就職活動ために「求人票」や「就職情報サイト」などを見ていると、今まで目にしなかった用語が数多く飛び交うと思います。
このように「何となく」「わかったふり」で読み進めていませんか?
そんな“わかったふり”は、今日で終わりにしましょう!
就活用語の意味を正しく理解することで、今後の就職活動が大きな変わってきますよ。
今回は、就職活動をする上で役に立つ「職種」や「求人票の用語」をまとめました。
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【職種編】就職を目指すフリーターが知っておいて損ない用語解説
職種とは、「職業・職務の種類」のことです。
世の中には数多くの職種があります。
よく聞く職業もあれば、聞きなれない職業まで様々ですよね。
あなたが今後どの職業に就きたいか考えるためにも、まずはそれぞれの「職種」について正しく理解しましょう!
営業職
営業職とは、お客様に商品やサービス・情報などを購入してもらったり、契約を結ぶ仕事です。
「営業マン」や「セールスマン」と呼ばれることもあります。
企業の代表としてお客様の元へ行くため、一番「企業の顔」の存在になりやすいと言えます。
業界によって扱う商品や営業手段は異なりますが、いずれの場合も対人となるため「コミュニケーション能力」や「行動力」が必要な職業です。
直接お客様と接するので気苦労することも多い一方、やりがいや達成感を得やすい仕事でもあります。
特別な資格が必要ではないため、未経験者でも歓迎している企業が多いです。
企画職
営業職が売る商品やサービス、情報商材を作ったり、それらの販売促進方法を考えたりする仕事です。
市場や顧客の動向を探り過去の商品分析をすることで、より売れる仕組みづくりを行います。
「マーケティング力」や「プレゼンテーション力」が必要な職業です。
入社してすぐに企画職に就くこともありますが、営業職や販売職など現場と言われる場所を経験してから配置されることがほとんどです。
華やかなイメージがあるためか、非常に人気のある職種。
「未経験歓迎」という求人があったとしても、高い競争率でしょう。
事務職
事務職とは、個人または部署全体のアシスタント業務がメインの仕事になります。
- 書類作成
- データ入力
- 電話応対
- 来客対応
などが挙げられますが、仕事の幅は企業によって大きく異なります。
また事務の種類も多岐におよび、
などがあります。
いずれも企業が円滑に活動するために必要な存在です。
専門的な知識や資格が不要な事務仕事もあり、全般的に残業が少ないため、女性に人気のある職業です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、会社の情報システムを司るコンピュータや通信ネットワークなどの「運用や保守」「構築」「設計」などを専門に行う仕事です。
企業が円滑に事業を営むことができるように、機能面の整備を担当しています。
“インフラ”の名前の通り、会社の土台となる重要な部分を構築する仕事であり、縁の下の力持ちのような役割です。
SE/プログラマー
ITの仕事に属するエンジニアのことを指しています。
「SE」と「プログラマー」では仕事の領域が異なります。
企業によってはどちらも1人で行うこともあれば、それぞれチームを組んで取り組むこともあります。
SE(システムエンジニア)とは
SE(システムエンジニア)とは、社内の情報システムの
まで一連で携わる技術者です。
PG(プログラマー)とは
プログラミング言語を用いてシステム開発を行う人がPG(プログラマー)です。
SEが設計した仕様書に則って、システムが動くようにプログラムを書くのが仕事になります。
WEBマーケター
WEBマーケターとは、web上のマーケティングをする人のことを指します。
webサイトの「登録者数」や「訪問者数」の増加など、webサイトが目標としている指標に達するために施策を考案したり、分析することが仕事です。
webの知識とマーケティングの知識が必要な職業です。
コンサルタント
コンサルタントとは、クライアントの相談に応じたり解決策を提示したりする人のことを言います。
など、様々な種類があります。
コンサルタントを名乗ることに資格やテストがあるわけではないため、「○○コンサルタント」という名称が数多く存在しています。
いずれもその分野において深い知識が必要です。
クラフトエンジニア
クラフトエンジニアとは、モノづくりを生産現場で支える仕事です。
具体的には、
という具合に、業務範囲は多岐にわたります。
業界により必要となる知識が異なります。
そのため、業務を行いながら覚えていくことが重要視されるため、はじめから専門知識が求められず未経験者でも就くことができます。
【求人票編】フリーターが知っておいて損ない用語解説
求人票を見ていると様々な用語を目にしますよね。
ということも少なくありません。
用語の意味を正しく知ることで、入社後の「こんなはずではなかった……!」を無くせるようにしましょう!
福利厚生
福利厚生とは、社員とその家族の健康や福祉を向上させるための支援のことです。
大きく2種類に分かれています。
法廷福利
法律によって会社が義務づけられている福利です。
企業には、
などの「社会保険料納付」があります。
また、労働基準法上の
の納付などを会社はしなければなりません。
法廷外福利
法律で義務づけられたもの以外に企業が独自で決めて提供する支援のことです。
- 住宅手当
- 通勤手当
- 家族手当
- 健康診断の補助
などが代表的です。
他にもフィットネスクラブや保養所を従業員に低価格で利用させたり、社員旅行やクラブ活動などを行う企業もあります。
いずれも社員の働く環境や生活環境を良くし、モチベーションを高めることを目的としています。
法定外福利は企業によって大きく違います。
また、会社に入った後の生活にも関わりますので、求人票ではどんな手当があるのかを確認することがポイントですよ!
フレックスタイム制
フレックスタイム制とは「9時~18時」のように勤務時間を固定せず、何時から何時まで働くかを自分で決められる制度のことです。
1ヵ月間の総労働時間は決められているので、総労働時間に見合うように個人で調整して働くことになります。
中にはコアタイムという1日の内で出社しなくてはいけない時間帯を設けている企業もあります。
裁量労働制
裁量労働制とは、実際の労働時間に縛られずに成果に対して給与が支払われるという制度。
時間外労働という概念がないため、1日8時間以上働いたとしても残業代は発生しないのが基本です。
しかし、深夜勤務や法定休日に働いた場合は裁量労働制でも残業代が発生します。
- 研究職
- 会計士
- 弁護士
- デザイナー
- コピーライター
- 企画職
などの「専門的な職業」や「クリエイティブな職業」に適用されていることが多いです。
年俸制
年俸制とは、1年単位で給与総額を決める制度のことです。
仕事の成果や勤務態度によって支給額が決定され、毎年更改されます。
実は、
- 外資系企業
- プログラマー
- 管理職
などにも、年俸制が適用されているところもあります。
能力が高い人には高い報酬が支払われるため、モチベーションが上がると共に自分の能力を生かしやすくなります。
その一方、1年間成果が出せなければ次の年は大幅に収入がダウンする可能性もあるのが怖いところです。
基本給
基本給とは、その名の通り自分のベースとなる給料のことです。
基本給の金額は企業独自の基準で、勤続年数や能力によって決められることが大半。
基本給と間違えやすいのが「月給」です。
月給とは、
- 家族手当
- 役職手当
- 資格手当
など月変動がない各種手当を基本給と合算した金額のことを指します。
そして「総支給額」とは、基本給と各種手当に加え、月ごとに変動がある
- 残業代
- 交通費
- 賞与
などを含んだものを言います。
昇給・賞与
昇給や賞与の概念もみておきましょう!
昇給とは
昇給は基本給が上がることを言います。
「昇進」と間違えやすいですが、昇進とは役職が上がることです。
昇給には2種類あり、ひとつは「定期昇給」と呼ばれ、就業規則に定められた基準や査定により個人の基本給が上がることを言います。
もうひとつは「ベースアップ」で、上司の査定や年齢、役職に関係なく、社員全員一律で基本給が上がることです。
賞与とは
賞与はボーナスのこと。
企業の業績と社員の成果・評価を査定した上で支給されます。
年に2回「6月」と「12月」に賞与支給する企業が多いですが、企業の決算月に年1回支給されるところや賞与自体が無い企業もあります。
労働基準法に沿ったものではないため、賞与が支給されない場合でも法律に違反しているわけではありません。
固定残業代
固定残業代とは、企業が一定時間の残業を想定して毎月決まった残業代を月給に含むことを言います。
「みなし残業代」と呼ばれることもあります。
固定残業代が活用されている企業もありますが、近年この制度が悪用されるケースが問題になっています。
「いくら残業しても残業代が支払われない」と認識をしている企業・社員が多いのですが、想定した時間に対して実際の残業時間が上回った場合は追加で残業代が支払われる必要があります。
企業の求人欄に「固定残業代(みなし残業代)」と書かれている場合は、何時間の残業を想定しているのか、その残業代とは月給の内いくらなのかを確認しておきましょう。
試用期間
試用期間とは、社員としての能力や適性を見極めるために設けられている期間です。
「テスト期間」や「見習い期間」と表現される場合もあります。
期間は企業によって異なりますが、ほとんどが1ヵ月~6ヶ月で、その間は本採用時よりも給料が低く設定されることもあります。
もちろん試用期間だからといって、各都道府県が定めている最低賃金を下回ることは違法です。
と考える人もいますが、試用期間中も労働契約は結ばれているため企業側は正当な理由がない限り解雇はできません。
また社会保険の加入や残業代も受けとることができます。
休日・休暇
休日・休暇とは、仕事が休みの日のことを指します。
労働基準法では、「最低週に1回休日を与えること」としていますが、24時間営業や年中無休でそれが難しい場合は「4週間を通じて4日以上の休日を与えること」と定めています。
休日の曜日は企業で決めることができるため、「日曜日=休日」というわけではありません。
間違えやすいのが「完全週休2日制」と「週休2日制」です。
完全週休2日制とは、毎週2日以上必ず休めることですが、週休2日制とはひと月のうちに2日以上休める週が1週以上あることを言います。
「年間休日総数」とは、企業が定めた休日に年末年始休暇や夏季休暇などの特別休暇を加えたすべての休日・休暇の合計です。
有給休暇は人によって付与日数が異なるのでこれに含まれません。
資本金
資本金とは、事業をスタートさせるときに株主が会社に出資した金額のことを言います。
多くの企業では、創業者が自己資金を投じています。
数年前までは資本金の最低金額が決められていましたが、法改正により最低資本金制度がなくなり今では1円からでも会社を設立することができます。
資本金は多いほど体力がある企業だと評価されますが、高額すぎると免税措置が受けられない制度になっています。
社会保険
社会保険とは、国民の生活を保障するために設けられた公的な保険制度のことです。
広い意味では、
が含まれます。
社会保険料は、企業側と従業員が折半した金額を企業がまとめて支払っています。
給与明細に支払い金額が記載されるので確認してみましょう。
健康保険とは
健康保険は医療保険のひとつです。
ケガや病気などによる治療費やその他費用の一部を国や自治体が負担してくれます。
厚生年金保険とは
公的年金のことで、積み立てた金額に応じた年金を老後に受け取ることができます。
また病気やケガで障害が残った場合には障害年金を、加入者本人が死亡した場合には遺族に対して遺族年金が支給されます。
雇用保険とは
雇用保険には、
などの種類があります。
諸事情により働けなくなってしまったとしても、一定期間給付を受け取ることができるんです。
労災保険とは
仕事中や通勤中に起きた事故や災害が原因で、病気・ケガ・障害・死亡した場合に保障を行う制度です。
介護保険とは
介護が必要な人に対する保障制度です。
40歳以上の人に加入が義務付けられています。
フリーターが就職に成功するために、用語から身につけよう!
フリーターの方が就職に成功するためには、まず用語の意味をきちんと理解して身につけることが大切!
間違って覚えていたり分からないまま放っておいたりすると、“誤った認識”が原因で就活に失敗してしまい、後で後悔する場合もあります。
上記の用語以外にも、就職活動中に分からない用語が出てきたらすぐ確認するようにしましょう。
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