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【イベントレポート】大手経済系新聞の記者に聞いてみた。ニューノーマル時代の広報活動。

2020/06/26(Fri) EVENT
【イベントレポート】大手経済系新聞の記者に聞いてみた。ニューノーマル時代の広報活動。

コロナショックにより広報活動も一変しています。
従来の対面でのメディアアプローチや取材がいまだ難しい中、多くの広報担当者は日々模索しながら広報活動をしています。
そんな中、株式会社UZUZは『現役のベテラン新聞記者と考える UZUZ広報勉強会』と題してオンライン広報勉強会を開催しました。

ここでしか聞けない新聞記者の本音とニューノーマル時代のメディアリレーションの在り方についてお聞きしました。

現役広報担当20名が回答。広報活動で悩んでいることは?

参加者である現役広報担当者20名に「広報活動で悩んでいること」をヒアリングしたところ、次のような悩みがあることがわかりました。

  • 対面アポが取れない中、新規のメディアアプローチが難しい。
  • 忙しそうで連絡しても迷惑になってしまいそう。
  • 今の状況下でどういったネタをどの切り口で提案すれば良いのか思い浮かばない。
  • コロナネタで埋もれてしまいそう。
  • いつも以上に世間の目が厳しい中で炎上リスクが心配。

メディアアプローチの減少、情報提供の仕方について悩んでいることが分かりました。

新聞記者は日頃どのように情報収集しているのか?

メディアへの情報提供を躊躇する広報担当者が多い中、実際に取材する側はどう感じているのか。
今回、大手経済系新聞のベテラン記者・Sさんにお聞きました。

Sさん:そもそも記者というのは常に大きなトレンドを掴んでおきたいと思っています。そうしないと的外れな記事になってしまうからです。「社会がどうなっていくのか」この肌感覚を一番大事にしていてます。

その肌感覚を磨くために私が日頃していることは主に4つ。

  1. 国内外の複数の新聞を眺める(最低でも二紙)
  2. 週に2~3回は大型書店で本棚を眺める(外出自粛中はAmazonとWeb図書館)
  3. 社内外をうろうろして雑談する(いまはオンライン雑談を頻繁にしている)
  4. 社会人大学院、通信制大学など質の高い学びの共同体に属する

簡単に説明すると、まず、新聞は眺めるだけで充分。それが新聞紙の良さ。眺めるためのレイアウトになっているのでざっと見ることが大事なんです。

また、自分の関心と世の中の関心が繋がっているかを調べるためにAmazonのリコメンドをチェックしていますよ。

さらに人と話すのはとても重要でして、ほぼ在宅勤務でオンラインミーティングばかりになりますが、短時間でも仲間と雑談をするようにしています。
雑談と言うと無駄なことに聞こえますが、「まじめな雑談」ほど新たな発想がわくクリエイティブな時間はありません。
「1人で情報をインプット→雑談で発散・気づき→企画に落とし込む」というサイクルを回しています。

記者になりきるのが大事。記者のメモの取り方とは?

Sさん:記者が取り上げたくなる情報を考えることが広報担当者の課題なわけですよね。それならば記者のように情報収集と整理をしてみるといいかもしれませんね。

私の場合は気になったことをノートにどんどん書き込んでいきますが、独特の方法を取っています。
右側のページにはニュースや読んだことなど客観的な情報を。左側ページには右側の情報から得た自分の考えを書き込みます。右脳と左脳の両方を使って情報と情報をつなげ、新しい物の見方を発見していく感じです。記事も客観情報と解釈(=主観)で成り立っています。結構、理にかなっていると思うんですよ。オススメです。
そうすると後で見返した時に「あ、なるほど。これはネタになるな」と思うわけです。

新聞記者はプレスリリースを見ているのか?

Sさん:記者が何かを知りたいと思った時、私もネット検索しプレスリリースにたどり着くという流れはよくあります。

ただ、記者は能動的に動きたい生き物で…受け身が嫌いなんです。広報担当者からプレスリリースを貰ってもなんとなくスルーしてしまいます。
その理由は、自分の「問い」からスタートしたいからなんです。なんというか、広報の方も含めて誰かの問題意識に乗っかってしまうことに抵抗感があります。
なので、プレスリリースを出してすぐに記事化に至らなくてもがっかりしないでリリースを出し続けていく心の強さが必要です(笑)。ネット上にリリースがあれば、問題意識を持った記者はそこにたどり着きます。情報をストックするという観点で大事だと思いますよ。

とはいえ以前から関係性ができている広報担当者から名指しで「Sさんこれ面白いのでみてください!」と言われたら見ます。ただ、一度の名刺交換程度の関係であれもこれも送られてくると心が閉じちゃいますね。

「イケてる」プレスリリースと「ダメダメ」プレスリリースの違いは?

Sさん:タイトルがシンプルなリリースが良いですね。そして信頼性のある素材(データ)がダウンロード可能だとありがたいです。

逆に、タイトルがキャッチー過ぎたり、過剰な意義づけは読む気を無くします。また、サンプル数が少なかったり偏りがあるデータは信頼性がないと判断しますね。
よくある残念なケースとして「必ず点数がアップする3つのポイント」のようなすぐ効果が出る系のリリースは「営業っぽくて嘘くさいなぁ」と思っちゃいます。
ここらへんの感覚は、記者によって違うでしょうね。すぐに書けるネタを探している場合は、すぐ効果が出る系のリリースはありがたいかもしれませんし。

正直な話、広報担当者には警戒してる

Sさん:そもそも記者というのは「情報提供者の話すことの裏を取ってこい」という教育されています。なので初めて会う広報担当者に対しても「嘘とは思わないけど、都合よく書かせたいんだよね」と思って警戒している記者が多いです。
なぜこんなに慎重なのかというと、記者はあやふやな情報を出さないように細心の注意をしているからなんです。
もし誤報を出してしまったら、きちんと紙面やWeb版で訂正をしなければなりませんし、社内でも顛末書や始末書を書いて報告しなければなりません。影響力のあるメディアほど慎重になります。当たり前といえば当たり前なのですが。

だからこそ、情報の出し手である広報担当者ともプレスリリース以外のことでも、きちんと正直に議論できる関係を築きたいんですよね。
もし広報担当者が詳細情報を把握できていないのであれば、適切な部署にすぐに繋いでいただけると嬉しいです。

ニューノーマル時代の広報担当者に求めるものは「発信力」

Sさん:記者は常に新しいネタないかと探しています。今だったらnoteの存在感が高まっていますよね。

発信者が無名であっても面白い切り口や信頼性のあるデータが提示された記事であれば興味が湧きます。実際、noteの記事は記者もよく見ています。

noteのようなサービスは、当事者の発信力を強化しました。広報担当者が自ら情報を発信するチャンスでもあります。自分たちの業界や会社では何が大事なのかを時代背景を踏まえて伝えてもらえれば、僕ら記者にとっても、世の中にとってもすごく有益なことだと思います。

『現役のベテラン新聞記者と考える UZUZ広報勉強会』を終えて

中小企業やスタートアップでは「ひとり広報」であることがほとんど。それならば「悩みや課題を持ち寄ってみんなで学び合える場を作ろう!」とリモート中のランチタイムにオンライン開催に至りました。

今回ご参加いただいた方からは、
「記者目線のことがたくさん知れて、本当にありがたかったです!」
「今回のようにメディアの方のお話はためになります。」
「広報同士の横の繋がりができて嬉しいです。」
と喜んでいただけたようで主催者冥利に尽きます。

引き続きメディア関係者をお招きした広報勉強会を開催していきます。この時代だからこそ私たち広報担当者も自分たちで出来ることを見直し、より良い広報活動について一緒に考えていきましょう!

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