もくじ
UZUZの就活サポートを経て就職・転職し、今は企業の第一線で活躍している“UZUZ卒業生”に「今だから言える就活・仕事の話」を語っていただくこのコーナー。
今回は「Avintonジャパン株式会社」で働く野口耕平さんに来てもらいました!
インタビュー内容をピックアップ!
- 野口さんは1社目を半年で短期離職し、2社目でトップ営業マンにまで上り詰めた男性
- 転職活動で難しかったことは「自分の気持ちを客観視する」こと
- 入社後は「何事も経験」精神で、営業にも人事にも挑戦!
- 転職活動を成功させる秘訣は、ズバリ「妥協しない」こと
プロフィール
UZUZ卒業生
東京都生まれ。帝京平成大学現代ライフ学部卒業。
新卒で大手営業会社に入社するも、半年で退職。
その後UZUZで就職活動を行い、Avinton(アヴィントン)ジャパン株式会社に転職。
SES営業と並行して、システム開発営業や新卒採用立ち上げに携わり、現在は営業チームのリーダーも務めている。
キャリアアドバイザー
鹿児島県生まれ。米国アラバマ州立大学ハンツビル校を3年半で卒業。
ベンチャー企業に入社するも、連日深夜にまで及ぶ労働環境から体調を崩し9ヶ月で退職。
その後転職に苦労した経験から、第二新卒・既卒の就活をサポートしたいと思うようになりUZUZを創業。
やっと内定が出た会社はまさかの“ブラック企業”
野口さんが新卒で前職に入社したのはどうして?
「営業で成果出したら出した分だけインセンティブ(報酬)もらえるよ」みたいな感じだったので、当時はすごくキラキラして見えたんですよね。
それに、心のどこかで内定をもらえたことへの安心感もありました。
1社目に受けた中古車販売の会社からはすぐに内定をもらえたものの……
勤務地遠いし、とりあえず面接練習のために受けた企業だったので辞退したんです。
そしたら、そこから全然決まらなくて(笑)。
スポーツメーカーとか商社とか色々受けましたが、全部ダメでした。
そんな時に前職の会社から内定が出たんです。
行きたくないわけでもなかったし、これ以上ずるずる就活続けたくなかったし「ここだ!」とそのまま入社しましたね。
高い志でなんちゃら~より「やばい、もうここにしよう!」みたいな感じが(笑)。
業界ごとのホームページ制作とかをやっていました。
僕がいた部署はエステのような美容系を扱っていて、ホットペッパービューティーみたいな予約管理システムが商材だったんです。
環境はキツかったです。
精神面のプレッシャーがすごくて、言葉を選ばずに言うと“ブラック”でした。
テレアポをはじめたら「新卒だから」とか一切関係なく、もう“プロ”として数字を追わされるんです。
数字が出なければ、新卒だろうとマネージャーだろうと「存在価値はない」みたいな扱いを受けます(笑)。
当然、順位も貼り出されますし。
しかも、自分が話したことに「なんで?」「どうして?」って何回も聞かれる“なんで攻撃”もあって、
これが結構キツい(笑)。
1〜2回目までは答えられても、3回目とかになるともう……(笑)。
この会社を半年で退職しようと思った一番のきっかけは?
当時自分のモチベーションに大きく影響していたのは、“同期”だったんですが……。
“よきライバル”だった仲間たちが、辞めたり別部署に異動したりして2〜3ヶ月でいなくなっちゃったんです。
僕は「同期がここまでやってるんだから、自分も頑張らないと!」という気持ちが強かったので、だいぶ堪えましたね……。
しかも同期がいなくなってからなぜか、よりノルマが厳しい販売部隊の配属になったんです。
「新卒でもプロ扱いされる」とは言いましたけど、正直1店舗の成約を取るのですらキツい状況。
これよりさらに高い目標を持たされる販売部隊なんて無理だ……と思い、退職を決断しました。
転職活動では「自分の気持ちを客観視すること」に大苦戦!?
僕より先に辞めていた同期にUZUZを紹介してもらい、相談させてもらった感じです。
同期に紹介してもらったというのも合わさって、第一印象の時点で安心感がありました。
ただ、これは野口さんだからというわけではなく、短期離職した方の多くに当てはまるんですが……。
面接対策をする中で回答を深掘りしていくと、どうしても“前職への不満”が見え隠れしちゃうんです。
不満があって短期間で辞めてるので、当然なんですけどね(笑)!
ただ面接では伝え方を工夫しないといけないので、不平不満ではなく「自分はポテンシャルが高いんだ!」という部分を伝えられるよう何回も面接対策しました。
面接って“今の自分”を起点にして話すと、余計な感情や思考が入って失敗することが多いんです。
でも“よそ”から俯瞰して自分を説明できるようになると、心の揺らぎが消えて面接の通過率は上がります。
そうだよね。まだ22歳だったし、頭では分かっていてもなかなか難しいよね。
でも「前職で扱った商材は◯◯で、こういう営業をやって……」って“それっぽく”話しても、短期離職をしている場合企業にはなかなか響かない。
むしろ下手したら「あなた経験浅いし、そんなに分かってないよね?」くらいに思われちゃうこともある。
だから「自分ができた範囲はここまでで、これとこれはできませんでした」と気持ちよく言い切ってしまったほうが、企業からのウケはいいんです。
野口さん自身は自分の転職活動ってぶっちゃけ苦戦したなと思う?
とはいえ、そこまで苦ではなかったです。
もちろん苦戦したなって気持ちはありますけど、新卒の時もたくさん落ちたし、そもそも第二新卒はそんな簡単に決まらないだろうなと思ってたので。
落ちたことを伝えても「あ~そうすっか! じゃあ次いきましょう!!」みたいな感じ(笑)。
それに僕元々、つらいことは寝たら忘れる性格なんです。
その瞬間は落ち込んだとしても、睡眠である程度解決できます(笑)。
前職を辞めたのは10月で、内定が出たのは12月。
転職活動期間自体は2〜3ヶ月くらいでしたが、なかなか内定が出ないから、1回大手エージェントのキャリアカウンセリングを受けに行きましたもん(笑)。
でも他社も絶対使ったほうがいいと思う!
いざ行ってみたら、自分に響く求人が全然なくて(笑)。
営業に関しても、どれだけ頑張って成約を取っても自分の仕事は“販売”まで。
顧客のフォローやサポートは、違う部署に引き継いじゃうんです。
それが嫌で、前職と真逆の環境・条件を希望したんですが……。
その時紹介してもらった求人は例えば前職のような大手企業とか、自分の条件とはちょっと違う会社が多くて。
結局すぐさまUZUZに戻りました(笑)。
実用的なところでいうと、MOS(Microsoft Office Specialist)のExcelとか。
どのポジションでも役立ちますし、営業の数値管理でも切っても切り離せないツールです。
そういう意味でも、Excelの資格取得は取っておいて損はなかったな〜と。
「この人の元で働きたい」そう思って飛び込んだ2社目
すでに成長しきっている会社だと、例えどんなに人柄が良くても、短期離職と営業経験の少なさの部分がネックになってしまうと思ったんです。
その点Avintonジャパンは、経歴よりポテンシャルを重視する会社でした。
しかも伸びしろが大きく、社員の離職率も低い。
社長である中瀬さんもとても魅力的な方だったので、野口さんにぴったりの企業だと感じたんです。
Avintonジャパンってどんな会社?
IT技術者の人材紹介・人材派遣なども行っている。
「スーパーハイレベルな外国人技術者を多く採用し会社を大きくする」
そんなプランを掲げる業界内でも注目の企業!
当時僕は「2回目の転職だし、またすぐに辞めるのは避けたいな……」と思っていまして。
なので面接では、自分が気になっていることを色々質問させてもらったんですが、中瀬さんは全てを包み隠さず教えてくれたんです。
加えて、今のAvintonに足りていないことや課題、これからやっていかなきゃいけないことも赤裸々に話してくれました。
この時「中瀬さんのもとだったらやっていける」と思ったんです。
現在は実質5人くらい営業がいるんですが、一応そのトップです。一応……(笑)。
社員数でいったら、Avintonさんってめちゃくちゃ大きくなりましたよね!?
そのうち90人くらいは、とある大規模プロジェクトのために期限付きで採用している外国人の方なので、実際は100名くらいですが!
でも僕が入社した当時は20名前後だったので、すごく大きくなりましたね(笑)。
Avintonっていわゆる“SES”と言われるエンジニアの派遣事業もやっているんですが……。
僕、入社前に課題として提出したレポートに「今は経験者採用が難しいから、新卒採用や女性特化の採用活動をやってみるのはどうか」と提案したんですよ。
そしたらそれを読んだ中瀬さんに、入社後「これまでうちは新卒採用をやってこなかったから、野口さんやってみてよ」と言われまして(笑)。
説明会の企画・開催、面接時どのような項目を見ていくかの擦り合わせ、適性検査の内容確認などなど……。
中瀬さんと話し合いながら進めた思い出があります。
人材を扱う営業なので対お客さんの打ち合わせもやりますが、エンジニアの方に“キャリアカウンセリング”のようなこともやるんですよ。
今後何をやりたいか話し合ったり、キャリアに関してアドバイスしたり、プロジェクトの紹介をしたり……。
本人と直接話して、一緒にキャリアプランを考えるんです。
UZUZさんみたいですよね(笑)。
お客さんから上がってくる「こんなアプリケーションやシステムが欲しい」という要望を、Avintonの社内で請け負うんです。
去年は人材営業と受託開発の営業を半々くらいの割合で担当しましたね。
人材営業部門の数値管理と戦略立てを担当しています。
以前のAvintonは個人個人で営業数字を管理していたため、“営業チームの全体像”までは把握できておらず……。
でも誰がどのくらい数字を追っているのか全体で分かれば、戦略も立てられるし会社の目標達成にも近づくと思ったので、「やってみます」と声を上げさせてもらいました。
中瀬さんにも「うまくいかなかったらすみません。でも失敗しないために、こういうふうにやります!」っていうのはあらかじめ伝えていましたしね。
1週目は中瀬さんの営業に同行して全部教えてもらったんです。
でも2週目になったら「じゃあ野口さんやってみようか。行ってらっしゃい!」みたいな感じで(笑)。
「もっと教えて欲しい」と考えた結果、短期で辞めてしまう人も多い。
野口さんはマイナスに捉えなかったの?
それに僕の場合、確かにびっくりはしましたが「いいの? こんなにやらせてくれるの?」っていう“良い意味のギャップ”だったので、やりがいはありました。
しかも自分はこのやり方が性に合ってたみたいで、結果新卒採用なんかも任せてくれたので、良いスピード感で成長できましたね!
入社してから安定的に数字が出せるようになったものの、ふと我に返った時にルーティン化してきているなと思ったことがあって。
「営業で成果を出す喜び」が少なくなってきたんです。
もちろん信頼してもらっているということなので、ありがたいんです!
ただ「成約取れたぞ! やったぞ!」という気持ちが薄れてきたのも事実で。
だからふと「やばい……環境変えたほうがいいのかな」と思ったことはあります。
でも野口さん、今は「役員」を任されてるとか……!?
“一応”レベルです(笑)。
僕も“会長”という役職のおかげで他社の社長と話ができたり、「会長だからすごそう」っていうある種の“先入観”で良いお話をいただけたりします。
こういう“錯覚資産”ってビジネスの場でかなり使えるし、ぶっちゃけ能力は後付けでもいいと思うんですよね。
野口さんは謙遜してるけど、200人規模の会社の役員だよ(笑)!?
貴重な武器だし、隠さず胸張ってください!
仮に野口さんの転職理由を「業務のルーティン化からくる“飽き”」だとするなら、それはすごくポジティブな転職理由。
それを踏まえた上で、例えば新しい技術を開発しているIT系企業とか、昨対比で50%利益が増えているような成長企業を紹介しますね。
僕、野口さんは「もっとチャレンジしてもっとでっかい魚を捕まえるぞ!」みたいな、どんどん上を目指せるキャリアが一番良いと思うんです。
だからこそ適当な大企業の適当な営業職に転職っていうのは、またゼロからのスタートになるし絶対にやって欲しくない(笑)。
同年代に比べて使える武器も多く、良い波に乗っている今、“安心”や“安パイ”ではなく“挑戦”を選んで欲しいですね。
20代はとにかくやりたいことにチャレンジしたいし、そのために環境を変えたいと思うから、転職先として大手は一切考えていません。
そうですね……初期のAvintonのように、立ち上げから携われる今後伸びそうなベンチャー企業が良いですね!
そうやって成長したのち、30代からは管理職部門で本格的にスキルアップしたいです。
転職するなら「妥協しない」こと
あとは、仲間と会って話すことですかね。
僕をUZUZに紹介してくれた前職の同期とは毎週のように飲んでますし、BBQや鍋パ、旅行なんかもよく行きます(笑)。
僕、例えば仕事の愚痴をこぼした時に、同調よりも「でもさ、それって……」のようにプラスの議論ができるとモチベーションが上がるんです。
前職の同期とはそれができるので、よくお互いの仕事について「こういう風にできたらいいよね!」ってディスカッションしてます。
そんな風に真面目な話をしつつ、同時にくだらない話もできるのは、自分のモチベーション維持には欠かせないですね!
最初にお話しした通り、僕は1社目を妥協して決めた結果失敗したので……。
あと、もし面接で会社のトップと話せる機会があったら、いい機会なので色々質問してみてください。
社長が思っていることと現場が思っていることってやっぱり微妙に違いますし、「その会社を見極める」という意味では社長に直接話を聞いてしまうのが一番です。
とはいえ面接は人事や部門担当が行うことも多いので、なかなか難しいかもしれませんが……。
実際僕も社長と面接できたのはAvintonだけでしたし(笑)。
でもだからこそ、もし社長面接のチャンスがあったら、思っていることはなんでも聞いてみたほうがいいと思います!
だって、キツくなかったらそんなに早く辞めないですよね(笑)。
でもそのキツかった環境を「確かに大変だったけど、あの環境を経験してよかった」と思えるかどうかで、次の転職は変わってくるんじゃないでしょうか。
実際僕もめちゃくちゃキツかったです。
ノルマも大変だったし、怒号やペットボトルが飛んでくる環境だったし……。
でも、営業としての立ち振る舞い・数字の追い方・トークの仕方など、半年間ではありますがだいぶ教えてもらえたので、やっぱりあの環境を経験できて良かったです。
あと、仮に現職でクレームを受けても「あの時のマネージャーより怖い人はいない」って思えているのも、ある意味でありがたいことかもしれません(笑)。
やっぱり前職で学べたこともたくさんあったんだね!
前職の同期も未だに持ってるって言ってました(笑)。
こういうのは“財産”だなと思いますね。
だから「あの会社はキツかったから忘れよう」としている人はもったいないし、そういう思考になってしまうと、次の会社でもなかなか成功しないんじゃないかな……と思います。
それに、キツいってことはその分得るものも大きいんですよね!
僕も当時は分からなかったけど、ふと振り返った時に「あの時マネージャーが言ってたのってこういう意味か!」と気付くことがあります。
過去のそういった“気付き”や“経験”を改めて今の自分・会社に落とし込めたら、すごく良いんじゃないでしょうか!
これから益々活躍しちゃうんだろうな〜!
「短期離職」でも転職は、できる。
「石の上にも3年」という言葉があるように、以前は「3年は働かないと転職が難しい」と言われてきました。
しかしそんな話はすでに過去。今や3年働かなくても転職は当たり前の時代です!
そしてたとえ短期離職だったとしても、あなた自身の意志と適切な転職活動で、“あなたが活躍できる会社”に入ることはできます!
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