もくじ
IT業界は社会的な需要も高く、常に人材を欲しているので、未経験からでも転職しやすい業界といえるでしょう。
とはいえ、応募者が全員採用されるわけではなく、業界の向き不向きもありますし、転職を成功させるにはコツもいるんです。
そこで今回は、未経験からIT業界へ転職するコツをご紹介します！
合わせて、未経験者に向いているIT系職種や、よくある失敗例などもご紹介します。
IT業界に転職するための工夫や注意点を知った上で、転職活動に臨みましょう！
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1.【結論】未経験でも20代ならIT業界に転職できる！
結論から言うと、20代なら未経験でも転職可能です！
しかし、20代前半と後半で未経験者歓迎の求人数に差がある上に、企業が求める人材もやや変わってきます。
また、30歳以上になると、未経験者歓迎の求人数は減少し、転職は難しくなるでしょう。
つまり、IT業界に転職したいなら、少しでも早めに転職した方が有利なのです。
以下に、20代前半、20代後半、そして30歳以降の3つの年代別に転職事情を解説します。
20代前半はポテンシャル採用がほとんど
20代前半であれば、応募者が持つ資格や実績よりも、人柄や資質を重視する「ポテンシャル採用」がほとんどです。
そもそも20代前半というのは、社会人経験の浅い人がほとんどで、企業にアピールできる実績を持つ人の方が少ないものです。
企業側もそれを十分理解しているため、ポテンシャル採用を実施しています。
つまり、輝かしい経歴や実績がなくとも、企業の中で生かせる自分の特性や、仕事に対する熱量をアピールできれば、採用される可能性は十分あるのです！
また、ポテンシャル採用を実施している企業は、入社後に教育や研修をしっかり行うつもりで採用することが多く、未経験であっても安心して入社できるでしょう。
20代後半になると未経験者歓迎の求人は減るが、まだまだチャンスあり
20代前半と比較すると、20代後半は未経験者歓迎の求人がやや減少するものの、チャンスがないわけではありません！
20代前半の人と同様にポテンシャル採用の機会も多いので、自分のポテンシャルをアピールして転職に臨みましょう！
ただし、26歳以降になると多くの人が「第二新卒」の枠組みを外れるため、実績や経験を見られる機会も増えていきます。
自分のポテンシャルだけでなく、アピールできる実績や経験も合わせて考えておきましょう。
30代以降はかなり職種が限られる
30歳以上になると、残念ながら未経験歓迎の求人は減少します。
求人があったとしても、プログラマーやインフラエンジニアのように、未経験からでも採用されやすい職種に限られるでしょう。
上記以外の職種を目指す場合は、経験者もしくは知識を有している人でないと、転職は厳しいです。
もしも、30歳以上で未経験のIT職種に転職したい場合は、スクールに通ったり、独学で勉強したりするなど、事前に入念な対策をしてから臨みましょう。
2.IT系の職種とは？全体像を紹介
IT業界には非常に様々な職種が存在しますが、ここでは、3つの系統別に職種をご紹介します！
- 開発系エンジニア
- インフラエンジニア
- プロジェクト管理をするエンジニア
各系統にどんな職種が含まれるのか知った上で、気になる職種を調べてみましょう！
開発系エンジニア
開発系エンジニアとは、文字通り「開発」を主に行うエンジニアで、開発対象は、スマホのアプリケーションや、業務上のシステム、AIなど、非常に多岐に渡ります。
物事を論理的に考えられる人が向いており、プログラミングスキルは必須です。
企業によって開発対象や、携わる分野が全く異なるので、応募の際はよく注意しましょう。
例として、以下の職種が挙げられます。
- アプリケーションエンジニア
- 組み込みエンジニア
- Webエンジニア
- AIエンジニア
- プログラマー
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、ネットワークやサーバー、セキュリティなどの設置や運用、保守などを行うエンジニアです。
あまり馴染みのない人も多いかもしれませんが、IT技術の根幹を支える、非常に重要な仕事でもあります。
インフラエンジニアに含まれる職種は以下の通りです。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
「インフラエンジニア」と一言で言っても、エンジニア自身が専門とする領域や、勤める会社によって、具体的な業務内容は大きく変わります。
転職の際は、その会社がどの専門領域のインフラエンジニアを募集しているのかをよく確認しましょう。
プロジェクト管理をするエンジニア
プロジェクトを管理するエンジニアとは、プロジェクトの一部あるいは全体を監督するエンジニアのことです。
具体的には、以下の職種が挙げられます。
- システムエンジニア（SE）
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャー（PM）
- ブリッジエンジニア
例えば、SEであればプログラマーにわかりやすいようにシステムの仕様書を作成したり、顧客からの要望を聞き取ったりすることが主な仕事です。
またPMは、SEよりもさらに上の立場でプロジェクトを管理し、工程や予算の管理を行ったり、プロジェクトで問題が発生した場合は解決策を模索したりします。
このように、プロジェクトを管理するエンジニアとは、その技術領域に精通した人が就く職種であり、広い知識と技術、そして管理能力が求められます。
3.IT業界未経験の20代におすすめの職種
IT業界は、未経験者向きの職種から技術を極めた人が就く職種まで、多種多様の職種があります。
未経験者がそれらを1人で調べるのは、なかなか大変なもの。
そこで、この章ではIT業界未経験の人におすすめの職種を3つご紹介します！
- プログラマー
- インフラエンジニア
- IT事務
仕事選びに迷ったら、まずはこれら職種の求人に目を通してみましょう！
プログラマー
プログラマーとは、SEが作成した設計書に沿ってプログラミングを行う仕事です。
仕事で必要なプログラミング言語を理解していれば働けることから、未経験者でも働きやすい職種です。
ただし、自分が何の開発に携わりたいのかによって、取得すべきプログラミング言語は異なるので注意しましょう。
また、プログラマーはただプログラムを組むだけでなく、メンテナンスしやすいプログラムを組むことや、バグを見つけることも求められます。
日々新たな知識を学ぶことが好きな人や、論理的に物事を考えられる人におすすめの職種です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、ネットワークやサーバー、セキュリティなどの設置や運用、保守などを行うエンジニアです。
他の職種と比較すると、プログラミングの知識をあまり必要とせず、業務で必要な手順書が用意されていることも多いため、未経験者におすすめの職種です。
ただし、手順書があるとはいえ「そもそも何が問題であるのか」を理解できないと、どの手順書の、どのページに従って作業すればいいのかが分かりません。
このような背景から問題解決能力に長けていたり、論理的に考えられたりする人が向いているでしょう。
また、インフラエンジニアは様々な機器に触れるだけが仕事ではなく、顧客に不具合の説明をしたり、チームで作業したりすることも求められます。
そのため、人とコミュニケーションを取ることが好きな人にも向いているでしょう。
IT事務
先ほどの全体像では説明していませんが、ITエンジニアのサポート業務をする「IT事務」という職種もあります。
IT事務とは、一般事務に加え、IT系の雑務もこなすお仕事です。
この雑務とは、IT製品のマニュアル作成や、社内で使うPCやスマホの初期設定などを指します。
一般事務と比較すると、IT系の知識や技術が必要になりますが、未経験歓迎の求人も多いのでおすすめです。
また、事務職から転職する人は、その経験も生かして働けるでしょう。
4.20代未経験でIT業界へ転職するコツ
転職成功率をアップさせるコツは以下の3つです！
- IT業界ならではのコツ：実務に役立つ資格を取得する
- 内定獲得率アップのコツ：中小企業・ベンチャー企業を狙う
- 企業選びのコツ：研修制度の充実度合いをチェックする
繰り返しになりますが、転職は少しでも若い方が有利です。
転職を決めたら、これらのコツを押さえた上で、早め早めの行動をしましょう！
実務に役立つ資格を取得する
1つ目のコツは、実務に役立つ資格を取得することです。
資格を取得していると、自分のスキルを客観的に示せる上に、仕事に対するやる気もアピールできるので、未経験から転職するには非常に有利でしょう。
もちろん、資格取得のために身につけた知識は、書類審査や面接で有利なだけでなく、就職してからも実務で役立ちます。
転職までに時間の余裕があるならば、資格を取得してからの転職活動が断然おすすめです。
また、中には「働きながら資格取得なんて無理だよ」「未経験だから資格取得に時間がかかるんじゃ……」と不安に思う人もいるでしょう。
ご安心ください！
今は、働きながらでも通えるスクールや、オンライン教材などのサービスが豊富に存在し、時間がない人や未経験者でも、資格を取得しやすい環境が整っているんです！
様々な形式のサービスがあるので、きっと自分のライフスタイルに合った勉強方法が見つかるでしょう。
ただし、IT業界の資格は数多く存在します。
スクールに入会したり教材を購入したりする前に、自分が就きたい職種と、その職種に必要な資格をよく調べてから臨みましょう。
中小企業・ベンチャー企業を狙う
中小企業やベンチャー企業に狙いを定めて転職活動を行うことも、コツの1つです。
大手企業が必ずしも経験者のみを採用しているわけではないですが、人気が高い分、豊富な実績やスキルを持った経験者も多く集まります。
大手企業しか視野に入れていない転職活動は、非常に厳しいものになるでしょう。
一方で、中小企業やベンチャー企業は、未経験者歓迎の求人を出していることが多いです。
また、中小企業やベンチャー企業は、1人で幅広い業務を行う分、スキルアップのスピードも早く、自身の成長を感じやすいでしょう。
どうしても大手企業への夢を諦めきれない場合は、はじめに中小企業やベンチャー企業に入社し、実績や経験を積んでから大手企業へ転職するのも1つの手です。
研修制度の充実度合いをチェックする
求人サイトには企業の情報が載っていますが、そこで研修制度をチェックしておくことも大切です。
これは、研修の力の入れ具合によって、社員をどれだけ大事にしているのかがわかるからです。
例えば、どのような研修が準備されているか、OJT制度（上司や先輩が、実務を通じて新人を育てるシステム）は導入されているか、などを確認すると良いでしょう。
とはいえ、具体的な研修制度を書いている企業もあれば、そうでもない企業もあり、判断に困る場合もあります。
そんなときは、転職エージェントなどの専門家に相談し、気になる企業の研修状況について尋ねてみたり、研修が充実している企業を紹介してもらったりすると良いでしょう。
5.20代未経験がIT業界に転職するときに失敗しがちなこと
頑張って3つのコツを押さえていても、次に紹介する2つの特徴があると、転職が失敗しやすくなってしまうんです。
- 志望動機が漠然としている
- 業界知識が身に付いてない
あなた自身に当てはまるところはありますか？
以下に詳しく解説しますので、それぞれの対策を知っておきましょう！
志望動機が漠然としている
失敗しがちなケースの1つとして、志望動機が漠然としていることが挙げられます。
志望動機が漠然としていると、企業から「やる気がないのでは」「何も考えずに応募してきたのでは」と思われてしまいます。
志望動機はどの企業でも聞かれる質問ですので、じっくり考えてから臨みましょう。
「志望動機ってどうやって考えたらいいのかわからない」「いつも曖昧な答えになってしまう」という人は、業種・職種・企業の観点から理由を整理してみましょう。
UZUZでは、これまで多くの志望動機を添削してきましたが、企業分析が不十分なケースが特に多くみられました。
同業他社にはない、その企業ならではの魅力を志望動機に取り入れると、他の応募者よりも印象的な志望動機になりますよ。
「それでもやっぱり難しい！」「志望動機はこれでいいのかわからない」という人は、ぜひ一度UZUZまでご相談ください。
業界知識が身についていない
業界知識が身に付いてないことも、失敗しやすいケースの1つです。
もちろん未経験者ですので、経験者と同じレベルの知識を求めているわけではありません。
しかし「全くわからないので、1から教えてください」という態度だと、企業も「この人は本当にやる気があるのだろうか」と疑心暗鬼になることも事実です。
今はインターネットで多くの情報を集められる時代ですので、IT業界および応募する職種の基礎的な知識は身につけておきましょう。
また、転職前に基礎的な資格を取得することも、業界の勉強に繋がります。
面接時にこんな勉強をした、こんな資格を取得したなどの会話ができるようにしておきましょう。
6.IT業界に未経験で転職する時のよくあるQ&A
未経験からの転職に不安は付き物です。
そこで、この章ではよく寄せられる質問を4つご紹介します！
- 高卒でも問題ない？
- 未経験だと年収はどれくらい？
- IT業界は残業が多いって聞くけど本当？
- どうすればキャリアアップできるの？
気になる回答を早速チェックしましょう！
高卒でも問題ない？
全く問題ありません。
IT業界は、スキルや資格で判断される傾向にあり、学歴はあまり重視されません。
ただし、裏を返せば、スキルや資格がないと仕事を続けていくのが難しい業界でもあるので、就職しても継続的に新しい技術の勉強をしましょう。
未経験だと年収はどのくらい？
未経験の統計ではないですが、dodaが調査した20代ITエンジニアの平均年収は361万円でした。
また、年代が上がるほど年収は増える傾向にあり、30代の平均年収は502万円、40代の平均年収は603万円、50代以上の平均年収は685万円でした。
しかし、必ずしも年功序列制度が採用されているわけではありません。
多くの人は、勤続年数に加え、資格を取得していることや、マネジメント能力があることが評価されて年収が上がっています。
IT業界で年収を増加させるには、自己研鑽に励むことが重要と言えるでしょう。
IT業界は残業が多いって聞くけど本当？
経済産業省が平成29年に公表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、20代IT人材の一か月あたり平均残業時間は25.3時間でした。
また、30代と40代の平均残業時間が29.5時間、50代は26.7時間であることから、年齢に限らずある程度の残業はあるものと考えた方が良いでしょう。
しかし、企業によって残業時間は大きく異なりますし、繁忙期はさらに残業時間が増える場合もあります。
自分のライフスタイルから、どの程度の残業だったら許容できるのかを考えた上で、求人情報や会社情報をよく確認しましょう。
どうすればキャリアアップできるの？
これはずばり、経験と資格です！
繰り返しになりますが、IT技術は日々進化しているため、IT業界で働く人は常に知識のアップデートを求められます。
継続的な学習から、新しい知識と技術を身につけ、それを業務に反映することで、会社からも評価されるでしょう。
また、勤続年数やキャリアに応じて、取得すべき資格というものが職種や会社ごとに存在します。
計画的に資格を取得して、キャリアアップを目指しましょう！
7.この記事のまとめ
最後に、この記事の要点は以下のとおりです。
- 未経験でIT業界に転職するなら20代のうちがチャンスです！早め早めに行動しましょう。
- IT業界には非常に多くの職種があるので、事前によく調べましょう。迷ったら、未経験者向けの職種から調べるのがおすすめです。
- 転職にはコツが要ります！3つのコツを押さえた転職活動を心がけましょう。
- IT業界はスキルや資格が重視されます！転職してからも常に自己研鑽に励むことで、キャリアアップや年収増加が期待できますよ。
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