UZUZ
NEWS

新型コロナウイルス感染拡大により若者の就職活動にも変化の兆し|UZUZ若者キャリアレポート<2020春>|第二新卒・既卒・フリーターの就職・転職活動の実態調査

2020/04/16(Thu) PRESS RELEASE
新型コロナウイルス感染拡大により若者の就職活動にも変化の兆し|UZUZ若者キャリアレポート<2020春>|第二新卒・既卒・フリーターの就職・転職活動の実態調査

 第二新卒・既卒・フリーターを中心とした20代若手に特化した人材紹介事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 啓毅]は、20代の若者向けに就職・転職活動に関する実態調査を実施いたしました。この実態調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集しており、3ヶ月ごとに公開しています。

◆調査背景

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、特に第二新卒・既卒・フリーターと呼ばれる20代の若者の就職活動に大きな影響が出ています。
 新卒の就職活動では、合同説明会の中止が相次ぎ、選考が延期され始め、なかなか進まないという声も多数上がっています。不景気となることを予想し、採用計画を見直す企業も増加しており、若手人材の採用活動をストップさせる企業も目立ってきました。
 この流れは緊急事態宣言が発表されたことで、さらに進行すると考えられ、若者の雇用環境の悪化が長期化する可能性を帯びてきました。
 
 具体的には、弊社が就業サポートを行っている第二新卒・既卒・フリーターの方から下記のような相談も寄せられています。

  • 20年4月から入社予定の企業から内定取り消しにあった。(教育業/正社員)
  • コロナウイルス感染拡大の影響で配属先が急遽変更となり、希望勤務地でなくなったことから内定辞退を考えている。(接客業/正社員)
  • 仕事が削られてしまい、給料が減っているため転職を考えている(旅行業/正社員)
  • 飲食店でアルバイトを行っていたが、予約が全てキャンセルになり、アルバイトを解雇された。働く先を失った。(飲食業/アルバイト)
  • 大学卒業後、海外留学する予定だったが、海外への渡航禁止となってしまい、就職活動を始めないといけなくなった。
  • 両親から首都圏での就業を止められており、内定辞退するか迷っている。 など

 
 このような状況も踏まえながら、UZUZでは定期的に第二新卒・既卒・フリーターとして就職・転職活動を行う20代の活動状況を調査しています。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が出ている期間ではありますが、20代の若者が置かれた状況をデータとして把握するため、この調査結果を公開しました。

◆調査結果サマリー

  • 現在の就職活動に対して「苦労している」が44.3%、「わからない」が54.2%。
  • 力を発揮できそうな仕事タイプは「ある分野をとことん突き詰める職人タイプ」が最多の26.7%。
  • 一ヶ月あたりの残業時間は、20時間以下/月(0〜1時間/日)が最多の29.7%。
  • 次の就職で希望する条件は「土日休み」が最多の23.4%。
  • 現職もしくは前職に入社した理由として「雰囲気が良かったため」が14.0%、「今振り返ってみると、特に明確な入社理由はなかったかもしれない」が12.7%。
  • 転職を考えた一番の理由として「将来の目指す方向に近づくため」が最多の23.3%。
  • 既卒になった理由は「学生時代に就職活動をしなかったため」が最多の28.7%。
  • 新卒時に就活をしなかった理由として、「就職以外でやりたいことがあったため」が最多の30.9%。
  • 内定を獲得できなかった理由として「面接に苦手意識があったため」が最多の36.0%。
  • 就活を始めた一番のきっかけとして「年齢的にそろそろ正社員として働く必要があると思ったから」が最多の31.6%。

◆調査概要

調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:第二新卒・既卒(フリーター)として就職・転職活動中の20代男女
有効回答数:671名
調査実施日:2020年1月1日~2020年3月31日

<回答者ステータス>


<第二新卒・既卒(フリーター)共通の質問>

Q1.現在の就職活動の状況はいかがですか?


 第二新卒・既卒として就職活動を行う671名のうち、就職活動が順調と回答したひとは1.5%という結果となりました。就業サポートを受けている求職者という属性からも、就職活動に「苦労している(44.3%)」と回答した人が多くなっていると予想できます。また、特徴的なのは、就活が順調なのか「わからない」と回答した人が多い点は非常に興味深く、新卒での就活時とは異なり、自分の就職活動の進捗具合を比較する対象者がいないことが考察できます。

Q2.自分の力を発揮できそうな「仕事タイプ」を、次の中から一番あてはまるものを選択してください。

 第二新卒・既卒として就職活動を行う671名のうち、一番力を発揮できそうな仕事タイプは「ある分野をとことん突き詰める職人タイプ(26.7%)」という結果となりました。他に回答数が多かった仕事タイプは「接客したり相談に乗ったり、他人の喜びに寄り添うサービスタイプ(23.1%)」「既にあるやり方を黙々と行うフォロワータイプ(20.3%)」という結果となりました。

<第二新卒への質問>

Q3.現在の一ヶ月あたりの残業時間はどれくらいですか?

 第二新卒で転職活動中の方の現在の一ヶ月あたりの残業時間は、20時間以下/月(0〜1時間/日)が29.7%と最多の回答となり、半数以上が月の残業時間が20時間以下ということがわかりました。

Q4.次の就職で希望する条件を教えてください。※最も希望する条件を1つ選択

【選択肢一覧】
・こだわりなし
・特定の職種を経験できる
・特定の業界に関わることができる
・金銭面の条件がよい
・福利厚生が充実している
・土日休み
・夜勤がない
・スピーディに成長できる
・手厚い教育環境がある
・資格の取得を支援してくれる
・残業が少ない
・希望の勤務地で働くことができる
・海外勤務のチャンスがある
・持っているスキルを活かせる(英語、簿記、過去の職歴など)
・自分に合った社風である
・大企業である
・ベンチャーである
・客先常駐ではない
・副業可である
・自分の理想のキャリアパスに近く
・よくわからないので相談したい

 第二新卒で転職活動中の方が、次の就職で一番希望する条件は「土日休み(23.4%)」という結果となりました。「福利厚生」や「社風」といった条件も重視されており、就業経験がある第二新卒は業務内容や待遇よりも「働きやすい環境」を強く求めていることがわかります。

Q5.現職もしくは前職に入社した理由を教えてください。※最も希望する条件を1つ選択

【選択肢一覧】
・雰囲気が良かったため
・一番最初に内定が出たため
・希望の業界だったため
・今振り返ってみると、特に明確な入社理由はなかったかもしれない
・希望の職種だったため
・自分のキャリアプランを実現させるため
・給料が良かったため
・唯一内定が出た会社だったため
・大手だったため
・ワークライフバランスが保てそうだったため
・福利厚生がしっかりしていたため
・ベンチャーだったため

 第二新卒として転職活動中の方が、前職に入社した理由として「雰囲気が良かったため(14.0%)」と回答した人が最多の結果となりました。次いで「今振り返ってみると、特に明確な入社理由はなかったかもしれない(12.7%)」「一番最初に内定が出たため(12.2%)」という結果となりました。
 新卒として入社した会社を3年以内に退職している第二新卒の入社理由を見ると、明確なキャリアプランがあって入社したというよりは、理由がなかったり、何となく入社した人が比較的多く、仕事やキャリアに対する情報やプランが不十分な状態で働き始めていることがわかりました。

Q6. 転職を考えた一番の理由を教えてください。※最も希望する条件を1つ選択

【選択肢一覧】
・しっかりとした教育体制のある会社で働くため
・現職の休みが少なすぎるため
・現職の残業時間が長すぎるため
・シフト勤務が嫌なため
・人間関係がよくないため
・スキルが身につかない環境のため
・年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)
・入社前に聞いていた条件と違っていたため
・業績が悪化してるため
・パワハラやセクハラが嫌だったため
・家庭の事情のため
・体調を崩したため
・夜勤が嫌なため
・会社都合による退職
・将来の目指す方向に近づくため
・希望した部門に配属されなかったため
・特になし

 第二新卒として転職活動中の方が転職を考えた一番の理由として「将来の目指す方向に近づくため(23.3%)」が最多の回答となりました。次いで「年収が低いため(14.9%)」「スキルが身につかない環境のため(12.8%)」という結果となりました。この転職理由からは、第二新卒が「キャリアアップ」「スキルアップ」といった前向きな理由から転職を考えていることが見受けられます。

<既卒(フリーター)への質問>

Q7.どのような理由で既卒になりましたか?


 既卒として就職活動を行う方に、既卒になった理由を質問したところ、「学生時代に就職活動をしなかったため(28.7%)」という回答が最多となりました。次いで「学校を中退したため(20.3%)」という回答が多い結果となりました。
 上記の選択肢以外の回答としては、「内定ブルーになったため入社辞退した」「内定はもらったが、コロナウイルスによる業績悪化のため内定取り消しとなったため」「将来の夢(音楽、役者としての活動)を優先したため」などがありました。

Q8.新卒時に就職活動をしなかったのはなぜですか?(Q7で「学生時代に就職活動をしなかったため」と回答した人)

 Q7で「学生時代に就職活動をしなかったため」と回答した方が新卒時に就活をしなかった理由として、「就職以外でやりたいことがあったため(30.9%)」が最多の回答となりました。「やりたいこと」の具体例としては、「留学」や「将来の夢(音楽、役者としての活動)」が中心となりました。

Q9.内定を獲得できなかったのはなぜだと思いますか?(Q7で「学生時代に就職活動をしたが、内定を獲得できなかった」と回答した人)

 Q7で「学生時代に就職活動をしたが、内定を獲得できなかったため」と回答した方が、内定を獲得できなかった理由として「面接に苦手意識があったため(36.0%)」が最多となり、次いで「選考社数が少なかったため(28.0%)」という結果となりました。これはあくまでも予想ですが、20卒新卒での就職活動は売手市場だったこともあり、選考企業を絞ってしまったり、準備が不足してしまったという事象が考えられます。

Q10.就職活動を始めた一番のきっかけを教えてください。

 既卒として就職活動中の方が就活を始めた一番のきっかけとして「年齢的にそろそろ正社員として働く必要があると思ったから(31.6%)」という結果となりました。現場にヒアリングした意見としては、誕生日や年次が変わる節目に年齢を意識し、就職活動を本格的に開始する人が多いようでした。上記の選択肢以外の回答としては「金銭面の余裕が欲しいから」「自立したいと思ったから」「海外留学をしていたが、帰国したため」などがあがりました。

◆株式会社UZUZ(ウズウズ)について

 株式会社UZUZは、「新卒至上主義」の傾向が強い日本において、若者が自身の理想とするキャリアプランを試行錯誤しながら見つけるられるようにするために、第二新卒・既卒・フリーター・ニートと呼ばれる20代若手人材向けに就業サポートを行うベンチャー企業です。
 ただ内定を獲得して入社できることをゴールとして設定せずに、「定着率(入社後に短期離職せずに定着する割合)」に重きを置き、求職者に合わせたオーダーメイド型の就業サポートを行っています。就業経験の少ない20代若手人材の雇用創出のため、能力・志向性・経歴に合わせた職業紹介、紹介した職業の理解度や納得度を高めるための職業解説、面接対策まで丁寧にサポートしています。
 また、慢性的なIT人材不足という社会課題を解決するため、20代若手人材向けのIT教育事業「ウズウズカレッジ」も行っています。IT分野の専門教育だけでなく、「ビジネスマインド」「ビジネススキル(PC、報連相など)」といった社会人基礎教育も行い、IT人材を多く排出しています。加えてIT教育コンテンツを取り揃えたeラーニングサイト「ウズカレオンライン」を提供しています。
 
商号:株式会社UZUZ
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒・既卒・フリーター・ニート)に特化した人材紹介事業
企業サイト:https://uzuz.jp/
就活情報メディア「第二の就活」:https://daini2.co.jp/
サービスサイト「ウズウズカレッジ」:https://uzuz-college.jp/
eラーニングサイト「ウズカレオンライン」:https://online.uzuz-college.jp/moodle/login/signup.php
YouTubeチャンネル「UZUZ就活チャンネル」:https://www.youtube.com/channel/UCRDj3fsO4eEwh1yHgRoRiww
YouTubeチャンネル「ひろさんチャンネル」:https://www.youtube.com/channel/UCmAqktSctzCRCMQ_HEUjGnw
 
【本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社UZUZ(ウズウズ) 広報担当 土田、川畑
TEL: 03-5333-0802 FAX: 03-5333-0803
e-mail: s.tsuchida@uzuz.jp