20代の第二新卒・既卒・フリーター向け就職/転職サイト

アフターコロナの就職/転職はお任せあれ!
テレビ通話・お電話でのキャリア相談を実施しています

意匠設計とは?仕事内容や就職する方法・活かせる資格も解説

意匠設計 とは?

デザイナーズハウスとか、かっこよくて憧れるよね。
あんなふうに、建物のデザインをする仕事って、僕でもできるのかな?
建築物のなかでも、特に見た目に関わる設計の仕事は「意匠設計」と呼ばれる仕事ですね。
未経験だとしても、キャリアプランを立てれば不可能ではありません。
ホントに!?意匠設計の仕事について、もっと知りたくなってきた!

専門家は「建築デザイナー」とも呼ばれることがある、意匠設計の仕事。

これは建築の世界でも人気がある業務の一つです。

この記事では、「意匠設計」の仕事内容や活躍するために役立つ資格について解説していきます。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

正社員求人多数!
あなたキャリア
UZUZ徹底サポート!
今すぐ無料相談

意匠設計とはデザインを担う建築士の仕事

意匠設計とは…
デザインを担う建築士の仕事

意匠設計とは、建築設計士(いわゆる建築士)の仕事の一つです。

建築設計の仕事には大きく分けて3つあり、それぞれ以下のような内容です。

意匠設計建物の見た目に関するデザインを行う
構造設計基礎や土台、耐震設計、強度や安全性能に関わる設計を行う
設備設計建物内に設置するキッチンやトイレ・風呂といった電気設備や上下水道などの配置・設計を行う

意匠設計は、そのなかで建物のデザイン面の設計を担っています。

施工主や施設の責任者などからの要望を汲み取り、要求を満たす見た目になるよう設計をする仕事です。

かつては独立して考えられていた「意匠設計」「構造設計」「設備設計」ですが、近年ではそれぞれが連携をとることが多くなっています。

それぞれの業務がお互いに密接に関係しあっているためです。

例えば意匠設計が、施工主から受けたデザイン要望がどうしても構造上の実現が難しいと考えられる場合、構造設計や設備設計の知識を総動員して可否を判断します。

意匠設計とは建築デザインの「見た目」に関わる業務ですが、決してデザインすることだけが業務ではないことを覚えておきましょう。

建築業界をもっと知りたい方は、下記記事も一緒に読んでみてください!

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

意匠設計は建築設計の花形というイメージも

デザインと聞くと、建物の外観や内装のデザインが真っ先に頭に浮かぶかもしれません。

ですが本来「デザイン」とは直訳すれば「設計」のことであり、見た目に関わる範囲だけを設計すればいいわけではありません。

意匠(見た目)を設計することは、設計業務における一つの側面に過ぎないのです。

とはいえ見栄えに大きく関わるデザイン業務は華やかで、業界内でも意匠設計は建築設計の花形である、というイメージを抱く人も多いようです。

それだけ多くの人が憧れを寄せる職業であることから、就職・転職への難易度は高いですが、しっかり勉強と準備を進めてチャレンジしていきましょう!

意匠設計の仕事内容は基本設計と詳細設計に分けられる

基本設計と詳細設計

ここからは、より詳しく意匠設計の仕事内容そのものについて確認していきましょう。

意匠設計は「基本設計」と「詳細設計」の2つに分けられます。

それぞれについて解説していきます。

基本設計の仕事内容

意匠設計は、まず施工主や設備の責任者からの要望をヒアリングして「要件定義」を行います。

基本設計では、要件定義を確定させて、建物の大まかな見た目や間取りなどを平面図・立面図・パース図などで作る段階のことを指します。

詳細部分までは手を広げず、どんな場所に、何のために使う建物(または設備など)なのかをしっかりヒアリングして、施工主とイメージを共有していく大事な工程です。

要望をしっかり反映できているか、予算内に収まる施工ができるか、建築基準法に違反していないか、といった建物を作り始める前段階の確認も行います。

詳細設計の仕事内容

基本設計で施工主や設備の責任者が納得できる設計が完成したら、次の段階である詳細設計に移ります。

大まかな間取りや建築物の方向性を決めていた基本設計から、さらに細かい設計図のレベル(図面を見て建物を建てられるレベル)まで落とし込むのが詳細設計の仕事です。

例えば、どんな建設資材を使用するか、天上の高さはどれくらいか、コンセントを設置する位置などに至るまでの細かい設計です。

建築時の疑問が生まれないレベルまで詳細に設計を詰めていきます。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

デザイン性だけではない「こだわり」も重要

建物をデザインすることに憧れて意匠設計の仕事を目指す方は多いでしょう。

ですが、意匠設計は「見た目のデザイン」だけが全てではありません。

大前提、その建物を利用する人の安全面を考えた設計にする必要があります。

建築基準法はもちろん、利用者の性質を考えた細やかな気配りなども必要となります。

例えば、高齢の方が利用するのでスロープや昇降機をつける、といった配慮もその一つ。

外観上は階段のほうが美しく、なおかつ施工主からも要望があったとしても、利用者の利便性・安全性を考えた意匠を提案すべき場面もあるでしょう。

意匠設計の代表的な就職先4つ

意匠設計の代表的な就職先4つ

意匠設計はあくまでひとつの職種であり、実際に働く場所は様々です。

代表的な就職先としては、ゼネコンの設計部門やハウスメーカーのほか、組織設計事務所やアトリエ設計事務所が挙げられます。

それぞれ、扱う建築物の規模や事業の特徴が異なりますので、自分に合う就職先を選ぶことが重要です。

ここでは意匠設計の代表的な就職先を4つ紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

ゼネコンの設計部門

ゼネコンは「ゼネラル・コントラクター」の略語で、意味は「総合建設業者」です。

ゼネコンは設計から施工までをワンストップで担っており、その中の設計部門では意匠設計の仕事に携わることができます。

ゼネコンは組織規模だけでなく、事業や建築物の規模も比較的大きく、やりがいのある仕事をしたいという人にも向いている就職先です。

また、施工・開発・研究といったほかの部署と連携しながら仕事をする場面が多いのもゼネコンの特徴で、コストや施工性も考慮しながらバランス良く設計することも重要です。

さらに、ゼネコンでは幅広い仕事を経験できるため、意匠設計以外の業務スキルも身に付けられるのはメリットといえます。

ただし、意匠設計の仕事だけに専念したい、自由度が高い設計の仕事をしたいという方にはあまり向いていないかもしれません。

ハウスメーカー

ハウスメーカーとは、戸建て住宅の設計や施工を行う住宅会社のことで、「〇〇ハウス」や「〇〇ホーム」といった名称で知られています。

全国規模で事業を展開しているため、対応エリアが広いのも特徴です。

また、効率的に大量生産をするビジネスモデルであるため、ひとつの設計にかける時間は少ない傾向にあります。

設計の仕事では自由度が少ないのも特徴で、ゼロから新しい建築物を生み出したいという人には向いていません。

しかし、施工事例や物件数が多いため、アトリエ設計事務所や組織設計事務所よりも豊富なノウハウがあるのもハウスメーカーの魅力。

同時に複数の施主を担当する機会も多いため、マルチタスクをこなせる能力も必要といえます。

組織設計事務所

組織設計事務所とアトリエ設計事務所は、設計をメイン事業とする点では共通していますが「規模」に大きな違いがあります。

組織設計事務所とアトリエ設計事務所では、組織設計事務所のほうが事業規模・従業員規模が大きい傾向にあるのです。

組織設計事務所は大規模建築に携わることが多いため、構造設計や設備設計、都市計画といった複数の部門が存在するのも特徴でしょう。

建築物のジャンルは多岐にわたりますが、超高層ビル商業施設がその一例。

住宅ではなく様々な人々が利用する建築物を設計するため、洗練されており、なおかつ万人受けするデザインを求められることが多いです。

規模の大きな仕事がしたい方、商業施設やタワーなどの設計に携わりたい方におすすめの就職先といえるでしょう。

アトリエ設計事務所

アトリエ設計事務所とは、建築家個人が経営している設計事務所で、主に注文住宅を設計するケースが多いです。

そのほか、ホテルや美術館のほか、マンションなどある程度規模が大きい建築物の設計を行う場合もあります。

とはいえ、やはり注文住宅の案件が多いアトリエ設計事務所では、いかにデザイン性の高い設計をできるかが重要になります。

施主の希望をできる限り取り込み、理想のデザインに近づけていくことが、受注件数を増やすために欠かせません。

またアトリエ設計事務所は主に意匠設計だけを扱うため、実際に事業を進める際は構造事務所や設備事務所と協力していくことになります。

設計における自由度が高く個性を発揮しやすい一方で、毎年採用があるわけではなく就職は狭き門である点に注意が必要です。

意匠設計の仕事に就職・転職する方法

意匠設計の仕事に就職・転職する方法

意匠設計は、憧れる人も多い人気の仕事なんだね~。たしかにカッコいいもんな。
今からなろうとしたら、どうしたらいいんだろう?
意匠設計は建築設計士の仕事なので、まずは建築設計士を目指すことになりますね。
それでは、意匠設計の仕事に就職・転職する方法についてお伝えしていきます。

1.大学・高専・専門学校で専門の学科に通う

前提、文系出身または建築業界未経験の場合、意匠設計の仕事に就職・転職するのは難しいです。

もっとも短期間で意匠設計になれる可能性があるのが、大学・高専・専門学校の建築学科を卒業してから就職することです。

また、建築学科でなかったとしても、理系の機械工学科出身であれば、建築学科未履修かつ業界未経験でも就職・転職ができる可能性があります!

建築系学科の出身の方は、以下の記事もぜひご確認ください!

2.役立つ資格を取得する

建築設計士として役立つ資格があれば、意匠設計を仕事にできる可能性が高まります。

実際に仕事をする場合も、資格の有無によって扱える建物の規模が法的に定められているため、資格を取得を目指すことは長い目で見てもキャリアの後押しになるはずです。

ただし受験するためには、実務経験もしくは履修経験が必須となります。

そのため建築系など受験資格を満たす履修経験がない場合は、まずは建築や設計の事務所へ就職・転職して、意匠設計になるため必要な知識と経験を積むところからはじめましょう。

意匠設計で求められる3つのスキル

意匠設計で求められる3つのスキル

意匠設計ではデザイン力のほかに、コミュニケーションスキルバランス感覚といったスキルも求められます。

ここでは、これら3つのスキルについて解説していきます。

デザイン力

意匠設計で最も重要といえるスキルは、デザイン力です。

デザイン力はその人特有のセンスやひらめきももちろん重要ですが、経験と訓練によってデザインの引き出しを増やすことができます。

施主の要望に寄り添いながらも、印象に残る個性的なデザインや洗練されたデザインを設計することができれば、顧客満足度も高められることでしょう。

デザイン力を採用試験でアピールするには、学生時代に自分自身でデザインした実績などを紹介すると良いでしょう。

コミュニケーションスキル

意匠設計ではデザイン力だけでなく、基本的なコミュニケーションスキルも求められます。

多くの場合、ひとりで設計していくわけではなく、施主や設備設計者、構造設計者や施工者などとやり取りしながら進める必要があります。

相手が伝えたいことを的確に把握し、自分の意見を正しく相手に伝えられるコミュニケーションスキルは意匠設計で欠かせないスキルです。

さらに、コミュニケーションを通じて他者と良好な関係を築くことができれば、どの職場でも重宝されるでしょう。

バランス感覚

意匠設計の仕事では、デザイン性だけでなくコストや施工性、機能性やスケジュールといった多くの要素を考慮する必要があります。

複数のプランを考えたうえで、それぞれのメリットとデメリットを比較し、ベストな判断を下すことが欠かせません。

そのため意匠設計では、様々な要素を比較しながら物事を調整できる「バランスの良い調整力」が求められるのです。

意匠設計になるために必要な資格

意匠設計になるために必要な資格

建築士に必要な資格には「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」(3つとも国家資格)があります。

資格によって扱える建物や規模が変わっていくので、具体的な内容についても確認していきましょう。

一級建築士

3つの資格のなかでも、もっとも難易度が高いのが一級建築士です。

国土交通省から認可を受ける国家資格であり、一級建築士が扱える建物の規模に制限はありません。

一級建築士の資格があれば、大規模な建物の設計や工事監理ができるようになるため、活躍の幅が広がるでしょう。

大学・高専・短大の建築学科など、指定された学科を卒業している場合、実務経験なしでも受験できます。

具体的には、平成20年までに入学した方は、建築学科または土木学科やそれに類する学科を卒業していれば実務経験がなくても受験可能です。

平成21年以降に入学した方の場合は、国土交通大臣が指定する建築に関連した科目を修めて卒業している必要があります。

建築計画で7単位、建築環境工学で2単位、建築設備で2単位、というように指定科目と単位数が決められており、指定単位の組み合わせで30単位取得でも受験可能です。

ただし指定科目以外の建築関連科目も適宜含まれることがあります。

該当の科目が指定単位に含まれるかは、試験を実施する建築技術教育普及センターへの確認が必要です。

上記の学科を卒業していない場合は、受験するためには後述する二級建築士か、または建築設備士という資格を取得している必要があります。

参考:公益財団法人建築技術教育普及センター「一級建築士試験

二級建築士

二級建築士は、都道府県知事から認可を受ける国家資格です。

戸建て住宅の設計を担うことが多く、戸建て住宅程度の規模であれば、木造・鉄骨・鉄筋コンクリートなど構造に関わらず建築することができます。

大学、短期大学、高専、高校、専修学校、職業訓練校で建築関係の学科を卒業していれば、実務経験がなくても受験可能です。

具体的には、平成20年までに入学した方の場合、大学の建築学科を卒業していれば実務経験なしで受験できます。

平成21年以降に入学した方は、大学で建築専攻の経営工学、建築設備工学、構造工学、住居学、環境工学、環境設計学、建設工学等の指定学科を卒業していれば受験可能です。

また、建築学科なら大学・短期大学・高等専門学校の卒業者も受験可能です。

学科を卒業していない場合は、建築会社や設計事務所などで7年以上の実務経験を積むことで受験資格が与えられます。

参考:公益財団法人建築技術教育普及センター「二級建築士試験

木造建築士

木造建築士は、都道府県知事から認可を受ける国家資格で、木造建築に関する設計や工事監理等を担うことができます。

一級建築士や二級建築士と比較して取得難易度が低いため、最初に取得する建築系の資格として特におすすめです。

木造建築士の受験資格は、二級建築士と同様。

大学、短期大学、高専、高校、専修学校、職業訓練校で建築関係の学科を卒業していれば、実務経験がなくても受験可能となっています。

具体的には、平成20年までに入学した方の場合、大学の建築学科を卒業していれば実務経験なしで受験可能です。

平成21年以降に入学した方は、大学で建築専攻の経営工学、建築設備工学、構造工学、住居学、環境工学、環境設計学、建設工学等の指定学科を卒業すると受験可能です。

建築学科なら大学・短期大学・高等専門学校を卒業している場合も受験することができます。

また、上記の学科を卒業していない場合は、建築関係の実務を7年以上経験することで受験資格を得られます。

参考:公益財団法人建築技術教育普及センター「木造建築士

まとめ

意匠設計は、建築設計士の仕事の一つで、建物の見た目に関する設計を行います。

見た目に関する仕事であるため、デザインセンスはもちろん大切ですが、それ以外にも建築に関する構造設計や設備設計の知識も必要になります。

建築設計の花形であると認識されていますが、一方で人気が高く、目指すライバルが多い仕事です。

  • 意匠設計を仕事にするためのキャリアプランを考えたい
  • 意匠設計をするための資格取得の方法が知りたい
  • 自分が意匠設計の仕事に向いているか確認したい
  • 意匠設計を目指す際の選考対策がしたい

もし上記に当てはまる方がいれば、UZUZの就活・転職エージェントに相談してみてください。

UZUZでは、完全無料でキャリアの悩みを相談したり、選考対策を行ったりして、未経験からのチャレンジもしっかり支援を行っています。

しかも私たちUZUZのエージェントサービスであれば、紹介された企業に就職しなければならないという制約もありません。

少しでも気になった方は、まずはUZUZにご連絡ください!

正社員求人多数!
あなたキャリア
UZUZ徹底サポート!
今すぐ無料相談
執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

Page Top