【調査リリース】20代若者への「転職」と「リスキリング」に関する意識調査/既卒・第二新卒の7割以上が「リスキリングに興味がある」と回答
第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した人材紹介事業、教育事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 啓毅]は、20代の若者向けに就職/転職活動に関する実態調査を実施いたしました。この実態調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集し、3ヶ月ごとに公開しています。
■調査の背景
社会全体として生産性向上、DX推進の重要性が増しており、「雇用の流動化」「リスキリング」といった言葉を耳にすることが増えた昨今。若い世代は「転職」「リスキリング(学び直し)」について、どのように考えているのでしょうか。
今回は、第二新卒・既卒として就職・転職活動を行う20代の若者に対して、転職とリスキリングに関する意識調査を行い、本リリースにまとめました。
■調査結果サマリー
・既卒の3人に1人が、入社前での「転職予定はない」と回答。一方で第二新卒の5人に1人が「現職/前職に入社時点で既に転職を視野に入れていた」と回答
・「入社時点で既に・将来的に転職を視野に入れていた」と回答した第二新卒のうち、3割が「1年以内での転職を予定していた」と回答。約75%が「3年以内での転職を予定していた」ことが判明
・企業に希望する「成長と負荷のバランス」について、「負荷高め(5段階のうち4・5)」を希望する既卒は約4割となり、第二新卒より若干多い傾向
・「負荷低め(5段階のうち1・2)」を希望するのは、既卒・第二新卒共に2割以下
・既卒・第二新卒の7割以上が「リスキリングに興味がある(または経験がある)」と回答。「現在取り組んでいる」「過去に取り組んでいた」のは1割と少数
・リスキリングに取り組んでいる、取り組んでいた経験のある若者のうち、約9割が企業ではなく「個人的に取り組んでいる」と回答
■専門家コメント
転職に関する意識調査からも、入社時点から転職のことを考慮している若者が多く、この傾向は今後さらに強くなると考えています。一概に「転職することがポジティブ」とは思いませんが、「雇用流動性が高いと生産性が上がる」というデータもあり、市場ニーズが急速に変わる現代において、「転職」は一つのキャリアスキルだと言えるでしょう。
ただ、日本においては「転職」だけが先行し、転職のための「リスキリング(学び直し)」がまだまだ浸透していない印象です。リスキリング環境が整っていないと、業界・分野を変える未経験者転職がうまく進みません。そうなると、転職(雇用流動性)による生産性向上が阻害されますし、人材側の選択肢も増えません。これからの課題は業界や分野を変える転職ができるよう、リスキリング環境が整備されていくことが重要だと考えています。
株式会社UZUZ 専務取締役/川畑 翔太郎
1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現:LIXIL)に入社。2012年UZUZ立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターの就活支援実績は累計2,000名を超える。現在、東洋経済オンラインにて採用・就活関連の連載を行う。
Q1.現職(前職)の規模感を教えてください。【第二新卒/単一回答】
・50人以下(21.3%)
・51〜100人(13.2%)
・101〜300人(18.9%)
・301〜500人(8.9%)
・501〜1000人(5.9%)
・1001人以上(31.8%)
Q2.現職/前職に入社時の「転職感」について教えてください。(正社員として就業経験のない方は「現時点での転職感」についてお答えください)【単一回答】
・入社時点で既に転職を視野に入れていた(既卒 17.1%、第二新卒 22.3%)
・入社時点で明確な転職予定はなかったが、将来的には視野に入れていた(既卒45.3%、第二新卒 53.5%)
・支払っている金額や見込み額を把握していない入社時点では転職予定はなかった/終身雇用を望んでいた(既卒 37.6%、第二新卒 24.2%)
Q3.転職を予定していた時期を教えてください。【「転職を視野に入れていた」と回答した方/単一回答】
・入社から1年未満(30.5%)
・入社から1年以上~3年未満(44.3%)
・入社から3年以上(25.2%)
Q4.企業、職場に対して希望する「成長と負荷のバランス」について教えてください。
※負荷とは:業務内容/求められるスキル/業務量/上司や先輩からの期待や指導 など
1:負荷が軽い/成長が見込めない 〜 5:負荷が重い/成長が見込める
・1(既卒 1.1%、第二新卒 2.3%)
・2(既卒 13.4%、第二新卒 16.1%)
・3(既卒 42.9%、第二新卒 43.0%)
・4(既卒 36.1%、第二新卒 33.3%)
・5(既卒 6.6%、第二新卒 5.3%)
Q5.上記回答の理由を教えてください。
▼以下回答より一部抜粋
−「1」を選択した方
・仕事よりも趣味に力を注ぎたいため
・生活に困らない賃金があればいいから
・前職の負荷がかなり重く精神面がきつかったため
−「2」を選択した方
・ワークライフバランスを大事にしたい
・成長が見込めなくとも、仕事は長く続けたいと考えているため負荷が軽く続けられるようなお仕事がいいと思っている。
・キャパオーバーになりやすいため、人並み以上の負荷が欲しいとは思えない。
・負担が重いと精神的に耐えられないから
・期待が大きい程プレッシャーに感じるため。
・失敗するのが怖いからなるべく負荷のかからない仕事がしたい
・上司からのプレッシャーや厳しい指導は極力避けたい、仕事をしすぎて自分の時間や精神的な余裕がなくなることは避けたい
・精神的な安定を重視する為
・成長意欲があまりないため。
・趣味や自分の時間を大切にしたいため 業務時間外に仕事の事を考えたくないため
・全く成長したくないわけではないが負荷が軽いほうがよいから
・週休二日と安定した収入があればいい。
・負荷に対してストレスを感じる。期待に応えられるか不安。
− 「3」を選択した方
・負荷が重すぎると続けられるか不安であり、成長が見込めないと将来性に不安があるため
・成長したいとは思いますが、プレッシャーにあまり強くないからです。
・自己成長につながり、長く働ける環境で働きたいので、適度の負荷が良いです。
・仕事と家庭のバランスを保ちたいため
・家庭の状況もあるため第一優先にはできないが、それなりにキャリアアップしたいという気持ちがある
・負担が軽すぎず、重すぎず、適度に成長しながら働きたいと感じたから。
・現在負荷がつらくて成長どころか体調を崩したのでバランスを重視したいです。
・成長はしたいですが、仕事が辛くならない程度の負荷であることが重要だと思ったため。
・ある程度であれば大変な業務もやっていくことは可能だと思うが上司や先輩などからの過度な期待やキツイ指導等は避けたい
・ほどほど、がいいため。
・負荷が重すぎても軽すぎても成長は見込めないと思ったから
−「4」を選択した方
・若いうちに成長して技術を身に着けておきたいから
・ある程度の成長が見込めないと仕事にやりがいを感じないから
・成長を通して、徐々に負荷を軽くしていきたいから。
・負荷や成長が見込めないとやりがいを感じることが出来ず、飽きてきてしまいそうだから。
・多少負荷が重くても、この先約40年の労働生活を考えると、成長する必要があると思ったため。
・将来的に働き続けたいためスキルアップしていきたいから。
・ある程度の負荷がないと成長できないし、専門職として成長したいから。
・ストレスが多少かかったとしても、自己成長が今自分の中では1番優先順位が高いから
・新卒のみんなに遅れているから経験を積みたい
・業務内容、成長が見込める点での負荷は気にならないが、上司などの過度な期待等はあまり望んでいないため
・他の同年代と比べても四年近く遅れているので、その差を取り戻したい。5でないのは、それほどの期待には応えれそうにない為
・成長できないなら働く意味はないと思うから
−「5」を選択した方
・自身の市場価値を高めたい
・成長している時が一番幸せだから
・女性としての時間のリミットもあるため、若いうちに成長をしておきたいから
・ある一定のラインまで成長する事ができた場合、必然的に負荷も軽くなっていくと考えたためです。
・望むスキルを得られる為であれば、ひたらすら成長環境に身を置きたい。
Q6.「リスキリング※」 に興味はありますか?
※リスキリングとは:新しい職業に就くため、あるいは今の職業に必要とされるスキルの大幅な変化に対応するためにスキルを獲得すること(経済産業省)
・既に取り組んでいる(既卒 7.4%、第二新卒 11.5%)
・興味がある/近々取り組む予定である(既卒 64.2%、第二新卒 60.7%)
・過去に取り組んでいた(既卒 3.2%、第二新卒 6.7%)
・興味がない/取り組む予定はない(既卒 25.3%、第二新卒 21.1%)
Q7.リスキリングは、所属企業で導入/促進されたものですか?個人的に取り組んでいたものですか?
【「既に取り組んでいる」「取り組む予定」「取り組んでいた」と回答した方/単一回答】
・所属企業で導入/促進されている(されていた、される予定)(13.1%)
・個人的に取り組んでいる(取り組んでいた、取り組む予定)(86.9%)
Q8.リスキリングの学習分野、使用ツール(YouTube、学習サービス等)を教えてください。
【「既に取り組んでいる」「取り組む予定」「取り組んでいた」と回答した方/自由回答】
▼以下回答より一部抜粋
−学習分野
・ITパスポート、CCNA
・webデザイン
・英語
・Illustrator、Photoshop
・プログラミング
・WEBマーケティング、SNS運用
・日商簿記
−使用ツール
・YouTube
・書籍
・オンライン教材、スクール
・オンライン英会話
・個人ブログ
・学習サイト
Q9.現在の就職活動の状況はいかがですか?
・かなり順調(既卒 0.0%、第二新卒/在職中 1.1%、第二新卒/離職中 0.7%)
・どちらかと言えば順調(既卒 3.7%、第二新卒/在職中 1.9%、第二新卒/離職中 3.0%)
・どちらかと言えば苦労している(既卒 19.7%、第二新卒/在職中 24.1%、第二新卒/離職中 24.0%)
・かなり苦労している(既卒 30.5%、第二新卒/在職中 12.6%、第二新卒/離職中 27.6%)
・わからない(既卒 46.1%、第二新卒/在職中 60.2%、第二新卒/離職中 44.7%)
Q10.残業の状況について、あてはまるものを選択してください。【第二新卒(在職中)】
基本的に残業はない(27.6%)
・20時間以下/月(0~1時間/日)(30.3%)
・20時間~40時間/月(1~2時間/日)(24.1%)
・40時間~60時間/月(2~3時間/日)(11.1%)
・60時間以上/月(3時間以上/日)(6.9%)
Q11.現在転職を考えている一番の理由を教えてください。【第二新卒(在職中)】
1位 将来の目指す方向に近づくため(20.7%)
2位 スキルが身につかない環境のため(16.9%)
3位 現職の休みが少なすぎるため(9.6%)
4位 年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)(9.2%)
4位 入社前に聞いていた条件と違っていたため(9.2%)
6位 現職の残業時間が長すぎるため(5.4%)
6位 体調を崩したため(5.4%)
8位 しっかりとした教育体制のある会社で働くため(4.6%)
8位 人間関係がよくないため(4.6%)
10位 シフト勤務が嫌なため(3.1%)
10位 パワハラやセクハラが嫌だったため(3.1%)
Q12.次の就職で一番希望する条件を選択してください。
・こだわりなし(既卒 1.1%、第二新卒/在職中 0.4%、第二新卒/離職中 1.0%)
・特定の職種を経験できる(既卒 9.5%、第二新卒/在職中 10.0%、第二新卒/離職中 7.6%)
・特定の業界に関わることができる(既卒 5.8%、第二新卒/在職中 5.0%、第二新卒/離職中 3.3%)
・金銭面の条件がよい (既卒 5.5%、第二新卒/在職中 4.6%、第二新卒/離職中 7.6%)
・福利厚生が充実している(既卒 9.7%、第二新卒/在職中 6.5%、第二新卒/離職中 8.2%)
・土日休み(既卒 22.4%、第二新卒/在職中 27.2%、第二新卒/離職中 25.3%)
・夜勤がない(既卒 2.1%、第二新卒/在職中 1.9%、第二新卒/離職中 2.3%)
・スピーディに成長できる(既卒 2.9%、第二新卒/在職中 2.7%、第二新卒/離職中 2.3%)
・手厚い教育環境がある(既卒 5.0%、第二新卒/在職中 10.0%、第二新卒/離職中 7.9%)
・資格の取得を支援してくれる(既卒 0.8%、第二新卒/在職中 1.1%、第二新卒/離職中 1.0%)
・残業が少ない(既卒 3.7%、第二新卒/在職中 3.8%、第二新卒/離職中 5.6%)
・希望の勤務地で働くことができる(既卒 7.4%、第二新卒/在職中 6.9%、第二新卒/離職中 6.3%)
・海外勤務のチャンスがある(既卒 0.3%、第二新卒/在職中 0.4%、第二新卒/離職中 0.0%)
・持っているスキルを活かせる(英語、簿記、過去の職歴など)(既卒 1.8%、第二新卒/在職中 1.5%、第二新卒/離職中 0.7%)
・自分に合った社風である(既卒 9.7%、第二新卒/在職中 6.1%、第二新卒/離職中 9.2%)
・大企業である(既卒 0.5%、第二新卒/在職中 1.1%、第二新卒/離職中 0.3%)
・ベンチャーである(既卒 0.3%、第二新卒/在職中 0.0%、第二新卒/離職中 0.0%)
・客先常駐ではない(既卒 1.8%、第二新卒/在職中 1.5%、第二新卒/離職中 1.6%)
・副業可である(既卒 0.3%、第二新卒/在職中 0.4%、第二新卒/離職中 0.7%)
・自分の理想のキャリアパスに近く(既卒 1.3%、第二新卒/在職中 5.0%、第二新卒/離職中 2.3%)
・よくわからないので相談したい(既卒 8.2%、第二新卒/在職中 3.8%、第二新卒/離職中 6.9%)
■調査概要
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:945名(既卒者:380名、第二新卒/在職者:261名、第二新卒/離職者:304名)
調査実施日:2022年4月6日~6月1日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。
■前回の調査結果(参考)
調査リリース】20代若者への「年金」に関する意識調査/「公的年金の受給開始年齢を自分で選択できる」と知っていた既卒・第二新卒は約4割:https://uzuz.jp/news/release_20220422/
■株式会社UZUZ(ウズウズ)について
株式会社UZUZは、「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに人材紹介事業、教育事業を行っています。キャリアに対する納得感が低い日本において、若者が自身のキャリアプランを考え、より満足度の高いキャリアを手に入れるための支援を、「就業支援」「学習支援」「キャリアコーチング」という切り口で提供しています。
■会社概要
株式会社UZUZ
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒・既卒・フリーター・新卒)に特化した人材紹介事業、教育事業
UZUZコーポレートサイト:https://uzuz.jp/
IT学習支援サービス「ウズウズカレッジ」:https://uzuz-college.jp/
IT学習教材プラットフォーム「ウズカレ動画」:https://uzuz-college.jp/content/
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