今回は前回に引き続きデザイン会社で働くお困りポイントをお伝えできればと思います。前回は企業側だったので、今回は労働者側の大変さをお伝えします。労働者側の大変さは企業側のお困りポイントと直結しているため前回ご紹介した企業のお困りポイントを労働者側のお困りポイントを併せて記載しておきます。
前回の記事はこちらをチェック!
既卒のための業界解説|制作会社(WEB、グラフィック)でデザイナーの業務内容まとめ
小規模制作会社で働く上での大変さとは?Part 2
デザイン会社で働く方のお困りポイントは以下が代表例です。
1.自分のやりたいデザインのみを出来るわけではない。
2.勤務時間が長い。
3.給料や待遇があまり良くない。
以上を上げると何が直結するのか?と思う方もいるかもしれません。実は、前回でもご紹介した売上げを作る事と、密接な関係があるので、簡単にご説明させて頂きます。
1.自分のやりたいデザインのみを出来るわけではない
そもそも、仕事を獲得し、完遂し、納品することでキャッシュを確保しなければ会社は存続できません。
「自分で一つの仕事をやり遂げたい!」
「自分の作品を作り上げたい!」
という気持ちを強くお持ちの方がデザイナーの方には多いです。そんな中、「下請けで部分的に受注した案件を担当したり、興味があまり持てない分野の案件」を担当する必要性がでてくることがあります。
このことにギャップを感じデザインを仕事にする事を辞めてしまう方もいます。
2.勤務時間が長い
デザインは、こだわれば無限に作業できるので長時間勤務になり易いです。
「最高の作品を作り上げたい。」
という気持ちをお持ちのプロ意識の高い方が多いので「必然的に勤務時間は長くなります。」それに加え短納期で終えなければいけない案件も多いので、納得した作品を短い期間で完成させる為に勤務時間が長くなりがちです。
3.給料や待遇があまり良くない
受注単価が以前より下がる傾向が強く、利益が圧迫されるので、「従業員に分配できる給与は少なくなります。」そのため、一生懸命働いて案件を沢山さばいていても待遇が上がり上がりづらくなってしまうという状況が起こります。
以上がデザイン会社で起こっている生の現場感です。
「デザイナー職」!華やかなイメージだけで志望されていませんか?
これが全てのデザイン会社に当てはまるわけではありません。ハイクオリティの制作が出来るというブランディングをして受注単価を上げることで受注数を少なくして、クオリティに拘る為の時間をしっかりと確保している会社や下請けの仕事は一切せず一気通貫の案件しか受注しない!というデザイン会社もあります。しかしそのような企業は未経験者ではなく、高いクオリティを保つ為に既にスキルを持った経験者を採用するところがとても多いです。
今回はあえて泥臭い部分や苦労されている部分を書かせて頂きました。
なぜかというと、弊社の求職者の方でもご希望されることの多いデザインに携わるお仕事ですが、「クリエイティブ」「華やか」というイメージや憧れで志望されている方も多いので、あえて苦労されている部分を書きました。
この苦労や泥臭い部分をしっかり理解した上で入社しないとギャップで悩んでしまうの、ことが多いです。今回のような業界の裏側もしっかりと理解した上で挑戦する事が長期的にキャリアを築いて行く為にとても大切です。
あくまで会社を存続、発展させ、目標とするゴールを達成する為にはお金が絶対に必要です。今後様々な業界に就職される皆さんですが、自分の仕事はあくまでも最終的に会社に利益をもたらす為ことだというをしっかりと理解した上で自分のキャリアを選択する事が大切です。
次回以降のブログも各々の業界にスポットを当てて現場の生の状況をお伝えしていければと思います。
今週末はUZUZメンバーで駅伝に出場します!