【調査リリース】海外就職に関するZ世代の意識調査/過半数が「海外で働きたいと思わない」と回答/語学力や治安の不安に加え「日本が好き」「家族や実家から離れたくない」傾向も顕著
第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業、IT分野の教育研修事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 啓毅]は、20代の若者向けに海外就職に関する意識調査を実施いたしました。この実態調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集し、公開しています。
■調査の背景
「失われた30年」と呼ばれるほど経済低迷が続き、ほかの先進諸国に比べて給料もまったく上がらない日本。加えて記録的な円安も続いています。メディアでは「収入倍増が狙える海外出稼ぎ」というような話題も取り上げられていますが、現在就活している20代は海外就職についてどう捉えているのでしょうか。第二新卒や既卒、新卒といった就活中のZ世代に意識調査を実施しました(有効回答数:1,118)。
■調査結果サマリー
- 「海外で働いてみたいか?」の問いに、過半数が「思わない」と回答。「思う」としたのはほぼ4人に1人の割合だった。
- 第二新卒・既卒・新卒で分けると、「思わない」がもっとも多かったのは第二新卒で6割近く。
- 「思う」とした理由については「日本の経済が不安だから」「給料が高い印象がある」という経済的ニーズのほか、「視野を広げたい」「グローバルな人材に成長したい」「海外経験を活かしたい」「海外で生活してみたい」という意見が多かった。
- 「思わない」理由で最も目立ったのは「日本が好きだから」。「治安が不安」「語学力に自信がない」「体調面が不安」「馴染める自信がない」など適応面での不安も多いほか、「家族や友人の近くで暮らしたい」「地元から離れたくない」「実家の近くがいい」「将来的に親の面倒をみたい」など、家族・友人と離れることへの抵抗感の強さもうかがえた。
- 働きたい国については、アメリカが最多で約3割。次いでヨーロッパ、オセアニア、東南アジア。日本からもっとも近い中国・韓国・台湾は1割に満たない結果に。
- 就職したい国を選んだ理由は「行ったことがある」「学んだ語学を活かせる」「雰囲気や文化が好き」「最先端の世界に触れられる」「これからの発展が見込める」「治安が良さそう」「日本人が多そう」などの回答が目立つ。
- 海外就職のため具体的に準備していることは「語学の勉強」が最多。次に「ワーキングホリデーのリサーチ」と「物価や平均給与などの情報収集」が多く、「海外転職エージェントへの登録や相談」はわずかだった。
■専門家コメント
メディアの情報や実際にZ世代と話していると、「海外志向が強い」というイメージを持っていたが、調査すると「そこまで高くない」という結果になった。海外志向を口にはしているが、実際に「海外に移住して働く」ことを想定すると、「そこまで本気で考えていない」という状態なのかもしれない。
海外就職を希望する/希望しない理由を紐解くと、「不安」「自信がない」といった感情が強いことがわかる。海外就職のメリットは明確に把握しているが、将来の不明確なデメリットがそれを上回っているのも日本人の特性を考えると納得がいく。
海外就職の準備を進める上で最も多い「語学の勉強」だが、海外就職のプランを整理し、必要な言語、語学レベルを明確にしてから臨んでいる場合はいいと思う。ただ、現場で求職者と話していると「とにかく語学力を上げる」ことが目的となっているケースが多く、ただ語学の学習をしてそれが海外就職と全く繋がっていないという問題がある。海外就職を本気で考えているのであれば、まずは情報収集や現地で働く人とのつながりを作り、「手段(準備)」を明確にしてから臨むことをおすすめする。
株式会社UZUZ 専務取締役/川畑 翔太郎 1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2,000名を超える。2024年2月より、株式会社UZUZ COLLEGE代表取締役。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。
Q.1海外で働いてみたいと思いますか?
- 思う(将来的に) (20.0%)
- 思う(今すぐ) (3.5%)
- 思わない (52.7%)
- どちらでもない (23.8%)
- 思う(将来的に) (17.4%)
- 思う(今すぐにでも) (3.6%)
- 思わない (56.9%)
- どちらでもない (22.2%)
- 思う(将来的に) (23.7%)
- 思う(今すぐにでも (2.9%)
- 思わない (48.3%)
- どちらでもない (25.1%)
- 思う(将来的に) (26.5%)
- 思う(今すぐにでも) (3.8%)
- 思わない (41.1%)
- どちらでもない (28.6%)
Q.2「思う(今すぐにでも)」「思う(将来的に)」と回答された方は、どの国で働いてみたいと思いますか?【単一回答】
- アメリカ合衆国・カナダ (32.7%)
- 中国・韓国・台湾 (8.7%)
- オーストラリア・ニュージーランド (15.2%)
- シンガポール・タイ・フィリピン・マレーシアなど東南アジア (13.7%)
- イギリス・フランス・ドイツなどヨーロッパ (17.9%)
- その他 (11.8%)
Q.3(前の質問に答えていただいた方のみ)なぜその国で働いてみたいと思いましたか?【自由回答】
- 英語圏だから
- 学んできた語学が活かせる
- 雰囲気が良さそう、子供に優しそう、休みがしっかりありそう
- 文化や食が好き
- 賃金が高い
- 留学経験があるため
- これから成長しそうな国だから
- 日本からも比較的近く、時差の影響を受けにくい
- これから成長しそうな国だから
- いろんな事において最先端だと感じるから
- 日本人が多そうだから
Q4.「思う(今すぐにでも)」「思う(将来的に)」と回答した方は、具体的に準備していることはありますか?【複数回答】
- 語学の勉強 (112)
- 海外転職エージェントへの登録や相談 (3)
- 海外留学のリサーチ (16)
- ワーキングホリデーのリサーチ (36)
- 海外事情に詳しい人や団体などに相談 (14)
- 物価や平均給与などの情報収集 (29)
Q5.「思う(今すぐにでも)」「思う(将来的に)」と答えた方は、その理由をお聞かせください。【自由回答】
<経済的なこと>
- 日本の経済が不安だから
- 給料が良さそうだから
- グローバル化、日本の人口減少が進む中で国内市場に限定して働き続けることに不安を感じるため
- 給与が高く、オンとオフがしっかりしている印象がある
<自己成長に関わること>
- 海外経験が活かせる。国内のみならず、幅広いフィールドがあることは面白いと思うから
- 自分の力が世界でも通用するか試してみたいから
- 自分の視野を広げたい
- 英語力を活かした仕事をしてみたいから
- 将来のキャリアアップのため
- 国内外で通用する人材に成長したい
<夢や憧れに関わること>
- 一生に一度は海外で生活してみたいと思ったから
- 違う価値観、新しい視点の人と関わってみたい
- 住む場所を選ばない働き方をしたいから
- 海外の方が働き方が進んでいるから
- 将来、海外移住も視野に入れているため
- 海外の仕事経験があればもっと自由に働けるようになると思うから
Q6.「思わない」と答えた方は、その理由をお聞かせください。【自由回答】
<日本への好感、安心感>
- 日本が好きだから
- 医療費や食事など日本が1番暮らしやすいと思う
- 日本から物理的に離れたくないから
- 日本で家庭を築きたいため
- 日本のエンタメや文化が好きなため
<適応面での不安感>
- 英語に苦手意識があり、海外で働いていく自信がない
- 海外は治安が怖いから
- 言語や文化の違いに不安がある
- 海外で働いてみたいと考えたことがない
- 体調を崩しそうで不安
- 海外の食が合わないと思うため
<近しい人と離れたくない>
- 地元あるいはその近隣で働きたいから
- 近くに友だちや家族がいる方が安心だから
- 家族と離れたくないため
- 将来子育てする時に海外勤務は困るから
- 実家から仕事場に通いたいため
- 何かあったときに家族に会える距離にいたいから
- 将来的に実家で親の面倒をみたいから
- 付き合っている人が日本にいるため
<そのほか>
- 推しの活動拠点が日本なため
- 飛行機が苦手
- 引っ越しができないため、リモートであれば働いてみたい
- 行ってみたいけど働きたいとは思わないから
■調査概要
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒、新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:1118名(既卒者:207名、第二新卒:726名、新卒:185名)
調査実施日:2024年2月26日~2024年4月9日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。
■株式会社UZUZ(ウズウズ)について
株式会社UZUZは、「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに就業支援事業、IT分野の教育研修事業を行っています。キャリアに対する納得感が低い日本において、若者が自身のキャリアプランを考え、より満足度の高いキャリアを手に入れるための支援を、「就業支援」「学習支援」という切り口で提供しています。
■会社概要
株式会社UZUZ
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒、既卒、フリーター、新卒)に特化した就業支援事業、IT分野の教育研修事業
コーポレートサイト:https://uzuz.jp/
グループ会社(株)UZUZホールディングス:https://uzuz-holdings.jp/
グループ会社(株)UZUZ COLLEGE:https://uzuz-college.jp/
グループ会社(株)ESES:https://eses-inc.jp/
グループ会社(株)Otaks:https://otaks.jp
キャリア情報メディア「第二の就活」:https://uzuz.jp/service/career-support/column/
無料匿名でキャリア相談ができる「キャリエモン」:https://career-emon.com/c/
YouTubeチャンネル「ウズウズカレッジ」:https://www.youtube.com/channel/UCRDj3fsO4eEwh1yHgRoRiww
YouTubeチャンネル「ひろさんチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCmAqktSctzCRCMQ_HEUjGnw
YouTubeチャンネル「ITエンジニアch【ESES社長・白川】」:https://www.youtube.com/@itengineer-career/videos
【本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社UZUZ(ウズウズ) 広報担当:川畑、渡邊 TEL:03-5333-0802 FAX:03-5333-0803 e-mail:y.miyota@uzuz.jp