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技術職とエンジニアの違いとは?各職の特徴や志望する際に覚えておきたい点を解説

技術職とエンジニアの違い

テキスト技術職って、手に職をつけられそうだよね。気になるんだけど……そういえば、エンジニアって職種もあるね。この2つって、何が違うの?
たしかに、「技術職」と「エンジニア」は似たような印象がありますよね。これらの仕事を目指すなら、ぜひその違いを知っておきましょう!

同じような言葉の意味合いをもち、近い職種であるため混同されることも多い「技術職」と「エンジニア」。

実はこれらは厳密には異なった職種を表しています。

この記事では、間違いやすいこれら2つの違いについてお伝えします。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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技術職とは専門知識を活かしてものづくりに携わる仕事

技術職とは・・・

技術職とは、専門知識を活かしてものづくりを行う職種全般を指しています。

理系、工学・工業系の知識を活かして、様々な製品の製造・設計・開発、維持管理などの工程に関わり、ものづくりを主導する役割を担う仕事です。

例えば、日常生活で使用している家電製品の開発や製造を行うのも技術職の仕事の一つです。

新製品の設計図を作成したり、設計図をもとに製品の生産工程を構築したり、生産ラインが問題なく稼働できるようメンテナンスする仕事も技術職に含まれます。

つまり「技術職」とは幅広い職種をまとめたもので、製品の開発や製造を通してものづくりを支える仕事です。

エンジニアとは技術者のこと

エンジニアとは・・・

エンジニアは、直訳すると「技術者」という意味です。

主に工業的な技術を使ってものづくりを行う職種を指しており、本来の意味では「技術職」=「エンジニア」と捉えて問題ありません。

例えば「自動車エンジニア」は自動車の製造の工程に関わる技術者のこと、「整備エンジニア」は機械整備に関わる技術者のことをあらわします。

ただし近年では、特にITエンジニアのことを「エンジニア」と呼ぶようになってきました。

求人サイトなどで「エンジニア」と検索したとき、検索結果に表示されるのは多くの場合、IT関連のエンジニアです。

ITエンジニアの仕事内容については後述していますので、そちらもご確認ください。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

技術職(エンジニア)は幅広い!どんな技術者になりたいのか明確にしましょう!

技術職という言葉も、エンジニアという言葉も、いずれも非常に広い意味をもっています。

どちらも技術を扱う職種全般を意味しており、例え工業的な意味に絞ったとしても、工業分野のなかで何を担う技術者なのか、まだまだ細分化することができてしまう言葉です。

そのため「技術職になりたい」「エンジニアになりたい」と考えている方は、より具体的にどんな仕事がしたいのかを考えてみましょう。

まずは、どういった仕事をしていきたいのかを言葉にしてみてください。

(例)

  • 新商品をゼロから作りたい
  • まだ世の中にないアプリを作りたい
  • 車が好きなので、車関連の商品に関わりたい

次に、それを実現できそうな職種を探していきます。

(例)

  • 新商品をゼロから作るなら設計開発職
  • アプリ開発ならアプリエンジニア
  • 車の部品製造に関わるなら自動車エンジニア

このように、少しずつ深掘りをして志望職種を絞り込んでいきましょう。

とはいえ、実際に働いたことがなければ、的確に言語化できないもの。

自分の力だけで職種の研究・深堀りをするには限界があります。

なので、そんなときは、就活のプロであり様々な職種の内情に詳しいUZUZに相談することも検討してみてください!

技術職の種類5つ

技術職の種類5つ

技術職はいろんな職種をまとめた呼び方なんだね。どんな種類があるの?
技術職の仕事について、業界も交えながら解説していきますね。

メーカー系技術職

メーカー系の技術職は、製造メーカーに所属して製品製造に関わる業務を行います。

多くの人がイメージする研究開発や、新製品の設計を行うのはメーカー系の技術職で、特に理工学生に人気の職種です。

  • 研究開発
  • 設計開発
  • 生産技術
  • 設備保全

メーカー系技術職は、大きく分けると上記4つの分野になります。

研究開発素材や生産などに関連した技術の研究を行う仕事
設計開発「研究開発」で生み出された技術を用いて製品の設計をする仕事
生産技術「設計開発」が作り出した製品をもとに、生産ラインで量産できるような仕組みを構築する仕事
設備保全「生産技術」が標準化した生産ラインを運用できるよう、設備を維持管理する仕事

メーカー系技術職では細分化された分野の技術者たちがそれぞれ一つの部署を作り、チームで業務をこなしていきます。

特に理工系学生なら、未経験でも採用される可能性も高いため、どれもチャレンジしがいのある仕事でしょう。

ただし「研究開発」だけは難易度が高いので注意です。

ものづくりにおける上流工程であり、基礎分野を学んだ学生からは人気ですが、専門性が高いため就ける人は限られています。

建築系技術職

土木技術や建築技術を扱うのが建築系の技術職です。

建物を立てるにも設計図が必要ですし、その設計図をもとに工事現場を指揮する人も必要となります。

注意しておきたいのは、建築系であるからといって、実際に自分で建築は行わないこと。

図面の作図や資材の管理や手配、工事の進捗管理、人員調整が主な仕事であるため、建築資材を運んだり、足場を組み立てたりといった建築業務そのものは行いません。

また建築系技術職は建物の建築だけに限らず、後述する公務員系技術職と連携し、道路工事やダムなどの大型の公共設備に関わることもあります。

役割は、大きく分けると設計施工管理の2つです。

設計を行う人は建築設計士と呼ばれ、見た目のデザイン(意匠設計)、建物の構造的な設計(構造設計)、設備設置に関する内部的な設計(設備設計)を行います。

施工管理は、実際の建築現場で資材の管理や手配を行ったり、人員に指示を出したりする仕事です。

現場に近い仕事ですが、建築そのものを行うのではなく、現場を管理・監督することがメイン業務です。

IT系技術職

IT系技術職とは、いわゆる「ITエンジニア」と呼ばれる職種を指します。

ITエンジニアは、ITに関連した専門的な知識を使ってITシステム・Webアプリ・ネットワークなどのインフラを開発、設計、構築、運用することが主な業務です。

公務員系技術職

公務員系の技術職は、国道の整備、河川やダムの整備など公的な土木工事を担っています。

そのなかでも扱う分野の違いにより、工学・土木・建築などの細分化された専門職が存在しています。

また民間の建築系技術職と連携して公共工事を行うこともありますが、公務員系技術職は民間とは異なり、公共事業の建築が専門です。

その他の技術職

これまでお伝えしてきた技術職のほかにも、特定の分野の技術職がさまざま存在します。

代表的な例は、医療、食品、化学などに関連した技術職です。

とくに医療品、食品、化学化粧品は、消費者の健康に直結します。

そのため、これらの業界では遵守しなければならない法令や取り扱い資格が多岐にわたっており、工業系の規格とは異なった知識や技術を要する仕事です。

代表的なITエンジニアの種類6つ

代表的なITエンジニアの種類6つ

エンジニアというと、近年はITエンジニア(IT系技術職)を指すことが多いです。

ここからは、代表的なITエンジニアについて6つご紹介していきます。

  • システムエンジニア
  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • アプリケーションエンジニア
  • インフラエンジニア
  • プログラマー/コーダー

一つずつ、見ていきましょう!

1.システムエンジニア

システムエンジニアとは、ITシステムの開発を行うにあたって、必要となる作業全体を俯瞰的に統括して進める役割を担う場合が多い仕事です。

  1. クライアントからITを使って叶えたいことの要望のヒアリング(要件定義)
  2. 要件定義をもとにシステムの概要を設計
  3. システムの実現可能性を試算
  4. 必要な作業工数を試算
  5. システムの構造設計を構築
  6. 開発人員・進捗の管理
  7. 完成したシステムの試験、クオリティ評価

具体的には、上記のような様々な業務を担います。

場合によっては、自ら手を動かしてプログラミングを行うこともあります。

システムエンジニアの仕事内容についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

2.フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、ITサービスやアプリなどにおいて、「フロント」と呼ばれるユーザーが目にする画面部分の開発を担うエンジニアのことです。

HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を用い、ユーザーの目に触れる画面を作っていきます。

実際のコーディングも行いますが、重要なのは画面設計です。

自社のガイドラインに沿っているか、ユーザーにとって見やすいかなどの画面設計が重要な業務となっています。

コーディングはそれを実現するための付随業務のようなものと考えると分かりやすいでしょう。

3.バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとは、システム開発のなかでもユーザーの目に触れない裏側、サーバーやデータベースの開発・構築を担うエンジニアです。

会社によっては、サーバーやデータベースの開発・構築〜保守・運用まで全般を担う場合もあるでしょう。

会社がリリースするソフトやアプリをインターネットを介して動かすためには、サーバーおよびデータベースが必要不可欠。

大きな損害を生まないよう、各所と調整も行う重要な仕事です。

4.アプリケーションエンジニア

アプリケーションの開発に特化したのがアプリケーションエンジニアです。

要件定義やシステム(アプリ)の設計など、一通りの業務はシステムエンジニアが担う業務と同じような流れで進みます。

アプリケーションに特化しているため、システムエンジニアよりもアプリの性質や開発の特徴などに詳しい知識をもっていなければなりません。

5.インフラエンジニア

インフラエンジニアは、ITネットワークやサーバー、セキュリティなどの通信インフラに特化したエンジニアのことです。

特にフロントエンドやバックエンドが開発したシステムを動かす基盤の構築や保守・運用を担う場合が多く、AWSやAzureといったクラウドを用いるケースが増えています。

また扱う業務範囲によって、職種が分けられることもあります。

  • ネットワークエンジニア
  • サーバーエンジニア(サーバーサイドエンジニア)
  • セキュリティエンジニア

バックエンドエンジニアとして、まるっと業務を任されることもありますが、基本的にはプログラミングの機会は少なく、構築・保守・運用がメイン業務となる場合が多いです。

6.プログラマー/コーダー

プログラマーやコーダーは、実際にプログラミングをしたりソフトウェアの中身であるコードを記述(コーディング)したりする技術者です。

システムの要件定義や企画は行わず、仕様書にそってプログラムを組む場合が多いでしょう。

またシステムやアプリのデザイン(ユーザーが目に触れる部分)を担当することもあります。

システムやアプリを開発するためにはプログラマーやコーダーの知識は必ず必要になります。

そのため、一度プログラマーやコーダーを経験してから、アプリ開発やシステム開発の上流へキャリアアップをする方も少なくありません。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

技術職によって業務の役割や流れは異なる!

技術職の種類は多岐にわたり、それぞれに様々な役割や業務があります。

例えば、商品の開発や製造など、目に見えるものづくりを担う場合(メーカー系技術職など)には「研究、設計、生産、保全」の4つの業務に細分化され、それぞれが協力しあって開発を進める場合が多いでしょう。

  • 基礎技術を追求する「研究」
  • 研究をもとに新しい物を生み出す「設計開発」
  • 設計されたものを工業的に量産できるようにする「生産」
  • 量産体制を維持する「保全」

一方で、システムやアプリを生み出す開発の場合(IT系技術職)は、少々業務の分野が異なります。

  • 要件定義(システムの要件を決める)
  • 基本設計(外部のシステムを設計)
  • 詳細設計(内部のシステムを設計)
  • システム開発(プログラミング)
  • テスト(システムの動作確認など)
  • リリース
  • システムの運用・保守

それぞれに担当がついて、チームとして開発を進めることもあれば、要件定義〜リリースまで一気通貫で業務を担う場合も多々あります。

上記のように、たとえ同じ「技術職」の括りであっても、分野によって仕事内容や役割、業務の流れ、必要な知識や経験も大きく変わっていくことを覚えておきましょう。

技術職(エンジニア)を志望するなら覚えておきたいこと

技術職(エンジニア)を志望するなら覚えておきたいこと

技術職(エンジニア)はすごく重要な仕事なんだね。挑戦してみたくなってきたな!
それでは技術職(エンジニア)を志望する際に覚えておくと有利になることを紹介します!

1.具体的な業務範囲を絞り込む

技術職(エンジニア)には、様々な種類があるとお伝えしてきました。

そのため「技術職になりたい」「エンジニアになりたい」では分野が広すぎて、具体的に「何をしたい」のかが明確ではありません。

就職・転職活動をする時にも、うまく考えを落とし込めない場合があります。

なので、もっと細かく絞り込んでみましょう!

  • メーカーで新製品の設計開発をしたい
  • アプリケーションエンジニアになって新しいアプリを作りたい
  • サーバーサイドエンジニアになって重要なインフラ業務を任されたい

具体的に何をしたいのかが分からないと、採用面接のときに「なんでもいいのかな?」「特にこだわりや得意分野はないのかな?」と思われてしまいます。

また、それぞれの職種で仕事内容は大きく変わるうえ、向き不向きもあるため具体的な業務範囲を絞り込むことで、より自分が活躍できる職種を選ぶことができるようになります。

どんな働き方がしたいのか、どんな挑戦をしてみたいのか、深掘りしてみてくださいね。

2.資格を取得しておくと転職・就職で有利に

技術職やエンジニアリングの領域は、未経験歓迎の職種もありますが、たとえ未経験だったとしても、資格を取得しておくことで選考で有利になります。

資格は知識があることを客観的に証明するものですし、資格勉強で学んだことは実際の業務でも役立つでしょう。

以下で示すような資格の取得を検討してみてください。

電気主任技術者電気設備に関する資格。これをもっていると発電所や変電所など電気設備の保安監督ができるようになり、業務の幅が広がる。
参考:一般財団法人電気技術者試験センター「電気主任技術者って何だろう?
電気通信主任技術者電気通信ネットワークに関する工事や維持・運用ができるようになる国家資格。
参考:電気通信国家試験センター「電気通信主任技術者
二級建築士一戸建て住宅を想定した、中小規模の建築設計ができるようになる。より上位の一級建築士を目指す際にも有効な資格。
参考:公益財団法人建築技術教育普及センター「二級建築士試験
ITパスポート情報処理技術者試験の一つで、国家資格。ITの基本的な知識が問われるITの入門的な試験で、事務職や営業職などの幅広い業種で活用できる技能・知識を証明する。
参考:ITパスポート試験「iパスとは
基本情報技術者試験情報処理技術者試験の一つで、ITパスポートよりも深い知識が問われる。IT業界でプログラマーやシステムエンジニアとして働くための入門編といえる国家資格。
参考:独立行政法人情報処理推進機構 「基本情報技術者試験
CCNACCNAはネットワーク機器の大手企業、シスコシステムズ合同会社が提供する民間の認定資格。ネットワークエンジニアとして活躍するために必要な知識を学べる。
参考:cisco.com「CCNA の概要

まとめ

技術職(エンジニア)は、技術を扱う仕事であり、手に職をつけることもできる職業です。

  • 技術職(エンジニア)になりたい
  • もっと技術職の仕事を詳しく知りたい
  • 役立つ資格の取得方法が知りたい
  • 技術職(エンジニア)を目指すための対策がしたい

という方は就活・転職のエージェントサービスUZUZにぜひ相談ください!

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すべて無料で受けられるので、少しでも気になった方は、UZUZにご連絡くださいね。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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