世界的に求人数がアップしているシステム開発職。
未経験から挑戦するためには、まず代表的なプログラミング言語や仕事の流れを押さえておく必要があります。
さらに「やりがい」までチェックしておけば、自分に合っている仕事かどうかを見極めることも可能です。
ここでは、プログラミング初心者がシステム開発職を目指すときの入門として知っておきたいことをご紹介します!
代表的なシステム開発言語
システム開発に携わるには、まず仕事で扱うプログラミング言語を押さえておきましょう。
ここでは、代表的なプログラミング言語としてよく知られている
- Java
- C
- COBOL
の3言語について解説します。
Java
王道と呼ばれることも多いのが「Java」です。
プログラミング未経験でも聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか?
Javaは、OSを問わずに使用できるなど汎用性が高く、なんでも作れる便利な言語です。
Androidアプリの開発には主にJavaが使用されているほか、企業の社内システムなどでも採用されています。
詳しくは、こちらの記事でご紹介しているのでチェックしておきましょう!
C
「C」もJavaと並ぶ人気言語です。
Cも幅広く使用されている言語で、一般的なプログラミング言語の基礎として学んでおいて損はありません。
- IoTがやりたい
- 組み込みがやりたい
という方は、一番初めに習得すべき言語だといえるでしょう。
ただし、単純な作業にも複雑なコードを作成しなければならないなど、プログラミングの基礎を理解しないと書けない難易度の高い言語ではあります。
ちなみに、拡張版と言われている「C++」とは互換性があります。
COBOL
事務処理用に開発されたプログラミング言語が「COBOL」です。
1959年にアメリカで誕生したCOBOLは、英語表記に近い言語のため、未経験者にも取り組みやすいという特徴があります。
規格も統一されており、まだまだ現役で活躍している言語です。
ただ、新規のシステム開発でCOBOLが採用されることは稀なため、求人数はあまり多くありません。
今後も求人が増える見込みもないため、”将来性”を考えると最初に勉強する言語としてはおすすめできないといえるでしょう。
システム開発の仕事の流れ
次に、システム開発職に就くとどんな仕事をすることになるのか、“仕事の流れ”を確認しておきましょう。
システム開発職の全ての仕事に当てはまるわけではありませんが、一般的には次のような順番で仕事が進んでいきます。
- 要件定義
- 設計
- 実装
- テスト
- 導入支援
- 保守・運用
それでは、それぞれの項目について詳しく見てみましょう。
1:要件定義
システム開発を行うときに最初に取り組むのが「要件定義」です。
現行分析を行いながら、お客様が何をしたいのか、どうなったらいいと思っているのかを引き出し、実現に向けて具体的なプランを提案していきます。
作成するシステムの方向性を決めるため、ここでしっかりと要件定義ができないと、せっかくシステムを作り上げても一からやり直すことになりかねません。
2:設計
要件定義ができたら、次は「設計」です。
要件定義で提案した内容を、より具体的な内容に落とし込み、システムやプログラムを構成・設計します。
なお、この設計には次の2種類があります。
- ユーザーが閲覧・操作する部分を作る「基本設計」
- 具体的にどのようにプログラミングしていくかを決める「詳細設計」
3:実装
2の設計で作成した設計書を元に、プログラムを作成していく段階が「実装」です。
設計書のルールに則ってプログラミングをしていけばよいため、未経験者にも任せてもらいやすい作業段階だといえるでしょう。
4:テスト
実装したプログラムが正常に作動するかどうかを確認するのが「テスト」段階です。
仕様通りに作業するかどうかだけでなく、設計書のルールを遵守しているかも確認します。
テスト計画はスキルレベルの高い方が組んでいきますが、実際のテスト作業は未経験者が任せてもらいやすい作業です。
5:導入支援
テストをクリアし、お客様に展開するときに行うのが「導入支援」です。
お客様が円滑に利用できるよう運用マニュアルを作成したり、運用開始1週間〜数ヶ月の間うまく運用されているかを監視したり、直接操作の指導を行ったりします。
どんなにいいシステムでも使ってもらえなければ意味がないので、使えるようにするため準備を手伝う仕事と言えます。
6:保守・運用
実際にシステムが稼働を始めても、トラブルが起こったり、お客様が使いこなせず困っていたりするときにはサポートが必要となります。
そのため、トラブル対処や予防、新たなご要望に沿うための「保守」、システムの維持や稼働に必要なサポートを行う「運用」もシステム開発の仕事の一環として考えられています。
こちらも未経験でも戦力として活躍できるところです。
システム開発職の“やりがい”と“大変さ”とは?
システム開発職の“やりがい”は、
- スキルアップ
- 知識が広がる
- 達成感
そして“大変さ”は、
- 長時間勤務になりがち
- 新しい知識が求められる
といったところにあります。
それでは、“やりがい”と“大変さ”それぞれについて詳しく見てみましょう。
スキルの伸びを実感しやすく社会的評価も得られやすい
システム開発職は、できることが増えると業務の幅が広がります。
「以前より難しい設計を実装できるようになった」などのようにスキルが目に見えるため、伸びを実感しやすいでしょう。
またスキルが伸びれば、社会的に認められやすいのも特徴です。
影響力や報酬がUPし、自分の都合に合わせた働き方も取りやすくなるため、やりがいを強く感じられるでしょう。
さまざまな業界の仕事を知ることができる
システム開発に携わると、プロジェクトを渡り歩くような形で働くことになります
が、お客様の業種はさまざまです。
いろいろな業界の仕事に関われるため、新しい知識がどんどん増えていきます。
ITの知識だけでなくさまざまな業界の知識を広く得られるのはシステム開発職ならではの特徴です。
達成感が大きい
プロジェクトごとに内容も大きく異なるため、常に勉強が必要な仕事です。
また、日々進化するIT業界の最新情報を頭に入れておくことも求められます。
しかしその分、システムが完成し稼働を始めたときの達成感は大きいので、やりがいと充実感を感じながら働ける仕事と言えるでしょう。
長時間勤務になりがち
システム開発職では一つひとつ、あるいは複数のプロジェクトを同時にこなしていくような働き方になりますが、それぞれのプロジェクトには当然決められた納期があります。
最初は納期に余裕があったとしても、途中のテストで問題が発生し、修正を行う……といったことを繰り返しているうちに、スケジュールがタイトになり、残業や休日出勤を余儀なくされることも少なくありません。
とはいえ、働き方改革など社会的風潮もあり、一昔前に比べると長時間労働は減りつつあるようです。
新しい知識が求められる
システム開発職だけに限らずこれはIT業界全体に共通して言えることですが、IT業界では日々新しい技術が開発されているため、その変化について行かなければなりません。
例えばプログラミング言語やプログラミングに関する技術ひとつとっても、一度覚えれば生涯使えるというわけではなく、その都度アップデートが必要なのです。
そのため、「毎日同じ作業をしていたい」という人よりも、新しいことが好きな人や学ぶことが好きな人の方がシステム開発職の適性があるといえるでしょう。
システム開発の仕事に役立つ資格やスキル
システム開発の仕事に就くための特別な資格などはなく、資格を全く持っていない人も少なくありません。
しかし、未経験からシステム開発職への就職を希望する場合、身に付けた技術や知識が証明できる資格があると就職には有利です。
そしてシステム開発の実務においては、資格とは別に求められるスキルもあります。
以下では、システム開発の仕事に役立つスキルや初心者でも取得可能な資格の一部をご紹介します。
システム開発職に役立つ資格1:基本情報技術者試験
IPA(情報処理推進機構)が実施している情報処理技術者試験の一区分で、国家試験です。
IT系の資格の中でも特にIT系エンジニアには人気の資格で、内容はITに関する基本知識や技術はもとより、実務に活かせるものとなっており、いわば登竜門的な資格といえます。
試験は春と秋の年2回実施されており、多肢選択式の筆記試験となります。
システム開発職に役立つ資格2:ITパスポート
基本情報技術者試験と同じ情報処理技術者試験の一区分である国家試験で、基本情報技術者試験よりも難易度は低いとされています。
全ての社会人が備えておくべきITに関する基礎知識が得られるもののため、すでにIT業界で働いている人にとってはあまり意味のない資格ともいえます。
しかし、IT業界で働くのであれば知っておいて当然の内容であるが故に、IT業界未経験者にとっては、ITに関するの基礎知識のおさらいや、最低限の知識があることの証明として役立つ資格です。
システム開発職に役立つスキル1:コミュニケーション能力
システム開発職と聞くと、オフィスでひたすらパソコンに向かっている姿をイメージする方も多いと思いますが、実際はそんなわけではありません。
システム開発職ではクライアントとのやりとりやプロジェクトメンバーとのミーティングを行うことも多いため、一定レベルのコミュニケーション能力が求められます。
接客業のような高いコミュニケーション能力が求められるわけではありませんが、
- 物事をわかりやすく説明する
- スピーディーなレスポンスを心がける
- ホウレンソウ(報告・連絡・相談)する
など、社会人として基本的なレベルのコミュニケーション能力は必要です。
システム開発職に役立つスキル2:マネジメント能力
システム開発職の場合プロジェクト形式の仕事が多く、複数名のスタッフとチームを組んで仕事を進めることが少なくありません。
そのため、プロジェクト完了までにやるべきタスクがいくつあり、誰がどのタスクを担当し、いつまでに完了させるか、といったことを念頭に仕事を進めていく必要があります。
マネジメント能力はさまざまな経験を重ねながらリスクを想定したりスケジュール感を掴んでいくことで、自ずと備わっていくものでもあります。
まずは自分の担当する仕事を徹底して管理・遂行することから意識してみると良いでしょう。
まとめ
システム開発は、挑戦しがいのある仕事だからこそプロジェクト終了時に得られる達成感も大きく、やりがいを感じながら働けます。
スキルを磨けばできることも増えていくため、ステップアップの目標を設定しやすいのも大きな魅力です。
一方で学ぶべきことは多く、未経験から目指すにはハードルの高い職種でもあります。
独学で目指すことも可能ですが、コツコツと勉強を続けることが求められるため「ひとりだけではモチベーションを保てない」という方もいるかもしれません。
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この記事に登場したキャリアカウンセラー
新卒時は、IT機器・ITシステムなどの新規提案を行う企業に営業職として入社。その後、企業の採用問題に向き合いたいと考え、UZUZへの転職を決意。
現在はUZUZ内一の癒し系キャリアカウンセラーとして活躍中!
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