【調査リリース】20代若者への「年金」に関する意識調査/「公的年金の受給開始年齢を自分で選択できる」と知っていた既卒・第二新卒は約4割
第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した人材紹介事業、教育事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 啓毅]は、20代の若者向けに就職/転職活動に関する実態調査を実施いたしました。この実態調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集し、3ヶ月ごとに公開しています。
■調査の背景
2022年4月より、公的年金における受給開始年齢の選択幅が60~70歳から60~75歳に引き上げられました。年金については日々様々な意見を耳にしますが、若い世代は実際にどのような印象を抱いているのでしょうか。今回は、第二新卒・既卒として就職・転職活動を行う20代の若者に対して、年金についての意識調査を行い、本リリースにまとめました。
■調査結果サマリー
【年金について】
・「公的年金の受給開始年齢を自分で選択できる」と知っていた既卒・第二新卒は約4割
・既卒・第二新卒の4割以上が「支払額と受給見込み額は妥当だと思わない」と回答
・既卒・第二新卒の4~5割が、そもそも「支払額や受給見込み額を把握していない」と回答
・約7割が「将来実際に公的年金を受給できると思わない」と回答
・約6割が「公的年金は良い制度だと思う」と回答。半数以上がポジティブに捉えていることが判明
・良い制度だと思う理由として「一定の生活水準の保持ができる」「ないよりはあった方が良い」等
・良い制度だと思わない理由として「賦課方式に疑問」「確約事項ではない」「少子高齢化社会に適していない」等
【就活について】
・「現在、就職活動に苦労している」と感じている既卒・第二新卒は50%前後
・既卒・第二新卒が次の就職で一番希望する条件は「土日休み」
■専門家コメント
現場でキャリア支援を行っていると、「自分たちの世代は年金もまともにもらえるかわからないから将来が不安」という言葉をよく耳にします。調査結果からも約7割が「年金をもらえると思わない」と回答しており、将来のセーフティネットとしてはやや不安を抱いていることがわかります。ただ、制度としては概ねポジティブな印象を持っており、「自分に対しては」あまり良い制度だとは思えないが、「高齢化社会全体的においては」良い制度だと感じているようです。
そういった背景から、若者の間には「最後に頼れるのは自分だけ」という感覚があり、終身雇用も半ば崩壊している状況からも「自身のキャリア(市場)価値を上げる」ことを重要視する流れができていると思います。
株式会社UZUZ 専務取締役/川畑 翔太郎
1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2,000名を超える。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。
Q1.公的年金の受給開始年齢は原則65歳ですが、現行制度では、希望すれば60〜75歳の間で受給開始時期を選択することができます。受給開始時期を自分で決められることを知っていましたか?
・知っていた(既卒 43.1%、第二新卒 42.8%)
・知らなかった(既卒 56.9%、第二新卒 57.2%)
Q2.年金として支払っている金額と、将来受け取る見込み額は妥当だと思いますか?
・妥当だと思う(既卒 8.7%、第二新卒 7.8%)
・妥当だと思わない(既卒 40.3%、第二新卒 48.9%)
・支払っている金額や見込み額を把握していない(既卒 51.0%、第二新卒 43.4%)
Q3.少子高齢化が進み、公的年金制度を不安視する声も上がっています。あなたは、将来実際に公的年金を受給できると思いますか?
・できると思う(既卒 30.9%、第二新卒 27.3%)
・できると思わない(既卒 69.1%、第二新卒 72.7%)
Q4.公的年金は良い制度だと思いますか?
・良い制度だと思う(既卒 8.9%、第二新卒 8.9%)
・どちらかといえば良い制度だと思う (既卒 49.5%、第二新卒 46.3%)
・あまり良い制度だと思わない(既卒 33.2%、第二新卒 35.6%)
・良い制度だと思わない(既卒 8.4%、第二新卒 9.2%)
Q5.上記回答の理由を教えてください。
▼以下回答より一部抜粋
−「良い制度だと思う」「どちらかといえば良い制度だと思う」と回答した方
・年金制度があること自体は良い事だと思う。
・きちんと働いている間に収めた金額が、年齢で働けなくなった後に自分に返ってくるのであれば老後の為の貯金と考えられる為
・自分の祖父母もそれで生活出来ているから。
・構造的には良いと考えるが、少子高齢化が進む日本では何らかの対策を練る必要はあると考える
・リタイア後の一定の生活水準の保持ができるから
・年金保険料を払っておけば老後に受給出来るのはいいと思うが、今受給している人より自分達の代での受給額が少なくなるのは不公平だと思うから。
・あまり仕組みをよく分かってないから良い制度なのかも分からない
・この制度が無いよりかはあった方がいいと思ったから
・働くのが難しい高齢者が、安定して一定の収入を得られる制度は必要だと思うが、高齢社会の中で年金だけで生活費を賄うことは難しいため、個人で積立年金などを利用することが必要だとも考えられるため。
・高齢化に伴い働けなくなっても、生活を維持できるシステムであるため。一方で世代間不公平を助長しているとも言えるので手放しに良い制度であるとは言えない。
・課題がないわけではないが、それによって支えられている人がいるから。
−「良い制度だと思わない」「あまり良い制度だと思わない」と回答した方
・賦課方式に疑問があるから
・年金制度が開始した時と比較して、年齢ごとの人口構成比が大きく変化しているから
・現在も少子高齢化進んでいるかつ賃金と物価が比例してない事など
・確約事項ではないからです。
・受け取る見込み額は将来的に減っていくと言われているのに、支払う金額は変わらず高いままだから
・現在払っている年金がなくなれば、将来への貯蓄額も増えると思うから
・長寿が前提となる制度であるため、預金扱いとしては不安定だと感じる為。また金銭を一番必要とする2,30代に自由なお金が減る事に違和感を感じる為
・自分で払っている年金の金額分が将来支給される訳ではないため
・2年連続公的年金支給額の引き下げが行われており、破綻することはない制度にせよ、将来性に対して疑問が残る。
・完全に悪いとは言いきれないが、それぞれが自身に必要な額を把握出来ていない事が問題
・平成までの日本においては総所得が上がり続けるためいい制度だったと思う、少子高齢化が進み、GDPの成長率も低い現在では個人として頼るのは危険だと思う。制度として存在する分には問題ないと思う
Q6.現在の就職活動の状況はいかがですか?
・かなり順調(既卒 1.0%、第二新卒/在職中 0%、第二新卒/離職中 0%)
・どちらかと言えば順調(既卒 1.3%、第二新卒/在職中 4.3%、第二新卒/離職中 6.4%)
・どちらかと言えば苦労している(既卒 21.4%、第二新卒/在職中 26.7%、第二新卒/離職中 33.7%)
・かなり苦労している(既卒 36.2%、第二新卒/在職中 18.6%、第二新卒/離職中 25.1%)
・わからない(既卒 40.1%、第二新卒/在職中 50.3%、第二新卒/離職中 34.8%)
Q7.残業の状況について、あてはまるものを選択してください。【第二新卒(在職中)】
・基本的に残業はない(26.7%)
・20時間以下/月(0~1時間/日) (32.9%)
・20時間~40時間/月(1~2時間/日)(19.9%)
・40時間~60時間/月(2~3時間/日)(16.8%)
・60時間以上/月(3時間以上/日)(3.7%)
Q8.現在転職を考えている一番の理由を教えてください。【第二新卒(在職中)】
1位 将来の目指す方向に近づくため(20.5%)
2位 スキルが身につかない環境のため(19.3%)
3位 年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)(12.4%)
4位 人間関係がよくないため(9.3%)
5位 現職の残業時間が長すぎるため(6.2%)
6位 現職の休みが少なすぎるため(5.6%)
7位 シフト勤務が嫌なため(5.0%)
8位 家庭の事情のため(3.7%)
9位 希望した部門に配属されなかったため(3.1%)
9位 しっかりとした教育体制のある会社で働くため(3.1%)
Q9.次の就職で一番希望する条件を選択してください。
・こだわりなし(既卒 1.8%、第二新卒/在職中・離職中 0%)
・特定の職種を経験できる(既卒 9.9%、第二新卒/在職中 14.3%、第二新卒/離職中 10.7%)
・特定の業界に関わることができる(既卒 7.7%、第二新卒/在職中 4.3%、第二新卒/離職中 6.4%)
・金銭面の条件がよい (既卒 5.9%、第二新卒/在職中 7.5%、第二新卒/離職中 5.9%)
・福利厚生が充実している(既卒 10.5%、第二新卒/在職中 5.6%、第二新卒/離職中 7.5%)
・土日休み(既卒 16.8%、第二新卒/在職中 21.1%、第二新卒/離職中 27.8%)
・夜勤がない(既卒 1.5%、第二新卒/在職中 0.6%、第二新卒/離職中 2.1%)
・スピーディに成長できる(既卒 3.6%、第二新卒/在職中 5.6%、第二新卒/離職中 1.6%)
・手厚い教育環境がある(既卒 4.8%、第二新卒/在職中 7.5%、第二新卒/離職中 12.8%)
・資格の取得を支援してくれる(既卒 1.0%、第二新卒/在職中 1.2%、第二新卒/離職中 0%)
・残業が少ない(既卒 3.8%、第二新卒/在職中 6.2%、第二新卒/離職中 4.8%)
・希望の勤務地で働くことができる(既卒 9.9%、第二新卒/在職中 5.6%、第二新卒/離職中 6.4%)
・海外勤務のチャンスがある(既卒 0.5%、第二新卒/在職中 0.6%、第二新卒/離職中 0%)
・持っているスキルを活かせる(英語、簿記、過去の職歴など)(既卒 2.0%、第二新卒/在職中 1.9%、第二新卒/離職中 1.1%)
・自分に合った社風である(既卒 7.9%、第二新卒/在職中 7.5%、第二新卒/離職中 5.3%)
・大企業である(既卒 0%、第二新卒/在職中 0.6%、第二新卒/離職中 0%)
・ベンチャーである(既卒 0%、第二新卒/在職中 0.6%、第二新卒/離職中 0%)
・客先常駐ではない(既卒 1.3%、第二新卒/在職中 2.5%、第二新卒/離職中 0.5%)
・副業可である(既卒 0.3%、第二新卒/在職中 0.6%、第二新卒/離職中 0.5%)
・自分の理想のキャリアパスに近く(既卒 1.0%、第二新卒/在職中 5.0%、第二新卒/離職中 3.7%)
・よくわからないので相談したい(既卒 う9.7%、第二新卒/在職中 1.2%、第二新卒/離職中 2.7%)
■調査概要
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:740名(既卒者:392名、第二新卒/在職者:161名、第二新卒/離職者:187名)
調査実施日:2022年2月18日~4月6日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。
■前回の調査結果(参考)
UZUZ若者キャリアレポート<2021冬>:https://uzuz.jp/news/release_20220119/
■株式会社UZUZ(ウズウズ)について
株式会社UZUZは、「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに人材紹介事業、教育事業を行っています。キャリアに対する納得感が低い日本において、若者が自身のキャリアプランを考え、より満足度の高いキャリアを手に入れるための支援を、「就業支援」「学習支援」「キャリアコーチング」という切り口で提供しています。
■会社概要
株式会社UZUZ
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒・既卒・フリーター・新卒)に特化した人材紹介事業、教育事業
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