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【調査リリース】職場でのジェンダーギャップに関する意識調査/男性の約8割が「自分の性別は仕事に影響しない」と回答、一方女性は約半数が「不利」と回答

2023/12/12(Tue) PRESS RELEASE
【調査リリース】職場でのジェンダーギャップに関する意識調査/男性の約8割が「自分の性別は仕事に影響しない」と回答、一方女性は約半数が「不利」と回答

第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業、IT分野の教育研修事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 啓毅]は、第二新卒として就職・転職活動を行う20代の若者向けにジェンダーギャップに関する実態調査を実施いたしました。この調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集し、公開しています。

調査の背景

2023年は、「女性労働の歴史と男女の賃金格差」に関する研究をしていたクラウディア・ゴールディン氏がノーベル経済学賞を受賞したこともあり、ジェンダーギャップに関する話題が例年にも増して注目を浴びました。

その一方、世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数で日本は今年、過去最低の125位になっており、日本の男女格差については世界的に見ても深刻な課題を抱えている状況です。
こういった社会背景からも、第二新卒として就職・転職活動中のZ世代はジェンダーギャップに関してどのように捉えているのかを探るべく、今回の意識調査を実施しました。

調査結果サマリー

  • 現在(または以前)の会社で「男女格差を感じたことがある」と回答した男性は24%、一方で女性は約35%と、10%の開きがある結果に。
  • 男女格差を感じた具体的な場面として、男性は「男女で職種/業務内容に差がある(32.1%)」が2位に倍以上の差をつけ最多だったのに対し、女性のTOP2は「セクハラのような言動(14.4%)」「女性が管理職につきにくい(13.9%)」、それ以降の回答も僅差で並ぶ結果に。
  • 特に不満を感じた場面について、男性は「男女で職種/業務内容に差がある(32.3%)」が2位の2倍の差をつけ最多に。一方女性は「セクハラのような言動(18.9%)」「子育てと仕事の両立が難しい(16.2%)」と続く結果に。
  • 自分の性別が仕事に影響するかについて、男性の約8割が「影響しない」と回答したのに対し、女性は約2人に1人が「(少し・かなり)不利になる」と回答。
  • 上記の理由として、「有利になる」との回答者は「女の人の管理職が少なかったりするため(男性)」「世間的にやはり要職は男性であるといった風潮が未だに感じられる事が多いため。(男性)」「セクハラを受けにくいから(男性)」などと回答。
  • 「不利になる」と考える理由では「現在の会社で人を採用する時にこれから妊娠をする可能性がある人を不採用にしていた為(女性)」「育児休暇を男性が取得できる環境が整っていない(男性)」「常に結婚時期など先々の予定を問われる。それによっては任されない仕事、逆に押し付けられる仕事が出てくる。(女性)」などと回答。
  • 「影響しない」と考える理由は「個人の力量や努力によるものと考えている為。(男性)」「影響はしないと思いますが、業種によって向き不向きはあると思います。(女性)」など。
  • 職場で男女格差をなくすために実施している施策として多い回答は「女性が働きやすい制度の構築(男女共に18.0%)、性別未回答(0%)」「育児と両立しやすい制度の構築(男性 14.1%、女性 19.8%、性別未回答 0.0%)」など。

専門家コメント

職場での「ジェンダーギャップ(性別格差)」に関する調査結果を見て、「自身のキャリアが、子育てや家事を一手に担う奥さんがいてくれたから成立していることを上司が理解していない」という回答が最も印象に残った。この感覚を現在多くを占めている男性管理職が持たないと、日本の労働市場における性別格差はなくならないだろう。
生物として男性と女性が違うのは事実なので、その特性に合わせるところは合わせつつ、お互いがフェアな状態でキャリアも家庭も両立できるような仕組みを構築していくことが大事だと思う。政策や社会全体の変化を待つのもいいが、各企業でできることは始めるべきだと一人の経営者として考えさせられた。



株式会社UZUZ 専務取締役/川畑 翔太郎

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2,000名を超える。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。


Q1.現在(もしくは退職後3年以内)の会社で、男女格差を感じたことはありますか?【単一回答】

  • かなりある(男性 6.7%、女性 10.9%、性別未回答 20.0%)
  • 少しある(男性 20.1%、女性 27.4%、性別未回答 40.0%)
  • あまりない(男性 39.6%、女性 37.3%、性別未回答 40.0%)
  • 全くない(男性 33.6%、女性 24.4%、性別未回答 0.0%)

Q2.「かなりある」「少しある」と回答した方、具体的にどのような場面で感じましたか?【複数回答】

  • 男女で職種/業務内容に差がある(重要な業務は男性が任される、女性はサポート業務が多い など)(男性 32.1%、女性 13.3%、性別未回答 22.2%)
  • 女性が管理職につきにくい、つくまでに時間がかかる(男性 13.2%、女性 13.9%、性別未回答 11.1%)
  • 女性が雑務を任される(来客対応や清掃など)(男性 9.4%、女性 13.3%、性別未回答 11.1%)
  • 性別によって意見の出しやすさ/通りやすさに差がある(男性 9.4%、女性 7.2%、性別未回答 11.1%)
  • 性別によって昇進、昇格スピードの速さに差がある(男性 7.5%、女性 7.8%、性別未回答 0.0%)
  • 育休や産休などの長期休暇を取りにくい(男性 7.5%、女性 5.0%、性別未回答 0.0%)
  • セクハラのような言動がある(男性 3.8%、女性 14.4%、性別未回答 22.2%)
  • 子育てと仕事の両立が難しい(男性 3.8%、女性 12.2%、性別未回答 11.1%)
  • 性別によって雇用形態に差がある(男性 3.8%、女性 1.7%、性別未回答 0.0%)
  • 性別によって給与に差がある(男性 0.0%、女性 7.2%、性別未回答 11.1%)
  • その他(男性 9.4%、女性 3.9%、性別未回答 0.0%)


▼その他回答(一部抜粋)

  • 転勤の有無で給与差がある(女性)
  • 出産したら解雇される(女性)
  • 結婚妊娠出産を選択してキャリアが中断する女性に、上司が残念がる様子を見せたとき。自身がキャリアを中断せずにいられるのは、子育ても家庭のことも一手に担う奥さんがいて、キャリアのことだけを考えていられる環境をつくってくれているからだ、ということを理解していない様子だった。(女性)
  • 現場仕事はほぼ男性、”女の人”が事務の代名詞として使われている(男性)
  • 女性は夜勤をしなくても良いため(男性)
  • 男性がセクハラ対応や危険な患者の受持ちになり負担が多い(女性)
  • 営業の仕事をしているが、お客様からのご提言が男性へは当たりが強いのに、女性には優しかったり、同じミスをした時、女性の方が甘くされることが多く感じる。(男性)

Q3.「かなりある」「少しある」と回答した方、その中で特に不満に感じたことは何ですか?【単一回答】

  • 男女で職種/業務内容に差がある(重要な業務は男性が任される、女性はサポート業務が多い など)(男性 32.3%、女性 12.2%、性別未回答 33.3%)
  • 性別によって意見の出しやすさ/通りやすさに差がある(男性 16.1%、女性 9.5%、性別未回答 0.0%)
  • 育休や産休などの長期休暇を取りにくい(男性 9.7%、女性 4.1%、性別未回答 0.0%)
  • 性別によって雇用形態に差がある(男性 9.7%、女性 2.7%、性別未回答 0.0%)
  • 性別によって昇進、昇格スピードの速さに差がある(男性 9.7%、女性 2.7%、性別未回答 0.0%)
  • 女性が雑務を任される(来客対応や清掃など)(男性 6.5%、女性 14.9%、性別未回答 0.0%)
  • セクハラのような言動がある(男性 3.2%、女性 18.9%、性別未回答 33.3%)
  • 女性が管理職につきにくい、つくまでに時間がかかる(男性 3.2%、女性 8.1%、性別未回答 0.0%)
  • 子育てと仕事の両立が難しい(男性 0.0%、女性 16.2%、性別未回答 0.0%)
  • 性別によって給与に差がある(男性 0.0%、女性 4.1%、性別未回答 33.3%)
  • その他(男性 9.7%、女性 6.8%、性別未回答 0.0%)


▼その他回答(一部抜粋)

  • 転勤の有無で給与差があるにも関わらず、同等の成果を求められること。(女性)
  • 会社の社風や価値観が男性の考えに偏る(男性)
  • 出産したら解雇される(女性)
  • 上司との距離感(女性)
  • 営業の仕事をしているが、お客様からのご提言が男性へは当たりが強いのに、女性には優しかったり、同じミスをした時、女性の方が甘くされることが多く感じる。(男性)
  • 不満はない(女性)

Q4.自分の性別が仕事に影響すると思いますか?【単一回答】

  • とても有利になる(男性 1.5%、女性 0.5%、性別未回答 0.0%)
  • 少し有利になる(男性 11.2%、女性 7.5%、性別未回答 0.0%)
  • 少し不利になる(男性 7.5%、女性 43.3%、性別未回答 40.0%)
  • かなり不利になる(男性 0.7%、女性 4.0%、性別未回答 20.0%)
  • 影響しない(男性 79.1%、女性 44.8%、性別未回答 40.0%)

Q5.上記回答の理由を教えてください。【自由回答】

▼「(とても・少し)有利になる」と回答した人(一部抜粋)

  • 女の人の管理職が少なかったりするため(男性)
  • 仕事内容が男向きの為(男性)
  • 世間的にやはり要職は男性であるといった風潮が未だに感じられる事が多いため。(男性)
  • 能力に関係なく、まだまだ社会において女性の立場は弱いと感じるから(男性)
  • 担当者には男性が多いため、話がスムーズに進む印象がある(女性)
  • 全てがそうではないが、それぞれの性別に適した仕事があると考えているため(男性)
  • セクハラを受けにくいから(男性)
  • 注文住宅の営業で女性が珍しいからか、覚えてもらいやすい。(女性)


▼「(少し・かなり)不利になる」と回答した人(一部抜粋)

  • 現在の会社で人を採用する時にこれから妊娠をする可能性がある人を不採用にしていた為(女性)
  • 工具を扱うため接客時に知識がないと思われることがあるため。また、体力的に厳しい時がある。(女性)
  • 結婚出産の気がなくても無自覚に勝手に想定されたり、女性というだけで能力を低くみられる気がする。(女性)
  • 常に結婚時期など先々の予定を問われる。それによっては任されない仕事、逆に押し付けられる仕事が出てくる。(女性)
  • 同期と同じ部署に配属になったのに女性というだけで、雇用形態が違い給与が低かったため。(女性)
  • 女性を優遇する高齢社員が多いため。(男性)
  • 育児休暇を男性が取得できる環境が整っていない(男性)
  • 周期的な体調不良など(女性)


▼「影響しない」と回答した人(一部抜粋)

  • 個人の力量や努力によるものと考えている為。(男性)
  • スキルが有れば自ずと上に行けると考えております。(男性)
  • 性別による影響を経験したことが無いため(男性)
  • 現職は、男女平等に各ポストに配属されていると感じるため。管理職は男性が多いものの、現在は女性採用などに改善が見られ、今後は平等になっていくのではと思っている。(女性)
  • 影響はしないと思いますが、業種によって向き不向きはあると思います。(女性)
  • 女性だからといってスキルアップできないとかはないと感じたから(女性)

Q6.現在(もしくは退職後3年以内)の職場で、男女格差をなくすために実施していることがあれば教えてください。【複数回答】

  • 女性が働きやすい制度の構築(男性 18.0%、女性 18.0%、性別未回答 0.0%)
  • セクハラへの対策(男性 14.6%、女性 11.8%、性別未回答 20.0%)
  • 育児と両立しやすい制度の構築(男性 14.1%、女性 19.8%、性別未回答 0.0%)
  • 女性管理職の育成、推進(男性 13.6%、女性 12.7%、性別未回答 20.0%)
  • 能力や実績を重視した評価基準への見直し(男性 13.6%、女性 9.0%、性別未回答 20.0%)
  • 特になし、わからない(男性 11.7%、女性 13.6%、性別未回答 40.0%)
  • 給与など労働条件の見直し(男性 5.8%、女性 8.0%、性別未回答 0.0%)
  • 研修や啓蒙活動など社内の意識改革(男性 6.8%、女性 4.0%、性別未回答 0.0%)
  • その他(男性 1.9%、女性 3.1%、性別未回答 0.0%)

調査概要

調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:340名(男性:134名、女性:201名、性別未回答:5名)
調査実施日:2023年10月24日~2023年11月21日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。

株式会社UZUZ(ウズウズ)について

株式会社UZUZは、「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに就業支援事業、IT分野の教育研修事業を行っています。キャリアに対する納得感が低い日本において、若者が自身のキャリアプランを考え、より満足度の高いキャリアを手に入れるための支援を、「就業支援」「学習支援」という切り口で提供しています。

会社概要

株式会社UZUZ
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒・既卒・フリーター・新卒)に特化した人材紹介事業、教育事業
UZUZコーポレートサイト:https://uzuz.jp/
IT学習支援サービス「ウズウズカレッジ」:https://uzuz-college.jp/
IT学習教材プラットフォーム「ウズカレ動画」:https://movie.uzuz-college.jp/
就活/キャリア情報メディア「第二の就活」:https://daini2.co.jp/
YouTubeチャンネル「ウズウズカレッジ」:https://www.youtube.com/channel/UCRDj3fsO4eEwh1yHgRoRiww
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