もくじ
資生堂は、日本の化粧品業界を牽引し、世界市場にも大きく乗り出している大手化粧品会社です。
世界約120カ国にて商品を販売しており、化粧品メーカーとしては世界第5位の売上高を誇っています。美を追求する消費者はもちろんのこと、就活生からも高い人気を集めている企業です。
このページでは、資生堂のプロフィールや就活情報についてご紹介します。
「資生堂」ってどんな企業?
資生堂が創業したのは、1872年のこと。
当初は薬局として開業しましたが、化粧品部門の独立を経て、本格的な化粧品事業を始めました。
現在は140年の事業ノウハウを基盤に、海外事業にも力をいれ、世界市場のシェアにも大きな影響力を持ちつつある点が特徴です。
現在からさらに100年後を見据えた企業理念の評価も高く、世界各国の企業倫理を調査しているエシスフィア・インスティチュートにより、「世界で最も倫理的な企業」に5年連続で選出されています。
以下に、そんな資生堂の事業概要をまとめました。
日本事業
日本の市場向けの商品開発を中心とした事業です。高~低価格帯のニーズにあわせた化粧品やボディケア商品の開発・提供を行っています。擁するブランドは、「マキアージュ」「エリクシール」「イプサ」「TSUBAKI」などが有名です。
また、美容食品や医薬品などを開発・販売するヘルスケア事業も行っています。
グローバル事業
資生堂は国内の需要の伸び悩みを受け、海外の市場を勝ち取るグローバル事業にも注力しています。
日本国内でも販売されている「資生堂の化粧品」の流通を始めとして、各国の体質や好みにあった製品の開発や、プロフェッショナル向けのスタイリング剤の提供などを行い、シェアをのばしています。擁しているブランドは、オプレ、ウララ、ベアミネラルなどです。
その他の事業
その他、資生堂はレストラン事業(洋食レストランの資生堂パーラー、フランス料理店のロオジエなど)や教育事業など、化粧品会社という枠にとらわれない事業の取り組みも行っています。
「資生堂」が求める人材とは?
資生堂が目指しているのは、「美しさを通じて、世界中の人を幸せにする」ことです。
そして2013年、資生堂はより社会に貢献できる企業づくりのため、中長期経営戦略「VISION 2020」を打ち出しました。
若者が憧れ、若さとエネルギーに満ちた企業にすること。
世界に影響力がある企業であること。
ダイバーシティに富んだ会社であること。
これらの目標を達成するために、資生堂は社員全員に「BIG WIN 5」というワーキングプリンシプル(仕事をする時の心構え)を提示しました。そして資生堂は、会社の新しい一員になる新入社員にも、「BIG WIN 5」をぜひ体現し、日々挑戦してほしいと告知しています。
「資生堂」が取り組んでいる「働きやすい環境づくり」とは
また、資生堂は社員一人ひとりがよりよいワークライフバランスで働けるよう、あらゆる施策の導入を行っている点が特徴です。
たとえば社員の心身の健康を守るため、メンタルヘルスケア相談窓口の設置や、喫煙対策(建物内の禁煙)を実施しています。
2004年以降は、女性のキャリア支援にも注力しており、2014年には「日経WOMAN 女性が活躍する会社 Best100」総合1位を獲得しました。
また、同じく2014年には、内閣府主催の「女性が輝く先進企業表彰」にて、表彰を受けています。
資生堂は時短勤務をいち早く取り入れた企業として知られています。
そして、子育て中でも昇進・昇給のコースから外れてしまう「マミートラック現象」とならないよう、時短勤務でも遅番や土日勤務に参加することを奨励しています。チャレンジングな仕事に積極的に参加して、多様なチャンスを掴めるよう配慮をしています。
男女が分け隔てなくキャリアを積み、のびのびと才能を発揮できる環境づくりができている会社として、高い評価を受けている企業といえるでしょう。
「資生堂」の募集領域
資生堂の選考プロセスは、「プレエントリー→エントリーシートの提出・適性検査受検→選考→内々定」の流れで行われます。
2017年度の募集領域は以下のとおりです。
事務系
営業、マーケティング、財務経理、経営管理職などを募集しています。いずれも海外勤務が可能である人が対象となっているほか、既卒者の応募を受けいれている点が特徴です。
技術系
研究技術、生産技術職を募集しています。
研究技術職は国内外で製品の開発研究、基礎研究などに従事します。
研究技術職の募集では、2016年4月21日までにプレエントリーする「春採用」と、2016年8月6日までにプレエントリーする「秋採用」がありますが、併願はできません。既卒者も応募可能です。
生産技術職は、生産技術開発や生産性の向上業務、品質管理業務などを担当する職です。環境にやさしい事業体制に則り、安全かつ高品質な商品の提供に努めています。
「資生堂」の採用試験で聞かれやすいことは?
資生堂の採用試験(エントリーシートや面接)では、面接対策でよく見られる、シンプルな問いが多い点が特徴です。
- 学生時代に頑張ったことは何ですか?
- なぜ資生堂を志望したのですか?
- あなたの長所、短所は何ですか?
- 最近公表された資生堂のニュースで、あなたが注目した所は?
また、資生堂は企業理念の「Our Mission, Values and Way」にあるように、事業を通じて社会に貢献しようとする「自発的な姿勢」を求める傾向にあります。
グループディスカッション等の試験を通じて、仕事に対する姿勢や発言力、アイデアを捻出できる創造力、多様化する価値観に対する柔軟性をチェックされる可能性も大。
業界研究をしっかり行って、自分の意見を言えるよう準備しておきましょう。
「資生堂」のライバル企業
最後に、資生堂のライバル企業もチェックしておきましょう。
カネボウ化粧品
花王グループの子会社として、化粧品の開発・販売を行っている化粧品会社です。
しかし2013年、カネボウが販売する一部の化粧品の使用により、肌がまだらになるという「白斑問題」が発覚。化粧品事業の立て直しを図っています。
コーセー
高品質・高価格帯の化粧品に強い企業です。ジルスチュアート、コスメデコルテ、インフィニティなどのハイプレステージ・ブランドや、雪肌精などのプレステージ・ブランドなど、お客様一人ひとりのニーズにそった商品の提供に努めています。
まとめ
資生堂のプロフィールや、就活情報についてご紹介しました。
資生堂は既卒者の受けいれや、育児・介護の支援制度の導入、ワーク・ライフ・バランスを重視した職場環境づくりなど、社員一人ひとりの多様性を受けいれる企業風土を持つ企業です。
採用試験の準備をしっかり行って、躍進を続ける一大企業の一員を目指しましょう!