山梨県での就職を考える際、そのエリアのイメージだけで就業先を決めるのではなく、さまざまな視点から物事を判断した上で就職先を決めることをお勧めします。
こちらでは、山梨県の経済状況や人口規模、求人情報などをご紹介します。長期的に暮らせるか、そして自分が希望する職種があるのかを判断する材料にしてください。また地域を代表する企業や、実際に就職を決めた人の体験談も載せるので、就職活動の参考にしていただければと思います。
UZUZが徹底サポート!
基本データ
人口 | 834,930人(全国41位) |
人口密度 | 187人/km²(全国32位) |
面積 | 4,465km²(全国32位) |
年齢比率 年少人口(15歳未満) | 12.2%(平均12.6%) |
年齢比率 生産年齢人口(15〜64歳) | 58.5%(平均58.4%) |
年齢比率 老年人口(65歳以上) | 28.1%(平均28.0%) |
山梨県の人口は約83万人で、全国41位にランクインしています。人口が少ないのは、都心からのアクセスの悪さが挙げられます。人口や仕事、線路が集中しているエリアは、東京の東部です。しかし山梨県は住宅街や山の多い東京西部を挟んだ西側にあるため、近隣の神奈川や埼玉と比べて東京へ行きづらくなっています。この原因が、人口の増加を妨げているといえるでしょう。
経済データ
都道府県GDP(県民総生産) | 3.1兆円(全国41位) |
企業数 | 142社(全国38位) |
上場企業社数 | 9社(全国30位) |
黒字企業比率 | 83.3%(平均82.3%) |
赤字企業比率 | 16.7%(平均17.7%) |
常時従業者数 | 35,443人(全国39位) |
総資本 | 1,956,436円(全国30位) |
売上高 | 1,302,617円(全国38位) |
山梨県は、富士山や八ヶ岳などの高い山に囲まれた自然豊かな地域です。農業がさかんに行われており、ブドウ、モモは全国1位の収穫量を誇ります。また水資源も豊富にあるため、ミネラルウォーターの出荷額も全国1位です。自然をうまく利用した事業を行う企業が多いと考えられます。
また山梨県では、観光業もさかんです。静岡県との県境には世界遺産の富士山があり、2015年には約25万人もの観光客が訪れました。このことから山梨県には、観光業で恩恵を受けている企業・団体が多いといえるでしょう。
参考:山梨県「山梨県の日本一」
雇用データ
平均年収 | 419万円(全国15位)(平均454万円) |
有効求人倍率 | 0.83倍(全国43位) |
山梨県の有効求人倍率は、0.83倍で全国43位となっており、求職者が求人数を上回っています。近隣には東京や神奈川といった大都市があるため、仕事が首都圏に集中する傾向があります。そのため県内の企業には仕事が集まらず、新たに雇用できるほどの余裕を持てないために、倍率が1倍を切っているのでしょう。
「サービスの職業」の求人数は約3万7,000人。それに対し求職者数は約2万人しかいません。上述したように、山梨県は国内外から観光客が訪れるため、接客を担う人材を多くの企業・団体が募集していると考えられます。
「介護関係職種」においても、1万6,000人の求人数に対し、求職者数は9,600人です。山梨県では、若手の人口が今後減少し、老年人口が増えると予測されています。そのため介護福祉士などの介護職は、今後さらに必要とされていくでしょう。
参考:RESAS 地域経済分析システム 「求人・求職者 / 分類別グラフ」
代表的な企業トップ3
山梨県で代表的な企業トップ3社をご紹介しています。県内でも知名度や事業の影響範囲が広いだけでなく、事業競争力のある企業を選出しているので、就職活動の参考になればと思います。
富士急行株式会社
事業内容
1926年に設立された、運輸・観光・不動産事業などを行う企業です。運輸業では首都圏と山梨を結ぶ高速バスや、富士山を一望できる特急電車を運行しています。観光業のメインである「富士急ハイランド」は、全国で有名なレジャー施設のひとつで、毎年多くの人が訪れます。
採用活動
企画・営業・広報・現場管理などの職種を募集しています。入社後は、キャリアアップのためのサポート制度が設けられています。「専門スキル教育」においては、マーケティングや英会話など、80講座を開講しています。また、通信教育やセミナーに進んで取り組んでもらうため、受講すると修了単位がもらえる「社内大学制度」を導入しています。
参考:富士急行株式会社「採用情報」
ファナック株式会社
事業内容
1972年に設立された、電気機器メーカーです。主に工場で使用するロボットの開発・製造を行っています。製品は世界中の工場で使用されており、ファナックは自動化の推進に努めています。全国各地に支店を構えるほか、欧米やアジア諸国でグループ会社を経営しています。
採用活動
研究開発、生産技術を担う「技術系職種」、人事・法務・セールスなどの「事務系職種」を募集しています。2018年度の採用予定者数は150名です。福利厚生が充実しており、社員は温水プールとアスレチックルームが備わっている体育館や、球場、テニスコートのある「ファナック総合グラウンド」などが使えるようになっています。
参考:ファナック株式会社「採用情報」
株式会社くろがねや
事業内容
ホームセンターのチェーン展開を行っている、1863年に創業された老舗企業です。山梨・東京・神奈川に22店舗を展開しており、391名の従業員が働いています。狭いエリアに集中して店舗展開を行う「ドミナント方式」を採用し、地元密着型の運営を心がけています。業務用の資材・用品をそろえるほか、動物病院やペットホテルを完備している店舗も営業しています。
採用活動
学生、既卒生を対象に、総合職を募集しています。入社後、新入社員は全員店舗へ配属され、現場を経験します。店舗運営を行う店長になった後は、店舗開発部と管理部に配属されます。社員は社内外のセミナーに加え、海外でのセミナー研修を受けることも可能です。
参考:DCMくろがねや「採用情報」
山梨県の就職/転職活動まとめ
山梨県の就職や転職活動に役立つ情報をまとめました。就職・転職イベントだけでなく、就職・転職の体験談、山梨県を対象とした就職・転職活動の支援サービスも合わせてご紹介していますので、参考になればと思います。
山梨県の就職/転職活動のイベントまとめ
求職者に向けたイベントが、山梨県で定期的に開催されています。面接での受け答えやビジネスマナーなど、独学では学びづらいと思う方はぜひ参加してみてください。
ジョブカフェやまなし
ジョブカフェやまなしは、15歳〜39歳までの求職者を対象に、就業支援を行う施設です。キャリアコンサルタントが、個別で就職相談に乗ってくれる機会を設けています。履歴書・職務経歴書の作成や、面接練習のサポートも行っています。
自分に向いている仕事が分からない方は、「職業適性診断」を受けることも可能です。また、グループディスカッションの対策方法や、自己分析のやり方を教えてくれるセミナーも定期的に開催しています。
山梨県の就職/転職活動の体験談まとめ
山梨県で就職/転職活動を行い、無事に内定を獲得した方の体験談をご紹介します。20代の求職者が、どのように活動を進めていったのかを見ていきましょう。
体験談その1(24歳・男性)
静岡県で仕事をしていたのですが、常に地震・津波の恐怖がありました。山梨県を選んだ理由は、海から遠いのと車で活動できるからです。いざ山梨に行くと山合いがすごく、車での移動時もカーブばかりでした。
面接を受ける会社は都市部にありましたが、静岡・浜松などと比べると小さく感じましたね。携帯販売会社の面接では、主に「なぜ転職するのか」について話をしました。面接後に連絡があり、無事に就職することができたのでよかったです。
体験談その2(27歳・男性)
就職活動をしていたのはリーマンショック直後です。売れ残りたくない一心で就活していました。求人があっても何社も受けられるほど余裕があるわけではない。当時はそれが当たり前だと思っていたし、何よりみんなが内定をもらっているのを知ると焦っていたのを覚えています。
実際クラスメイトには、自分に合った仕事が見つからずしばらくフリーターをやっていた子もいました。
おわりに
その地域で発達している産業によって、募集職種は変わります。「都会で楽しそうだから」「自然がいっぱいあってゆっくり過ごせそうだから」などの理由だけで住む場所を決めると、希望職種に就けないかもしれません。
納得のいく就職活動にするためにも、経済状況や求人情報を確認した上で就業先を探してみてください。記事を読んで「山梨県で就職したい!」と思った方は、まずは上記で紹介したエージェントに問い合わせてみましょう。
動画で就活ノウハウを学びたい、悩みを解決したい方
第二新卒・既卒・フリーター向けに就活ノウハウをレクチャーする動画『UZUZチャンネル』を配信しています。毎週、現役のキャリアカウンセラーがユーザーから寄せられる就活のお悩みにリアルタイムで答えるライブ配信も実施中!気に入ったらチャンネル登録してみてください!
▼公式YouTubeはこちら
UZUZチャンネル(YouTubeチャンネル)
UZUZが徹底サポート!