もくじ
やっぱり転職するなら資格があった方が有利だよね?
履歴書の資格欄に書くことが少なかったり、あるいは書くことがなかったりして困った事はありませんか?
資格は、持っておいた方が転職には有利なイメージが強いですが、それはケースバイケース。
いくら資格を持っていても、志望する業界や職種とマッチしたものでなければあまり意味がないともいえます。
そこで今回は、転職を意識した資格の選び方や、未経験者におすすめの資格を業界や職種別にご紹介していきます!
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そもそも20代の転職に資格は必要?
もちろん看護師や建築士のようにそもそも国家資格がないと就職できない職業もあります。
しかし、採用条件に必須資格がない場合については、基本的に資格がないから不利になるということはなく、中には「資格の有無は選考結果には影響しません」とあらかじめ明言している企業もあるほどです。
ただし、現在の職種とは別の未経験職種への転職を希望する場合は、資格を取得しておくことによって基礎的な知識があることや、やる気があることの証明になるケースもあります。
つまり、大切なことは単純な資格の有無や数ではなく「志望する業界や職種にマッチした資格を持っているかどうか」ということなのです。
資格の種類と選び方
資格について調べていると「国家資格」「公的資格」「民間資格」といった分類がされていることに気付くかと思います。
いずれも「資格」であることには変わりないのですが、主に次のような特徴があります。
– | 国家資格 | 公的資格 | 民間資格 |
---|---|---|---|
概要 | ・その資格がないと仕事ができない「業務独占資格」、職業として名乗れない「名称独占資格」、事業所に設置することが義務づけられている「必置資格」がある | ・位置づけとしては国家資格に準ずる・知名度や信用度が高く、公的に通用するものが多い・資格取得の際に実務経験が必要となるものもある | ・社会のニーズや社会情勢によって生まれたものも多く、その数も圧倒的に多い ・一定の能力を証明できるものもあれば、信頼度があまり高くないものもある |
認定元 | |||
難易度 | |||
取得方法 | 大学・短大・専門学校などの養成施設に通ってから国家試験を受けることが多い | 独学や通信講座で勉強してから試験を受けることが多い | 試験を受けるものもあれば、講座を受講するだけのものもある |
資格の例 | 看護師、建築士、保育士、介護福祉士、宅地建物取引士など | 登録販売者、日商簿記検定、介護支援専門員、英検など | MOS・TOEIC・TOEFL・インテリアコーディネーターなど |
また、例えば運転免許と同じように、介護支援専門員や建築士など、一定の期間が来ると更新が必要な資格も多く存在します。
このように、一口に「資格」といっても、取得過程や難易度なども様々です。
どの資格を取得しようか迷った時には、資格の種類や更新の有無などもあらかじめチェックしておきましょう。
資格の選び方
資格があるからといって必ずしも転職に有利になるとも言えません。
そのため、転職を期に資格取得を考えるのであれば、基本は「就きたい仕事にどれだけ役立つか」を軸にして資格を選ぶことが大切です。
もしすでに目指したい職種が決まっているのであれば、その職種で働いている人はどういった資格を持っている人が多いのかといったことをしっかりと調べましょう。
そうすれば、仮に転職にはそれほど影響はなかったとしても、採用後に資格取得のために学んだ知識を生かすことができるはずです。
また、目指したい職種はまだ決まってはいないものの、働きたい業界は決まっているという場合もあるかと思います。
そのような場合は、無理にピンポイントな資格に絞り込む必要はなく、その業界全体についての基礎知識が身に付くような資格がないかを調べてみることをおすすめします。
業界について幅広く学ぶことで、今後目指したい職種が定まったり、反対に幅広い職種にチャレンジすることもできるでしょう。
IT業界に転職したい20代におすすめの資格
将来性があり、需要も高いIT業界。
「IT業界で働きたいけど職種までは絞り切れていない」「ITに関する基礎知識を身に付けたい」といった未経験者には、次の2つの資格がおすすめです。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
ITパスポート試験 | 国家資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
基本情報技術者試験 | 国家資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
IT業界への転職を目指すなら、まずは経済産業省が管轄する国家資格、ITパスポート試験がおすすめです。
ITパスポート試験はコンピュータの基礎知識をはじめ、IT関連の実務に必要な経営戦略、管理などの知識が問われます。
そして、ITパスポート試験の合格後におすすめしたいのが、国家資格の基本情報技術者試験です。
基本情報技術者試験では、ITについての基本的な知識をはじめ、実務に欠かすことのできない論理的な思考力やマネジメントに関する知識が問われます。
また、基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門的な資格として位置づけられており、ITパスポート試験と比較すると難易度も高くなっています。
IT業界の専門職種別おすすめの資格
IT関連の専門職を目指す場合におすすめの資格を少しだけご紹介しますね。
▼プログラマーにおすすめの資格
未経験からプログラマーを目指すのであれば、まずは自分の成果物をアピールすることが大切ですが、加えて次のような資格を持っていると基本的なスキルや、やる気の証明にもなります。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
Oracle Certified Java Programmer | 民間資格 | 更新はないが、Javaのバージョンに合わせて試験内容もバージョンアップされる | 公式サイトはこちら |
Java™プログラミング能力認定試験 | 民間資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
Oracle Certified Java Programmerは日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けの民間資格で、Javaによるプログラミング能力のレベルを証明することができます。
ブロンズ・シルバー・ゴールドの3段階があり、未経験者の場合は難易度の低いブロンズからチャレンジすることをおすすめします。
また、Javaプログラミング能力認定試験はサーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する民間資格で、こちらはJavaに関する基礎知識やオブジェクト思考、プログラミング能力などが問われます。
こちらも1級・2級・3級の3段階があり、初心者は3級からのチャレンジがおすすめです。
▼インフラエンジニアにおすすめの資格
インターネットやシステムを使用するために必要なネットワークやサーバ。
これらの設計・構築・運用を行うインフラエンジニアは未経験から挑戦可能ですが、次の資格を取得しておくことで基本的なスキルがあることの証明が可能です。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
CCNA(Cisco Certified Network Associate) | 民間資格 | 3年ごと | 公式サイトはこちら |
CCNAは世界的に知られるネットワーク機器メーカー、シスコシステムズ社が実施している資格試験のひとつで、世界的に通用する資格です。
また、CCNAはネットワークの基礎や実践スキルが問われるため、インフラエンジニアの登竜門的な資格でもあります。
民間資格ではあるものの、業界では認知度や評価が高く、転職の際にも有利に働く可能性は高いといえるでしょう。
▼Webデザイナーにおすすめの資格
未経験からWebデザイナーを目指すのであれば、IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトのスキルを身に付けるとともに、次のような資格があるとWebページ制作のスキルの証明ができます。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
ウェブデザイン技能検定 | 国家資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
HTML5プロフェッショナル認定資格 | 民間資格 | 5年ごと | 公式サイトはこちら |
ウェブデザイン技能検定は厚生労働省が認定するWebに関する資格の中で唯一の国家資格です。
ランクは1級から3級まであり、デザインやコーディング、インターネットに関する全般的な知識やWebサイトの運用など幅広い知識が求められます。
1級と2級は実務経験が必要となるため、未経験者の場合は3級からのスタートとなります。
また、HTML5プロフェッショナル認定資格は特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが主催する民間資格で、HTML5やCSS、JavaScriptなどに関する知識や技術力が問われます。
レベル1とレベル2があり、初心者はレベル1からのチャレンジをおすすめします。
▼Webマーケターにおすすめの資格
WebマーケターはIT系職種の中でも比較的ポテンシャル採用を多く行っており、未経験からでも始めやすい職種です。
必須資格はありませんが、専門用語を多く使用する職種のため、資格を取っておくと転職だけではなく採用後にも役立つでしょう。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
マーケティング・ビジネス実務検定® | 民間資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
ネットマーケティング検定 | 民間資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
マーケティング・ビジネス実務検定®は国際実務マーケティング協会®が主催しており、マーケティングに関する幅広い知識を身に付けることができます。
A級・B級・C級の3つのレベルがあり、未経験者はC級からのスタートをおすすめします。
ネットマーケティング検定は株式会社サーティファイが主催する民間資格で、市場のリサーチやSEO対策といったWebマーケティングを行う上で必要な知識やスキルが問われます。
勉強時間の目安は15時間程度とされており、未経験からでも独学での取得が可能です。
金融業界に転職したい20代におすすめの資格
続いては金融業界に転職したい人におすすめの資格をご紹介します。
金融業界の仕事では入社後に資格の取得が必要になるケースも多いため、資格をあらかじめ取得しておくことで転職に有利に働く可能性は比較的高いといえます。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
日商簿記検定 | 公的資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
証券外務員 | 民間資格 | 新規登録後は180日以内、 それ以降は5年ごとに更新研修を受講する | 公式サイトはこちら |
日商簿記検定は日本商工会議所が主催する簿記の資格検定で、レベルは原価計算初級、簿記初級、3級、2級、1級まであります。
帳簿に関するスキルだけではなく、お金の流れを管理するスキルなども身に付くため、幅広い業種で活かせる資格です。
証券外務員(外務員)の資格試験は日本証券業協会が実施しており、金融商品を扱った営業を行う場合には必須の資格です。
証券外務員の資格は一種と二種があり、一種を取得することでさまざまな業務を行うことができるようになります。
難易度については大差がないため、効率的に勉強をすすめるのなら一種からがおすすめです。
金融業界の専門職種別おすすめの資格
金融業界に関係する資格は、比較的難易度が低いものから高いものまでさまざま。
ここでは代表的な3つの専門職に絞って、未経験者におすすめの資格をご紹介します。
▼証券アナリストにおすすめの資格
証券アナリストへの転職を目指すのであれば、20代のうちに金融業界に転職し、実務経験を積んでおく必要があります。
証券アナリストは必須資格ではありませんが、試験に合格しても実務経験がなければ資格取得ができません。
資格認定については比較的簡単ですので、先に試験に合格しておくと資格取得までの流れもスムーズでしょう。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
証券アナリスト | 民間資格 | 登録継続費を支払うことで 1年ごとに自動更新される | 公式サイトはこちら |
証券アナリストの資格を取得するためには、日本証券アナリスト協会が実施している通信講座を受講する必要があります。
その後、一次試験と二次試験に合格したのち、実務経験があると認められれば晴れて資格取得となります。
▼不動産業界におすすめの資格
不動産業界の仕事において、例えば営業職の場合は特別な資格は必要ありませんが、法律の知識や不動産業界ならではの専門的な知識は自ずと必要となります。
資格を取得しておけば、転職時のアピールポイントにできる上、入社後の仕事の幅も広がるでしょう。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
宅地建物取引士 | 国家資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
宅地建物取引士は一般財団法人不動産適正取引推進機構が試験を実施している国家資格で、「宅建」という呼称で知られています。
不動産業界において最も代表的な資格であり、賃貸仲介等の場合は店舗ごとに一定数の資格保有者が必要となるため、不動産業界で働くのであれば取得しておきたいところです。
▼保険業界におすすめの資格
保険業界の資格といえばファイナンシャルプランナーの資格が有名ですが、ファイナンシャルプランナーという名前がつく認定資格にはいくつか種類があります。
そのうち、AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)については先にFP技能検定を受け、2級FP技能士の資格を取得しておく必要があります。
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
FP技能検定 | 国家資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
FP技能検定は日本FP検定と一般社団法人金融財政事情研究会が実施している国家資格で、節約や税金、投資、不動産、相続、教育など、お金に関わる知識が問われます。
検定のレベルは1級から3級までの3段階に分かれており、3級は受験資格もないため、未経験者の場合はまずは3級からチャレンジしましょう。
事務職に転職したい人20代におすすめの資格
ノルマなどがなく、ワークライフバランスもとりやすいことから特に女性からの人気が高い事務職。
非常に人気の高い職種のため未経験からの転職は容易ではありませんが、未経験であっても資格を持っていれば知識やスキルがあることをアピールできます。
事務職はさまざまな業界・業種にある仕事のため、以下のような汎用性の高い資格を持っておくと良いでしょう。
なお、事務職では以下の資格に加え「IT業界に転職したい人おすすめの資格」でご紹介した「ITパスポート試験」や「金融業界に転職したい人におすすめの資格」でご紹介した「日商簿記検定」の2級や3級の取得もおすすめです。
1.秘書検定
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
秘書検定 | 民間資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
秘書検定は公益財団法人実務技能検定協会が実施しており、正式名称は「文部科学省後援 秘書技能検定試験」です。
秘書になるために必須の資格というわけではありませんが、秘書に必要な一般常識やビジネスマナーなどを習得することができます。
3級、2級、準1級、1級の4つの級に分かれており、全ての級で「理論」と「実技」の筆記試験、準1級と1級では筆記試験に合格すると面接試験があります。
2.文書情報管理士
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
文書情報管理士 | 民間資格 | 5年ごと | 公式サイトはこちら |
文書情報管理士は公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が主催している資格で、文書の適切な保存方法や、文書に関連する法律や規格についての知識を身に付けることができます。
レベルは2級、1級、上級の3段階になっており、試験はいずれも80問の選択式です。
機密情報を扱う仕事などには特におすすめで、テレワークの拡大によりペーパーレス化が進む今、持っておいて損はない資格といえるでしょう。
3.MOS
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
MOS | 民間資格 | 更新はないが、ソフトのバージョンに合わせて 試験内容もバージョンアップされる | 公式サイトはこちら |
MOSは「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格」の略称で、マイクロソフト社製のオフィスソフトのスキルを証明する民間資格です。
試験の対象となるソフトはWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookで、WordとExcelについては一般レベルと上級レベルの2種類があります。
なお、MOSの実施基準は世界約200ヵ国と同一のものとなっているため、海外でもスキルを証明することが可能です。
4.日商PC
資格名 | 資格の種類 | 更新頻度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
日商PC | 公的資格 | 更新なし | 公式サイトはこちら |
日商PC検定は日本商工会議所および各地商工会議所が実施している公的資格で、パソコン操作能力に加え、ビジネスマナーやパソコンを使った事務能力なども問われる検定です。
レベルは学習の到達度に合わせてBasic(基礎級)、3級~1級までがあり、試験には択一式の「知識科目」と、文書作成やデータ処理を行う「実技科目」があります。
実務に役立てる場合には2級以上を取得しておくと安心でしょう。
この記事のまとめ
資格は比較的簡単に取得できるものから非常に難易度の高いものまでさまざまなものがあります。
しかし、転職においては必ずしも持っている資格の数や難易度の高さが大切なのではなく、自分が目指したい職業に必要な資格を持っているかどうかが大切です。
「転職したいが必要な資格がいまいちわからない」「そもそもどんな仕事を選べば良いのかわからない」といったことでお困りなら、是非私たちウズキャリにご相談ください。
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