転職って悪いことなのかな。
どのような理由であれ、転職に罪悪感を抱く必要はありません!
キャリアアップや家庭の都合など様々な理由から転職を希望する時、職場に退職を伝えるのが後ろめたかったり、罪悪感を抱いたりすることはありませんか?
現職で働きながら同時に転職活動もしていると、一層罪悪感が募ってしまうこともあるかもしれません。
本来、自分の生き方やキャリアは自由に選択できて当然のはず。
それにも関わらず、なぜ罪悪感が生まれてしまうのでしょうか。
この記事では、なぜ罪悪感を覚えるのか、どう克服すればいいのかを解説していきます。
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転職で罪悪感を抱いてしまうのはなぜ?
転職活動は次への第一歩を踏み込むためのもので、新たな気持ちで頑張りたいと思っている人が多いのではないでしょうか。
その中で少しでも罪悪感や不安があるとどの決断にも満足できなくなることもあるため、気持ちと向き合うことは大切です。
実際どのくらいの割合で転職に罪悪感を抱いている人がいるのか、そして、罪悪感を抱く理由は何なのかについて以下にまとめます。
転職活動中、約3割が罪悪感を抱いている!
株式会社ジャストシステムが実施した「転職に関するアンケート」によると、転職経験者に転職活動の際に罪悪感を抱いたかどうかを尋ねたところ、約3割が「はい」と回答しています。
「はい」と回答した割合を属性別でみると、男性は29.5%、女性は30.4%と男女差はさほど見られませんでしたが、未婚者と既婚者で比べてみると、未婚者が24.8%であるのに対して既婚者は34.3%と、10ポイント近い差がありました。
また、「はい」と答えた転職経験者の平均年齢が42.3歳だったのに対して、「いいえ」と回答した人の平均年齢は46.0歳というデータが出ています。
また、誰に対して罪悪感を抱くかという質問に対して、最も多かったのは「同じ部署や他部署の同僚」続いて、「上司」「同期」という回答が続きました。
これまでお世話になったり、一緒に頑張ってきたりした仲間のことを考えると、罪悪感が生まれてしまうことが多く、「このまま辞めていいのかな?」と気持ちが揺れてしまう場合が多いようです。
参考:リクナビNEXT「転職は悪いこと?罪悪感を感じるのは当然?転職時の罪悪感と上手に付き合う方法」
罪悪感を覚える理由は?
では、なぜ罪悪感を覚えるのでしょうか。その理由を3つ具体的に説明します。
- 同僚に迷惑がかかる
- 恩返しができていない
- 自分だけ逃げることになる
1.同僚に迷惑がかかる
ただでさえ業務が多く人員不足なのに、自分が辞めてしまうと他の人にしわ寄せがいってしまうのではないかと心配になりますよね。
そうすると申し訳ない気持ちが強くなって罪悪感を抱いてしまいます。
2.恩返しができていない
新入社員のときからずっと育ててくれた上司、先輩を裏切るような気持ちになり、恩を返せないまま転職することを後ろめたく感じてしまうことも。
3.自分だけ逃げることになる
業務量が多すぎたり、残業が多かったり、待遇が悪いなど苦しい状況から逃れようと転職を決める人もいます。
その場合、同僚を置き去りにして自分だけ逃げてしまうことに申し訳なさを感じることもあるのではないでしょうか。
以上のように、自分が辞めてしまうことで会社に何らかの迷惑をかけてしまったりしないか、お世話になった人たちを悲しませたりしないか、また裏切られた思われるのではないかなどの不安が、罪悪感を抱く理由になってしまうのです。
そもそもどうして転職を考えるのか?
転職しようと思っても罪悪感を抱いたり、転職活動が本当にうまくいくのかという不安を抱いたりとなかなか前に進めない時もあると思います。
それでも、なんとか転職しようと頑張る人は少なくありません。
では、そもそも「転職しよう!」と考えたのはなぜなのか、転職を決意した理由について見ていきましょう。
厚生労働省による「令和2年転職者実態調査」では男女別の自己都合退職理由をまとめたデータが公表されています。
同調査によると、男性の自己都合による離職理由は多い順に、1位が「満足のいく仕事内容でなかったから」(28.4%)、2位が「労働条件(賃金意外)が良くなかったから」(28.3%)、3位が「会社の将来に不安を感じたから」(27.5%)。
女性の場合は、1位が「労働条件(賃金以外)が良くなかったから」(28.1%)、2位が「人間関係がうまくいかなかったから」(25.4%)、3位が「満足のいく仕事内容ではなかったから」(22.8%)。
仕事内容や会社に対して何らかの不満があったり、自分に向いていない仕事なのではと悩みを抱えたりしながら仕事をしていては、本来のパフォーマンスが発揮できないかもしれません。
またストレスがたまることで、健康を害することもあるかもしれません。
とはいえ転職して良いのか罪悪感を覚えたり、転職が上手くいくのかと心配になったりする時は、自分の人生は何のためにあるのか、何を優先したいのかをじっくりと考え直すことが大切です。
また転職エージェントに相談して、プロの意見を聞くことも良いでしょう。
参考:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」(表16 性・年齢階級・現在の勤め先の就業形態、自己都合による離職の理由別転職者割合男女別の統計用)
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
海外では日本よりも短いスパンで転職している
今でこそ日本でも転職が一般的になってきましたが、転職を繰り返す行為については、いまだにネガティブなイメージが根付いています。
しかし、海外では日本よりも「転職が活発である」ことを知っていますか?
「データブック国際労働比較2023」によると、勤続年数平均(アメリカは中位数)は日本が12. 3年に対しアメリカが4.1年、イギリスが7.8年、韓国が5.9年となっています。
このデータからアメリカ、イギリス、韓国の労働者は日本の労働者と比べて短いスパンで転職を繰り返していることが読み取れます。
特に日本の男性は、13.7年と勤続年数が長いという結果も出ていますね。
日本ではまだまだ転職に抵抗があるためか、海外に遅れを取っているのが現状です。
罪悪感と向き合い、転職を成功させるコツを解説!
株式会社ジャストシステムが実施した「転職に関するアンケート」によると、転職活動で罪悪感を抱いた人の9割以上が「罪悪感を覚えながらも転職活動を続けた」という結果が出ています。
転職活動を続けた理由には、「どうしてもやりたい仕事があった」「この会社にいても自分を活かせない、成長できないと感じた」「より良い環境で働きたい」等が挙げられています。
罪悪感よりも成長やキャリアアップ、納得できる人生の選択を求める気持ちの方が上回る人が多いことが分かりますね。
参考:リクナビNEXT「転職は悪いこと?罪悪感を感じるのは当然?転職時の罪悪感と上手に付き合う方法」
罪悪感と向き合う方法3つ
罪悪感が生まれてしまった時にどう対処したらいいのか、よくある罪悪感3パターンでの向き合い方について解説していきます。
- 「同僚に迷惑がかかる」と感じてしまう時の向き合い方
- 「恩返しができていない」と感じてしまう時の向き合い方
- 「自分だけ逃げることになる」と感じてしまう時の向き合い方
もし上記のような気持ちを抱いてしまっているなら、次項より紹介する方法を試してみてくださいね!
1.「同僚に迷惑がかかる」と感じてしまう時の向き合い方
「同僚に迷惑がかかる」と感じてしまう時は、そもそも根本的な問題は会社の仕組みにあることを理解しましょう。
なぜなら辞めることで同僚の業務が増えてしまう、迷惑がかかってしまうのだとしたら、それは人員が減ることを考慮していない経営をしている会社の責任だからです。
人員不足などに対応するのは会社の責任なので、あなたが気にする必要はありません。
2.「恩返しができていない」と感じてしまう時の向き合い方
「恩返しができていない」と感じてしまう時は、そもそもその考えを捨てましょう!
これまでスキルを活かして労働した時間は、その大小や規模に関わらずきちんと会社に貢献しています。
教育を受けて育てて貰った恩は、すでに十分返しているのです。
3.「自分だけ逃げることになる」と感じてしまう時の向き合い方
「自分だけ逃げることになる」と感じてしまう時は、逃げることは悪いことではないと自覚しましょう。
我慢して合わない職場で働き続ける方が、心身に影響を及ぼしてしまう恐れがありますし、会社にとってもメリットにはなりません。
1度しかない人生で後悔のないように、自分で道を切り開いていくことが大切です。
罪悪感を克服して転職を成功させるコツ!
罪悪感を克服して転職を成功させるコツ3つを紹介していきます。
- 転職したい理由や自分の気持ちを見つめ直す
- 現職の会社に誠意をもって対応するよう心がける
- 転職エージェントに相談する
今すぐ実践できるコツなので、読みながらぜひ行動してみてくださいね。
1.転職したい理由や自分の気持ちを見つめ直す
そもそもなぜ転職をしようと考えているのか、自分を見つめ直してみましょう。
転職をしようと考えたということは、キャリアアップ、人間関係、仕事のやりがい、適性など、何かしらの理由が必ずあるはずです。
どんな小さなことでも、それがきっかけとなり転職をしたいと考えたのであれば、罪悪感に流される必要はないのです。
その気持ちに立ち返って、本当に「自分にとって転職が最善策なのかどうか」を見つめ直しましょう。
また罪悪感を無理に払拭する必要はありません。
転職活動において重要なのは、自分ファーストの考え方です。
自分の人生をより良いものにするための転職であることを改めて意識することで、罪悪感という負の感情とうまく調和することができます。
いつまでも会社や周りの人たちへの配慮や罪悪感を抱えていると、満足のいく転職先を見つけられず、後になって「あの時、思い切って転職しておけば……」という後悔にもつながってしまいますから、自分の気持ちを1番に優先して行動していきましょう。
2.現職の会社に誠意をもって対応するよう心がける
現職の会社に対しては、最後まで責任をもって誠意ある対応をするようにしましょう。
そうすることで円満退社につながるため、罪悪感も抱きにくくなっていきます。
まず、転職先が決まったら、退職までの期間は業務の引き継ぎなどを考慮して余裕をもっておくと良いでしょう。
また転職理由を聞かれた時は、不満を並べるのではなく、これまで学んだことを活かし、新しいキャリアを築いていきたいという前向きな気持ちを伝えることが大切です。
上司や同僚、取引先などにも丁寧に退職の挨拶をし、これまでの感謝の気持ちを伝えていきましょう。
誠意を持って進めていけば、会社へ迷惑をかけることも少なく、上司や同僚も快く送り出してくれるはずです。
そして自分自身の心残りもなくなり、罪悪感も薄れやすくなります。
3.転職エージェントに相談する
転職したいけれど、罪悪感からなかなか転職活動を先に進められない場合は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
転職エージェントを使えば、キャリアアドバイザーと直接話し合いながら自分のペースで転職活動を進められます。
また、すぐに転職できない場合やまだ転職するか迷っている段階でも、長期的にサポートをしてくれるのが転職エージェントの特徴の一つ。
少しずつでも転職活動を進めておけば、満足する転職や人生に近づけていくことができるはずですよ。
UZUZでは、罪悪感を抱いてなかなか転職に踏み切れないという方からのご相談も大歓迎なので、悩んでいる方はお気軽にご連絡くださいね!
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
仕事は自分のためにやっている
仕事をしているのは、会社のためでも上司のためでも同僚のためでもありません。
自分が幸せになるための手段として、仕事をしているというのが本来の姿です。
なので、そこにギャップが生まれたら別の選択肢を考えるのは当然のこと。
冷静に状況を考えて、何が自分にとって1番幸せかを基準に考えていくと後悔のない人生につながっていきますよ。
会社への罪悪感にとらわれず、自分の気持ちを大切にしていきましょう!
まとめ
転職活動は自分と仕事への向き合い方を今一度考えさせられる機会です。
今の職場を去るのですから、罪悪感が生まれてしまうのも仕方がないことですが、罪悪感を抱いてしまったからといって、転職を諦める必要はありません。
自分に向き合いながら進んでいくことでキャリアを切り開いていくことができます。
UZUZでは転職に悩むあなたに寄り添いながら、転職活動をサポートしていくので、罪悪感に縛られてしまっている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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「転職するか迷っている」という方も歓迎しているので、まずは面談を通してあなたのキャリアについて一緒にお話していきましょう。
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