
失敗したくないなぁ!
面接は今後に関わる重大な場面なので、心配する方も多いのではないでしょうか。
しかし、心配して緊張しすぎるあまりに面接で本来の実力が発揮できないとすれば、それは非常にもったいないことです。
この記事では、人材支援会社UZUZの代表、岡本啓毅氏による解説動画を元に面接における失敗例を解説していきます。
失敗例と対策をあらかじめ知っておくことで、NGな受け答えを回避して面接通過率をアップできるでしょう。
面接を控えている方は、ぜひ確認してみてくださいね。
▼この記事の元になった動画はこちら
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面接が失敗に終わる受け答えがある!?
結論として、面接が失敗になってしまうNGな受け答えは存在します。
しかし、失敗例を学んで対策をしておくことで、NGな対応をして面接に落ちてしまう可能性を減らすことは可能です。
面接合格のためには、「失敗を押さえる」ことで落ちてしまう可能性を減らし、「高評価を得る」ことで面接通過率を上げる、という対策が効果的といえます。
まずは、面接での失敗における代表例を知り、マイナス評価になって落ちてしまう可能性を減らすことから始めてみましょう。
▼面接が失敗してしまう受け答えと対策
面接でやってはいけないミス | 対策 |
---|---|
真面目な顔で真面目な話だけをする | 笑顔を意識する |
慣れない敬語や丁寧すぎる表現を使ってしまう | 「です」「ます」を使えればOKくらいの気持ちで表現を選ぶ |
嘘をつく | 「伝え方の工夫」を行い、嘘はつかないようにする |
かんだり詰まったりしてパニックになってしまう | ミスをしたと思ったときは、気にしすぎずあえて明るく振る舞う |
責められた時に戦ってしまう | 指摘は一度受け入れ、そのうえで自分の意見を伝える |
逆質問で「ありません」と答えてしまう | あらかじめ逆質問を3〜4つ用意しておく |
困難や壁にぶつかったことが「ありません」と答えてしまう | 乗り越えてきた困難エピソードをあらかじめ用意しておく |
過去の失敗談でカッコつけてしまう | ありのままの自分を伝える |
質問に対する答えが浮かばず言葉が止まってしまう | 「〜〜ということですね?」と質問を繰り返して、考える時間を作る |
面接で失敗するかも!?やってはいけないミス9選
具体的に、面接でよくある失敗と、どのように対策すればいいのかを解説していきます。
できることなら避けたい9つのよくあるミスと、それぞれに対する対策を解説していくので、合わせて確認していきましょう。
1.真面目な顔で真面目な話だけをする

1つ目のミスは、真面目な顔で真面目な話だけをしてしまうことです。
真面目な話はしても問題ありませんし、真面目な雰囲気になること自体は全く問題ありません。
しかし、面接の場は真剣になりがちで、つい真面目な顔で真面目な話だけして終わってしまうこともあります。
それだと、場合によっては暗い人であるかのような印象を与え、ネガティブな評価になってしまうことがあるのです。
心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した「3Vの法則(メラビアンの法則)」によれば、コミュニケーションにおける影響度は以下の通りであるとのこと。
- 言語情報(Verbal):7%
- 聴覚情報(Vocal):38%
- 視覚情報(Visual):55%
この法則は、話の内容(言語情報)よりも、声のトーン(聴覚情報)や表情などの話す様子(視覚情報)が重要であると読み解くこともできます。
すなわち「何を話すか」ではなく「どのように話すか」のほうが重要であるといえるのです。
ミスに対する最も有効な対策は、「ニコニコとした表情で話す」を意識すること。
失敗談など、真面目な表情と真面目なトーンで話してもいい場面はあります。
しかし、真面目な表情を基準にするのではなく、基本的にニコニコとした明るい表情を基準にし、ときどき真面目な顔をするように意識すると良いでしょう。
「終始真面目な表情で話す」という点を直すだけでも、通過率が劇的に上がるくらい重要なポイントなので、ぜひ実践してみてください。
2.慣れない敬語や丁寧すぎる表現を使ってしまう

2つ目のミスが、慣れない敬語や丁寧すぎる表現を使ってしまうことです。
面接という真面目な場なので、フォーマルな言葉遣いになるのは良いことでしょう。
しかし、普段使わない過剰な敬語を使ってしまう人もいます。
慣れない言葉遣いをしていると、過剰な表現になったり、そもそも正しくない意味で使ったりしてしまうケースがあります。
さらに、「間違えた!」と思うと余計に緊張してしまうことも。
それが影響して、笑顔が出なくなったり硬い表情になったりしてしまうこともあるでしょう。
うまく笑顔を出せず、暗い印象になってしまうと落ちてしまう可能性があるというのは、1つ目のミスの項目でも解説した通りです。
面接とはいえ、「相手を敬う正しい言葉遣いをしなくては……」と過度に緊張することはありません。
実は、面接において敬語の正しさはそれほど気にされません。
無礼にならない程度の敬語が使えていれば、気にしないことがほとんどなのです。
実際に働くときの様子を想像してみると、理解しやすいのではないでしょうか。
業務上の会話で敬語が正しいかどうかを気にして働くケースは少ないと思います。
それに、敬語の使い方に気を取られすぎて、面接で実力を発揮できないのは本末転倒といえます。
慣れない敬語を無理に使おうとせず、語尾に「です」「ます」がついていればOKくらいの気持ちで、臨むようにしてみましょう!
イメージとしては、バイトの先輩や部活で仲がいい先輩と話すときと同じくらいの言葉遣いです。
監修者コメント
きれいな日本語を話せることよりも伝わりやすさを重要視しよう
正しい敬語を使えるスキルは、あるに越したことはありません。
丁寧な言葉遣いができれば、相手はあなたの話を聞きやすいうえ、「話すのが上手だな」「丁寧で誠実そうな人だな」と好印象を抱いてもらえる可能性もあるでしょう。
ですが、「敬語を正しく使えない」=「仕事ができない」というわけではありません。
むしろ、頑張りが空回りして、表現としては正しくても難しい敬語を使ってしまい、うまくコミュニケーションがとれないというケースも少なくありません。
特に面接においては、きれいな日本語や正しい敬語を話すことに力を使うよりも、伝わりやすいコミュニケーションスキルを高めるほうを重要視していきましょう。
3.嘘をつく

3つ目のミスは、嘘をついてしまうことです。
特に面接の場では、嘘はNGです。
そもそも、面接官は毎年多くの応募者と会っているので、嘘をついているかどうかは、なんとなくバレてしまうものです。
応募者に嘘をつかれたことが分かった瞬間に、その選考はお見送りになってしまうことがよくあります。
もし、嘘がバレずに選考に通ったとしても、いずれどこかで「嘘がバレてしまう」可能性は高いでしょう。
なかでも、虚偽の経歴や職歴などを騙っていた場合、懲戒解雇になってしまう可能性も拭えません……。
対策はとっても簡単、面接では「嘘をつかないこと」、これだけです。
監修者コメント
ネガティブな内容は伝え方を工夫しよう
「嘘をつかないようにしよう」と思うと、どうしてもマイナス評価になりそうなエピソードもあるかもしれません。
たとえば、バイトに明け暮れていて留年してしまった、新しいことに挑戦しようとしたけれど、すぐに挫折してしまった、どうしても克服できない苦手なものがある……など。
面接中にネガティブな話題になると、つい嘘をついて隠そうとしてしまいます。
ですが、グッとこらえて、伝え方を工夫できないか考えてみましょう!
たとえば、以下のパターン例を見てみてください。
どちらも「バイトをしていて留年してしまった」話ですが、印象が異なって見えるはずです。
結果的に、授業が疎かになって留年してしまったことは反省です。
ただ、バイトでは累計100本以上の記事作成を行い、企業の成長に貢献するとともに自身の成長機会にもなりました。
いずれも、留年した事実を伝えているにも関わらず、後者のほうがポジティブに伝わります。
むしろ、「留年したこと」よりも「バイトで力を入れたこと」が気になりますよね。
このように、事実は事実として、伝え方を工夫するのが大事なのです。
4.かんだり詰まったりしてパニックになってしまう

4つ目のミスが、かんだり詰まったりしてパニックになってしまうことです。
「面接ではちゃんと話さないと……!」と思って意気込んでいると、ついかんでしまったり詰まってしまったりしてしまうものです。
すると、その小さなミスが引き金になってどんどんパニックになっていき、「ミスを取り戻さなくては……!」と、追い詰められて話せなくなってしまうことがあります。
まず前提として知っておいてほしいのが、面接官はかんだり詰まったりしても、まったく気にしていません。
友人同士で会話しているとき、かんだり言葉に詰まったりしたとき、気にするでしょうか。
ほとんど、気にしませんよね。
面接も同じです。
むしろ、面接の場では応募者が緊張するものだと面接官は分かっているので、友人同士で話しているときよりも、もっと寛大な気持ちで聞いてくれています。
「かんでしまった、どうしよう」と、ミスを自分で責めてしまって、そのせいで話せなくなることのほうが問題です。
ミスの対策は、「面接官は気にしていない!大丈夫!」と理解し、うまく話せないタイミングがあっても、気にしないこと。
さらに付け加えるなら、ミスをチャンスに変えていきましょう。
真面目な顔をしているよりも、ニコニコしている人のほうが受かりやすいとは1つ目のミスへの対策でお伝えした通りです。
なので、ミスしてしまったことを受け入れ、明るく言い直してみるのも良いでしょう。
わざとミスをする必要はありません。
ですが、かんだときは「ニコニコした表情を見せるチャンスだ」と切り替えるようにしてみると、克服しやすいですよ。
5.責められた時に戦ってしまう

5つ目のミスが、責められた時に戦ってしまうことです。
面接のなかでは、「どうして留年したんですか?」「その失敗を防ぐことはできませんでしたか?」など、自分の非を責められたと感じる瞬間もあるかもしれません。
もし、それが自分でも気にしている欠点だった場合、指摘に対して、つい言い返したくなってしまう人もいると思います。
ですが、「面接」ではなく「戦い」になってしまうと、結果的に話が進まないまま面接の時間が終わってしまいます。
それでは、良い評価はもらえそうにないですよね。
ミスへの対策は、一旦指摘を受け止めてから答えることです。
お互いの主張がぶつからないように心がけてみましょう。
たとえば、「そう感じるのも仕方がないと思います。今は反省しており……」「たしかにそう思いますよね。でも、実は事情があって……」と、相手の言葉を一旦受け止めてから、自分の意見を伝える流れがおすすめです。
6.逆質問で「ありません」と答えてしまう

6つ目のミスは、逆質問で「ありません」と答えてしまうことです。
事前にしっかりと業界や企業の調査をしていると、「本当に聞きたいことがない」状態になってしまうこともあるでしょう。
ですが、逆質問がないと面接官は「興味がないのかな?」「あまり志望度は高くないのかま?」と誤解してしまうこともあるのです。
せっかくお互いに興味をもっているのなら、誤解をされてしまうのは非常にもったいないですよね。
なので、面接に臨む前に3つ〜4つ程度、逆質問を準備しておくようにしましょう。
質問を複数用意しておいたほうが良い理由は、面接で話していくうちに疑問が解決してしまうケースもあるからです。
特におすすめなのが、意欲が伝わる質問をすることです。
- 入社後に良いスタートダッシュを切るためにはどうすればいいですか?
- 今、〇〇の勉強をしていますが、さらに活躍するにはどんなことを学んでおけばよいでしょうか?
上記のような質問をすれば、応募先への興味も、前向きに活躍したいという意欲があることも伝わります。
7.困難や壁にぶつかったことが「ありません」と答えてしまう

7つ目のミスは、困難や壁にぶつかったことを聞かれたとき「ありません」と答えてしまうことです。
解決能力が高い人や行動力のある人は、軽々と前に物事を解決して前進できるので、「そもそも困難や壁にぶつかったことがない」と思うかもしれません。
ですが、「ありません」と答える前に、面接官の質問の意図を考えてみてください。
社会では、これまでにない困難にぶつかりますし、逆境や向かい風に見舞われることもあります。
面接官は、困難をどう乗り越えるのか、どんな乗り越え方をするのかを知りたくてこの質問をしているのです。
決して、困難にぶつかったことがない強い人間であるかどうかを知りたいわけではありません。
似たような質問で、「人生を巻き戻したいとしたら、どこから?」という質問に、「色々な出会いがあって今の自分があるので、巻き戻さなくていいです」と答える人もいます。
このような場合も、質問の意図を考えて答えるようにしてみましょう。
このミスへの対策は、解決できた困難を話すことです。
人生において、困難にぶつからず少しの失敗もしてこなかった人は絶対にいません。
本当は、いろいろな困難にぶつかってきているはずです。
自分としては「解決したから困難ではなかった」と思うかもしれませんが、何か対処して解決した問題があれば、それを思い出して「困難だった」として答えるようにしましょう。
その場合、乗り越え方についても合わせて話せるので、面接官の「困難の乗り越え方を知りたい」という意図にも合致した回答ができるので特におすすめです。
8.過去の失敗談でカッコつけてしまう

8つ目の失敗が、過去の失敗談でカッコつけてしまうことです。
失敗について話しているときやネガティブな内容について伝えているとき、恥ずかしかったり認めたくないと感じて、「失敗じゃないんです」と取り繕ってしまう人がいます。
しかし、失敗しない人なんていません。
働いていればたくさん失敗しますし、その失敗をどう乗り越えるかを面接官は知りたいのです。
決して、失敗しない人間なのかどうかを知りたいわけではありません。
むしろ、カッコつけていると、ネガティブな評価になってしまうこともあり得ます。
例えば、学校のテスト前に「勉強してない」と言っていたのに良い点を取る人を見ると、少し嫌な気持ちになりますよね。
少なくとも、ポジティブには感じないと思います。
それと同じで、失敗していないとカッコつけて伝えても、良い効果は生まれません。
ミスへの対策は、素直に失敗を認めること。
そして、どうリカバリーしたのかを伝えることです。
失敗したことも含めて等身大の自分を伝えられる人のほうが、人間味があってプラスの評価を受けやすくなりますよ。
9.質問に対する答えが浮かばず言葉が止まってしまう

9つ目のミスは、質問に対する答えが浮かばず言葉が止まってしまうことです。
質問への回答が分からなくなることも、よくあることです。
しかし、あまりにも長く発言が止まってしまうと気まずさを感じてしまい、早く答えなければならないと自分で自分を追い詰めてさらなるミスにつながってしまいます。
それを防ぐためにも、あまり長時間発言しない時間を作らないことが重要です。
ミスへの対策としては、質問されたら質問を復唱しながら考える、という方法です。
例えば、自己PRを聞かれたら、「私の自己PRは……」と話し始めるようにします。
質問の長さにもよりますが、2秒ほどは発言しながら考える時間を作ることができますし、これから話す内容を頭の中で整理しやすくなります。
このテクニックは、話が長くなってきて着地点が分からなくなったときにも応用してみましょう。
あれも言いたい、これも言いたいと思いついた順番に話していると、最初の質問がなんだったか分からなくなったり、話の方向が変になってしまうこともあります。
そんなときは、話の結びを「……これが、私の自己PRです」と、質問された内容で話し終わることを意識してみましょう。
そうすれば、質問内容につながる話になりますし、着地点も見えるので少し長めに話しても安心できます。
話し始めと話し終わりに「質問の内容」を入れる例
面接官 「大学時代にがんばったことを教えてください」 あなた 「私が大学時代にがんばったことは〇〇です」 ~~がんばったことの詳細~~ 「このように、私が大学時代にがんばったことは〇〇です」 |
まとめ
あらかじめ面接でよくある9つの失敗と対策を知っておけば、面接で失敗しないか不安になってしまい、実力を発揮できないために落ちてしまう可能性を減らせます。
特に1つ目の失敗への対策である、「明るく振る舞うこと」は何よりも重要であることはぜひ覚えておいてください。
とはいっても、他にも様々なパターンの失敗はありますし、自分が準備している回答が面接のその他の失敗例にあてはまっていないか心配になりますよね。
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この記事はUZUZ代表の面接対策動画を元にしていますが、さらに詳細な面接対策をエージェントから受けることで、通過率をさらに挙げることができるでしょう。
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