もくじ
一度企業に就職したものの、安定した仕事を希望して公務員の道を選ぶ人も少なくありません。
公務員は世のため人のために働く立派な仕事の一つです。
しかし、公務員の仕事にもメリットとデメリットがあるのをご存知ですか?
ここでは、公務員を選択肢の一つとして考える時に参考にしてほしいポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
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第二新卒が公務員を目指すのは不利ではない!
第二新卒として公務員を目指すのは、不利になるという印象があるようですが、実際はそんなことはありません。
なぜなら公務員試験は、第二新卒の人でも新卒の人でも、同じ試験を受けるからです。
しっかり対策をして、筆記試験と面接をクリアできれば、第二新卒でも公務員になれます。
ただ、面接で転職の理由を聞かれることはあるでしょう。
その時、ネガティブな転職理由をそのまま話してしまうと、不利になることはあるかもしれません。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
公務員の種類は様々!
一言で公務員を目指すといっても、公務員にも種類があります。
どの区分で働くかによって勤務場所や仕事内容が変わるので、どの種類を目指すのか、しっかりと確認しておきましょう。
- 国家公務員
国全体に関わる業務を行い、国の政策や外交、防衛などの幅広い分野に携わります。
配属先は、省庁や地方労働局、入国管理局などの国の機関。
「総合職」「一般職」「専門職」の3区分に分かれます。
- 地方公務員
都道府県や市区町村など、地方自治体に配属され、主に地域住民のための公務を行います。
- 公安系公務員
警察官・消防士・自衛官など、人の命と社会の安全を守る職務です。
体力が必要な業務であるため、身体能力に関するテストが行われる特徴があります。
「公務員」のメリットとは
まずは公務員で働くメリットについて確認していきましょう。
公務員は文字通り公の機関で業務を行うことであり、国や地方公共団体が行う試験に合格することで、公務員として働くことができます。
民間企業は経済の状況や売上によって給与や賞与が変わってくるのに対して、公務員は給与面では安定しているというのが大きな特徴です。
入職したては、民間よりも給与が低い傾向がありますが、年齢に応じて給与が昇給する仕組みが確立されており、賞与も必ず支給されます。
また、配属される部署によっては、残業がほとんどなく定時で帰れるため、仕事とプライベートの両立が可能になります。
そして最大のポイントは、定年退職後には退職金として老後の資金が入ってくること。
安定した職種ということから、住宅ローンなどの審査が通りやすいというのは大きなメリットといえます。
「公務員」のデメリットとは
次に公務員のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
公務員は、住民が収めた税金を給与として支給されるため、住民第一の仕事を心がけなければいけません。
配属部署も保育士や福祉職などの専門職でない場合は、多岐にわたって異動の可能性も出てきます。
それぞれ全く違う内容の業務を一つ一つ身につけていかなければいけませんし、住民からの苦情も公務員として対応しなければいけません。
給与体系は確立されていますが、場合によっては民間企業で働く人たちより手取りが低いということも。
公務員は安定志向を求める人たちには人気があるため、職種によっては競争率も高く、狭き門なのです。
競争率が高いからこそ、採用試験用の勉強を念入りに行う必要があります。
「公務員試験」対策は仕事を辞めてから?それとも働きながら?
公務員は長期的に見ると、退職金や年金など待遇面が優遇されているので魅力的に映ります。
しかし公務員になろうと決めた時、ネックになってくるのが勉強時間をどうやって確保するかです。
退職してから勉強をするのか、それとも働きながら勉強をするのかは難しい部分なのではないでしょうか。
公務員を目指すということは人生の大きな目標に掲げることになるので、それなりに計画が必要になってきます。
辞めてから勉強する場合、勉強に集中する環境を作ることができますし、公務員試験対策の学校にも通うことができます。
しかし必ず受かるという保証はないため、金銭的にも精神的にも辛い時期を過ごさなくてはいけなくなります。
働きながら勉強をする場合は収入を確保でき、不合格だったとしても今の仕事を継続することができます。
また、新たな夢に向かっての勉強はストレス発散になるかもしれません。
しかし働きながら勉強をするということは、いつもの仕事をこなす他、突発案件などの処理にも追われるので、思うように勉強できなかったということも出てきます。
働きながら勉強をするには、相当な心構えを持って取り組まなければいけないのです。
大事なのは公務員としてどのような人生を送りたいのか、具体的にイメージすること。
そしてそれに向かって自分自身のライフスタイルや性格なども踏まえて、無理のない範囲で計画を立てることです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
公務員試験の概要を解説!
公務員試験は「大卒程度」「高卒程度」の2種類に分かれていますが、学歴要件ではなく、試験の難易度を示すものです。
高卒程度には年齢制限があるため、第二新卒の人は大卒程度の一般枠で受けることになるでしょう。
社会人を対象とした民間経験者採用もありますが、民間企業での勤務経験を5年前後としている試験が多く、第二新卒にはあてはまりません。
一次試験は基本的にマークシートによる選択問題で出題され、受ける職種により「専門試験」「教養試験」に分かれます。
二次試験は基本的に面接試験となり、受験する職種や自治体によって「個別面接」「集団面接」「集団討論」と形式が異なります。
第二新卒から公務員・転職成功のためのポイント
試験対策にかなりの時間を要するため、合格を目指すには勉強時間の確保が課題になってくるでしょう。
そこで、公務員への転職成功のポイントを3つ解説します!
公務員になりたい理由をポジティブに語る
二次試験では面接があるため、面接対策は必ず行いましょう。
もちろん、前職の退職理由や公務員の志望動機は必ず聞かれるので、どちらもネガティブな印象を与えないように、しっかりと練り上げる必要があります。
「安定しているから….」「残業がなさそうだから….」などの、表面的な理由はNGです。
公務員にならなければ実現しない自分のやりたいことや、社会人経験を経たからこそ活かせるスキルなど、よく考えて面接官の興味を引くアピールポイントを作りこみましょう。
計画的に試験対策を進める
試験対策に十分な時間を確保しなければ、合格は難しいといわざるを得ません。
特に仕事を続けながら受験対策をするのであれば、時間を確保するのに相当な努力が必要になるでしょう。
公務員試験は対策範囲も広いため試験日から逆算して、計画的で余裕をもった学習スケジュールを組むことが大切です。
科目ごとに必要な時間を割り振り、優先順位を決めて取り組みましょう。
また、予備校や通信講座の利用を検討しても良いかもしれません。
採用試験情報を早めに収集する
公務員の採用試験を受ける決意を固めたら、受ける自治体や機関の情報を集め資料などの準備をはじめましょう。
試験日程は職種により異なりますが、4月の下旬から要項の配布などを行うことが多いようです。
地方公務員の「大卒程度」試験は、おおむね6月の上旬に一次試験が行われます。
試験日程が重なってしまう場合は、どこを受験するかの優先順位をつけてそれに向けて勉強を進める必要性も出てきます。
受験することを決めたら実践あるのみ!
効率良く情報を集めながら計画的に勉強を進め、必ず合格すると信じて学び進めていくことが重要になってきます。
試験のための勉強や募集要項の確認などを考えると、遅くても半年以上前の9月頃には試験対策を始める必要があるでしょう。
第二新卒で公務員を目指す人のよくある疑問
ここでは、第二新卒から公務員を目指す人のよくある疑問にお答えします。
公務員試験を目指そうか、迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
Q.第二新卒でも公務員になれますか?
もちろんなれます。
公務員試験の受験要項に定められた年齢に該当していれば、学歴や経歴に関係なく試験を受けられます。
ただし「高卒程度」の試験は、高校および中学卒業後2年以内という縛りがあるため、第二新卒の人は受けられません。
「大卒程度」の一般枠の年齢要件はおよそ、21歳から30歳くらいまでです。
Q.公務員受験に必要な学歴は?
原則、公務員試験は学歴に関係なく受けることができます。
「高卒程度」「大卒程度」という区分は、試験難易度を示すものですから、高卒の人でも「大卒程度」の試験を受けることは可能です。
ただ、国家公務員の総合職などは、大卒を要件としているため、自分が受けたい職種の要件は確認しておく必要があるでしょう。
Q.公務員に向いてる人ってどんな人?
公務員に向いている人は「地域へ貢献したい気持ちが強い人」や「責任感のある人」です。
人と関わることが多い職種もあるので「コミュニケーションスキルの高い人」にも、適性があるでしょう。
職種によって仕事内容が変わるため、自分が目指したい職種の業務内容をよく調べることをおすすめします。
まとめ:公務員への転職を考えたらUZUZへ相談を
どんな仕事にもメリットやデメリットは存在します。
公務員も長く働き続けることを考えると、安定性が望めますし、世のため人のためにできることとしてとてもやりがいのある仕事の一つなのではないでしょうか。
あなたの発想が住民の生活をより良くするヒントにもつながるかもしれません。
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