秋田県での就職を考える際、そのエリアのイメージだけで就業先を決めるのではなく、さまざまな視点から物事を判断した上で就職先を決めることをお勧めします。
こちらでは、秋田県の経済状況や人口規模、求人情報などをご紹介します。長期的に暮らせるか、そして自分が希望する職種があるのかを判断する材料にしてください。また地域を代表する企業や、実際に就職を決めた人の体験談も載せるので、就職活動の参考にしていただければと思います。
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基本データ
人口 | 1,023,119人(全国39位) |
人口密度 | 88人/km²(全国45位) |
面積 | 11,638km²(全国6位) |
年齢比率 年少人口(15歳未満) | 10.4%(平均12.6%) |
年齢比率 生産年齢人口(15〜64歳) | 55.2%(平均58.4%) |
年齢比率 老年人口(65歳以上) | 33.6%(平均28.0%) |
三方を山に囲まれた秋田県は、11,638km²の土地に約100万人の県民が暮らしています。全国で6番目に大きな面積を持ちながら、人口は39番目と少なく、豊かな自然や伝統文化に魅力がある県です。
人口構成を見ると、15歳未満の年少人口が10.4%、生産年齢人口が55.2%とどちらも全国平均を下回っています。老齢人口は33.6%を占め、全国平均の28.0%よりも高く、少子高齢化が進行していることが分かります。
経済データ
都道府県GDP(県民総生産) | 3.4兆円(全国40位) |
企業数 | 160社(全国35位) |
上場企業社数 | 4社(全国39位) |
黒字企業比率 | 83.3%(平均82.3%) |
赤字企業比率 | 16.7%(平均17.7%) |
常時従業者数 | 37,237人(全国38位) |
総資本 | 632,941円(全国44位) |
売上高 | 967,370円(全国43位) |
秋田県のGDPは全国第40位の3.4兆円です。広い土地を活かした農業、とりわけ米の生産が盛んで、新潟県、北海道に次ぐ第3位の生産量を誇ります。なお、秋田県を代表する品種「あきたこまち」の県内作付シェアは80%を超えています。
参考:農林水産省「米生産量上位について」
雇用データ
平均年収 | 337万円(全国45位)(平均454万円) |
有効求人倍率 | 0.96倍(全国31位) |
秋田県の平均年収は全国第45位の337万円で、全国平均に比べ117万円低い水準となっています。また、有効求人倍率は全国31位の0.96倍。求人の数が求職者の数を下回っています。
しかし、リーマン・ショックによる景気後退の影響を受けた2009年以降は、徐々に回復傾向にあり、今後は団塊の世代の退職による人手不足で、求人数が増加することが期待されます。
先述の通り「あきたこまち」の生産が盛んな秋田県では、農林水産業の雇用者シェアが全国平均に比べ、0.9%高くなっています。また、ひとりあたりの報酬金額についても、全国平均を2.9万円上回っています。
製造業や建設業をはじめとする農林水産業以外の業種では、雇用者報酬金額が全国平均を下回っているので、米や農作物の生産は、秋田県の重要な産業であることがわかります。
「事務的職業」の求人数は約55,000人であるのに対し求職者が約14,000人、また「運搬・清掃等の職業」の求人数は約16,000人にであるのに対し求職者数が約35,000人と、求職者が求人数を大幅に上回っています。
一方、「サービスの職業」では約66,000人の求人がある一方、求職者は約33,000人となっており、人手不足の状態にあり、重大なミスマッチが発生している様子がわかります。事務職や運搬・清掃職を希望している人は、資格を取得するなどして、別の職種への転向するとよいでしょう。
参考:RESAS 地域経済分析システム 「求人・求職者 / 分類別グラフ」
参考:「秋田県の地域経済分析」
代表的な企業トップ3
秋田県で代表的な企業トップ3社をご紹介しています。県内でも知名度や事業の影響範囲が広いだけでなく、事業競争力のある企業を選出しているので、就職活動の参考になればと思います。
秋田銀行
事業内容
秋田銀行は明治12年に創業、本支店と出張所を合わせて97カ所の拠点を持っています。地域経済の活性化を目的とした商談会や、農業関連の事業者が情報収集をする場として「あきたアグリビジネス研究会」を開催するなど、地域社会への貢献にも積極的です。
採用活動
銀行業務全般を担う人材を募集しています。勤務地域を問わない総合職と、秋田県内の支店で業務を担う特定職があります。大学卒の初任給は20万5,000円です。
参考:秋田銀行「採用情報」
UMNファーマ
事業内容
UMNファーマは2004年に設立したバイオ薬品の研究・開発・製造を行っている企業です。昆虫などには感染するものの、ヒトなどの脊椎動物には感染しない「バキュロウイルス」などを用いたタンパク発現技術を中心に、インフルエンザワクチンなどを製造しています。
採用活動
培養スタッフや精製スタッフ、品質管理など技術職を募集していますが、2018年度入社の新卒採用は行っていません。担う職務によって、秋田工場か横浜工場のいずれかで勤務することになります。
参考:株式会社UMNファーマ「採用情報」
インスペック
事業内容
インスペックは1984年に創業されました。主な事業内容は、半導体やその他IT関連デバイスの外観検査装置を開発・製造することです。本社工場は秋田県の田園の中にあり、精密な装置の生産に適した自然豊かな土地で、質の高い製品を製造しています。
採用活動
2018年の春に入社する新入社員を3名程度募集しています。応募資格として工学系の学部で学んでいる必要があります。入社後は半年程度、生産部門で検査装置の仕組みを学んだ後に、ソフト開発や電気設計、機械設計などの各部署に配属されます。
参考:インスペック株式会社「採用情報」
秋田県の就職/転職活動まとめ
秋田県の就職や転職活動に役立つ情報をまとめました。就職・転職イベントだけでなく、就職・転職の体験談、秋田県を対象とした就職・転職活動の支援サービスも合わせてご紹介していますので、参考になればと思います。
秋田県の就職/転職活動のイベントまとめ
求職者に向けたイベントが、秋田県で定期的に開催されています。面接での受け答えやビジネスマナーなど、独学では学びづらいと思う方はぜひ参加してみてください。
秋田県合同就職面接会
秋田県や秋田労働局および県内のハローワークが主催する「秋田県合同就職面接会」が開催されています。これは大学や短期大学などを卒業見込みの学生を対象にしたもので、企業担当者による企業の概要説明や、個別面談が受けられるものです。
また、同じ会場にて、ハローワークの職員による就職相談やアドバイス等を受けることも可能です。秋田県内での就職を希望する学生が、県内の就職情報を効率的に収集できる場として、広く活用されています。
参考:美の国あきたネット
秋田県の就職/転職活動の体験談まとめ
秋田県で就職/転職活動を行い、無事に内定を獲得した方の体験談をご紹介します。20代の求職者が、どのように活動を進めていったのかを見ていきましょう。
体験談その1(24歳・男性)
東北の企業が集まる合同説明会に参加して企業を探しました。秋田県での勤務希望だったので、その中から秋田で就職できる2社を選んで会社説明会に行きました。説明会で必ず質問する場面があるので、聞きたい質問を2、3個用意しておくのがよいでしょう。ここで人事の方に名前を覚えてもらうのも大切であると感じました。
履歴書を応募してから試験を行い、その後面接を2回しました。筆記試験は、ある程度ニュースなどを見ていれば分かる問題でした。面接では、自分の意見をはっきり述べた方が印象は良くなると感じました。
企業研究を行い、自分が本当に入社したいと思える会社であれば、おのずと面接官に対する質問の回答や適切な意見が出てくるはずです。
体験談その2(22歳・男性)
私の兄の就活体験談です。兄は当時静岡県で働いていましたが、長男だったため、結婚を考え実家の秋田に戻ることにしました。静岡にいながら秋田市の求人に応募し、面接の際はわざわざ秋田まで来ていました。
秋田県は他県と比べると求人が少ないと思います。そのため、勤務形体がシフト制の職場しかなく、年末年始はもちろん土日祝日も仕事なのが大変そうです。
おわりに
その地域で発達している産業によって、募集職種は変わります。「都会で楽しそうだから」「自然がいっぱいあってゆっくり過ごせそうだから」などの理由だけで住む場所を決めると、希望職種に就けないかもしれません。
納得のいく就職活動にするためにも、経済状況や求人情報を確認した上で就業先を探してみてください。記事を読んで「秋田県で就職したい!」と思った方は、まずは上記で紹介したエージェントに問い合わせてみましょう。
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