UZUZが“ホールディングス化”を選んだ理由
UZUZは、来年の2月22日に株式会社UZUZホールディングスを設立します。
なぜ2月22日かというと、UZUZが第二創業期に入る記念すべき日だからです!
株式会社UZUZは、祖業である「第二新卒の就職支援」にちなんで「2」がたくさん並んでいる2012年2月22日に設立されました。そんなUZUZは、ホールディングス化を機にミッション達成に向けてさらにもう一段階すすむ「第二創業期」に入ります。
「UZUZが第二創業期に入るのであれば、そりゃ2月22日が最高だろう!」ということで、この日にホールディングス化することを決定しました。
今回のブログでは、なぜUZUZが“ホールディングス経営”に挑戦するかをお伝えできればと思います。
理由1:本気で【若者】がウズウズ働ける世の中をつくるため
「若者がウズウズ働ける世の中を作る」というミッションは、自分が生きている間には到底達成できないような難易度がすこぶる高いものだと思います。
そりゃ、今の世の中の“当たり前”を変えようとしているのだから、当然です。でも、それを本気で変えていくにはどうしたらよいかを考えた結果、
「本気で若者がウズウズ働ける世の中を作りたい」と思っていてかつ、「それが実現できる実行力がある人」を増やすこと |
が必要不可欠だと感じました。
では、どうすればそういう人が増えるか?
と考え、自分自身の過去を振り返りました。
私はUZUZを創業した25歳の時から「世の中のためになることがしたいな」と漠然と考え取り組んできました。しかし残念ながら、当時の私は“世の中にインパクトを与えられる能力”を持ち合わせていませんでした。
そんな25歳・職歴2年の第二新卒だった私ですが、今では従業員170人超え、グループ年商今期18億に到達するような組織の代表になることができました。
これは、私が特別だったからできたわけではなく、「立場」が私を育ててくれたと思っています。
日々UZUZで働き、求職者やクライアント企業と向き合い続けていく中で「もっと若者がウズウズ働けるようにしていきたい」と、どんどん気持ちが強くなっていきました。
また「経営者」として、決して逃げられない環境下で身が引きちぎれるような辛い経験を何度もしてきたことも、結果的によかったと思っています。
どんな状況でも日々起こる課題に向き合い、考え、意思決定を繰り返す生活を12年間積み重ねてきたからこそ、何も特別ではなかった私が、今のような状態になることができたんです。
その経験から、「だったら、同じように社長の経験を積む人を増やせばいいんじゃないか」と考えるようになりました。
そんな矢先、この考えを理解してくれていて「この人なら、自分がやるよりも良い経営者になってくれそうだ」と感じていた白川から「経営者になりたい」という話が。
こうして株式会社ESESの代表になってもらった結果、二期目を終える今年の9月にはエンジニア100名体制を突破。売上が4.5億に達するほどに急成長を遂げることができています。
この成長は、白川自身が“経営者”という立場で2年間試行錯誤しながら日々色々なことと向き合い、考え、意思決定を積み重ね成長したからこそです。
そんな経験を積める機会をどんどん増やしていくことで「独立して会社を経営しても数億の利益は上げられる。でも、あえてUZUZグループで取り組むからこそ、より目指す未来に近づけて、自分もよりウズウズ働けるんだ」と感じる経営者を増やしていきたいと考えています。
そんな経営者がどんどん増えていけば、ミッション達成にもどんどん近づいていきます。
また、私はUZUZを家族に引き継ぐつもりがありません。
UZUZという組織は、「自らと若者がウズウズ働く世の中をつくる」ために存在しており、その所有者は、“創業者の血族だから”という理由で選ばれるべきではないからです。「この人が所有し経営する方がミッション達成にもっとも近づくな」と思える人が引き継ぐ方が良いと考えています。(もちろん、早々に引退するとかは考えていませんよ!)
「別に経営者はUZUZで働いている人にして、株式を所有するのは家族でいいじゃん」 |
といった意見もありますが、私はそうじゃない方が良いと思っています。その理由は以下。
- いざとなったらトップが意思決定できる株式の状態になっているからこそ、未来のための意思決定がしやすくなるはず
- “会社のことをわかっていない人”が大量の株式を持つことで、株主の顔色を伺った意思決定を経営者がしてしまう状況を避ける方が、ミッション達成に近づくはず
私自身、株式が自分に100%ない状態で会社経営をしてきました。正直言って、それにより非常に大きなストレスがかかっていたのは事実です。
デメリットは、経営と所有が一致しているので、“経営者次第”で会社が一気に悪い方向性に進んでしまうという点。さらに、今後も成長を続ける「UZUZ」という組織の舵取りの難易度は、超激ムズです。経営経験がない状態で引き継いだとしても、「とんでもないプレッシャー」と「業務難易度」によって、うまくいかなくなってしまうでしょう。
そのためUZUZの経営者が私でなくなったとしても、UZUZという組織がミッション達成に向けてより加速しながら進んでいけるようにするためには、“UZUZイズム”を理解していて、かつ“経営経験を積んでいる人”に任せる必要があると考えています。
「若者がウズウズ働ける世の中をつくる」
このミッションをやり遂げたと言える日は、私が生きているうちには来ない可能性が高いです。
たとえ自分がいなくても目指す未来に近づき続けるために、“自分なき後”を考えて、経営者をどんどん増やしていくホールディングス経営に移っていく意思決定をしました。
このようなことを伝えると「ひろさんは本当に世の中のことを考えているんだな!」と思うかもしれません。ですがぶっちゃけると、私は自分自身のことを常に最優先に考えています。
私は今世で最高に徳を積みまくる形で生き切って、来世も人間に生まれ、そしてUZUZを見つけ出して就職しようと思っています。(ガチ) |
そして来世でも、ウズウズ働ける世の中にするために最高の価値提供を積み重ねて、ゆくゆくはUZUZの代表になり、さらに目指す世の中に近づくために会社をアップデートし続けたいと思っています。
でも一代目の私が親族に引き継いでしまうと、親族以外が代表者になれる可能性が下がってしまいます。……という、合理的な判断として親族に引き継がない方が良いと考えました!
なお、私は二代目、三代目と会社を代々家族が引き継ぐ経営スタイルが悪いとは思っていません。株式は一般的に親族に相続されるものですし、創業者の姿を見て育った人であれば、素晴らしい経営ができる確率が高くなるとも思います。
私の場合、「株主のために存在するUZUZ」ではなく「未来の若者のために存在するUZUZ」という認識で会社経営に取り組んでいるため、このような判断になっています。
理由2:本気で【自ら】がウズウズ働ける世の中をつくるため
修身斉家治国平天下(読み)しゅうしんせいかちこくへいてんか
輝かしい徳によって「天下」を安定させようとする者は、まず「其その国を治め」る必要があり、そのためには「其の家を(斉)ととのえ」る必要があり、そのためには「其の身を修め」る必要がある、と述べています。逆に言えば、個人が自分の言動に気をつけることは、果ては社会全体の安定につながる、という考え方 |
この言葉にあるように、ウズウズ働ける世の中を作るには、まずは“私自身”がウズウズ働くことが大前提です。さらにその先として、”UZUZで働くみんながウズウズ働ける会社”になっていくことが大切だと思っています。
そのために必要なことの一つは「自分がやりたいと思える仕事の選択肢がある」という点。
今UZUZの社員の中で一番多いポジションは「キャリアアドバイザー」なので、キャリアアドバイザーを例にあげて話をします。
「今は求職者の方に寄り添ったサポートをして感謝してもらえることに最高のやりがいを感じるぜ!」と思っていたとしても、「同じことを10年後に言えますか?」と聞かれると、「う〜ん、もしかしたら変わるかもしれないな……」と思う人が多いかと。
将来その変化が訪れた時に、「UZUZのことは好きだけど、UZUZの中ではできない“〜〜という仕事”がやりたいから転職するしかない」こうなってしまう人を無くしていきたいと考えています。
グループ会社が増えれば、その分だけ多様な仕事がUZUZグループ内に生まれます。
「私は〜〜の仕事に挑戦したい」
この「〜〜」がなんだったとしても、選べる可能性がある組織にしていきたい。そのためどんどん会社を設立していくつもりですし、買収もしていく予定です。
また、
「別にホールディングスにしないでUZUZの子会社にするって感じでいいんじゃないの?」 |
と思う方もいるかもしれません。
UZUZの子会社という形ではなく”UZUZホールディングス”を作る理由としては、事業会社間での上下関係を作りたくないから。
事業をやらない持ち株会社以外は全ての会社が並列関係である方が、目指す組織の形に近づくと思い、ホールディングス化をすると決断しました。
このような背景で、UZUZはホールディングス化を進めていきます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。