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【社内報】元「就活アドバイザー芸人」森川、この度UZUZを退職します。

2021/04/28(Wed) STORY&WORKS
【社内報】元「就活アドバイザー芸人」森川、この度UZUZを退職します。

UZUZの「人」や「取り組み」に焦点を当てているUZUZ社内報。今回は、4月末でUZUZを退職する社員・森川に、UZUZでの思い出や退職に至った経緯などをインタビューしました。

▼プロフィール

1994年生まれ。千葉県出身。高校卒業後に就職したものの憧れの芸人になりたいと考え、1年で仕事を辞めお笑いの世界に。しかし芸人だけでは食っていけず、ネット回線をひたすら売り続ける営業代行会社で働きながら活動を続ける。UZUZに転職後は、法人営業兼キャリアアドバイザーとして業務に取り組む一方で「就活アドバイザー芸人」として活動していた時期も。この度約5年働いたUZUZを退職し、知人と会社を設立する。

▼まず最初に、UZUZに入社した経緯から教えてください。

UZUZに入社する前は光回線の営業をしていました。実績も出していたのですが、当時は強引な営業をしていたため、連続クレーム件数の日本新記録を達成してしまって…。
クライアントから正式に森川NGが出たためやることがなくなり、別の商材を担当することになったのですが、生活できないほど安い賃金を提示されたので走って逃げて退職しました。
※この辺りはJobpicsのインタビュー記事が面白いので、ぜひ読んでみてください!

とにかく次の仕事を探そうと前職の同僚に連絡をしたら、既に本人がバイトしていたUZUZを紹介してくれました。それがUZUZとの出会いです。
当時はソニーミュージックに所属して芸人として活動していたので「休みをもらう可能性もありますが、大丈夫ですか?」と聞いたところ、軽い感じで了承して貰えたので、2016年の5月にアルバイトで入社しました。
同じくらいのタイミングで白川(現執行役員)や林、10歳年上の森が正社員で入社していて、僕は勝手に同期と呼んでいました(笑)

日中は当時開催していたウズウズカレッジ 営業コースを担当しながら、夜はUZUZのオフィスを借りて、コンビを組んでいた同級生とネタ合わせをさせてもらうこともありました。
入社して3〜4ヶ月が経ち業務にも慣れてきた頃、事業全体で結構な赤字が出てしまい、一時凍結することが決まったんです。「もうクビかな、次の仕事探さないと…。」と思っていたところ、代表の岡本に声をかけて貰い、CA(キャリアアドバイザー)として再スタートすることになりました。

▼未経験のキャリアアドバイザーに挑戦してみようと思ったのはなぜですか?

その時既に数ヶ月働いていて、UZUZの事業や社風がなんとなく分かっていたこともあり、なんか楽しそうだと思いました。
あとは芸人のバイトってコンビニや居酒屋が多いので、キャリアアドバイザーと名乗れるなら面白そうだなって。そのときは芸人をメインで活動していたので、珍しいバイトだからネタになると思いました。

正直面接を受けたことなんて人生でほとんどないし、エージェントの存在もUZUZに入社して初めて知ったくらいで。そんな状況だったため、上司や先輩が後ろについて細かく教えてくれたのがすごくありがたかったです。
日中は先輩の面接対策等に同席させてもらい、通常業務が終わったあとは岡本が出前館を頼んでくれて、ひたすら面接対策の練習をしてもらったことを覚えています。

▼慣れない仕事と芸人との両立は大変そうですが、実際どうでしたか?

結構迷惑をかけたと思います。急なオーディションが入ると休ませてもらったり、ちょっと早く上がらせて貰ったり、というのがよくありました。
アルバイトだった頃はシフトをうまく調整して柔軟に対応することが出来たのですが、RA(リクルーティングアドバイザー)をやり始めるタイミングで正社員登用の話が出て。

僕は芸人をやりたいので、休みがなくなるのはきついと伝えたのですが「副業として見るから別に良いよ」と言ってくれて、その言葉を信じて正社員になりました(笑)
当時は結構緩かったので、正社員になってからも少し早めに退勤してライブに出させてもらったりもしていました。

▼「就活アドバイザー芸人」として様々なメディアに出ていましたが、今も芸人は続けているのですか?

今はとっくに芸人を辞めています。いつから辞めたというのは難しいのですが…。

3〜4年前にガジェット通信の寄稿で初めて「就活アドバイザー芸人」を名乗ったのを皮切りに、@人事やJOB PICKS、ラジオの文化放送、Abema TVなど色んなメディアに出させてもらいました。
たくさん取材が来たことまでは良かったのですが、芸人としての活動の中でも徐々に就活ネタを求められるようになって。就活芸人を名乗ったものの、正直メディアに出ることだけを考えていたのでコントのネタなどは思いつかず。しかも当時ピンだったので余計無理だと思い、徐々に活動は終了しました。

ただ、その辺りから自分の中では仕事が楽しくなっていたこともあります。それまではあくまでも芸人の下にUZUZがあると正直思っていて、芸人として活躍するためにUZUZで働いていました。それが段々UZUZの方が楽しくなって来たというのも事実です。
仕事はもちろん、UZUZはみんな距離が近くて。当時は毎週のように川畑や他のメンバーと飲みに行ったりと、毎日楽しくて仕方なかったですね。

※社員旅行で漫才を披露したときの一枚

▼約5年間在籍したUZUZでの、一番の思い出は?

直近だと、やっぱり横浜支店で働いたことです。横浜への異動が決まったのが24〜5歳くらいで、実は自分の中でちょっとくすぶっていた時期でした。
CAとして働きだした当初から結構成果を出せていたし、メディアにも取り上げられたりとしばらくは本当に調子が良くて。でもやはりずっと続くわけもなく、そのあとは普通でむしろゆっくり下がって行きました。

当時、役員とリーダークラスを交えた未来PJという取り組みがありました。正直自分にはあまり関係ないと思っていたのですが、当時の上司から「きっと次は剛君が入るだろうね」と言われて。
その時は社員の中で一番年下だったので「これに選ばれたらもっと上にいけるな、順風満帆だな」と思っていました。でも、結局最後まで呼ばれることはありませんでした。

さらにそのタイミングで、三宅とか僕より年下で勢いがある後輩がどんどん入社してきて。キャラも濃いし、今まで自分が一番年下で可愛がってもらえてたのに「下に抜かれる、やばい。何か変えなきゃ」ってすごく焦っていたんです。
そういう時期に横浜支店立ち上げの話が出て、もう引っ越してでも横浜に行って、環境を変えて、ここで絶対立ち上げを成功させてやる、と。すごく悩んで考えて下した決断でした。

▼実際に行ってみてどうでしたか?

上期はぼこぼこすぎてやばかったです。ビリから2番目とか。巻き返そうと思って横浜にきたのに、全然成果を出せませんでした。その間も三宅とか菅田は絶好調で、どうしようってすごくもがいて。

でも横浜に来るタイミングでマネジメントとかも全部辞めて、支店の社員も3〜4人しかいないし面談しかすることがなかったんです。なので数字なども気にせず、とにかく面談に集中しました。
当時上司だった白川にも1on1でミーティングをしてもらい、もう何くそ根性でがむしゃらに目の前の面談に取り組んだ結果、最終的に下期1位、通期2位まで持っていくことが出来ました。コロナもあってきつかったけど、結構頑張りました。

くすぶっていた時期に思い切って決断して、そしてこれが自分の中で大きな転機になりました。本当に横浜に来て良かった、と。
もちろん誰も2位なんて覚えてないし、表彰されたわけでもないのですが、自分の中では大きな自信に繋がりました。やはり良い時よりも悪い時の方が記憶に残るのか、一番印象に残っている出来事です。

▼それでは、退職をしようと思った理由を教えてください。

今回退職を決めた一番の理由は、タイミングが大きいです。
今回一緒にやる人とは4〜5年前に出会って、そこから定期的に飲む関係で「いつか一緒に何かやりたいね」くらいで話をしていました。それが今年の年明けくらいに「そろそろ本気でやらない?」と誘われて。
最初は冗談半分で捉えていたのですが、徐々に話が加速していき、本気で考えないとと思ったのが2月頃です。

正直話をもらったときは結構迷いました。でも、横浜で巻き返せた経験が大きな自信になっていたんです。1位は取れなかったけど通期で2位を取れて、「ああ良かった、俺まだ腐ってなかったんだ」と。
そして「自分ならまだ何か出来るんじゃない?」と考えたときに、転職もありなのではと思いました。

また、UZUZに入社したときが21歳で、今は26歳。もしこの先会社を作るとなっても、30代になると自分はもう怖気付いて出来ないだろうとも思いました。でも別に今だったら最悪失敗しても何とかなるかな、自分の中でコケることができる最後の年齢かな、と。
なので、挑戦してみようと思ったのが大きいです。その話がなければ、今も変わらずUZUZで働いていたと思います。

▼次の会社ではどんな事をするのですか?

最初の2年くらいは体育会系に特化した新卒の人材紹介をやる予定です。体育会系の就職活動の場合、人伝が多いんです。先輩に相談してみよう、先輩が使ってたからあのエージェント使おう、とか。
今回一緒にやる人が体育会系出身なのですが、そういったこともありかなり多くの新卒から相談を受けるみたいで。そこで僕が企業の開拓などを担当して進めていこうと思っています。

最初に人材紹介をやろうという話が出た時は「UZUZの了承を得られないだろうから、別事業の線が濃厚かな」と思っていました。しかし上司に相談をし1ヶ月ほど話し合った結果、最終的に承諾してもらえました。
今後、UZUZももっと新卒の就業支援に注力していくとのことなので「うまい形で提携出来たら良いね」とも言って貰えて。なので、本当に喧嘩別れとかではないです(笑)

人材紹介を2年ほどやったあとは、高卒の子のキャリア育成をしたいと考えています。というのも、今僕はUZUZで働きながら高校生のキャリア教育を行う一般社団法人に所属しています。高校生が学校を通して就活する場合、学校や県の決まりで1人1社しか受けられないのと、約4割が製造業に就職するというのが実情です。
そのため、高卒の子達を自社で採用し、徹底的に鍛えてビジネスの経験値を積めるような事業が出来ればと考えています。

▼UZUZに入って良かったことを教えてください!

人の良さをあげる社員が多いと思いますが、僕的にはビジネスの戦闘力をあげられた事です。
僕が入社当初はCA/RAの両面を担当していたので、候補者対応に加えて企業対応もがっつりやらせて貰えました。また、先輩から引き継いで地方創生の事業にも携わりましたし、横浜支店の立ち上げなど本当に色々な経験が出来ました。

あとはやっぱり、事業を運営していくということを間近で見られたのは大きいですね。同じ業界の人に話を聞いても、やはりひたすら面談をこなすというのが普通です。
UZUZは自分のKPIや売り上げだけでなく、決定率など会社全体の細かい数値に触れる機会が多く、メンバークラスでも数字をかなり意識していると思います。そういった環境に身を置けたことは、とても大きな学びになりました。

実は僕、つい先日結婚したのですが、親に挨拶した際に「話す内容や性格が変わった。理屈っぽくなったね」と言われました。
両親は1年目の僕と今の僕を知っているので「昔みたいに勢いだけで行動するのではなく、論理的に考えたり要点をまとめて話すことが出来るようになった」らしく。僕の中ではすごく褒め言葉でした。そういうのも含めて、ビジネスの戦闘力が上がったと実感します。

そもそも光回線しか売ったことのないただの高卒だったのが、会社を作ろうと思えるまでになったという点で、かなり力が付いたと思います。

▼これからUZUZに入社する方に向けて一言お願いします!

みんな結構キャラが濃いので、入社してから悩む瞬間もあると思いますが、とにかくみんな人が良いです。人をバカにするとかいじめるなどの文化は、入社してから1回も感じたことがない。
入社当初は僕しか高卒がいなかったのですが、それを理由に何か言われたことももちろんないですし、全員平等に扱ってくれます。とにかく手を上げて「なんでもやります」という人はかなりチャンスをもらえるし、活躍出来ると思います。

あとは、去年多くの退職者が出て人材紹介事業部を再編成していたり、コロナもあったりと今UZUZはぐいっと伸ばしていくタイミングです。ここで成果を出せたらすごく良いポジションにもいけますし、今はチャンスだと思います!