【調査リリース】 UZUZ若者キャリアレポート<2021秋> 既卒・第二新卒の6割以上は「企業のSDGsの取り組みは就活には影響しない」と回答
第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した人材紹介事業、教育事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ)[本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 啓毅]は、20代の若者向けに就職/転職活動に関する実態調査を実施いたしました。この実態調査は、定期的に自社ユーザーにアンケートを取ることでデータを収集し、3ヶ月ごとに公開しています。
■調査の背景
昨年7月のレジ袋有料化や、大企業によるサステナビリティ推進体制の強化など、ここ数年でSDGsの社会的な注目度は急上昇しています。新卒就活での企業選びにも影響するというアンケート結果も複数出ていることから、第二新卒・既卒を中心とした若者に就業支援サービスを行う弊社では、第二新卒・既卒の就職活動におけるSDGsの影響を調査し、本リリースにまとめました。
■調査結果サマリー
・第二新卒(在職者)の2人に1人がSDGsの内容をある程度(詳しく)理解している一方で、「転職活動での志望度に影響する」との回答は約3割。
・既卒・第二新卒の6割以上が「就職活動において、企業のSDGsの取り組みは(あまり・全く)影響がない」と回答。
・「かなり・少し影響する」理由としては、「国際的な取り組みや社会貢献に積極的な企業は好印象」「経済的に余裕がありそう」
・「あまり・全く影響がない」理由としては、「実務とは関係ない」「それ以上に検討したい要素が多い」
・第二新卒・既卒が考える持続可能な働き方とは「ワークライフバランスを保ちながら主体的に業務に取り組み、状況に合わせて働き方を変えられる」働き方
Q1.SDGs(持続可能な開発目標)について、あなたの理解度はどのくらいですか?
既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女に、SDGsの理解度について尋ねたところ、以下の結果となりました。
・詳しく内容を説明できる(既卒3.1%、在職者/第二新卒2.6%、離職者/第二新卒2.8%)
・ある程度の内容は分かる(既卒41.2%、在職者/第二新卒47.2%、離職者/第二新卒38.1%)
・聞いたことはあるが、内容までは分からない(既卒38.2%、在職者/第二新卒40.4%、離職者/第二新卒42.5%)
・聞いたことがない(既卒17.5%、在職者/第二新卒9.8%、離職者/第二新卒16.7%)
Q2.就職/転職活動において、企業によるSDGsへの取り組みは志望度に影響がありますか?
既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女に、就職/転職活動において企業のSDGsへの取り組みが志望度に影響するかを質問したところ、以下の結果となりました。
・とても影響がある(既卒5.6%、在職者/第二新卒4.0%、離職者/第二新卒5.7%)
・少し影響がある(既卒29.5%、在職者/第二新卒29.7%、離職者/第二新卒26.7%)
・あまり影響がない(既卒41.8%、在職者/第二新卒47.0%、離職者/第二新卒39.3%)
・全く影響がない(既卒23.1%、在職者/第二新卒19.4%、離職者/第二新卒28.3%)
既卒・第二新卒共に「(とても・少し)影響がある」との回答が30%を上回る一方で、「(あまり・全く)影響がない」との回答は約2倍にのぼることが分かりました。
Q3.上記回答の理由を教えてください。(自由回答)
▼「とても影響がある」「少し影響がある」と回答した理由(一部抜粋)
・国際社会で求められていることなので取り組むべきだと思うから。
・社会的な取り組みに前向きな姿勢や変化に柔軟な印象があり、とても共感できる為。
・社会に貢献している会社は信頼できるから
・企業が社会に対しどのような価値を提供できるかといった視点は今後、その企業が生き残る上で重要だと思うため
・SDGsに取り組むことが重要視されている世の中で、SDGsに取り組んでいるという形だけでも企業としての日本での存在価値が高いように思う。また、必ずコストがかかっているはずなので経済的な面でもSDGsに取り組める余裕のある企業として他企業と比べた時に印象が変わる。しかし、SDGsに取り組んでいるから良い会社だと思って志望動機に関わるかといえば全くそうではないため。
▼「あまり影響がない」「全く影響がない」と回答した理由(一部抜粋)
・まだあまり理解できていないため。
・その他の条件の方が自分自身にとって重要であるため。
・体裁だけ、形だけの取り組みが非常に多いため。
・国連が策定したSDGsを達成することと、私個人が仕事で何かを達成することにあまり関連性を見出せないから。
・実務とは関係ない要素だと感じるから。
・イメージ向上のために取り組んでいる企業が多い印象があり、取り組みの有無で推し量ることはできないと考えるため
・社会情勢としての部分と企業が行っている一つの取り組みとしての部分で気にした方がいいのは理解できますが、就業を目的とした時それが志望度に影響するかと言われると関係しない為。
・それ以上に検討したい要素が多いため。
・転職活動でそれほど重視する内容ではないため。
上記から、「あまり・全く影響がない」と回答した理由は「企業のSDGsへの取り組みは、実際の業務や就労条件に関連性がない」と考えている人が多いことが分かりました。
新卒就活と比較した際、一度社会人として就業した経験や、学校を卒業しフリーターや既卒という立場になった焦燥感からか、より現実的な企業選びをしている様子が伺えます。
第二新卒・既卒としての就職活動におけるSDGsとは、抽象的で自分との距離が遠いテーマだと感じているのかもしれません。
Q4.SDGsの17の目標において、選考企業の志望度に特に影響を与える項目はどれですか?【最大3つまで】
既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女に、SDGsの17の目標において、選考企業の志望度に特に影響を与える項目について尋ねたところ、以下の結果となりました。
1位「8.働きがいも経済成長も(16.6%)」
2位「3.すべての人に健康と福祉を(11.9%)」
3位「特にない(11.4%)」
4位「5.ジェンダー平等を実現しよう(10.6%)」
5位「4.質の高い教育をみんなに(9.4%)」
Q5.あなたが考える「持続可能な働き方」とは何ですか?(自由回答)
▼以下回答より一部抜粋
・ワークライフバランスがとれた働き方
・人それぞれ自分の守りたいもの(プライベートなのか、給料なのか、など)を守りながら働き続けられること
・心と体が健康で働き続ける人が多い事
・ストレスを抱えて心が病んでしまう人を少しでも減らし、生き生きと仕事を楽しみ働ける人材を増やす事。
・働きがいと会社の成長が同時に実現できること
・ライフスタイルの変化があっても、働き続けられる環境を整えたり、協力し合える働き方
・やらされていると思う働き方ではなく、やりたいと思える働き方。
・すべての人が主体的に物事に取り組める環境があること
・1日のある程度の時間は目の前の業務に集中しつつも、望めば、他の時間ではより広い知識を得たり、知識を深める時間を取ることがしやすい環境・働き方。
・仕事だけにすべてを注ぎ込むのではなく、自分の時間をある程度確保することで、仕事もプライベートも充実させ、無理のない範囲で自己の最大限の力を発揮するという働き方。
・社会に価値を与えることができていると認識しながら働けること
・利益追求だけでなく、未来を考えた再現性のある働き方
・ただ働き続けるのではなく人生を充実させるための1つの手段として働くこと、無理しないこと、状況や時代に合わせて柔軟に働き方を変えていけること
Q6.現在の就職活動の状況はいかがですか?
既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女に、現在の就職活動の状況を尋ねたところ、以下の結果となりました。
・かなり順調(既卒0%、在職者/第二新卒0%、離職者/第二新卒0.2%)
・どちらかと言えば順調(既卒2.2%、在職者/第二新卒2.9%、離職者/第二新卒3.8%)
・どちらかと言えば苦労している(既卒18.9%、在職者/第二新卒22.4%、離職者/第二新卒31.4%)
・かなり苦労している(既卒34.6%、在職者/第二新卒10.8%、離職者/第二新卒27.8%)
・分からない(既卒44.3%、在職者/第二新卒63.8%、離職者/第二新卒36.8%)
Q7.現在転職を考えている一番の理由を教えてください。(単一回答/第二新卒のうち在職者)
第二新卒として転職活動中の20代男女に、現在転職を考えている理由について尋ねたところ、以下の結果となりました。
1位「将来の目指す方向に近づくため(21.3%)」
2位「スキルが身につかない環境のた(18.1%)」
3位「年収が低いため(将来的にも上がりづらいため)(11.5%)」
4位「入社前に聞いていた条件と違っていたため(9.2%)」
5位「現職の残業時間が長すぎるため(6.7%)」
6位「人間関係がよくないため(5.8%)」
7位「現職の休みが少なすぎるため(5.4%)」
7位「しっかりとした教育体制のある会社で働くため(5.4%)」
9位「体調を崩したため(3.6%)」
10位「パワハラやセクハラが嫌だったため(3.1%)」
Q8.残業の状況について、あてはまるものを選択してください。(単一回答/第二新卒のうち在職者)
第二新卒として転職活動中の20代男女に、現在の1ヶ月あたりの残業時間を聞いたところ「20時間以下(30.9%)」と回答した人が最多となりました。
■調査概要
調査の方法:キャリア面談の予約時にアンケート実施
調査の対象:既卒・第二新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数:1,803名(既卒者:592名、第二新卒者:1,211名)
調査実施日:2021年6月23日~2021年10月8日
※本調査では、第二新卒を「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある20代」と定義しています。
■前回の調査結果(参考)
UZUZ若者キャリアレポート<2021夏>|転職活動中の既卒・第二新卒の2人に1人は「コロナワクチンを接種したい」と回答(2021年7月16日公開)https://uzuz.jp/news/release_20210716/
■株式会社UZUZ(ウズウズ)について
株式会社UZUZは、「自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。」をミッションに、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした若者向けに人材紹介事業、教育事業を行っています。キャリアに対する納得感が低い日本において、若者が自身のキャリアプランを考え、より満足度の高いキャリアを手に入れるための支援を、「就業支援」「学習支援」「キャリアコーチング」という切り口で提供しています。
■会社概要
株式会社UZUZ
代表者:代表取締役社長 岡本 啓毅
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20オフィススクエアビル新宿3階
設立:2012年2月
事業内容:若手人材(第二新卒・既卒・フリーター・ニート)に特化した人材紹介事業、教育事業
コーポレートサイト:https://uzuz.jp/
IT学習支援サービス「ウズウズカレッジ」:https://uzuz-college.jp/
キャリアコーチングサービス「ニューキャリア」:https://uzuz.jp/newcareer/
就活/キャリア情報メディア「第二の就活」:https://daini2.co.jp/
YouTubeチャンネル「UZUZ就活チャンネル」:https://www.youtube.com/channel/UCRDj3fsO4eEwh1yHgRoRiww
YouTubeチャンネル「ひろさんチャンネル」:https://www.youtube.com/channel/UCmAqktSctzCRCMQ_HEUjGnw
【本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社UZUZ(ウズウズ) 広報担当 川畑、御代田
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