職よりも少なく競争率が高い傾向にあります。
基本的なパソコンスキルとコミュニケーション力があれば、スムーズに仕事に入っていけるため人気が高いのでしょう。
ひとことで事務職といっても、総務・経理など専門とする分野は違います。
前職で経験がある分野で求人があれば、選考で有利になるケースも期待できるでしょう。
4.介護職
介護職も慢性的な人手不足であり、30歳からでも採用される可能性が高い職種です。
体力勝負の側面もあるため、機敏に動ける若い人材は歓迎されるでしょう。
業界全体で担い手が高齢化しているため、30歳でも若手として活躍できます。
また介護職は社会貢献度が高く、今後も需要増が見込まれる仕事です。
ケアマネージャー等の資格を取得することにより、キャリアアップが可能で、将来的に高収入も目指せる点も魅力ではないでしょうか。
5.ITエンジニア職
IT業界は発展が著しく、将来にわたって人材の確保が課題となっている業界です。
そのため、未経験でもITエンジニアとして採用・育成し、将来の事業展開に備えようとするため、未経験可の求人も多い傾向があります。
特にスタートアップの小規模のIT企業では、エンジニアと営業を兼ねるなど分業が進んでいないため、前職の経験によっては重宝される人材になれるかもしれません。
30歳からの転職を成功させるポイントとは？
人手不足の職種であれば、30歳からでも十分に転職できる可能性がありそうだね！
さらに以下に挙げるポイントに注意して転職活動を行えば、さらに転職成功の可能性は高まるでしょう。
転職の理由を明確にする
30歳からの転職では、ミスマッチによりさらに転職を重ねることは避けたいものです。
そのため、ミスマッチを防ぐために「なぜ転職をしたいのか」理由を明確にしましょう。
転職先で、同じ理由でつまずかないようにするために大切なことです。
これまでの経験を踏まえた自己分析を入念に行い、この転職で譲れない軸を明確にすることでミスマッチを避けられます。
スキルや経験の棚卸しをする
30歳の転職ならではのアピールポイントを作るために、これまでの仕事で得たスキルや経験を洗い出して検証してみましょう。
前職で得意だったことや褒めらこと、評価を受けたことは人よりも秀でている自身のアピールポイントかもしれません。
秀でたスキルを活かせる仕事であれば、有利に転職活動を展開できるだけでなく、転職後も充実感を持って働けるでしょう。
企業研究を怠らない
ミスマッチを防ぐ意味でも、企業研究を怠らないようにしてください。
できる限り情報を集め、会社の実情を知った上で応募先企業を決めることが大切です。
転職活動は、情報収集力が勝負の分かれ目です。
可能な限り多角的な方法で情報を集め、しっかりと企業研究を行いましょう。
30代の転職後、すぐに辞めたくなった場合の対処法は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
転職エージェントの力を借りる
転職活動の成否は、情報収集力にあるといっても過言ではありません。
しかし、インターネットを駆使しても、単独で集める情報には限界があることが否めません。
とはいえ、できれば最後の転職にしたい30歳にとって、ミスマッチは絶対に防ぎたいものです。
そのためには、応募を検討する企業の社風や働き方の実情を把握することが必要です。
転職エージェントには、企業とのやりとりや過去の支援対象者から、インターネットに載っていない活きた情報が豊富に集まっています。
これを活用しない手はないでしょう。
まとめ
でも、そうした企業を探すには、どうしたらいいの？
UZUZは、20代の若者に特化した就職・転職エージェントですが、もちろん30歳の転職希望者にもサポートが可能です。
企業の情報収集から、自己分析や企業研究のお手伝い、選考対策まで転職に関わるあらゆるフェーズで親身になったサポートをお約束します。
UZUZのキャリアアドバイザーは、皆転職を経験してきた者ばかりです。
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