なにかすぐに儲かる仕事、ない?
たとえ学位がほかより低くても、生涯で稼ぐ収入を上げる方法はあるんです。
この記事では、生涯年収を軸にしつつ、中卒の方向けに収入を上げる方法を解説していきます。
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中卒の生涯年収は約1億3千万円!学歴別で見ると収入は低い傾向に
【学歴別の平均年収と生涯年収】
学歴 | 平均年収 | 生涯年収(概算) |
---|---|---|
中卒 | 約270万円 | 約1億3千万円 |
高卒 | 約300万円 | 約1億4千万円 |
高専・短大卒 | 約330万円 | 約1億5千万円 |
大学・大学院卒 | 約408万円 | 約1億7千万円 |
厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」を見ると、中卒の平均年収は学歴別で見ると最も低い額となっており、大学・大学院卒とは100万円以上の差があることが分かります。
また生涯年収の概算を見てみると、賞与などの手当は含まれていないため実際にはもう少し金額が上振れする可能性はありますが、目安として中卒で生涯に稼ぐ収入は、だいたい1億3千万円前後であることが分かります。
参考:厚生労働省「平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況:学歴別」
まず知っておこう!なぜ中卒の生涯年収が最も低いのか
ですが、一定の関連性はあります。
なぜ中卒の生涯収入が、他の学歴と比べて低くなってしまうのでしょうか。
ここからは、その原因を解説していきます!
賃金が低い傾向にある単純労働の仕事が多い
中卒の方は、賃金が低い傾向にある単純労働に従事することが多いのが原因の一つです。
単純労働とは、物を運ぶ、決められたルーティンを行うなど、専門的な知識や技術が必要なく、比較的短い訓練期間でできるようになる仕事のことを指します。
誰でもできる仕事であるため、替わりになる人を確保しやすく、そのため賃金などの交渉も難しいのです。
単純労働に従事していると人材的な価値が上がりにくいため、昇給や昇進がしづらいともいえるでしょう。
実際、管理職やリーダー・マネージャーを任されるチャンスが少ない傾向にあります。
結果として賃金が低い単純労働を続けることで、中長期的にも収入が上がりにくい環境で過ごすことになってしまうのです。
転職によるキャリアアップがしにくい
中卒の方は、転職によるキャリアアップがしにくい傾向があり、そのため収入を上げる転職が難しいことも原因の一つです。
中卒だと単純労働を任されやすいため、スキルアップや経験を積む機会が少なく、そのため人材的価値が上がりにくい傾向があります。
それによって、何かの専門家として一つの技術を極めることが難しくなってしまいます。
また、「社内の何でも屋」のように様々な仕事を任せてもらって経験を積み、その経験を活かして広く社内事情を知る管理職になるというルートも難しいでしょう。
現職での業務では人材価値を上げにくいだけでなく、それが原因となって経験を積めず、結果としてキャリアアップも困難になってしまうのです。
昇給率が低くなりやすい
中卒の方は、昇給率が低くなってしまいやすいため、結果として生涯年収が上がりにくいという傾向があります。
【学歴別の生涯収入】
中卒 | 約1億3千万円 |
高卒 | 約1億4千万円 |
高専・短大卒 | 約1億5千万円 |
大学・大学院卒 | 約1億7千万円 |
前述の学歴別の生涯収入について確認してみましょう。
中卒が、これらの最終学歴のなかで最も早く社会に出ており、最も長く働いているはずですよね。
定年が同じ年齢だとするなら、中卒が15歳から働き始めて大卒は22歳で働き始めるため、中卒と大卒を比べると中卒のほうがおよそ7年分長く働くことになります。
その7年分の年収差を足し合わせても、それでもなお中卒が生涯収入が最も低い理由は昇給率にあるのです。
例えば中卒が1年働いて数千円の月収アップしているところ、大卒ではリーダーなどの役職にあがることで数万以上の大幅な月収アップを達成することは珍しくありません。
初任給にはそれほど大きな差がなくても、昇給する際の金額の上がり幅に差が生じることで、結果的に大きな差異が生まれてしまうのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
全学歴でピークを超えると年収が下がる傾向にある
年収は、生涯を通じて上がり続けるわけでありません。
大卒でも中卒でも、年収アップにはピークがあり、それを過ぎるとだんだんと年収は下がっていきます。
今はまだ肉体労働や単純労働でも大丈夫だと思っている中卒の方もいるかもしれませんが、そのまま同じ仕事で何歳まで働けるでしょうか?
終身雇用や年功序列による昇給が崩れ、実力主義や成果主義の社会になってきたと聞いたことがあるかもしれません。
成果主義の社会ということは、年を取った人でも、仕事量や仕事の成果を若い人と比べられ、その結果で給与が決まるということです。
例えば、大卒は若いうちは単純労働も経験するかもしれませんが、だんだんとマネジメント寄りの仕事に軸足を移し50代で管理職になるため、そこが年収のピークとなる場合が多いです。
中卒で単純労働を続けている場合は、どこかで若者よりも成果が劣ってしまう瞬間があり、そのときに収入が若い人に逆転されるため、40代の中ごろが年収のピークとなる可能性があります。
大切なのは、いつ頃に年収がピークになって、いつ頃から下がり始めるかを設計することです。
将来も見据えたキャリアプランを作り、自分の年収のピークをコントロールできるようにしていきましょう。
中卒におすすめ!生涯で稼ぐ収入を上げる方法
あくまでも「収入が低い傾向がある」だけですし、「低くなりやすい理由」から抜けだせばいいんです。
中卒であるという理由だけで必ずしも生涯収入が低くなるとは限りませんし、他の学歴よりも必ず低くなるというわけでもありません。
ここからは、中卒の方におすすめの生涯収入を上げる方法を解説していきます。
資格取得や勉強をしてスキルアップする
日ごろの業務が単純労働で人材価値を上げるような働き方ができないなら、別の方法で上げることをおすすめします。
資格取得をしたり、特定の専門的なスキルに関する勉強をしたりしてスキルアップを目指しましょう。
特に資格があれば、自分にスキルがあることを明確に示すことができます。
危険物取扱者や介護福祉士など、国家資格でありなおかつ所持していると仕事の幅が広がるような資格取得を目指すのが特におすすめです。
また、飲食や接客などでは社内資格もあるため、それらに挑戦するのも収入アップのためには有効です。
社内資格であっても、それを取得したという成果は客観的に能力があることを認められる結果につながり、その後のキャリアアップにも良い影響を与えます。
そのほか、資格に関してもっと知りたいという方は以下の記事も確認してみてください。
実力主義の業界や職種を選ぶ
いくら成果主義・実力主義の社会になってきたとはいえ、完全に実力が給与に反映されるという会社はそれほど多くありません。
しかし、世の中にはそういった会社も確実に存在しています。
例えば不動産営業などでは、一つの契約の金額が非常に大きいため、契約できた人は契約金に応じた臨時報酬(インセンティブ)をもらえることがよくあります。
また、ノルマの達成度合いに応じて賞与がアップする制度が取り入れられている会社もあるでしょう。
そういった会社では、学歴はまったく関係なく、単純に実力だけで出世できる社風であることも多いのです。
成果に応じてインセンティブが増える業界や職種を選ぶことで、学歴間の収入差を埋めることができます。
学歴不問で実力次第で収入アップが望める業界についてもっと知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
人手不足の業界を選ぶ
人手不足の業界を選び、その業界で昇進・昇給していく方法もおすすめです。
飲食業界や介護業界、ITエンジニアなどの業界がそれにあたります。
飲食業界や介護業界は新人向けにマニュアルがある場合も多く、新しい仕事に慣れやすい育成環境が整っているケースも多いのです。
これらの業界は離職率が高い傾向にありますが、それは裏を返せば転職によるキャリアアップが一般的に認識されており、多少転職回数が増えても問題ないことを意味しています。
また、ITエンジニアは実力主義の世界であるため、できる人はどんどん仕事を任されて昇給することが可能です。
自己学習によってスキルアップできますし、現代であればスキルアップのための無料のWeb教材も充実しています。
自分の人材価値を上げるために、あえて人手不足の業界に飛び込む方法があることを知っておいてください。
キャリアアップしやすい仕事を選ぶ
単純労働だけで終わらず、キャリアアップしていく将来性がある仕事を選ぶ方法もあります。
例えば建築現場や工場の生産ラインは、最初の仕事は単純労働のため就職しやすい企業が多い傾向です。
しかし単純労働だけでは終わらず、その後のキャリアアップ先がいくつも拡がっているという特徴をもっています。
建築現場で現場監督になれば管理職の経験を積めますし、建築に関する専門資格を取得すれば特定の作業のスペシャリストとなって収入アップが見込めるでしょう。
その会社の中でキャリアアップもできますし、管理職の経験や資格を武器にして転職によるキャリアアップをするなど可能性を広げられます。
中卒に強い転職サイト・転職エージェントを利用する
転職活動に際して、中卒向けや中卒におすすめの求人を抱えている求人サイトや転職エージェントを使う方法もおすすめです。
一般的な求人サイトの多くが、大卒以上の学歴を指定しているなど、中卒向けに特化しているとはいえない状況にあります。
一方で、中卒向けの転職エージェントが「学歴は大卒限定」のような応募の段階で就職できる可能性がゼロである求人を紹介することは決してありません。
中卒で転職活動をするなら、中卒に強いサイトやエージェントを使ったほうが転職成功率が上がるのは当然といえるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
時間的・金銭的な余裕を作って学歴を上げるのもおすすめ
自分の最終学歴を変える、という方法もおすすめです。
定時制高校や通信高校、高卒・大卒資格を取ることで「中卒だから」という理由で職業選択の幅が狭まってしまうことを防げるのです。
また、高卒・大卒相当の資格取得で勉強したことは決して無駄になりませんし、今の職場で評価されなくても勉強に対する努力の跡は転職先を広げてくれます。
誰にでもできることではありませんが、もし時間や金銭に余裕が作れるようなら、最終学歴を上げるという方法も検討してみてください。
まとめ
中卒の方は、学歴を理由に単純労働を担うことが多く、そのためスキルアップや経験を積む機会が少なく、キャリアアップもしにくいという悪循環に陥ることがあります。
それによって、中卒全体の平均生涯収入が下がってしまい、他の最終学歴と比較すると収入が低い傾向が生まれてしまうのです。
しかしあくまでも傾向は傾向であり、「あなた」に当てはまるとは限りません。
自己学習によってスキルアップしたり実力主義の環境に挑んだりと、いくらでも収入を上げるための挑戦はできるのです。
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