もくじ
インターンなど、大学3年生の夏頃から就活を始める人がいる一方、
- やりたい仕事が見つからない
- サラリーマンにはなりたくない
- 夢を追いかけたい
など様々な理由から「大学卒業後はフリーター」と考える人もいます。
大学はあくまでも勉強をするための場所。就職をするための場所ではありませんし、卒業後の生き方は人それぞれ、その人の自由です。
そのため、フリーターになるという選択も決して間違いではありません。
しかし、「とりあえず卒業してから考えればいいや」「まぁフリーターでいっか」などという楽観的な考え方で大学卒業後にフリーターになってしまうと、その先には大きな後悔が待っているかもしれません。
そこで今日は「大学卒業後に就職せずにフリーターになること」について少し掘り下げて考えてみたいと思います。
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大学卒業後に就職せずにフリーターになった場合のメリット
就活に励む大学生の多くは「フリーターにメリットなんてあるの?」と疑問を抱くかもしれませんが、大学卒業後に就職をせずフリーターになることには次のようなメリットもあります。
就活のために時間やお金を費やす必要がない
大学生が就活をする場合、早めに動き始めた人であれば3年生の6月頃からサマーインターンに参加し、4年生の6月頃から内々定をもらい始めます。
つまり、3年生から4年生にかけて1年間ほど就活を行いながら、大学の講義やゼミへの参加、卒業論文の作成、さらに人によってはさらにアルバイトも並行して行うことになるわけで、その間はかなり多忙な時期となります。
一方、在学中から「卒業後はフリーターになる」と決めている人の場合、就活する必要がないため、就活に費やす時間を丸ごと学業やアルバイト、遊びの時間などに使うことができます。
また、就活のためのスーツ代や交通費、宿泊費なども一切かかりません。
生活に大きな変化はなく、むしろ自由になる
新卒で就職をした場合、県外へ引っ越す必要があったり、新しい人間関係を築く必要があったりするなど、環境面でもメンタル面でも卒業前後で生活に大きな変化が起こることがほとんどです。
一方、フリーターとなった場合、特に在学中からのアルバイトをそのまま続ける人の場合は、学生寮などを除き、フリーターになったからと言って転居する必要はありませんし、人間関係にも特に変化はありません。
変化があるとすれば、仕送りがなくなったり学生料金が使えなくなったりするくらいで、むしろ通学する必要もないため、スケジュールは完全に自分の自由となります。
大学卒業後に就職せずにフリーターになった場合のデメリット
大学卒業後、就職せずにフリーターとなった場合、学生の頃には特に感じることもなかった、次のようなデメリットを強く感じることが予想されるでしょう。
気軽に休めなくなる
特に、在学中から一人暮らしをしている人で卒業後は仕送りがストップする人の場合は、生活にかかる全ての出費をアルバイトの収入のみで賄うことになります。
正社員の場合は、住宅手当など会社からの補助があることも珍しくありません。
一方アルバイトの場合は、交通費全額支給や賄いが付けば良い方で、住宅手当までとなると職種が限られることがほとんど。
有給が取りづらいアルバイトも少なくありません。
学生時代は仕送りの足しや自分のお小遣い稼ぎといった「プラスα」的な位置づけだったアルバイトが「生活に欠かせないもの」となり、気軽にアルバイトを休むことができなくなってくるのです。
バイト先での居心地が悪くなってくる
在学中は同級生や年下のバイト仲間の割合も多く「社員=年上」が普通だったアルバイトも、大学を卒業した頃から少しずつ年下のバイト仲間の比率が増えはじめ、「社員=同級生・年下」といったことも珍しくなくなってきます。
そのため、年下の社員からタメ口で話されて「自分の方が長くここで働いているのに……」と違和感を感じたり、後から入ってきたバイト仲間に対して「自分の方が大変な仕事を任されているのに時給が変わらない……」と不満を感じたりすることも増えてきます。
もちろん「そんなこと気にしない!」という人もいるでしょう。
しかし、実際にそのような経験をすることで、「大学まで出たのに何をやっているんだろう……」とフリーターを続けることに疑問を持ち始め、就職を決意する人も多いのです。
社会的信用が得られにくい
学生の頃は「大学生だから」ということで親名義で借りることができていた賃貸住宅も、フリーターになってから自分の名義で新居を借りようとすると、収入が不安定なことから入居審査に通らないケースが出てきます。
そうなると、引き続き親名義で契約をしたり、親族に連帯保証人になってもらうことが必要となります。
しかし、「大学にまで入れたのにフリーターなんて許さない!」という親御さんも少なくないため、人によっては家賃の1カ月分などを支払い、家賃保証会社を利用するなどの方法を採ることになるでしょう。
また、学生の頃には聞くことのなかった「結婚する」や「ローンで家を買った」といった話も大学卒業後から少しずつ周囲で増え始めるため、フリーターと正社員の社会的信用の差を身近に感じるようになるのです。
大学卒業後にフリーター生活をすると就職は不利になる?
大学卒業後にフリーターになったからといって絶対に就職に不利になるとは、言い切れません。
また、新卒で就職しなかったからといってその後就職できないわけでもありません。
しかし大学卒業後にフリーターとなり、その後就活を始めた場合、次のような理由で就活を大変に感じることが多いでしょう。
マイナスイメージを持たれやすい
フリーターの就活では必ずと言っていいほど面接で「なぜ在学中に就活しなかったの?」「なぜフリーターになったの?」といった質問をされます。
ここで「大好きな祖父の介護をしたいと思った」「悔いが残らないようにバンド活動に思いきり専念したかった」といった面接官を納得させられるような返答ができれば、あまり悪い印象は持たれないかもしれません。
ところが、「やりたいことが見つからなかったので就活もしなかった」などと答えると、「計画性がない」と思われますし、「就活はしたが内定がもらえなかった」と答えてみたところで「何か問題がある人物なのでは?」と、結局のところマイナスに捉えられてしまいます。
「大学生→新卒で就職」という流れが多数派である以上、「大学生→フリーター」という道を選んだ少数派は、どうしても懐疑的な目で見られてしまうのが現実なのです。
歳を重ねるごとにハードルが高くなる
大学卒業後にフリーターになろうと考えている人の中には「卒業後でも3年間は新卒で応募できると聞いた」という人もいるでしょう。
たしかに、平成22年に厚生労働省は「3年以内の既卒者からの応募も新卒枠で受け付けてあげてくださいね」という通達を各企業に出しており、実際に大学卒業後3年以内であれば新卒枠で応募できる企業も存在します。
しかし、それでもやはりフリーターの場合は新卒者と全く同じ扱いというわけではなく「留学していた」などのやむを得ない理由がない限り、不採用となる確率は高いのが現状です。
そこで狙うは既卒枠となるわけですが、既卒枠は卒業してから3年以内の人を指すことが一般的であるため、卒業後4年が経過してしまった場合は中途採用枠を狙うことになります。
ところが、中途採用の場合は対象となる年齢の幅も広く、「未経験者歓迎」などの条件がない限り、何らかのスキルを身に付けた即戦力なる人から採用されていきます。
そうしているうちに若いフリーターが毎年生まれ、歳を重ねれば重ねるほどフリーターの就職は難易度が高くなっていくのです。
大学卒業後フリーターになった人が就職するなら
繰り返しになりますが、大学卒業後にフリーターとなる人には、皆それぞれの理由があります。
決してフリーターになるという選択が間違いというわけではありません。
今しかできないことがあるのなら、この先後悔することのないよう、今やっておくべきでしょう。
では、そんなフリーターがもしその後就職を目指すのであれば、どのように就活を進めれば良いのか、特に抑えておきたいポイントは次の3つです。
- 自分をよく知る
- 自己流で就活しない
- スピード感を持って就活をする
「フリーター」と一口に言っても、目的があってフリーターをしていたような自信家タイプの人もいれば、様々な葛藤の中フリーターをしていたような消極的タイプの人もいます。
そして、自信家のタイプの人は「自分にはこの仕事がいい!」と業種などにこだわりすぎてしまったり、消極的タイプの人は「自分にはアピールポイントがない……」と悩んでしまったり、それぞれに就活をする上でのクセや弱点があります。
しかし、フリーターの就活では在学時とは違い、キャリアセンターもなければ情報交換や相談をする同期もいないため、自己分析が不十分なまま自己流で就活をし、苦戦を強いられることが少なくありません。
先にお伝えしたとおり、フリーターの就活は歳を重ねれば重ねるほど大変です。
そのため、自分をよく知らないまま自己流で就活を行うのではなく、効率の良い就活をする必要があるのです。
ズバリそれは、就職支援サービスの活用です。
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まとめ
「大学卒業後に就職せずにフリーターになること」には、メリット・デメリットの両方がありますが。
とはいえ就活するとなった場合には、フリーター歴が長くなればなるほど厳しい局面を迎えることになるでしょう。
フリーターでなければ叶えられない夢や、フリーターの経験がその後の就活で武器となり得るのであれば、フリーターの道を選ぶというのもひとつの手です。
しかし、そうではなく「とりあえずフリーターでいいや」と考えているのであれば、もう一度「大学卒業後に就職せずにフリーターになること」について良く考えてみましょう!
「とりあえず就活してみる」という選択肢を視野に入れてみても良いかもしれません。
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