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ウズカレのプログラマーコースを立ち上げたのは「2名の業務委託」

2017/11/27(Mon) NEWS

安定を捨てて起業するも、廃業から「教育」に強く惹かれてウズカレへ|菊繁講師のエピソード

大学時代はハードもソフトもやっている学部で核融合などを研究していました。「人と話せる仕事に就きたいな」と思っていたとき、「SEも人と話す仕事だよ」と先輩に言われたのがきっかけでSE(システムエンジニア)として就職しました。
ただ就職はしたのですが、「起業への憧れ」もありました。会社で働きながらも、「自分で考えたものを世の中に出したい!」という欲が生まれてきたんです。


また、上司って自分の未来像だと思うんですけど、その未来像である上司を見ていても「これじゃない感」がしちゃって…。「すごく忙しそうにしているし、なんだか辛そう」「ここは目指さないでおこう」と。
あるプロジェクトのリーダーをやり終えた後には、また別のプロジェクトリーダーが待ち構えている。そんな同じような仕事を繰り返していると「どんどん自分が学べることや機会が減っていくのかな」と思っていました。なので、「今の安定は捨てて、新しい挑戦をしよう!」と退職を決意しました。


SEを辞めたあと、会社の同期と3人で起業しました。プログラミングの勉強もしていたし、プロジェクトのリーダーをやっていたこともあってマネジメント能力にも自信がありました。「これならIT企業の社長もいけるな!」と思って起業したんです。


しかし、「このアイデアはウケる!」と自信を持って発表したサービスがまったくウケなくて…。約半年で会社をたたむことになりました。
会社をたたんで自分と向き合ったときに「教育」について非常に興味が湧きました。そして貪るように「教育」について書籍や人の話を聞いて学びました。「”社会”ってそもそも何なんだろう?」「”人間”ってどういう仕組みで考えたり、行動してるんだろう?」って。


1年間ほど勉強してみて「よし、そろそろ行動を起こそう」と思い、活動を始めました。
キャリアに悩んでいる人が訪れ、かつそういった人を受け入れる企業とも関わりがある、人材紹介会社の現場で知識を深めたいと考えました。そんな時に「ウズウズカレッジ」という研修型の就活サービスがあることをWantedlyで見つけて応募し、ウズカレスタッフとして採用されました。

「文系」だけど「理系」の仕事をしてみたかった|池田講師のエピソード

大学に入学するまで、プログラミングはおろかパソコンすら持っていませんでした。大学は法学部だったので、パソコンを使うのはレポートを作成する時や動画を見る時くらいしか使ってなくて(笑)。
法律事務所のインターンシップに行ったのですが、「法律は自分がやりたいこととは違うんじゃないか?」と感じました。「じゃあ、どういう進路に進もうか」と思ったとき、僕も菊繁と同じく「教育」の道に進みたいと思ったんです。


ただ、教員免許を持っていなかったので、一度就職してからお金を貯め、社会人としての経験も積んでから教員免許を取って「先生になろう」というキャリアビジョンを描きました。
どうせ就職するなら「今まで触れたことがない分野で自分の世界観を広げてみよう!」と思い、法律と真逆の「理系の仕事」を選びました。初めてなので、プログラミングに触れたのは、会社に入ってからでした。


前職はとても忙しく、仕事をしながら教員試験の勉強を進めることができませんでした。「早めに教員免許を取りたい」と思っていたので、思い切って仕事を辞めてしまいました。
ある日、大学の先輩に誘われた飲み会でUZUZ副社長の岡本に「仕事ないんだったらウチの仕事手伝ってよ!」と言われたのがきっかけでウズウズスタッフとして参加することになりました。

プログラマーコースの教材はすべて「手作り」にこだわる

菊繁:僕たちがUZUZに入る前から「プログラマーコースを作りたい」という話が社内にありました。企業からも「インフラエンジニア(※)のほかにプログラミングできる人はいないの?」と言われていたと聞いています。
(※)ウズカレには新設の「プログラマーコース」以外に「インフラエンジニア」がある。
けれど、社内のリソースがなく、教える人がいない状態でした。そこに実働部隊として僕たち2人が入った形です。


池田:最初にふたりで「こんな人育てたいよね」っていうゴールを決めて、まわりの社員ともすり合わせをしたあとに、育てるためのカリキュラムを作りました。


菊繁:プログラマーコースの教材は「手作り」にこだわっています。プログラマーコースの受講生は「プログラミングを勉強したことがない」「勉強が得意ではない」「参考書を読めない方」が多いので、「彼らに分かるような、図を中心としたイメージしやすい教材を作らないといけない」と考えたからです。

主体性を持って「1.5ヶ月」で未経験者からプログラマーとしての就職を目指してもらう

菊繁:前半の3週間はJava(プログラミング言語)を基礎から学びます。就職先では業務系のシステムを扱うことが多く、そこではプログラミング言語としてJavaが使われています。そのため、プログラマーとしてのキャリアをスタートする上では、Java言語が最適だと考えています。
4週目からは「個人開発」と「グループ開発」を1.5〜2週間ずつ行います。また、それと並行して就職活動も本格的にはじまります。開発テーマは本人が考え、作りたいものを決定してもらいます。開発プロジェクトの進め方も彼ら主導で考えてもらいます。どうしても行き詰まってしまった場合にだけ僕らが入るといった形にしています。


池田:大枠としては「Web掲示板」の制作を実施してもらうのですが、「Web掲示板」に実装する機能は何がいいのかを考えてもらっています。「データベースを使って文章を投稿し、それを表示、ログイン状況の管理をする」という最低限の仕様は僕たちが決めますが、そこから先は自分たちでやってもらいます。


菊繁:普通のプログラミング教室と違ってやる気が多い人が多いという印象です。就職してキャリアのスタートラインに立つため、自分の人生をコントロールするための武器を手に入れる場所なので、そういった意識の高い方が多いんだなと感じます。だからこそ、1.5ヶ月という短期間でカリキュラムをやり切れます。


池田:1時間半の授業が1日3コマあります。午前に1コマ、お昼休憩を1時間取って、午後から2コマ受講します。そのあと午後5時までは当日の復習や演習問題を解く時間にあてています。これを週に5日やっています。ただ、入校したからといってプログラマーになることを無理強いはしていません。あくまで受講者の人生だから、プログラマーとして就職を目指すかは受講生が決めるべきだと考えています。

講義を行いながら教材を作ることで「受講生に本当に沿った教材」を作ることができる

菊繁:プログラマーコースを立ち上げる上で苦労したことは、準備期間が1、2ヶ月しかなかったことです。その期間は準備に追われて目の下にクマができている状態でした(笑)。
教材はGoogleスライド(Googleが提供するプレゼンテーション作成アプリ)で作っているのですが、「講義を教えつつ、終わったあとにまた教材を作る」みたいな自転車操業みたいな感じだったので、1期生のときは本当に大変でした。


池田:申し訳ないことに、準備期間のうち3週間は僕が教員免許を取るための教育実習に行っていたため、ほとんど菊さん(菊繁)ひとりに任せてしまって…(笑)。


菊繁:他社のプログラミングコースの教材は大体が市販の参考書を使っていて、自宅でも学習できるけど「分からなかったらそこでおしまい」みたいなものになっています。僕たちは受講生にとって必要な知識量を想定して教材のボリュームを区切っていて、かつ常時改善し続けています。なので、「受講生にとって常にちょうど良い」教材になっている点が他のサービスと比較した際の強みだと考えています。
自分が知っている専門用語でも、プログラミング未経験者からすると「用語が分からない」ということがよくあります。「自分たちが当たり前のように使っている言葉をどのように伝えるか」を考えたり、「伝わると思ったら伝わらなかった」ことに関しては常に改善を繰り返しています。

プログラマーの感覚を磨けるコースを作っていきたい

菊繁:現在、世の中のエンジニアは圧倒的に足りていません。経済産業省によると「2030年までに約59万人のエンジニアが不足する」という試算すらあります。

参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果


池田:ただ、プログラミングには向き不向きがあります。プログラマーコースに参加を希望する人であっても「自分にプログラミングの適性があるか」は実際にやってみないとわかりません。適性を診断するためには、実際にやってみるしかありません。入社後のミスマッチを減らすためにもプログラマーの業務に近しい経験が積めるような就活サービスを目指してします。


菊繁:今はまだ、実際の現場で通じるプログラミングスキルが身に付けられるカリキュラムにはなっていないなと思っています。ユーザーが使用することを想定した「ユーザー目線で考え抜かれたプログラム」や、他のプログラマーが改修することも想定した「可読性が高い(読み取りやすい)プログラム」「セキュリティ性が高いプログラム」を作れる人材を輩出するコースを作っていけたらと思っています。