もくじ
二度と会社選びで失敗したくないですよね……。
また、本当の「転職成功」とは、内定をもらえることだけではなく、その後も自分らしくいきいきと働けたり、理想の将来像に近づけるように前進することを意味するのではないでしょうか。
そこでこの記事では、そのような「絶対失敗したくない第二新卒」のみなさん向けに、第二新卒の転職失敗例を分析しながら、「失敗しない転職」について考えていきたいと思います!
この記事のまとめ
- 第二新卒の転職では、転職先が決まってから退職する方が良い
- 第二新卒の転職では、将来自分がどうなりたいかを考えながら企業を選ぶことが大切
- 職務経歴書はわかりやすく、退職理由はポジティブに変換する
- 企業選びは慎重に、志望動機も一社一社丁寧に考える
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1.最低限避けたい!失敗につながる要注意ポイント
第二新卒として転職を検討している人、あるいはすでに就活をスタートしている人は、「次こそは!」と気合も十分。
しかし、勢いはあるものの、勢い余って「失敗するポイント」を押さえてしまっている人もいます。
そこで、ここからはそんな第二新卒にありがちな転職失敗に繋がる要注意ポイントをご紹介します。
point1:退職することが目的になっている
第二新卒として就活することは、晴れて新卒入社した会社を入社後3年以内に辞めてしまうということ。
なかには「今の仕事も好きだけど、違う仕事をしてみたい」などの理由で転職を考える人もいますが、多くの場合、その背景にはネガティブな理由があります。
仕事に対してネガティブな気持ちを抱くことは誰にでも起こり得ることですし、その理由も人それぞれ違うため、頭ごなしに否定することはできません。
しかし、ここで注意したいのは「転職したい」ではなく「退職したい」が目的になってしまっている場合です。
次のステップが見えていない状態で退職してしまうと、目の前の問題は回避できるものの、根本的な問題解決には至りません。
今の仕事にネガティブな気持ちを抱いているのであれば、まずは退職以外の方法で問題が解決しないかを探り、第三者に相談するなど、ひとまず行動に移してみましょう。
自分にできることをやった上で退職に至るのであれば、転職時の面接で退職理由を聞かれた場合にもきちんと答えられるはずです。
point2:退職してから転職活動をしている
転職を考える際に「在職中の就活は難しい」「しばらく休んでから就活をしよう」と考える人も多いでしょう。
しかし、結論からいうと就職先の転職活動はできるだけ避けるべきです。
なぜなら、就職先が決まっていない状態で退職してしまうと、退職した翌日からは「無職」ということになり、その期間が長くなればなるほど就活が不利になってしまうからです。
以下の表は2022年3月に独立行政法人労働政策研究・研修機構が東京都に住む25〜34歳の8000人の男女を対象に行った調査の結果です。
フリーター期間 | 1年以内 | 1~2年 | 2~3年 | 3~4年 | 4~5年 | 5年以上 | |
正社員になれた人の割合 | 男性 | 74.7% | 64.2% | 68.9% | 69.0% | 51.4% | 44.3% |
女性 | 68.8% | 61.2% | 56.6% | 61.1% | 37.9% | 32.3% | |
男女計 | 64.6% | 58.8% | 47.5% | 55.8% | 28.8% | 24.5% |
引用元:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の展開-「第5回若者のワークスタイル調査」から-」
このデータからもおわかりのとおり、実際にフリーター期間が長くなればなるほど、正社員になれた人の割合は低下する傾向にあります。
いわゆる空白期間が長くなると焦りが生じ、ただ「採用されたい」という気持ちだけが強くなってしまいます。
そうなると、結果的に当初希望していた就職先とはかけ離れた就職先を選んでしまい、入社後また短期離職をしてしまうことにもなりかねません。
少しでも職歴を長くし、空白期間を作らないためにも、退職は可能な限り就職先が決まってから行いましょう。
point3:将来像から逆算して決められていない
第二新卒の転職では、目の前にある状況だけに集中してしまい、例えば30代以降など、長期的なキャリアを考えずに退職したり転職先を選んでしまいがちです。
しかし、職場内、ひいては企業内の状況というのは一見同じ状況が続きそうに思えても、経営状況や経営者の方針によって簡単に変わるものです。
そのため、「職場の雰囲気が合わない」「考えていたよりも給料が低い」などの理由での退職や、「待遇がいいから」「職場が駅から近いから」など表面的な理由での転職は諸刃の剣となる可能性があります。
大切なことは、例えば5年先、10年先の「なりたい自分」になるためのキャリアプランを立て、今必要な条件とは何かを考えることです。
「将来は場所や時間に縛られずに働きたい」と考えるのであれば、今転職先に求める条件は手に職がつく業務内容かもしれません。
また、「結婚や出産をしても長く働き続けたい」と考えるのであれば、育休サポートが充実している企業も候補になるでしょう。
自分が仕事を続けて行く上での自分の「軸」を持てば、将来再び転職をすることになっても「信念があるのだな」という印象を相手に与えることができるでしょう。
point4:転職の理想が高すぎる
第二新卒の場合、短期離職であったとしても一度社会人として働いた経験があるため、「新卒の時よりスキルが身についている」と実力以上の自信を持って転職に臨むケースも少なくありません。
しかし、当然それは自己評価にしかすぎないため、いざ就活をしてみると理想と現実の差にギャップが生じ、なかなか就職先が決まらないという事態に陥ってしまいます。
就職先に希望を持つことは自然なことですが、自分の市場価値を知った上でその価値に見合った就職先を探さなければいつまで経っても採用には至りません。
仮に自分の市場価値に見合っていない企業に入社できたとしても、入社後に必要以上に苦労する可能性は大きいでしょう。
就職先への希望条件を整理するためには、一旦希望条件を全て書き出し、その中で「ここは譲れない」という条件を2、3個程度にまで絞り、さらに優先順位をつけましょう。
また、自分の市場価値を知るためには第三者から客観的な意見を聞くことも重要です。
なお、第三者の意見を聞く場合は、就活のプロである転職エージェントのキャリアアドバイザーから話を聞く方法もおすすめです。
point5:そもそも何の対策もできていない、対策の方法がわからない
第二新卒は基本的に「就職経験のある学校卒業後3年以内の人」を指します。
そのため、年齢的には20代前半である場合がほとんどで、若さやポテンシャルを重視する企業から採用されやすいことは事実です。
しかし、ここで注意すべきは就活の方法が新卒の時とは大きく違うという点です。
例えば新卒入社では内定から入社までの期間に数ヶ月もの余裕がある場合がほとんどです。
一方、第二新卒の場合は応募から入社までは1〜3ヶ月程度、早ければ内定後すぐに入社を迫られることも珍しくありません。
これはつまり選考スピードも早いということを意味し、応募や面接の前の段階で自己分析や自己PRなどの対策を行っておく必要があります。
特に第二新卒の場合は就活の際に「なぜ退職したのか」という部分に注目されやすく、退職理由と志望動機にも一貫性が求められます。
第二新卒は「若さ」だけでは新卒に引けを取ってしまうため、第二新卒の強みを活かした対策が必要です。
2.第二新卒の転職失敗事例と対策1「業種・企業の選び方」
「自分に合っていない」「ここで働き続けるのは無理」という判断はしっかりできたものの、いざ転職先を探すとなると目的や条件はぼんやりしている、という第二新卒は少なくありません。
そしてそのまま就活を進めてしまうと、結果的にまた短期離職を繰り返すことになります。
転職先を探す時のポイントは、目先の条件にとらわれず、あくまで「理想の将来像」までの通過点としての条件を考えることです。
ここからは、第二新卒の転職失敗事例をご紹介しながら、業種や企業選びの対策方法についてもお伝えしていきます。
職種より業種を重視している
第二新卒の転職先選びで失敗しがちな例が、職種ではなく業種で選んでしまうケースです。
例えば「食べることが好きだから食品業界で働きたい」と考えた場合、食品業界と一口に言っても商品開発や製造、営業、販売などその中にさまざまな職種があります。
自分の好きなことや興味のある業界で働けることは仕事に対するモチベーションをアップさせますし、決してそれが悪いことというわけではありません。
しかし、長く働き続けるためには「もの作りが好き」「人と接することが好き」など、「仕事そのもの」つまりは業種を好きになることの方が重要といえます。
同じ業界からの転職でも職種が違ってしまえば企業にとっては即戦力になりませんし、選考においても選んだ業界だけではその人の特性などを判断することができません。
実際に、面接においても聞かれることが多いのは業界よりも職種についてです。
「営業」「販売」など、選ぶ職種に一貫性があればその後の転職もスムーズになりますので、まず自分はどの職種に向いているのかを慎重に見極めましょう。
大手や難易度の高い会社ばかり受けている
第二新卒の転職において、次のような理由から大手企業や人気企業に絞って転職先を探そうとする人は少なくありません。
- 新卒入社した企業が大手企業だったので次も大手企業に転職できるに違いない
- 同期が大手や人気企業で働いているので中小企業に転職するのは恥ずかしい
- 新卒では大手企業に入社できなかったがやはり大手企業に就職したい
しかし、果たしてこれらの理由は「仕事探し」として真っ当な理由と言えるでしょうか。
結論からいうと、これらの理由で転職先を探すことはおすすめできません。
なぜなら第二新卒が転職先として大手企業や人気企業など難易度の高い企業ばかり狙うことには次のようなリスクがあるからです。
- 志望動機を伝える際にふんわりとした内容しか答えられなくなる
- 就活が長引きやすくどんどん不利になる
- 自分の適性を基準で選んでいないので入社後につまづきやすい
大手企業や人気企業を希望する場合は、その理由をはっきりと面接で伝え、面接官を納得させることができるのかを考えてみましょう。
また、世間一般ではそれほど知名度がなくても、ある業界ではトップシェアを誇るBtoB企業も多く存在しますし、IT系のベンチャー企業が短期間で急成長することも珍しくありません。
転職を成功させるためには、一旦これまでのこだわりを捨てて、長期的かつ客観的な視点から企業研究をすることも大切です。
待遇面や条件だけで企業を選んでいる
新卒入社の場合は学生時代の同級生と同じタイミングで社会人となるため、つい待遇面や労働環境などを他社で働く同期と比較しがちです。
そして、そこで劣等感を抱き、自分の職場に対して疑問や不満を感じ始めた結果退職するケースもあります。
価値観は人それぞれであり、仕事に対するモチベーションをどこに見出すかも人それぞれ。
「収入がいいから辛いことがあっても頑張れる」という人ももちろんいるでしょう。
ただ、待遇面や条件面をメインに転職先を探すと、志望動機が弱くなる傾向があり、「表面的にしかうちの会社を見ていない」「他社でも良いのでは?」と思われてしまいます。
さらに、待遇面や条件面は企業の経営状況や方針転換によって短期間で大きく変化する可能性があります。
一方、仕事内容やそこに付随するやりがいは短期間で変わることはありません。
転職先を選ぶ際は、待遇面や条件面だけではなく、やりがいや将来性なども含めた総合的なバランスを重視しましょう。
適性を意識していない
「こんな仕事がしてみたい」「憧れの職業につきたい」と考えることはごく自然なことです。
しかし、「やりたいこと」と「活躍できること」は必ずしもイコールではありません。
- 他の人は大変と言うけど、自分はそうは思わない
- これといった練習や努力をしていなかったが、できた
- 自分では当たり前と思っていることでよく褒められる
このような経験をしたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
これらには、人それぞれ持っている適性が関係しており、適性は仕事を選ぶ上で非常に大切なポイントです。
適性がない場合、憧れていた仕事に就いても成果が出ず、やりがいも感じられなくなり結局辞めてしまうことがあります。
反対に、最初は興味がなかったことでも、適性がある場合はやってみるとやりがいを感じて楽しくなることもあるのです。
転職先を選ぶ際には、職種の適性に加え、企業との相性にも注目してみましょう。
「自分の適性がわからない」という人は、ネット上にあるサイトで適職診断をしてみたり、転職エージェントでキャリアカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
第二新卒の転職失敗事例と対策2「職務経歴書」
職務経歴書を書かないといけないんだよね?
一度でも職務経験がある場合は、これまでのどんな会社でどんな仕事をしてきたかという「職務経歴書」が必要になります。
第二新卒では職務経歴書の書き方に問題があるケースも少なくなく、「書類選考で落とされてばかり……」という人は、職務経歴書の書き方が正しいかどうか、一度疑ってみた方が良いかもしれません。
そこで、ここからは職務経歴書を書く上で、よく失敗しがちなポイントと、失敗を防ぐ方法について解説していきます。
1.定量的に記載できていない
職務経歴書はこれといった形式は存在しておらず、ネット上で無料配布されているテンプレートを使用したり、Wordなどを使って自分で作成することが一般的です。
職務経歴書には職務経歴はもちろん、志望動機や自己PRなども自由に書くことができるので、特に「面接が苦手」という方は職務経歴書を作り込むことについ力が入りすぎてしまう傾向にあります。
しかし、はっきり言って多くの採用担当者は応募者の職務経歴書を隅々まで丁寧に読むことはほとんどありません。
何人もの応募者の履歴書や職務経歴書に目を通すため、特にビッシリと文字で埋め尽くされた職務経歴書などは、パット見で「うわ、しんど……」という印象を与えかねません。
そのため、職務経歴書を書く際は、特に次の4つのポイントを意識しましょう。
- アピールしたいことがあっても長々とは書かず、端的に表現する。
- 何の項目がどこに書かれているか一目でわかるスッキリとした構成にする
- 数値化できる部分は積極的に数値化する
- テンプレートを使用する場合は、第二新卒向けのものを使用する
2.アピールポイントが無いと諦めている
職務経歴書では自己PRを記載することもできるため、せっかくなら何かアピールをしておきたいところです。
しかし、華々しい経歴がなかったり、第二新卒なので学生時代のエピソードを書くのもちょっと……という人も多いのではないでしょうか。
でも、物は言いよう。
採用担当者は「うちの会社で活躍してくれそうかな」という部分が知りたいので、例え些細なエピソードでも「ある問題にこのように取り組んでこんな結果を残した」というストーリー性があればOKです。
自己PRでは、以下の順番で話をまとめると相手に伝わりやすいです。
- タイトル
- 前置き
- 課題(問題)+決意
- 具体的な解決策
- 結果
- タイトルを繰り返す
まずは「結果」の部分からはじめ、「具体的な解決策」→「課題(問題)+決意」→「前置き」→「タイトル」という流れで自己PRを考えてみましょう。
なお、自己PRの詳しい作り方については以下の動画でもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
応募企業でどう貢献できるかが書かれていない
応募書類や面接でほぼ100%の確率で求められる自己PR。
実は、企業はその人の華々しい経歴やユニークな特性など表面的なものではなく、自己PRを通じて次のようなもう一歩踏み込んだ部分を見ています。
- 自社にどのように貢献してくれそうか
- 問題が起こった時にどのような考え方で対応するか
- 入社後に活躍できそうな部署や職種は何か
つまり、逆を言えば、面接官や採用担当者が自己PRから上記のようなイメージをつかめるのであれば、華々しい経歴やユニークな特性がなくても問題ありません。
また、自己PRの中で「私の○○な部分は御社の△△で活かすことができます」といった接点をアピールすることができれば、企業側に「しっかり企業研究できているな」という印象を持たせることもできます。
具体的な表現方法については、先ほどもご紹介した以下の動画で詳しく解説しています。
第二新卒の転職失敗事例と対策3「退職理由」
第二新卒、それはつまり、新卒入社した会社を3年以内に辞めてしまった(辞めてしまう)人ということ。
仮に退職理由が前向きなものだったとしても、短期離職したという事実が覆ることはありません。
また、面接官から「どうせまたすぐに辞めるのでは?」といった疑いの目を向けられることがあるのも事実です。
いわば「マイナススタート」の第二新卒では、この最大のネックとも言える「退職理由」をいかに「うまいこと伝える」かが重要になってきます。
ネガティブなままで終わっている
退職理由について、「取り繕ってもしょうがない」とありのままの内容を話す人は少なくありません。
特に第二新卒の場合は基本的に短期離職をしているため、ポジティブな退職理由には結びつきにくいものです。
しかし、退職理由をネガティブなままで終わらせてしまうと「同じことがうちの会社で起こればまた辞めちゃうのかな」と受け取られてしまいます。
そのため、退職理由は次のような流れで説明しましょう。
- 退職した理由
- 何が退職するに至った原因だと考えているか
- 原因に対してどう対処すればよかったと考えているか
- 退職から何を学び、これからにどう活かしていきたいか
なお、3で実際に行動に移せていると「問題と向き合おうと努力した」という前向きさがよりアピールできます。
また、ブラック企業などで「自分には一切非がない」と感じる場合も、そこはグッとこらえて「自分にも非があったかもしれない」という姿勢で話せると好印象です。
退職理由が複雑だったり話しにくい内容の場合は、他の理由を1〜4の流れで話しても良いでしょう。
嘘をつく
「本当の退職理由を話すと印象が悪くなりそう」という不安から、本当の退職理由を話さず、あくまでもポジティブな嘘で塗り固めた退職理由を話す人がいます。
しかし、基本的にポジティブな嘘で塗り固めた退職理由は全てアウト。
面接官はこれまで何十人、何百人、あるいはそれ以上の就活生を見てきたプロですので、退職理由にはネガティブな要素が含まれるものだと理解しています。
そのため、ポジティブ100%の退職理由は反対に「嘘を話しています」と言ってるようなもので、すぐに見破られてしまいます。
大切なことは一つ前の事例でもお伝えしたとおり、ネガティブなままで終わらせないこと。
- 退職理由
- 退職理由の原因
- 退職理由の原因についてどう考えたか(対処しようとしたか)
- 退職という経験をこれからどう活かすつもりか
これら全てを自分の言葉をつかって可能な限り正直に伝えられるように努めましょう。
人間関係を理由にする
退職理由として多い人間関係のトラブル。
先ほど「退職理由の嘘はNG」とお伝えしましたが、退職理由が人間関係の場合には伝え方に細心の注意を払う必要があります。
なぜなら、人間関係はどんな仕事であっても必ず発生するからです。
また、人それぞれ気の合う人と気の合わない人がいるように、人間関係は人によって受け止め方に差が出やすいもの。
どのような伝え方をしても、面接官によっては「むしろ本人に原因があるのでは?」と受け取られてしまう可能性すらあります。
客観的に見て明らかなセクハラやパワハラでもなく、いくつかある退職理由のひとつが人間関係なのであれば、面接では別の退職理由を話しましょう。
万が一、人間関係以外の理由が全くなく、どうしても思い浮かばないのであれば、必ず「自分にも非があった」ということを踏まえた上で退職理由を伝えましょう。
不満を言うだけで行動していない
「もっと成長したい」「幅広い経験をしたい」など、その部分だけ聞くとポジティブに思える言葉。
しかし、その言葉の前に何らかのアクションが起こっていないと面接官には「結局自分では何も行動しようとしない問題解決能力がない人」とマイナスの印象を与えてしまいます。
そのため、退職理由について話す時は、たとえそれが小さなことであっても何かしらの行動をしたというエピソードを交えるようにしましょう。
もし、「何も行動を起こさないまま辞めてしまった」という場合は、自分が何か行動をとったことからさかのぼり、その行動を引き起こした原因を退職理由とする方法もあります。
また、まだ退職をしていない場合であれば、不満に感じていることを上司や先輩に相談してみるなど、思い切ってアクションを起こしてみましょう。
第二新卒の転職失敗事例と対策4「志望動機」
しつこいようですが、第二新卒の就活では「でもまたすぐに辞めちゃうのでは?」という疑いの目が少なからずつきまとってくるものです。
そのため、第二新卒が志望動機を考える際は、「過去があったからこそ今この会社を選んでいる」、といった「必然性」を感じさせる、説得力のある志望動機にする事が大切です。
以下では、第二新卒の志望動機で失敗しがちなポイントと、その対策についてご紹介します。
1.他の会社でも良い理由になっている
第二新卒が転職に失敗する原因のひとつとして「業種・企業の選び方」を挙げましたが、次のようなスタンスで転職活動をしていると、志望動機もありきたりで軽い印象になりがちです。
- なりたい将来像から逆算して会社選びをしていない
- 大手にこだわりすぎている
- 給与や待遇だけを見て会社選びをしている
もちろん大手や給与などにこだわることは自由ですが、志望動機を考える際は、「この会社に入社することで自分にはこんなメリットがある。だから成長もしやすく、その結果会社にも貢献しやすい」という軸で考えるようにしましょう。
なぜなら、なんとなく耳障りの良い理由を言って入社した人よりも、「自分にとってこんなメリットがあるから頑張れる!」と思って入社した人の方が、現実的に頑張ってくれそうな気がしませんか?
2.手当たり次第受けているから、しっかり考えきれていない場合も
第二新卒の転職でありがちな志望動機の失敗例として次に挙げられるのが、「大量に応募していて志望動機は使いまわしになっている」というパターンです。
特に転職先が決まる前に退職をしてしまっていて、なかなか転職先が決まらないという人は、時間の経過とともに手あたり次第応募してしまいがち……。
自分にとって良いと思える会社があるのであれば多少数が多くなったとしても応募することは悪いことではありません。
業種が同じ企業の場合は志望動機も似通ってしましますが、それは仕方のないことです。
しかし、応募するからには志望動機は1社1社きちんと考えましょう。
志望動機の作り方のポイントは、その会社で働いた場合に得られるメリットを、以下のように「業種」「職種」「会社」の3つに分けて考えてみること。
- どうしてその「業種」を選んだのか?何に魅力を感じているのか?
- そのなかでもその「職種」を選んだ理由は何なのか?
- その「会社」だからこそ得られるメリットとは?
このように分けて考えてみると、自然とその会社だけの志望動機が作れるはずです。
複数社に応募する場合、1と2まではしっかり答えられるのに、3が弱いというパターンが非常に多いです。
1と2は他社と同じになってしまっても、3だけは必ず違うものになるように意識しましょう。
その時、その会社であるメリットが思いつかない場合は、そもそも応募するところから再検討する必要があるでしょう。
第二新卒の転職失敗事例と対策5「面接」
第二新卒の就活は「短期離職してしまった」「自分はもう新卒ではない」という意識から、ついつい不安な気持になりがちです。
特に面接では新卒の就活では聞かれることのなかった退職理由について聞かれることが前提であるため、より不安な気持ちが強くなってしまいます。
しかし、書類選考を通過し、面接に進めたということは、「実際に会って話を聞いてみたい」「本当に採用してOKか確認がしたい」と思われているということ。
基本的には過度な心配をする必要はなく、ありのままの姿で臨めば問題ありません。
ただ、なかには緊張や「自分を良く見せたい」という気持ちからNG行動をとってしまう人も……。
そこで、ここからは第二新卒の面接にありがちな失敗と、そんな失敗を避けるべく対策をご紹介します。
1.笑顔が一切ない・真面目で固くなりすぎてしまう
「ようやくたどり着いた面接。今度こそ転職を成功させてやる!」と、第二新卒の場合は気合も十分、面接への気迫も緊張もアリアリのことかと思います。
しかし、そんな状況でも、面接ではとにかく「笑顔」を意識してください。
というのも、実は面接では「何を話すかよりも、どう話すか」が重要だからです。
もちろん面接でトンチンカンな話をするのは言語道断ですが、面接ではその人から自然に滲み出る雰囲気や人間性といった第六感のようなものが重要となりす。
このことは実際に「メラビアンの法則」という心理学の法則にもあり、人は人と話す時、全体の情報のうち55%を視覚から、38%を聴覚から、7%を言語から受け取っているといわれています。
そのため、面接で面接官に好印象を与え、受かりやすい人というのは「真面目な顔をして、真面目な話をする人」よりも「ニコニコ話をする人」なのです。
当然、失敗談などは真面目な顔で話してOKですが、全体としてはとにかく笑顔で、柔らかいイメージで話すことを意識しましょう!
2.慣れない敬語を使用してしどろもどろになってしまう
第二新卒の転職活動では、短期間でも社会人経験があるため、面接の際にもつい「ビジネスマナーが備わっていることをアピールしなければ」という姿勢になりがちです。
その典型的な例ともいえるのが「慣れない敬語や丁寧すぎる敬語を使おうとすること」です。
当然、正しい敬語をスラスラと使えるのであればそのまま使ってしまいましょう。
しかし、過剰に相手や場の雰囲気を意識しすぎてしまい、間違った敬語の使い方をしてしまっていたり、言葉遣いがおかしくなってしどろもどろになってしまっては本末転倒です。
面接では「です・ます」で話すことができていればOK!
イメージ的にはアルバイトや部活の先輩と話す時のようなレベルで、失礼のないように話すことさえできれば全く問題ありません。
大切なことは言葉よりも、先にお伝えした「ニコニコ話すこと」です。
3.嘘をついてしまう
第二新卒の面接では、前職の退職理由や前職での仕事内容などを必ずといっていいほど質問されます。
そして、「今度こそは絶対に就職で失敗したくない」という思いが人一倍強い第二新卒。
面接時には、少しでも自分を良く見せようと退職理由の部分で嘘をついたり、前職で身に付けたスキルを盛って話してしまうことが少なくありません。
しかし、一度の採用に何回、何十回、企業によっては何百回と面接を行っている面接官には、嘘など簡単に見抜かれてしまいます。
そこで少しでも「ひょっとして嘘をついている?なんだか信用できないな」と思われてしまうと、内定をとることも難しいでしょう。
また、仮に採用されたとしても、あなたはずっとその嘘を隠し続けながら働かなければなりませんし、もし嘘がバレてしまった時、その職場に居づらくなることは間違いありません。
そう、誰でも自分にマイナス評価がつくようなことを自ら話したくないのは当たり前のことです。
でも、嘘をつくことも良くないことですよね?
ここで大切なのは、嘘はつかずに伝え方を工夫してみること。
先にご紹介した退職理由を伝える時のイメージで、マイナス要素を踏み台に今はプラスに向かっているような伝え方を意識してみましょう。
質問に対する答えが長すぎる
面接では「自己PRを○分でお願いします」など、面接官側から時間を指定されることもありますが、基本的には時間制限はないことがほとんどです。
とはいえ、長すぎる回答はNG。
要点が絞り切れず伝えたいことがぼやけてしまったり、時間がかかりすぎて他の応募者や面接官に迷惑をかけてしまうこともあります。
質問の内容にもよりますが、回答時間は1つの質問につき1分程度、簡潔に答えらえる場合は30秒程度を目安にしましょう。
また、「答え+その理由」のように、結論から先に答えることもポイント。
1分で回答をする場合は、300文字程度を目安にするとちょうど良いペースで話せます。
逆質問に対して「特にありません」と言ってしまう
面接の最後にありがちな「何か質問はありますか?」といういわゆる逆質問。
すぐに思いつかず「特にありません」と答えてしまう人もいるでしょう。
質問をしなかったからといってマイナス評価になるとも言い切れませんが、面接官によっては次のように考えている可能性があります。
- 応募者からの質問に答えることで自社をアピールしたい
- 応募者の「質問する力」を見たい
- 応募者とコミュニケーションをとりたい
面接での逆質問はその企業についての疑問を社員から直接聞くことのできるチャンスです。
事前に3つほど質問を用意しておき、面接の内容に応じてその中から1つ選んで質問をしてみると良いでしょう。
「適当な質問が思い浮かばない」という場合は、次の例を参考にしてみてください。
- お仕事をされていて楽しかったことや辛かったことを教えてください
- 御社で活躍されている方に共通点はありますか
- 入社までに準備しておいた方が良いことはありますか
第二新卒の転職を成功させたいなら転職エージェントを頼ろう!
転職サイトは皆さんもご存知のとおり、求人情報の提供や応募企業とのやりとりをすることができ、自分が使いたい時に自由に使えるサイトです。
一方、転職エージェントは、企業と求職者の間にキャリアカウンセラーなどと呼ばれる就活のプロが担当者として入ります。
そして、求人の紹介はもちろん、面接対策、面接日程の調整など、就活に関するさまざまなサポートを無料で行います。
また、転職サイトや企業の採用サイトでは取り扱っていない「非公開求人」と呼ばれる特殊な求人を多く取り扱っているというのも転職エージェントの大きな特徴です。
もちろん求人サイトと転職エージェントの両方を使用しても全く問題はありませんし、複数の転職エージェントを利用してもOKです!
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なお、他にもおすすめの転職エージェントについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、転職エージェントに興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!