もくじ
40代になったときとか……学歴も高くないし、不安だなぁ。
でも大丈夫！最終学歴が中卒でも、しっかりとコツをつかんで仕事を選んでいれば成功できますよ。
この記事では、中卒の40代で仕事において成功する方法について解説していきます。
仕事選びや転職に関するコツも紹介するので、気になる方は確認してみてください。
UZUZが徹底サポート！
40代中卒が仕事上で抱えやすい問題とは
ですが、何も考えずに仕事をし続けてそのまま年齢を重ねていくと、問題に直面する可能性があるんです。
40代中卒が仕事上で抱える可能性がある問題には、どのようなものがあるのでしょうか。
まずはここで確認しておきましょう。
年収が低くなりやすい
少し古いデータにはなりますが、厚生労働省が平成18年に行った調査によると、学歴・年齢別の平均年収は以下のようになっています。
| 年齢 | 大学・大学院卒 | 高専・短大卒 | 高卒 | 中卒 |
|---|---|---|---|---|
| 20～24歳 | 約252万円 | 約228万円 | 約216万円 | 約216万円 |
| 40～44歳 | 約516万円 | 約384万円 | 約336万円 | 約276万円 |
若いうちはそれほどでもありませんが、年齢が上がってくると平均年収に差がついていきます。
これらの想定年収は月収を単純に12か月分にしたものであり、実際はこれらに賞与が加算されます。
賞与は月収に準拠して決められることが多いので、賞与を加算して金額が変わったとしても、ここで示した金額の差が埋まることはないでしょう。
このように、中卒の場合、年齢を重ねても他の学歴と比べて年収が上がりにくいという特徴があります。
参考：厚生労働省「平成１８年賃金構造基本統計調査（全国）結果の概況：学歴別」
やりたい仕事ができない
企業の応募条件の中には、特定の資格があることや経験をしていること、そして四年制大学卒業以上の学歴であること、といったものがあります。
学歴や経歴でフィルターをされてしまうため、やりたい仕事ができない可能性があるのです。
社会に出てしまえば、基本的には学歴ではなく経験やスキルで評価されます。
転職するときに学歴は関係ない可能性もあるでしょう。
ですが、例えば1社目に就職するときに学歴の影響で単純労働ばかりの仕事に就いたとするなら、そのままでは難しい仕事やマネジメントなどの経験を積むことができません。
転職しようとしても、今度は「経験やスキル不足」によって、やりたい仕事に就けないかもしれないのです。
このように、何もしないまま中卒で40代になると、やりたい仕事ができない可能性が高くなってしまいます。
つまらない仕事でモチベーションが上がらない
中卒だと若いうちは学歴が制限になってやりたい仕事ができず、年齢が上がって転職するときには経験不足やスキル不足でやりたいことができないかもしれません。
その場合、「誰でもできる」とされるような単純労働をやり続けることになるでしょう。
やりたいことができず、単調な仕事ばかりになってしまうと、つまらない仕事だと感じるようになってしまいます。
それでは仕事に関するモチベーションが上がりませんよね。
非正規雇用から正社員に転職しにくい
アルバイトや派遣社員などの非正規雇用から転職しようとすると、どうしても非正規雇用での採用になりやすく、正社員になりにくいという傾向があります。
転職先で待遇を決める際、前職の待遇をベースにして決めることが多くなります。
そのため、前職が非正規雇用の待遇だと、転職しても非正規雇用の待遇のままであることが多いためです。
非正規雇用から中卒の40代が転職しようとすると、なかなか正社員になるのは難しいでしょう。
将来的なキャリアアップが望めない
学歴・年齢別の年収で見たとき、中卒の年収が上がりにくい原因には、役職につきにくいからという点も挙げられます。
平均年収は50代中頃をピークとしてだんだんと下がっていきますが、それは50代で役職に就き役職手当をもらうために収入が上がることも理由の一つ。
役職を退くと基本給のみになるため、50代以降は平均年収が下がっていくのです。
このように、役職に就くことは収入面でも大きな意味を持っています。
中卒の場合、単純労働を任されることが多いためスキルアップしにくく、経験を積めないためキャリアアップできず、その結果責任を伴う役職を任されにくいという循環に陥っているのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
40代では学歴よりも経験やスキルが足枷になる
基本的に、社会では成果や実績が重視されます。
高学歴でも失敗ばかりの社員と、低学歴だが優秀な社員のどちらを高く評価するかといったら、会社側としては成果を残している社員を優遇したくなりますよね。
40代で転職やキャリアアップしようとすると、実は学歴がネックになるのではなく、それまでの仕事内容がネックになってしまっているのです。
例：リーダー経験がない、プロジェクトをまとめた経験がない、専門的な業務を任されたことがない等
逆に言えば、スタートは中卒だったとしても、どこかでしっかりと責任ある仕事を担い、キャリアアップ・スキルアップをすればチャンスはあるということも意味しています。
40代で経験のなさがネックになってキャリアアップが阻まれてしまわないよう、経験を積めるようなチャレンジをしてみてください。
40代中卒が仕事で成功するためのコツ
ここからは、40代の中卒が仕事で成功するためのコツを紹介していきます。
次の項でも解説する転職のコツと合わせて確認してみてください。
資格を取得してスキルアップする
最も有効なのはスキルアップすることで、資格の取得はおすすめの一つです。
仕事の中には、特定の資格を持っている人しか行ってはいけない業務や、特定の資格を持っている人しか名乗れない職業もあります。
例えば、医師免許がなければ医療行為を行うことは法的に許されていませんし、医師を名乗ることもできません。
これらは業務独占資格や名称独占資格と呼ばれており、医師免許や弁護士資格などが有名です。
医師や弁護士ではなくても、電気工事や建築、危険物取扱など、特定の資格がなければ法的にできない仕事はいくつもあります。
資格を取得してこれらの仕事ができるようになれば人材価値が上がり、企業側から求められるようになるのです。
高卒や大卒の資格を取得する
中卒は高卒や大卒に比較して年収が上がりにくく、問題に直面する可能性がある、とお伝えしてきました。
いっそのこと、高卒や大卒に相当する資格を取得して高卒や大卒と同等になるというのも手段の一つです。
定時制高校や通信制大学に通ったり大学編入をするなどして、学歴を上げることも検討してみましょう。
40代以降のキャリア形成に向けて若いうちから目指すのも良いですし、今現在40代だったとしても遅すぎるということはありません。
ある程度の時間的余裕と金銭的余裕が必要になるため、働きながら通うことも可能です。
日本ではそれほど普及している方法ではありませんが、むしろ欧米では働きながら学位を取得するのは一般的なことでもあります。
専門的な分野を勉強していけば、前述した「業務上で有利になる資格の取得」にもつながる場合もあるため、検討の価値はあるでしょう。
40代中卒が成功できる仕事に就くための転職のコツ
ここからは、40代中卒が成功できる仕事に就くためにどんな考え方を持てばいいのか、転職のコツを解説していきます。
学歴不問の業界・職種を選ぶ
ある程度長く真面目に一つの会社に勤めていれば、少しずつ昇進はしていくでしょう。
しかし、何度か解説してきたように、役職に就きにくいという可能性はあります。
たとえ中卒で就職することはできても、責任ある仕事や役職を任せてくれないという業界や職種は、確かに存在しているのです。
そのような業界・職種ではなく、学歴不問で活躍できる、特に実力重視の業界や職種を選ぶようにしましょう。
どんな仕事がおすすめなのかは、後の項である「40代中卒でも正社員を目指せる仕事」で詳しく解説しています。
未経験歓迎や人手不足の業界に転職する
中卒だと、最初の就職から単純労働が多いため経験やスキルが伸ばせず、それがキャリアのネックになってしまいます。
そこで、まずは経験を重視していない未経験歓迎の求人かつ人手不足の業界に転職してみましょう。
介護系や配送などのドライバー、IT業界などは人手不足のため就職しやすく、しかも自己学習や工夫などによってスキルを伸ばしやすいためおすすめです。
隠れた優良企業を探す
一般の顧客（コンシューマー）向けに事業を行っている企業は、BtoC企業と呼ばれています。
私たちがCMなどで目にする大手企業は、ほとんどがこのBtoC企業です。
しかし、企業向けに事業を展開しているBtoB企業と呼ばれるものも存在しているのですが、これらBtoB企業はほとんど知られていません。
例えば、一般の消費者向けの洗剤にどんな商品があるか聞かれれば、いくつか思いつくでしょう。
一方で、業務用洗剤をいくつ知っているでしょうか。
そして、一般消費者向けに事業を行っている大手企業があるように、企業向けに事業を行っている大手企業も存在しているのです。
このような、あまり一般消費者に知られていない、隠れた優良企業を探して応募するのもおすすめです。
自分一人の力では探しにくいので、転職エージェントなどのキャリアのプロに頼ってみるのも良いでしょう。
もっと優良企業の探し方を詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてくださいね。
スキルや出来高で評価される環境で働く
事実として、中卒は高卒や大卒と比べると、保持している学位は低いものになります。
しかし、だからといって必ずしも能力で劣ることはありませんし、経験の差でいくらでも成果の面で上回ることは可能です。
重要なのは、成果を残したときにしっかりと評価してくれる場で成果を残すことです。
例えば営業や配達など、明確な数値ノルマがある仕事は特に実力主義であり、成果を評価する環境があります。
営業ならば出来高制というケースもあり、成果を残せば残しただけインセンティブとして賞与がアップしたり特別賞与が与えられたりすることもあるでしょう。
またITエンジニアなどのスキルを発揮すれば、それがそのまま評価につながる仕事もあります。
40代の中卒で成功したいなら、こういった環境に転職してみるのも良いでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
まずは自分にとって「どうなったら成功か」を考えてみよう
記事の中でたびたび「成功する」といった言葉を使っています。
大切なのは、自分にとっての「成功」が何かを定義しておくことです。
それは、給与が高いことでしょうか。
その場合、いくらから「高い」と設定するのでしょうか。
あるいは、人間関係が良好なことでしょうか。
その場合、あなたにとっての良好な人間関係とはどんな状態なのでしょうか。
これらを自分自身に問いかけて、何歳にどうなっていたいのか、何が成功なのかをまずは定義しておきましょう。
それができたら、その「成功」に向かってキャリアの方針を決めていくのです。
40代中卒が仕事で成功するための3ステップ
ここからは、40代中卒が仕事で成功するための方法を3つのステップに分けて段階的に解説していきます。
ここまでの解説を思い出しながら確認してみてください。
1．現状を自己分析する
まずは現在の状態をしっかりと自己分析してみましょう。
「今」の自分がどう思っているのか、一度立ち止まって考えてみるのです。
今なにをしたいか、5年後や10年後はどうなりたいか。
もしかしたら、就活などの時期に自己分析を行ったことがあり、今さらやっても仕方がないと感じるかもしれません。
ですが、あえて「今」やるから意味があるのです。
もし、今まで定期的に自己分析や振り返りをせずに生きてきて、何も問題がなかったのなら、そのままでも大丈夫でしょう。
しかし、何か気になることや不安があるのなら、転職エージェントといったキャリアのプロの手も借りるなどして自己分析をしてみてください。
表面的な分析だけでなく、しっかりとフレームワークを使いながら深掘りするようにしてみましょう。
2．自己分析に沿ってキャリアプランを立てる
自己分析することで、これからどうなっていたいのか、どうなったら自分にとっての「成功」なのかが見えてくるはずです。
次は、その自己分析結果に沿ってキャリアプランを立てていきます。
何年後までにどんな資格を取得して、どんな立場に立ち、どんな仕事をしているかを考えていくのです。
40代になってからキャリアプランを立てるのでも遅くはありませんが、あなたがまだ若いなら、30代までにキャリアプランを立てられればなお良いでしょう。
もし40代で計画するとしたら、できれば老後やキャリアを終える段階まで見据えて計画するようにします。
1人で計画するのが難しいようなら、転職エージェントなどのプロに聞いてみるのもおすすめです。
3．キャリアプランに沿った勉強や転職を行う
キャリアプランを立てたら、それに沿って勉強や転職をしていきましょう。
高卒や大卒の資格を目指す人も国家資格を目指す人もいるかもしれませんね。
おすすめなのは、「何か月後にどうなっているか」というように小さな目標を掲げて、少しずつ達成していくことです。
例えば、「2年後に国家資格に合格して良い待遇の転職をする」という大きな目標だけを立てても、途中の進行度合いが分かりません。
2年後にいきなり「国家資格に合格して良い待遇の転職ができたか？」を確認しても、成功したか失敗したかだけでは、得るものもあまりないでしょう。
そうではなく、以下のように目標を細分化するようにしてみてください。
- 半年後にここまでのテキストを読む
- 1年後に国家資格に合格する
- 1年半後に転職サイトから応募を始める
- 2年後に良い待遇で転職をする
もし達成できていなくても勉強したことは無駄になりませんし、資格を取得できているなら確実に目標に向けて進んでいるとも言えるでしょう。
あとは、2年後が無理でも2年半後や3年後にするなどの時期を調整していけばいいのです。
この進め方も、1人で決めるのが難しければ転職エージェントなどのプロに聞いてみましょう。
40代中卒でも正社員を目指せる仕事
最後に、40代中卒が正社員を目指しやすい仕事をいくつか紹介していきます。
非正規雇用から正社員になるのは難しいとお伝えしましたが、決してなれないわけではありません。
コツを押さえて仕事を選べば正社員になれる可能性が高まるのです。
また、ここで紹介する仕事はいずれも、「40代中卒が成功しやすい仕事」とも内容が重なっています。
成功しやすい仕事を探したい方も、ぜひ確認してみてください。
ITエンジニア
ITエンジニアはスキル重視のため、40代の中卒でも成功しやすいといえるでしょう。
学歴不問でスキル次第で就職でき、しかも現代はインターネットを使って自己学習もできるため、特におすすめの仕事です。
プロジェクト内で成果を残していけば正社員にも近づけますし、扱える言語を増やしたり難易度を上げたりしていけば人材的価値も高まっていきます。
介護職
介護業界は人手不足であり、学歴も不問で募集していることが多いため就職しやすい仕事です。
また、上位職種である介護福祉士は介護福祉士の国家資格を持っていなければ名乗れない職種で、この職種になれば年収も大幅アップします。
介護福祉士の受験には本来は介護系の学科を卒業している必要があるものの、介護現場で一定の年数勤務していれば学科卒業の条件が免除されるという特徴もあります。
介護職は少子高齢化によって需要も見込まれており、スキルアップも狙える、将来性がある仕事のためおすすめです。
工場作業員
工場の現場作業員は、学歴・経験不問で就職しやすい仕事です。
危険物取扱や電気工事士などの資格を取得すれば昇進の可能性もあり、正社員になりやすいでしょう。
その他、フォークリフト免許や玉掛けなど、比較的簡単に取得できるうえに重宝される資格もあります。
これらの業務上必須の資格は会社側が資格取得を補助してくれたり、全額受験費用を出してくれたりする場合もあるため、スキルアップして資格を取りたい方にもおすすめです。
配送・物流・ドライバー
配送・物流の業界は人手不足のため就職しやすい業界です。
運転免許だけは必須ですが、それさえあれば基本的に仕事はできます。
大型自動車の運転免許が必要な場合もありますが、業務上で必要な資格は会社側から受験費用を出してくれる場合も多いため、働きながら資格を取りたい方にもおすすめです。
また他の仕事と違い、配送や物流のドライバーは基本的に自分一人で黙々と積み込んだり運転したりする時間が長いため、一人で仕事をしたい人にも向いています。
その他、非正規雇用から正社員になるための方法や職種をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
まとめ
学歴によって平均年収に差はあるものの、学歴だけが全ての要因を決めているわけではありません。
コツを押さえてスキルアップしつつキャリアアップすれば、40代中卒でも仕事の上で大きな満足感を得ながら働くことも可能です。
そのためには、自己分析やキャリアプランの計画が重要となります。
自分一人の力で難しいようなら、転職エージェントの力も借りてみてください。
私たちUZUZもエージェントサービスを運営しています。
キャリアに関する悩みの相談、相性がいい求人の紹介、選考対策などが、全て無料で受けられます。
しかも私たちUZUZのエージェントの中には、ニートを経験したり新卒就活で失敗したりなど、キャリアの壁にぶつかってそこから立ち直った経験を持つ者が大勢います。
そのため「中卒で今から転職するのは不安」といった、みなさんが抱える悩みにも親身になって寄り添えるのです。
中卒40代でこれからのキャリアに悩んでいる方も、これから40代になるにあたって不安があるという方も、気になった方はまずは一度ご連絡ください。
UZUZが徹底サポート！
