今回は、プロゲーマーという異色の経歴を持つIさん(25歳・男性)が、大手IT企業の内定を獲得し、エンジニアに転身した経緯をお伝えしたいと思います。
25歳、社会人未経験からの再出発
一般的な既卒生とは、少し変わった境遇のIさん。プロゲーマーから、なぜ就職活動を行ってIT企業への就職にいたったのでしょうか。詳しく伺ってみました。
なぜ、既卒になったのですか?
子どものころからゲームが大好きで、大学を卒業したらプロゲーマーとして生計を立てようと思っていました。事務所に所属して大会に出場するなどしていましたが、なかなか良い成績を残せず、現実の厳しさを思い知るように…。このままでは独り立ちできないと思い、焦りがつのり始めたんです。
そこで方向転換をして、「一般企業へ就職しよう」と決意しました。自分を変えるために、偶然インターネットで知った「ウズウズカレッジ」に入校。25歳というハンデを持ちながら、就職活動をスタートしたのです。
今回の就職活動で、大事にしていたことを教えてください
ウズウズカレッジに入った当初、今まで企業への就職を考えていなかったため、右も左も分からない状況でした。しかし立ち止まっていては、何も始まらない。正直になって、「分からないところは一から学ぼう」という意識で勉強に臨みました。
社会人経験がなかったため、ウズウズカレッジでは就職活動のノウハウや業界の知識を習得するのみならず、「社会性」を身につけることも意識して努力を続けました。
就職活動が成功した理由を教えてください
カウンセラーの林さんに、とても多くの時間を割いて面談していただいたことが、成功した大きな理由だと思います。面接の練習を始めた当初は、伝える内容の面で突っ込みどころが多く、「姿勢」「面接官への目線」といった態度の面でも、改善の余地が大きくありました。
また、話す内容の構成もバラバラになってしまいがちでした。しかし面接練習を重ねるうちに、これらの点を少しずつ改善。事前に直せたことが功を奏し、最終面接で良い受け答えができたのだと思います。
内定企業からは、「素直さ」「誠実さ」を評価していただきました。答えにくいような質問をされたとき、ごまかしたり嘘をついたりせずに対応し、仕事への熱意を伝えたことも勝因だったと思います。
UZUZで就職活動をスタートして、変わったことがあれば教えてください
UZUZカレッジの講師の方は、技術だけではなく、社会人になるにあたっての心構えも伝授。また、自分のように就職活動をしているカレッジ生と将来について話すことで、「就職」が現実味を帯びるように。彼ら、彼女らとの切磋琢磨を経て、社会性を身につけることができました。
担当カウンセラーに、一言お願いします
普段は明るく優しい林さん。でも面接対策のときには、厳しく指導してくださいました。悩んでいる時には親身になってアドバイスをくださったので、25歳・社会人未経験というハンデがあった私でも、内定を勝ち取れたのだと確信しています。本当にありがとうございました。
これから就職活動を行う後輩にアドバイスをお願いします!
社会人になるにあたって、「自分には何が足りていないのか」を把握し、その上で改善すべき点を見極めることが、一番の成功の鍵だと思います。ゲーマーという変わった経歴を持ち、他の人よりも不利な状況にいた自分でも、一カ月で内定を獲得できました。皆さんも、必ず相性の良い企業と出会えるはずです。頑張ってくださいね!
カウンセリングを終えて
Iさんに出会うまで、正直なところ「ゲームは単に遊びでするもの」と思っていました。しかし話を聞くうちに、ゲームに対する価値観が変わったんです。高校球児が汗水を流して甲子園を目指すように、Iさんもまた、思考を巡らせてプロゲーマーとして戦っていました。
そしてプロになった後も、団体戦でのスタメン争いがあるなど、厳しい世界で生きてきたIさん。ゲーマー時代は、画面と向き合う機会が必然的に多かったため、就職活動ではまず「相手と目を合わせる」ことからスタートし、何度も面接の練習を重ねました。
内定を獲り、自立への一歩を踏み出してもらいたかったので、時には厳しいことも伝えました。反省点を少しずつ改善し、Iさんは「一つのことを最後までやりきる」精神を発揮。無事に大手IT企業より、内定をいただきました!
就職活動において、一つのことをやり抜く高い意識は、私自身も「見習わなければ!」と思ったほどです。Iさん、フィールドは違いますが、次はエンジニアとして1位を目指してくださいね!