もくじ
こういう方、意外と多いはず。
理系の就活で見かけることの多い、
- 研究開発職
- 生産技術職
- 組み込みエンジニア職
という職種名。
それぞれの名前からなんとなくのイメージはできても、実際の仕事内容や就活のすすめ方、キャリアパスなどについてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
この3つの職種違いを端的に説明すると、以下の通りです。
- 研究開発職……基礎研究や応用研究を行いながら具体的な製品を作り上げる仕事
- 生産技術職……生産ラインのにおける一連の生産体制を整える仕事
- 組み込みエンジニア職…あらゆる機器に組み込まれているソフトウェアを開発する仕事
ではここから下のページで、さらに詳しくそれぞれのお仕事について解説していきます!
研究開発職とは?仕事内容や企業への就活方法、キャリアパスを知ろう
研究開発職とは英語表記でR&D(research and development)とも呼ばれ、対象となるものの基礎研究や応用研究を行いながら実用化や新製品の開発などを行う仕事のことです。
基本的に理系の職種であるため、理学部や工学部、農学部などの出身者が多いとされています。
なお、「研究開発職」は一見「研究職」と似ているようにも思えますが、「研究職」は研究がメイン。
一方「研究開発職」は、基礎研究や応用研究の結果を踏まえた上で具体的な製品を作り上げることがメインの仕事です。
研究開発職の仕事内容
研究開発職の仕事内容は、次のようにどの業界や企業に属するかによって大きく異なります。
- 食品メーカー……企画内容に沿った新製品の開発や自社製品の安全性の検証、他社製品の調査や研究など
- 化学メーカー……各種原料の分析や化学材料の合成、評価など
- 自動車メーカー……部品の開発や次世代自動車の開発など
- 製薬会社……新薬の開発や動物などを用いた薬効試験など
企業の研究開発職として働く場合は、新製品の発売などに向けてプロジェクトを進めるため、プロジェクト期間中はタイトなスケジュールになることも少なくありません。
一方、研究目的が達成されるまで同じような作業を長期間繰り返すこともあるため、長期的な視点から物事を捉えられる能力や、新しいアイディアを生み出す創造力などが求められます。
研究開発職として就職するには
研究開発職として就職するためには、大前提として理系の大学や専門学校を卒業し、専門知識や技術を身に付けていることが条件となります。
また、専門的な分野であるため、4年制大学を卒業した「学士」よりも、さらに2年間の大学院を卒業した「修士」の方が就職には有利な傾向があります。
就職先としては大手メーカーや国立の研究機関、大学くの研究所などが挙げられますが、どの業界・分野においても研究開発職の人気は高く、さらに求人は少ない傾向にあるため就職は狭き門
であるといえます。
なお、ここで注意しておきたいのは、どんな分野を専攻していたとしても、実務としての即戦力にはなりにくいという点です。
採用する側はその人の研究への取り組み方や考え方を重要視するため、就活の際にはこれまでの研究過程や成果が伝わるようにまとめておくと良いでしょう。
研究開発職のキャリアパス
研究開発職のキャリアの大枠としては主に「マネージャー」と「スペシャリスト」が挙げられます。
まず、マネージャーはプロジェクトのリーダー的な立場で、他のメンバーを管理していくポジションです。
自分で研究開発を行うというよりも、メンバーを取りまとめチームとして機能させていくことが主な業務となり、予算管理や経営企画なども行うため、会社経営にも深く関わります。
研究開発に加えマネジメントができる研究者は貴重なため、一般的にはマネージャーとしての道がキャリアアップにつながります。
将来的には技術部門を代表する経営幹部となる可能性が高いポジションといえるでしょう。
一方、研究開発職では専門性を高め、生涯研究メンバーとして働き続けるスペシャリストという道もあります。
近年では、マネージャーのような管理職を望まない研究開発員に対し、職人のように生涯研究メンバーとして働けるキャリアプランを用意している会社も増えているようです。
生産技術職とは?仕事内容や企業への就活方法、キャリアパスを知ろう
生産技術職は、製品や部品などひとつの物を作る上で必要な生産ラインの設計や予算や時間、コストの管理など、一連の生産体制を整える仕事です。
基本的には理系出身者の多い職種ですが、最近ではマネジメント部門として文系出身者が生産技術職に就くケースも見られます。
なお、似たような職業として「生産管理」がありますが、「生産技術」が精算するための設備や方法、機械、工具など精算環境に関わる業務である一方、「生産管理」は生産の状況や品質チェック・管理を行う業務のことを指します。
ただし、企業によってはこの「生産管理」と「生産技術」を兼務することもあるようです。
生産技術職の仕事内容
業界としては主に製造業が主流となりますが、属する分野や企業によって担当する業務内容はの幅は異なります。
なお、一例としては、次のような業務が挙げられます。
- 既存の生産設備や生産ラインのチェック
- 従業員からの聞き取りおよび関係者への伝達
- 作業工程の見直し
- 改善点を踏まえた新しい生産ラインの計画
- 試作した生産ラインの導入および稼働テスト
- 生産ラインの新規立ち上げ
- 生産ラインにおける人員配置
基本的に工場勤務となり、一般的に生産ラインの新規導入や既存の生産ラインの点検・改善などは生産ラインが稼働していない日に行われることがほとんどですので、土日が休みではないことも少なくありません。
生産技術の仕事ではさまざまな部署やポジションの人とやりとりをするため、コミュニケーション能力が求められるほか、解決策を生み出すための柔軟な発想力や多角的な視野も必要となります。
生産技術職として就職するには
生産技術職は専門的な知識や技術を必要とするため、理系の大学・大学院の出身者の方が就職には有利な傾向があり、学部については企業によって「機械工学」「電気工学」「化学」などさまざまです。
また、実際の業務内容は生産技術職の内容であっても、「技術職」や「技術総合職」といった職種として募集されることもあります。
なお、自動車や家電など、完成品を扱うメーカーの生産技術職では経験者を採用することがほとんどです。
そのため「未経験から生産技術職を目指したい!」という方は、まずは特定労働者派遣を行っている企業でアシスタントとして働きながらキャリアを積んでいくのが良いでしょう。
その後、名の知れた大手メーカーに派遣される可能性もあるので、そこで経験を積めば自分にとってもプラスになるかもしれません。
生産技術職のキャリアパス
生産技術職でのキャリアを重ねることは、自然と工場全体を把握することに繋がります。
そのため、キャリアパスとしては生産ラインにおける責任者や工場長などが挙げられます。
また、近年では人件費などの生産コストを抑えるために海外に生産拠点を移す企業も増えているため、企業によっては海外の生産拠点の責任者となる可能性もあるでしょう。
ちなみに、メーカーの社長は研究開発職よりも生産技術職出身である割合が高いといわれています。
組み込みエンジニア職とは?仕事内容や企業への就活方法、キャリアパスを知ろう
私たちの身の回りにある家電製品や自動車、部品を作る機械などには、それらを制御するソフトウェアが組み込まれていますが、それらのソフトウェア=プログラムを開発するのが組み込みエンジニア職の主な仕事です。
組み込みシステムはあらゆる分野で必要とされているため、活躍できるフィールドは多岐にわたります。
そして、近年、モノのインターネット化、いわゆるIOTがあらゆる分野で急速に進んでいることなどもあり、組み込みエンジニア職は他のIT系のエンジニア職種と比較しても特に需要が高く人手不足が深刻な職種となっています。
組み込みエンジニア職の仕事内容
組み込みエンジニア職の仕事内容としては、主に次のものが挙げられますが、これらを全て1人で担当するのではなく、各工程に分かれて行うことが一般的です。
- 製品企画
- システム設計
- ハードウェア/ソフトウェア設計
- 実装(プログラミング)
- テスト
- アフターサポート
「製品企画」「システム設計」「ハードウェア/ソフトウェア設計」の仕事では、製品に必要なスペックの検討や必要なハードウェアの決定、電子回路図の作成などを行います。
「実装」や製品全体が正しく機能するかをチェックする「テスト」などの工程については経験の浅いエンジニアでも対応することが可能です。
そのため、最初はこれらの工程で経験を積み、段階を踏みながらハードウェア/ソフトウェア設計、製品企画などを担当していくケースが多いでしょう。
なお、担当するプロジェクトやプロジェクトの進行具合によっては納期が近づくにつれて残業が続く可能性もあります。
しかし、近年は働き方改革の影響もあり、大手メーカーを中心に近年は各企業ともに労働時間を厳しく管理する傾向にあるため、組み込みエンジニア職についても労働時間は以前よりも減少傾向にあるようです。
組み込みエンジニア職として就職するには
先にお伝えしたとおり、組み込みエンジニア職として就職できる業界・分野は多岐にわたりますが、組み込みエンジニア職では、大学で工学系や情報系の勉強をしていた人や、コンピューター系の専門学校に通っていた人が多い傾向にあります。
しかし、組み込みエンジニア職になるための特別な資格などはありません。
そのため、基本的なITに関する知識と、CやC++といったプログラミング言語の知識、プログラミングのスキルがあれば、文系出身者をはじめ未経験者であっても組み込みエンジニア職に就くことは十分可能です。
組み込みエンジニアの仕事では、
- C言語系(C・C++)
- アセンブリ(アセンブラ)
- Java
といった開発言語を使うことが多いため、まずは独学やスクールなどでこれらのプログラム言語の知識や技術を身に付けたのち、テスト業務などの未経験でも就職可能な職種から挑戦してみると良いでしょう。
組み込みエンジニア職のキャリアパス
まずはプログラマーとして実務から入っていき、その後はプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーや、SE(システムエンジニア)としてキャリアを積んでいくケースが多いでしょう。
また、組み込みエンジニア職では開発業務以外にも、クライアントとの仕様調整や構想設計、進捗管理なども行うため、キャリアアップしていけば人と関わる機会も増えます。
自分のスキルに自信がつき、組み込みエンジニアとして大幅な年収アップも目指したいという場合には、そうした人脈を活かして、フリーランスの組み込みエンジニアになるという方法もあります。
なお、一般的にフリーランスの組み込みエンジニアになるためには最低でも3年~5年程度の実務経験が必要とされますが、フリーランスの組み込みエンジニアになれば、月額の単価が50万円以上ということも珍しくないといわれてます。
「就活方法が分からない!」不安な人は転職エージェントに相談
ここまで、「研究開発職」「生産技術職」「組み込みエンジニア職」のそれぞれの職業について解説してきました。
改めてそれぞれの職業について端的に表すと、
- 研究開発職……基礎研究や応用研究を行いながら具体的な製品を作り上げる仕事
- 生産技術職……生産ラインのにおける一連の生産体制を整える仕事
- 組み込みエンジニア職…あらゆる機器に組み込まれているソフトウェアを開発する仕事
といったように、全く異なるものであることがおわかりになったかと思います。
そして、仕事内容や就職方法、キャリアパスを知ることで、それぞれの仕事についてこれまでよりも具体的にイメージができるようになったのではないでしょうか。
ただ、どれも専門職なので、事務職や営業職などを目指す場合とは就活の進め方がちょっと違ってくるというのは事実。
そうなんです。
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