住宅業界には「8社会」という言葉があります。
8社会とは、代表的な8つの住宅会社が所属し、情報交換などを行っている組織です。
一部では、この組織だけをハウスメーカーと呼ぶこともあります。
ハウスメーカーの定義は非常に曖昧なのですが、8社会に属している8つの企業が代表的な住宅会社であることは間違いありません。
今回は、数ある住宅会社のうち、どの企業が8社会に属しているのか、さらにそれぞれの企業の概要や特徴についてご紹介したいと思います。
代表的な企業を知ることで、住宅業界のイメージが掴めるはずですよ!
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住宅業界を代表的する8社
住宅業界の8社会とは次の8社のことを指します。
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- 大和ハウス工業
- パナホーム
- ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
- ミサワホーム
- 住友林業
- 三井ホーム
いずれもCMや街のいたるところで見聞きしたことのある会社名ばかりではないでしょうか。
では、この8社それぞれの概要や特徴について見てみましょう。
積水ハウス
本社:大阪
資本金:約1,915億円
売上高:約1兆8,000億円
総資産:約1兆7,000億円
従業員数:約21,000人
平均年収:約649万円
「家に帰れば積水ハウス」のテレビCMでおなじみの会社です。
2008年から海外事業も展開しており、オーストラリアやアメリカ、シンガポールの住宅事業に参入しています。
また、2012年には中国に鉄骨住宅生産工場を作っており、日本国内だけでなく海外でも活躍している会社です。
主な商品に、地震動エネルギー吸収システム「シーカス」があります。
これは地震時に家屋の揺れを抑えるシステムであり、積水ハウスのオリジナル商品です。
毎年1兆円を超える売上高は業界内でもトップです。
現在のところ国内最大手の住宅会社といえるでしょう。
セキスイハイム
本社:大阪
資本金:約1,000億円
売上高:約1兆1,100億円
総資産:約9,600億円
従業員数:約23,000人
平均年収:約803万円
セキスイハイムは、積水化学工業住宅カンパニーのブランド名です。
この会社の大きな特徴は、『再築システムの家』と呼ばれるシステムで、2002年から古い住宅を買い取りし、その住宅に使われていたユニットを補修をしながら再利用しています。
この方法により、コストダウンと産業廃棄物を極力出さないという2つの目的に成功しています。
また、光熱費のかからない太陽光発電にも早くから取り組んでおり、環境問題にも力を入れている会社といえるでしょう。
特筆したいのは、大手住宅会社の中でも平均年収が高いことです。
平均年収が800万円を超えているのはセキスイハイムと旭化成の2社しかありません。
年収が全てではありませんが、仮に全く同じような仕事をするのであれば、少しでも年収に期待が持てる会社を選ぶべきでしょう。
大和ハウス工業
本社:大阪
資本金:約1,600億円
売上高:約1兆4,700億円
総資産:約2兆600億円
従業員数:約14,000人
平均年収:約683万円
日本で初めてプレハブ住宅を販売した会社です。
そのため、住宅業界ではパイオニア的存在で見られることも多いです。
最近では2006年に付加断熱を標準採用し、2007年にフレーム強化をした「xevo」ブランドが業界内では有名です。
また、住宅販売だけではなく、マンションやリゾートホテル、ビジネスホテルにも事業展開をしており、他の住宅会社に比べると活動の幅が広い会社といえるでしょう。
さらに、環境管理のために風力発電や排水の浄化などの事業にも取り組んでいます。
大和ハウス工業に限らず、住宅業界には環境について考慮している会社が多く存在しています。
パナホーム
本社:大阪
資本金:約283億円
売上高:約3,200億円
総資産:約2,400億円
従業員数:約5,000人
平均年収:約639万円
名前から想像がつくと思いますが、パナソニックグループの住宅会社です。
パナソニックには37の事業部があり、その1つがこのパナホームです。
グループ会社であるため、電気周りの部材にはパナソニック製品が使われるのが大きな特徴といえるでしょう。
元々は低価格帯の住宅を販売することで同業他者との差別化を計っていましたが、バブル崩壊以降は付加価値商品にシフトしたために、現在では特に他の住宅会社と大差はありません。
多くの分譲住宅地を持っていますが、都心よりも郊外での販売が多い会社です。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
本社:東京
資本金:約32億円
売上高:約3,800億円
総資産:約1兆9,000億円(旭化成グループ全体の数字)
従業員数:約5,900人
平均年収:約861万円
旭化成グループの住宅事業会社です。
戸建住宅のヘーベルハウスがとても有名です。
これは、ドイツのヨーゼフ・ヘーベル社との事業提携で生まれた商品であり、ALCと呼ばれる軽量気泡コンクリートで家を建てます。
ALCは軽くて、耐火性能があり、湿気を調節できる優れた建材です。
アイディア溢れたオリジナルの商品が多いのもこの会社の特徴で、 一例を挙げると、ペット好きの人のための建売住宅もあります。
家作りに遊び心があるので、自分のアイディアを形にしたい人には向いている会社と言えそうです。
ちなみに、住宅業界で最も年収が高いのはこの旭化成ホームズです。
住宅業界の平均年収は約560万円ですが、それよりも300万円ほど高い平均年収となっています。
これは、見逃せない事実でしょう。
ミサワホーム
本社:東京
資本金:約100億円
売上高:約4,200億円
総資産:約2,200億円
従業員数:約9,300人
平均年収:約721万円
元々は1962年から事業を行っている老舗の住宅会社です。
2002年に株式交換によってミサワセラミック株式会社とホリー株式会社を完全子会社にし、ミサワバン株式会社を吸収合併しました。
この流れによって、今のミサワホームの形ができています。
高耐久の家を作るのを得意としており、最近では多様なお客様の要望に応えるために様々な工法にも取り組んでいるのが特徴です。
もう1つの大きな特徴は、デザイン性に優れているところです。
ミサワホームは、24年連続で『グッドデザイン賞』を獲得しており、家のデザインにこだわる多くのお客様に受け入れられています。
家のデザインに興味があるのであれば、ミサワホームに注目してみてください。
住友林業
本社:東京
資本金:約270億円
売上高:約7,900億円
総資産:約4,800億円
従業員数:約13,000人
平均年収:約765万円
住友グループの会社です。
会社名からわかるように元々は林業や木材を取り扱っていた会社ですが、住宅も手がけるようになりました。
住友グループには、注文住宅やリフォーム、住宅販売をてがけている住友不動産という会社がありますが、両会社の間には一定の距離があることを覚えておいた方が良いでしょう。
住友林業でも、注文住宅やリフォームを主に扱っています。
グループ内に同じ事業を手がける複数の会社があるのです。
ただし、住友林業では、古くから行っていた木材や建材関係の事業も扱っています。
三井ホーム
本社:東京
資本金:約139億円
売上高:約2,100億円
総資産:約1,100億円
従業員数:約3,400人
平均年収:約644万円
三井グループの会社であり、元々三井不動産の中にあった住宅事業部を独立させた会社です。
ツーバイフォー(木造枠組壁構法)を得意としており、一般的な木造軸組構法の建築物よりも、高い耐震性や耐火性、防音性に優れた家を作ることができます。
ツーバイフォーに興味があるのであれば、三井ハウスを更に研究してみると良いでしょう。
また、身近なところでは、東京ディズニーランドのオフィシャルスポンサーになっていることでも有名であり、『アリスのティーパーティー』は三井ホームが提供しているものです。
その他のメーカー含め、全ての住宅会社には特色がある
今紹介したこの8大ハウスメーカー以外にも有名な住宅会社はいくつもあります。
たとえば中堅でも知名度が高いタマホームや、2013年に6社が持ち株会社で経営統合をした飯田グループホールディングスなどです。
その他にも中小の住宅会社はたくさんありますが、ここで強く言いたいのは、どの住宅会社であってもなんらかの特色があるということです。
先程の8大メーカーの特色でもわかるように、それぞれの会社に得意な分野があります。
そのため、住宅会社だからといって、同じような仕事をするとは限りません。
住宅会社への就職を希望するのであれば、それぞれの会社にある特色にも気を配ってください。
そうすれば、より具体的に『自分が住宅会社に入って、どのような仕事がしたいのか』が見えてくるはずですよ!
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