大手広告会社として知られる電通。
広告会社と聞くと、デザインなどの美術・芸術系学部卒や文系学部卒者が多いイメージがあるかもしれませんが、理系院生も活躍するチャンスがたくさんある企業です。
2017年度は「理系頭脳人材募集」という「理系」出身者のみを対象とした募集枠が設けられているほど、理系の人材のニーズが高いのです。
今回は、広告業界最大手の1つ、株式会社電通をご紹介します。
「電通」とは?
大手広告企業として知られている電通は、1901年(明治34年)創業の老舗企業で、長年に渡り日本の広告業界を牽引しています。
2013年には、英国の大手広告代理店だったイージス・ネットワーク社を買収。
完全子会社化し、電通イージス・ネットワーク社を立ち上げるなど、グローバル化も進んでいます。
電通グループ全体としては、2017年に世界第5位の収益を上げ(※出典:アドエージ誌2018年4月30日号掲載より)、世界の第一線で活躍する企業だといえます。
電通豆知識
株式会社電通の社員数は、62,608名(2018年12月末現在)。
海外ネットワークは145カ国・地域に渡っています。
2015年4月入社の人数は132名、初任給は240,000円(「東京」の地域手当24,000円を含んだ金額です)。
勤務時間は9:30〜17:30、一部ではフレックス制も導入されています。
資本金は746億981万円、売上高は4兆6,423億円と国内シェアの2割を占める最大手企業です。
日本は、世界の広告市場の1割を占めているとされています。
その日本国内で、25.0%は電通がシェアをもっている(2014年時点)ことを考えると、「広告といえば電通」と言われるのも納得です。
高いクリエイティブ力と8つの事業領域
電通では、次のデータからもわかるような高いクリエイティブ力があると言われています。
社団法人日本広告業協会が年間で最も優れたクリエーティブ・ワークを手掛けたクリエーターを選出する「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」には、電通のクリエーターが全28回中26回選出されています。
- マーケティング・デザイン
- コミュニケーション・デザイン
- クリエーティブ
- プロモーション
- デジタル/ソーシャルメディア
- データ・ソリューション
- メディア・コンテンツ
- ソーシャル・ソリューション
「電通」が求めている人材
電通の企業理念は「Good Innovation」です。 その内容(ステートメント)がコチラです。
「その手があったか」と言われるアイデアがある。
「そこまでやるか」と言われる技術がある。
「そんなことまで」と言われる企業家精神がある。
私たちは3つの力でイノベーションをつくる。
人へ、社会へ、新たな変化をもたらす
イノベーションをつくってゆく。
引用元:企業理念 – 企業情報 – 電通
電通では、新卒採用で以下の2職種を募集しています。(2017年)
総合職
全ての部署に配属になる可能性のある職種です。
配属先は、
- 営業
- マーケティング
- クリエーティブ(コピーライター・CMプランナー)
- グローバル関連
などさまざまです。
理系頭脳人材募集
電通では、新しいイノベーションを作っていくために答えがない問題を乗り越えていく企業理念が理系の研究スタイルと似ていると考えています。
また、これからのオンライン社会でのデータ活用技術などで、理系頭脳を必要としています。
そのため、「総合職」の中で、「理系頭脳人材」枠を設け、理系出身者だけを募集。
他の一般選考とは異なる課題を与えて、理系の募集チャンスを増やしてくれています。(2017年)
理系だから、広告業界はムリ、ましてや「電通」なんて……と思っていた人にも朗報といえる情報ですね。
アート職
アートディレクターを目指す職種です。
美術系・工学デザイン・情報デザイン系の学部・学科を出ていることが条件となります。
「電通」の就業環境も押さえておこう
いくら大きな企業でも、就業環境がひどければ、働きたくないと思う人も多いかもしれません。
大手企業である「電通」の人材育成や福利厚生、これからの未来を担っていく上で大切な育児制度も充実しています。
それぞれの内容をチェックしておきましょう。
人材育成
基本的な研修をプログラム化し、
- 新入社員研修
- 3・5・7年目研修
- マネジメント研修
などの段階を踏んだ必須研修が組まれている他、選択型の研修もたくさんあります。
また、成長領域を強化するプログラムもあり、「電通人」としてだけでなく、人としての成長も図れる内容となっています。
福利厚生
完全週休2日制で、有給も初年度から10日取得可能です。
連続休暇として、まとめて取得できるリフレッシュ休暇などもあるので、海外へゆっくり出かけることもできるようです。
また、半休だけでなく1時間ごとに休暇を取れるのもウレシイところです。
育児制度
女性社員だけでなく、男性社員にもさまざまな育休制度が設けられているため、安心して子どものために休むことができます。
妊娠期から産後1年は、通院する機会も増える女性のために、勤務時間内の通院が可能な制度もあります。
実際に制度を利用して子育て中の社員も多数いるため、子育てしながら働く楽しさも見つけられそうです。
「電通」の就活事情
理系でも物怖じせずに募集していいことがわかったところで、気になるのが電通の就活事情ですよね。
電通の就活は、早め早めの行動と正しい情報を得ておくことがポイントです。
DENTSU GREETING EVENT SPECIAL
第1期のエントリー者のなかから抽選で、イベントに参加できる権利を得られる「DENTSU GREETING EVENT SPECIAL」。
これは、電通が主催する会社説明会「DENTSU GREETING EVENT」の特別版で電通の業務をより深く知ることができるイベントです。
「DENTSU GREETING EVENT」でも、理系出身社員だけを集めた回があったり、各部門の詳しい話が聞けたりと内容は盛りだくさん。
早めにプレエントリーをして参加をしておきたいイベントです。
専攻・学科
新人電通人の文理比率は、理系が25.0%と4分の1を占めており、その半数以上の59.8%が修士課程修了の院卒者です。
所属は、クリエーティブ/プランニングが47.7%と最多。営業(26.5%)、メディア(23.0%)と続いています。
現在活躍中の理系出身者の学部を見てみると、工学部建築学科・理学部化学科・衝撃工学研究室などさまざま。
研究内容も金属材料やロボット、位相差電子顕微鏡シミュレータと多岐に渡っています。
門外漢だからと遠慮するのではなく、それまでの自分の知識をいかしながら、どう新しいことを創っていけるかが、大切なポイントとなっているようですね。
まとめ
「電通は広告会社だから理系には関係ない」正直そう思っていた人も多いかもしれません。
でも、華やかな広告の仕事の裏では、データを集めて分析するなど理系頭脳が活躍しています。
「理系だから、こんな仕事しかない」と、自分で可能性を狭めてしまわずに「理系だから、この仕事でもこんなことができる!」と前向きな気持ちをもって、就活に臨む姿勢も大切です。
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