もくじ
- コンサルタントの仕事内容
- コンサルタントの仕事がきついといわれる理由
- コンサルタントの仕事の魅力
- コンサルタントに向いている人の特徴
きつい印象が強いコンサルタントですが、魅力的な仕事でもあります。
コンサルタントに向いている人の特徴も解説するので、興味がある人はぜひ最後まで読んでみてください。
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コンサルタントの仕事とは
コンサルタントの仕事は、クライアント企業が抱える課題を解決に導くことです。
企業からの依頼を受けて組織の課題や問題点を分析したり、解決のためにいろいろなアプローチをしたりするのがメインの業務です。
多くは、プロジェクトごとにチームを編成し活動します。
実績を積み役職が上がれば、多くの部下を率いて、プロジェクト全体をマネジメントすることが主な業務となるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
将来性の高い仕事ではあるものの、スキルの拡張が求められる
コンサルタントの仕事は、将来性の高い仕事とみられています。
その理由は以下の2点です。
- グローバル化
- IT化
多くの業界で国内市場が飽和してくることから、海外進出を目指す企業からのオファーが予測されます。
また、IT技術の発展により、これまで以上にDX推進を図る企業が増えてきます。
DX化のサポートを必要とする企業からのオファーの増加が見込まれるでしょう。しかし、コンサルタントに求められる業務範囲も変化しつつあります。
従来は課題解決までのスキームを提案するだけでした。
今後は、施策の実行まで含めた、現場のサポートまでを求めるクライアントも多くなっています。
こうした変化に対応していけるコンサルタントであれば、十分に将来性があるといえるでしょう。
コンサルタントの仕事で求められる具体的なタスク
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」では、経営コンサルタントの業務で求められる、具体的なタスクが紹介されています。
経営コンサルタントが実際に業務で行ったタスクを列挙し、その実施率とともに掲載されているものです。
当内容を見てみると、コンサルティング業務に求められるタスクは多岐にわたり、幅広いスキルが求められることが理解できるでしょう。
タスク内容 | 実施率 |
---|---|
収集した情報を分析し、問題点を明らかにした報告書を作成する。 | 54.1% |
経営上の問題について経営者や各層の社員から情報を収集し、整理する。 | 52.5% |
取引先を含めた関係者と話し合いの場を持ち、現場視察を行って実態を把握する。 | 49.2% |
調査や分析に基づき、経営戦略、人事戦略、業務改革等の案を作成する。 | 44.3% |
視察やチェックに基づき、担当部門や経営者にアドバイスや支援を行う。 | 41.0% |
戦略や改革案の実施状況を調べるために現場を視察し、チェックをする。 | 37.3% |
従業員と面接をして聞き取りし、戦略や改革案が実行されているか確認する。 | 36.1% |
戦略や改革案が適切に実行されるよう、社員等に対して研修を行う。 | 32.8% |
経営戦略、人事戦略、業務改革の案を経営者等にプレゼンテーションする。 | 32.8% |
会社から承認された方針に基づいて、具体的な計画やマニュアルを作成する。 | 31.1% |
関連事業や新規事業の提案をする。 | 29.5% |
経営者の経営戦略に基づき、組織構造、組織運営の仕組みを提案する。 | 26.2% |
特に人材育成面で管理者、職場責任者と面接し、指導したり改善案の提示をする。 | 24.6% |
新しい評価・等級・報酬の仕組み等、人事制度の仕組みを作る。 | 21.3% |
企業の合併や買収等に関するアドバイスや仲介業務をする。 | 21.3% |
情報システムの効率性、有効性、経済性などを調べて経営者に報告する。 | 14.8% |
ISO認証取得の支援を行う。 | 8.2% |
参考:厚生労働省職業情報提供サイトjobtag「経営コンサルタント」
上記のタスクをみる限り、情報収集による現状把握と、集めた情報に基づく分析により、課題を抽出するスキルが求められることが分かります。
また、アドバイスや提案、研修の実施やヒアリングなど人を相手にするタスクも多く、高度な対人スキルが求められる仕事であることは間違いないでしょう。
コンサルティングファームの種類
コンサルタントが所属する組織(会社)を、コンサルティングファームと呼びます。
コンサルティングファームは、専門とする分野に応じて、様々な種類があります。
- 総合系コンサルティングファーム (様々な専門分野を総合的にサポート)
- 戦略系コンサルティングファーム (企業の事業戦略中心にサポート)
- IT系コンサルティングファーム (企業のIT導入・運用をサポート)
- 財務系コンサルティングファーム (M&Aや財務課題の解決をサポート)
- 人事系コンサルティングファーム (企業の人事戦略をサポート)
そのほか、事業再生系など専門分野は多岐にわたります。
ひとことでコンサルタントといっても、それぞれに専門領域があり、細分化されていることが分かります。
なぜコンサルタントの仕事がきついといわれるのか
コンサルタントの仕事は、ハードワークの印象が強いことは事実です。
最近では働き方改革の影響で改善が進んでいますが、激務が常態化しているコンサルティングファームがあることも否めません。
コンサルタントの仕事がきついといわれるのは、以下、5つの理由によるものです。
- 長時間労働で心身の不調をきたしやすい
- クライアントからの要求水準が高い
- 周囲の仕事のレベルについていけない
- 実力主義で競争が激しい
- イメージよりも地味で泥臭い仕事が多い
詳しく解説していきましょう。
長時間労働で心身の不調をきたしやすい
長時間労働や休みがとりにくいことは、ほかの業種に比べて多いかもしれません。
例えば、クライアントへの報告会やプロジェクトのリリース直前などは、膨大な資料作成や各所の調整などで業務量が多くなりがちです。
徹夜や休日出勤で間に合わせることもあります。
友人や恋人・家族との時間がとりにくく、プライベートを充実させることが難しいこともあり、気分転換が図れず疲労も蓄積していきがちです。
なかには、長時間労働の負担から、心身の不調をきたす場合もあるようです。
クライアントからの要求水準が高い
クライアント企業は、高額な契約料を支払っているため、コンサルタントに求める仕事の要求水準は高くなります。
そのため、プレッシャーがかかることは当然です。
プロジェクトで直接やりとりするのは、クライアント企業の社長や役員など、役職のみならず専門性や経験も高い方が中心となります。
コンサルタントの側にある程度の知見や気力、仕事量がなければ、クライアント側も成果物として納得しづらいでしょう。
周囲の仕事のレベルについていけない
高い要求水準の仕事をこなしていく環境のため、先輩や同僚は高いスキルや知見を持つ人材が多いといえます。
コンサルティング出身でなければ、そのレベルの高さに圧倒されることもあるでしょう。
特に未経験で入社した場合、周囲の社員についていくことも難しいかもしれません。
ある程度経験を積んで中堅社員となっても、一握りのエースコンサルタントのハイレベルさに圧倒され続け、常に劣等感にさらされることもあるようです。
また、徹底したロジカルシンキングを求められる仕事でもあります。
根拠が乏しい曖昧な発言には、徹底した問い詰めがあるなど、人によっては耐えられないほど厳しいと感じることもあるようです。
実力主義で競争が激しい
コンサルタントは、完全な実力主義の世界で常に競争にさらされる環境です。
年功序列的な要素はなく、実績による評価で大きく差がついてきます。
なかなか結果を出せないでいると、短期間で同僚と年収や役職で大きな差がつくこともあるでしょう。
同期のなかで「自分だけ出世が遅れている……」というような劣等感にさいなまれることもあるようです。
イメージよりも地味で泥臭い仕事が多い
プレゼンテーションなど華やかなイメージに憧れが強いと、ギャップを感じるかもしれません。
プレゼンテーションは、ある程度経験を積んだマネージャークラスのコンサルタントが担当することがほとんどです。
入社してからしばらくの間は先輩の指示のもと、ひたすら資料を作るなど、地味で泥臭い仕事も多くこなさなくてはなりません。
当然、上司の要求水準も高く、クライアントへの成果物として不足があれば厳しくフィードバックを受けることも。
コンサルタントとして活躍するためには、地道に下積みを重ね実力を積み上げていく必要があるでしょう。
きついけど魅力的なコンサルタントの仕事
確かに、コンサルタントの仕事はきついのですが、成果を出し活躍している人もたくさんいます。
それは、やりがいや魅力があるからにほかなりません。
「きつい」「厳しい」だけだと、コンサルタントは一人もいなくなってしまいます。
コンサルタントとして活躍している人は、どのようなところに魅力を感じているのでしょうか?
以下、コンサルタントの魅力を3つ紹介します。
- 高い年収とステータス
- 厳しい環境で成長が図られる
- 様々な業界の仕事に触れ刺激を受けられる
詳しくみていきましょう。
高い年収とステータス
年収の高さはコンサルタントの大きな魅力です。
2022年度の職業分類別平均年収ランキングにおいて、コンサルタントを含む専門職が、2位の企画・管理系527万円を大きく離し、585万円と1位でした。
年齢別にみても、20代で475万円と高い水準であることが分かります。
コンサルタントの種類別では、経営・戦略コンサルタントで50代の平均が1167万円と、飛び抜けて高くなります。
生活水準も当然高くなり、ステータスの高さを実感できるでしょう。
参照:「doda平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】」
また、いわゆる大手のコンサルティングファームであれば、20代で年収1000万円を超えることも珍しくはありません。
厳しい環境で成長が図られる
コンサルタントの世界で活躍している人は、非常に優秀な人材であるといえます。
将来的には起業する方も多く、有名なメガベンチャー企業やスタートアップ企業の社長もコンサルタントファームが出発点である場合も少なくありません。
こうした優秀な人材に囲まれ、切磋琢磨していく過程で成長できることは、向上心の高い人にとって大きな魅力となるでしょう。
実力主義の厳しい環境であるため、結果を出すには相応の経験やスキルが必要です。
コンサルタントとして生き残っていくためには、常に勉強が欠かせず、自己研鑽が求められるため、速いスピードで成長していけるのではないでしょうか。
様々な業界の仕事に触れ刺激を受けられる
携わるプロジェクトごとに、クライアント企業の業界や業種も違ってきます。
特に若手のうちは、アサインされるプロジェクトは多岐にわたります。
そのたびに、担当する業界に関する知識を勉強する必要があるため、知見を広げることが可能です。
いろんな業界・業種に触れ刺激も多く、飽きることなく仕事に打ち込めるのは、一つのメリットといえるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
コンサルタント職の競争率は高い傾向に
記事内でもご紹介したように、ハードワークでありながらも、成長意欲が高い人材にとっては非常に魅力的なコンサルティング職。
2022年度の月次データによると、コンサルタント職の求人倍率は5.23~8.23倍と、ほかの業種と比較するとかなり高いことは否めません。
そのため、転職するためには相応の実績やスキルが求められます。
しかし、ニーズの高まりにより市場規模は拡大しており、業種全体での人手不足は続いているのが現状です。
そのため、採用枠を広げ、未経験者採用に力を入れ始めている企業も多くなることが見込まれています。
特に近年は提案のみならず、実行リソースを提供するコンサルティング会社も増えていることから、コンサルティング企業出身者だけでなく事業会社出身の人材も求められています。
競争率は高いながらも、特定の分野で一定の経験や専門性を身に着けている場合はチャレンジする価値は十分にあるのではないでしょうか。
参照:「doda求人倍率レポートデータ」
コンサルタントを辞めてしまう人の特徴
以下の特徴にあてはまる人は、特に挫折してしまう可能性があります。
- 気力・体力に不安がある人
- マイペースに仕事をしたい人
- スキル不足を解消できない人
コンサルタントを目指す前に、今一度「自分がコンサルタントに向いているのか」特徴を確認してみるとよいでしょう。
気力・体力に不安がある人
コンサルタントの仕事において、気力や体力は、かなり重要な資質であるといっても過言ではありません。
コンサルタントの業務量は多い傾向にあり、一度プロジェクトが始まれば、長時間労働で休みも不規則になりがちです。
プライベートでの息抜きができないだけでなく、十分な睡眠がとれない状況が続くかもしれません。
また業務をこなすだけでなく、成果を出せなければならないプレッシャーのなか働かなければならないので、乗り切るだけの気力・体力が充実していなければ、体調を崩すなどしてプロジェクトから外れることになってしまう可能性もあるでしょう。
マイペースに仕事をしたい人
コンサルタントの世界は、「アップ・オア・アウト(昇進かクビか)」と言われることもあるように、厳しい競争社会です。
マイペースに仕事を進めたい人には、難しいかもしれません。
コンサルタント会社同士の競合もさることながら、良い案件を担当するには、社内の同僚とも競い合わなくてはなりません。
競争を勝ち抜くために高いスキルを身につけ、いかに早く実績を積めるかがコンサルタントとして成長し、良い仕事をするために欠かせない要素でしょう。
自分のペースで仕事をして、じっくりと成長していきたい人は疲れてしまうかもしれません。
競争が苦手でストレスを感じやすい人は、コンサルタントのお仕事が難しい可能性があります。
スキル不足を解消できない人
業務量も多く内容も多岐にわたるコンサルタントの業務では、スキルがともなわないと日々の業務が滞り、プロジェクトについていけなくなります。
プレゼンスキルや論理的思考力はもちろん、エクセルやパワーポイントなどを自在に使いこなす、PCスキルも必須です。
こうしたコンサルタントとしての基礎的なスキルが不足し、解消できなければ活躍することは難しくなります。
コンサルタントの多くは、自己研鑽によるスキルの向上を図り、自らの成長スピードを高めているのです。
スキル習得に時間がかかる人、成長スピードが遅い人には向かない仕事かもしれません。
どんな人がコンサルタントに向いているのか
ハードワークが求められるものの、なかなか魅力がある仕事ではないでしょうか。
コンサルタントに向いている人、活躍している人に共通する特徴を解説します。
いろいろとありますが、まず体力は必須かもしれません。
コンサルタントとして成功する人材は、以下のような特徴を持っていることが多いようです。
- 論理的に考えられる人
- プレゼン能力が高い人
- 高い向上心を維持できる人
論理的に考えられる人
前述のとおり、ロジカルシンキングは必須のスキルといえるでしょう。
コンサルタントの仕事は、現状を調査・分析し仮説を立て、課題解決策を示すことです。
さらに一部の業界のみならず、様々な業界で、千差万別の企業のケースに応じて提案することが求められます。
常に客観的な根拠を示し、筋道の通った理論展開で説明しなければ、クライアントの納得を引き出すことはできません。
日々の議論で先輩コンサルタントから徹底的に根拠を求められるのは、論理的な思考力を養うためのトレーニングともいえます。
プレゼン能力が高い人
プレゼンテーションに自信のある人は、コンサルタントとして活躍できる可能性が高いといえるでしょう。
どんなに優れた施策を提案しても、自信のなさそうなプレゼンでは、クライアントの心には響きません。
クライアントに納得してもらうためには、自信にあふれた、説得力と迫力のあるプレゼンが必要ですが、ハッタリだけではすぐに見抜かれてしまいます。
クライアントの納得を得られる解決策を提示するためには、会話のなかから相手の要望を汲み取る高度なコミュニケーション力も必要です。
高い向上心を維持できる人
常に高い向上心を持ち、持続できることもコンサルタントに必要な資質です。
担当するクライアントごとに業界や業種が違えば、求められるスキルや知識は違います。
過去の経験が役に立たないこともあるでしょう。
常に新しい知識やスキルを身に着け磨き続けることが、競争の激しいコンサルティング業界で生き残るためには必要です。
こうした変化を歓迎し、やりがいと感じる向上心のある人材が、コンサルタントとして活躍できるのではないでしょうか。
コンサルタントの仕事につくにはどうしたらいい
コンサルタントの仕事はきついだけでなく、魅力・やりがいがある仕事です。
向いている人の特徴をみて、チャレンジしてみたいと思った人もいるのではないでしょうか。
コンサルタントの仕事を探すには求人を探して、自分でエントリーする方法もあります。
しかしコンサルタントの求人は人気が高く、個人でのエントリーはすぐに締め切られることも多いようです。
そのため、転職エージェントを利用することが近道となるでしょう。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントを利用することで、非公開求人を紹介してもらえる点は大きなメリットです。
コンサルタントの求人は人気があるため、非公開で求人が出されることも多く、公開求人は少ない傾向にあります。
その点、転職エージェントは優良な求人を数多く抱えており、そのなかから最適な企業を紹介してもらうことが可能です。
選考プロセスにおいても、エントリーシートの書き方や面接対策など、きめ細かなサポートが受けられます。
個人で独自に活動するよりも、転職成功の可能性は高まるでしょう。
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また、キャリアアドバイザーが丁寧に面談に応じてくれるため、自分がコンサルタントに向いているかの相談も可能です。
サービスの利用はすべて無料なので、気軽に問い合わせをしてみてください。
コンサルティングファームへ就職する近道となるかもしれません。
まとめ
コンサルタントの仕事は、確かにきついです。
ですがその分だけ、乗り越えたときは大きなリターンが得られる仕事。
本記事を読んでチャレンジしてみたいと思った方は、ぜひUZUZに問い合わせしてみてくださいね!
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