もくじ

やっぱり、逃げの転職って良くないのかな?
もし仮に、逃げの転職だとしても成功するパターンと失敗するパターンがあるんです。
転職したい気持ちがあるのに、逃げの転職になるからやめたほうが良いのではと思いとどまっている人もいるでしょう。
この記事では、こうした人へ向けて逃げの転職に関する下記内容を解説していきます。
- 逃げの転職が悪いわけではない理由
- 逃げの転職をしても良いケース
- 逃げの転職をしないほうが良いケース
- 逃げの転職が失敗してしまう原因
- 逃げの転職を成功させるための考え方
- 逃げの転職を成功させるための3ステップ
転職することに後ろめたさを感じている人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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逃げの転職が悪いわけではない

会社を辞めたい、逃げてしまいたいと思う背景には必ず理由がありますよね。
その理由を深掘りしていくと、「それなら逃げても仕方がない」「むしろ逃げる選択が正解だ」と思える場合もあるのです。
会社を辞めようと決意した決め手は、「責任が重すぎる」「残業が多くて辛い」「上司が苦手」など、逃げだと感じてしまうようなきっかけかもしれません。
ですが大抵の場合、きっかけとなった一つの物事だけでなく、これまで積み重ねてきた不安・不満・悩みがあるもの。
辞めるべきか、続けるべきかを悩んでいた結果、最終的に「転職のきっかけ」として今、表に出てきた理由が「逃げの転職」と言われてしまうような内容だっただけです。
むしろ、「逃げたい」と思ってしまうような状況を放置することこそ、自分にとって良くないこと。
逃げの転職と言われたとしても、良くない現状を自ら改善しようと行動することは、決して誰かが咎めていいものではないのです。
「逃げの転職」をしても良いケースは?

特に、周囲から逃げの転職と言われたとしても転職すべきケースがいくつか存在します。
とはいえ、逃げの転職が悪いわけではないと分かっていても、なかなか転職に踏み切れない人もいるでしょう。
ここでは逃げの転職をしても良いケースを3つ紹介します。
もし、当てはまる人は転職の検討をしてみても良いかもしれません。
転職に踏み出すための、参考にしてみてくださいね。
心身に不調が出始めている
心身に不調が出始めている場合、その状態を放置すると、いずれ取り返しがつかない状態になってしまうおそれがあります。
- 慢性的に疲労感がある
- 漠然とした身体の不調が続く
- 仕事のことを考えると恐怖感がある
- 自然に涙が出てきてつらくなる
- 食欲がなく朝起きられなくなった
- 最近、胃腸の調子がずっと悪い
上記はあくまで一例ですが、身体や精神面に不調が続いている場合は、転職を検討するのもひとつの手です。
また、周囲や産業医へ相談したり、一度休職したりして仕事から離れてみることもおすすめです。
明確なキャリアビジョンがある
明確なキャリアビジョンがあり、やりたい仕事が今の職場でできない場合には転職すべきでしょう。
キャリアビジョンを実現するために転職する場合、それはもはや逃げの転職ではなく、前向きな転職といえます。
キャリアの目標があれば、今の仕事がしんどくて逃げたいという気持ちがあったとしても、前向きに転職活動できるはずです。
明らかにブラックな職場である
ネガティブな感情を会社にぶつけない、勢いで辞めない、他責思考をしない、という3つは転職を成功させるために欠かせない大切な考え方です。
しかし、身体的・精神的に悪影響を及ぼすようなブラックな職場の場合は、今すぐ逃げ出しましょう!
なぜなら、身体や心が疲弊してしまうと会社を辞める気力さえも失われてしまったり、取り返しのつかない事態に陥ってしまったりするからです。
まだ転職できる気力と体力が残っているうちに、心身を守るためにも、すぐにでも「逃げの転職」を選択しましょう!
UZUZの転職エージェントでは「逃げの転職」をしたい方も、しっかりサポートしているので、転職に不安がある方は相談してみてくださいね。
「逃げの転職」をしないほうが良いケースは?

なかには、逃げの転職をしないほうが良いケースもあります。
あくまでも一例ですが、もし当てはまりそうな項目があれば「本当に転職してもいいのかな?」と一度、立ち止まって振り返るきっかけにしてみてください。
突発的な不満が原因で逃げたくなってしまった
「仕事で失敗して怒られた」「上司の発言が気に入らなくて嫌になった」など、突発的な不満が原因で逃げたくなった場合には転職を一度思いとどまる必要があります。
突発的な不満による一時的感情に振り回されて転職すると、時間が経った後に後悔するおそれがあるからです。
長期的に不満があって、その状況が変わらなさそうであれば転職するのもありですが、たまたま嫌なことがあるぐらいなら、まずは転職以外の方法でストレスを発散してみましょう。
逃げたい理由が今の職場で改善できる可能性がある
今の職場でも、何らかの方法を取れば改善できそうな場合には行動を起こしてみよう。
逃げの転職をしたくなったら、その理由を紙に書き出すなどしてリストアップしてみましょう。
そして、その理由は転職せずとも今の職場で改善できる方法があれば、逃げの転職はしないほうが良いかもしれません。
例えば、上司や人事部へ相談して異動や業務内容変更をお願いできないか、また自分のスキルアップによって不満がなくならないかのように、方法を考えて実行してみましょう。
逃げの転職が失敗してしまう原因


逃げの転職は決して悪いことではありません。
ですが転職のやり方によっては、失敗してしまうケースもあります。
ここでは、逃げの転職が失敗してしまう原因を3つ紹介していくので、転職の成功確率を上げるためにもしっかり確認していきましょう。
ネガティブな思いを会社にぶつけてしまう
逃げの転職の場合、大抵はネガティブな理由がきっかけで辞めるケースが多いでしょう。
辞めるきっかけがネガティブ内容であること自体は問題ありませんが、その気持ちを晴らすため会社にあたってしまうのは良くありません。
例えば「この部署を人手不足にして困らせてやろう」とか、「無断欠勤して困らせてやろう」といった思いで転職活動を進めてしまうのは避けましょう。
円満退社ができなくなって辞めさせてもらえない、居心地が悪く会社に行けなくなったなど、転職活動をスムーズに進めにくくなる可能性もあります。
後先考えずに勢いで行動してしまう
辞めるきっかけに直面したとき、「すぐに辞表を叩きつけるぞ!」と行動を起こしたり、売り言葉に買い言葉で「辞めてやる!」と息まいてしまったり、後先考えずに行動してしまうと、次の転職に失敗しやすくなるので注意です。
一時はスッキリするかもしれませんが、無計画に辞めたため転職先をすぐに見つけられず、収入が減って経済的に困窮するかもしれません。
たとえ次の会社に転職できたとしても、急いで転職先を探したことから吟味する時間は足りず、また同じような「辞めるきっかけ」に直面してしまう場合もあるでしょう。
勢いだけで、逃げてしまうのはおすすめできません。
他責思考が強くなんでも環境のせいにしてしまう
待遇、給与、休日、人間関係、仕事内容など、何もかも最高に整った理想の職場は残念ながらありません……。
何かの条件は妥協する、納得いかない状況を変えられるように努力するなど、時には諦めと頑張りも必要です。
ですが、不満をすべて人のせいにして、理想郷を探しながら転職活動をすると失敗してしまいます。
自責思考が強すぎても潰れてしまいますが、他責思考が強いとどんな環境にも満足できず、結果的に転職を繰り返してしまうことになるのです。
本当に自分ではどうしようもなかったのか、他に何かできることがなかったのか、自分自身を振り返ってみる必要があるでしょう。
逃げの転職を成功させるための考え方


じゃあ成功する方法って、どんなの?
逃げの転職を行う際には、「身につけておきたい考え方」が3つあります。
ここからは、逃げの転職で成功するために必要な考え方を3つお伝えしていきます。
今できることはやる
「逃げの転職かもしれない」と感じる背景には、今の会社で何かやり残しがあると感じている可能性もあります。
賞を取りたかった、売上を達成したかった、◯◯のプロジェクトを最後まで全うしたいなど、何か心残りはありませんか?
心残りになりそうな事柄をやり切ってから転職した方が、かえって頭と気持ちがスッキリして転職活動がスムーズに進むことは多いです。
むしろ、その頃には「逃げかもしれない」という後ろ向きな気持ちも消えているかもしれませんよ。
さらに転職の面接の際にも「今の会社でやりたいことはやりきったので、次のステップに進もうと思った」など、前向きなエピソードも話せるようになります。
待遇や職務に関して相談・交渉を行う
辞める前に、上司や人事・産業医などに今の不安や不満を相談してみましょう。
とくに昨今では働き方改革もあり、上司との1on1が定期的に組まれるなど、ざっくばらんに相談ができる機会が設けられている会社も増えています。
その場を利用して、不満や不安を感じていることや、今の状況を変えられないかを相談してみましょう。
とはいえ解決できるとは限りませんし、場合によっては「相談しても意味がない」と会社のことを信用できなくなっているかもしれません。
ですが、「相談したがダメだった」「自分はできる限り動いたが変えられなかった」という結果はしっかり残ります。
自分のなかで「逃げの転職かもしれないけど、やるだけやったんだ!」とポジティブに考えやすくなりますし、やるだけやったと満足できるでしょう。
そうすれば、後腐れなく転職活動に専念できるようになりますよ。
辞めたい理由と転職理由を明確に分ける
辞職を決意したきっかけは、下記のように何か特定の不満があったからかもしれません。
- ノルマがきつくて達成しないと怒られる
- 上司が信用できない
- 待遇が悪く給与が上がらない
上記は、会社を辞めたい理由に当てはまりますが、実は転職理由とは異なります。
転職とは、自ら動いて環境を変えようとすること。
辞めたい理由はネガティブになりがちですが、「◯◯を叶えるため」「◯◯を良くするため」といった前向きな理由に変えることができます。
- ノルマがきつくて達成できないと怒られる →チーム一丸となって目標に向かう風土のある環境で活躍したい!
- 上司が信用できない →尊敬できる人のもとでレベルアップしたい!
- 待遇が悪く給与が上がらない →成果を正当に評価する制度が整った会社で、お金を稼ぎたい!
上記のように変換することで、「辞めたい理由」を引きずらず、前向きな「転職理由」を見つけ出すことができるのです。
退職理由や転職理由を上手くまとめたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
監修者コメント
転職者のほとんどは「逃げの転職」をしている?
「逃げの転職が悪いこと」という認識が抜けない人は、実は転職者のほとんどが「逃げの転職」をしているという事実を知っておきましょう。
求人情報・転職サイトのdodaが実施したアンケート調査によると、転職理由の上位5位のランキングは下記表の通りです。
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
第1位 | 給与が低い・昇給が見込めない | 33.6% |
第2位 | 人間関係が悪い/うまくいかない | 22.7% |
第3位 | 社内の雰囲気が悪い | 21.1% |
第4位 | 労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある) | 20.3% |
第5位 | 昇進・キャリアアップが望めない | 19.6% |
上記表を見て分かる通り、給与・労働環境・人間関係など「現職への不満」が転職理由の上位を占めています。
一方、実際の転職活動ではその「逃げの理由」をなるべくポジティブに言い換えて話している人は多いのでしょう。
逃げの転職は決して不自然なことではなく、大切なのは面接でいかに前向きな話ができるかどうかという点です。
参考:doda「転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査!」

岡本啓毅
逃げの転職を成功させるための3ステップ

具体的にはどうすればいいの?
- 逃げたい理由を明らかにする
- 逃げたい理由をポジティブな転職理由に変換する
- 叶えたいことに優先順位をつける
それでは、各ステップの進め方を詳しく確認していきましょう。
1.逃げたい理由を明らかにする
まず最初にやるべきは、「逃げたい」と思った理由を明確にすることです。
いくつあっても構わないので、職場や仕事から逃げたいと思った理由を、思いつく限り書き出してみましょう。
つい取り繕ったり、格好がつきそうな真面目な理由を挙げたりしてしまいがちですが、この段階では必ず本音で書き出すことが重要です。
誰に見せる必要もないので、自分が抱いている率直な感想や思いを、自分自身で明確に認識できるようにしましょう。
2.逃げたい理由をポジティブな転職理由に変換する
「逃げたい理由」は、「〇〇がいやだ」「△△をしたくない」というように、大抵はネガティブなものになりがち。
ですが、そのネガティブな理由を「もっとこうしたい」「次はこれをやりたい」というポジティブな言葉に変換してみましょう。
- 「長時間の残業をしたくない」 →「効率良く働きたい、仕事とプライベートにメリハリをつけたい」
上記のように見方を変えるだけで「ネガティブな退職したい理由」は、簡単に「ポジティブな転職したい理由」に変わっていきます。
逃げたい理由は、本音から発された理由だったはずです。
本音を言い換えることで、本音に即したポジティブな転職理由を見つけることができるのです。
3.叶えたいことに優先順位をつける
最後に、今回の転職で何を満たしたいのか、優先順位をつけましょう。
ステップ1と2を通して、「ネガティブな退職理由」と「ポジティブな転職理由」が整理できているはずです。
それらをどの程度叶えたいか、叶えたい気持ちの強さごとに優先順位をつけてみましょう。
優先順位をつける理由は、あなたの理想を全て叶える完璧な会社は存在しないから。
「やりたくないことはやらなくていい!」「やりたいことは全部やれる!」なんて会社はほぼ見つかりません。
「これがやりたい」を実現できる会社が見つかっても、どうしてもやりたくない仕事もやらないといけない可能性もあるでしょう。
そのため叶えたい事柄に優先順位をつけて、どの程度なら許容できるかを整理しながら入社する会社を見極めることが大切なのです。
ポイントは「ネガティブな退職理由」も含めて優先順位をつけること。
優先順位をつける際には自分の本音と向き合う姿勢が重要なので、じっくり時間をかけて優先順位づけをしてみましょう。
ちなみに、「やりたくないこと」を軸に就職活動をする方法について、下記記事で紹介しているので合わせて参考にしてみてください。
監修者コメント
逃げは肯定しつつ、建設的な計画を立てるのが成功の秘訣
「逃げ」と聞くとどうしても良くないことのように感じます。逃げずに立ち向かえば、何らかの成長があるかもしれません。
ですが逃げずに立ち向かう以外の方法でも、いくらでも人は成長できます。
そもそも危険から逃げる行為は生存本能があれば普通のことですし、決して後ろ指を指されるような行為ではありません。
むしろ不利益や実害を被ってしまわないようなら、逃げる選択肢は常に持っておくべきでしょう。
しかしせっかくの転職の機会ですから、「逃げることだけ」に終始せず、建設的に将来を見据えたキャリアプランを立てて動いたほうが得です。
まずは「逃げ」は悪いことではないと、行為自体を肯定してみましょう。
そのうえで、転職の機会を新たなキャリアプランの明るいスタートに変えてみてください。
前向きに考え、計画的に活動することで、転職を成功させる可能性もグッと高くなるので、良いことづくしですよ!

岡本啓毅
まとめ
やりたくないことや嫌なことを避けるための転職は、「逃げの転職」といわれることがあります。
しかし「逃げの転職」は決して悪くありません。
もちろん「逃げの転職だ……!」と自分を責める必要もありませんし、ネガティブな退職理由は整理してみると、ポジティブな転職理由に変換することもできます。
逃げの理由で会社を辞めようと思ったとしても「もっと△△がしたい」という前向きな理由を見つけることができれば気持ちを切り替えることもできるでしょう。
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「逃げたい」と思うことの根本的な理由を整理しておけば、結果的に転職しないことになっても、納得しながら働くことができるようになります。
まだ転職する勇気がなくても、少しでも仕事のなかで不満や不安があれば一度UZUZにご連絡ください。
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