もくじ
世間を賑わせたTBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、通称『逃げ恥』。
最終回前の視聴率は17%超え、最終回の視聴率はなんと20.8%!
初回放送から一度も視聴率を落とすことなく、名実ともに『大ヒットドラマ』になりました!
(ちなみにドラマは完結していますが、原作漫画は続編の「結婚生活編」がスタートしています!)
そんな逃げ恥ですが、ドラマ放送時ネットでは
「平匡(ひらまさ)さんの所有資格がすごすぎる!」
と話題になっていました。
そこで今回の記事では、平匡さんの資格がどのくらいすごいのかに焦点を当ててご紹介。
さらにドラマの重要人物・沼田さんの仕事『インフラエンジニア』についても詳しく説明しています!
- 平匡さんが所持している資格
- 平匡さんの資格はどのくらいすごいのか
- 沼田さんの『インフラエンジニア』って?
(なお、今回の情報は「ドラマのみ」に限定しています。原作漫画の内容には触れていないので、ご了承下さい)
登場人物「津崎 平匡」のハイスペックぶりがすごい。
みくりの雇用主である津崎 平匡。
京大出身の超高学歴エンジニアですが、35歳独身、彼女いない歴=年齢。
恋愛に関して超奥手な『プロの独身』です。
そんな平匡さんが取得している資格を見た視聴者から
「とんでもないハイスペック人材だ」という声が上がったのです!
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- データベーススペシャリスト
上記三つの資格を保有していることが明らかとなった平匡さん。
果たしてこれらはどのような資格なのでしょうか?
次から詳しく見ていきましょう!
基本情報技術者(FE)
『基本情報技術者試験』は、経済産業省が行っている国家試験『情報処理技術者試験』のうちの一つ。
情報処理技術者試験にはいくつか種類があり、それぞれスキルレベルが1から4に分けられています。
この『基本情報技術者試験』はスキルレベル2に該当します。
余談ですがスキルレベル1の試験は『ITパスポート』です。
この試験を受ける対象者を試験を管轄する法人では以下のように位置づけています。
高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
引用元:情報処理推進機構
試験にはプログラミングやアルゴリズムに関する問題が出題されます。
情報処理推進機構のデータによると、基本情報技術者試験の合格者平均年齢は24〜26歳。
社会人であれば1〜4年目の間に取得していることになります。
もしかしたら平匡さんも、大学を卒業した後新卒で入社した会社で取得したのかもしれませんね。
(京大出身なので大学在学中に取得した可能性も高そうですが)
平成28年度には136,376人が応募したこの試験。
合格率は26.6%でした。
ITパスポートの合格率は例年40〜60%なので、そちらに比べれば難易度が上がっていることは間違いありません。
でも、基本情報技術者試験はITパスポートと試験内容が似通っている部分もあります。
しっかり勉強すれば十分合格が目指せる試験です。
応用情報技術者(AP)
『情報処理技術者試験』のうちの一つである『応用情報技術者試験』。
スキルレベルは3にあたり、レベル2である『基本情報技術者』の一つ上の資格です。
受験対象者は以下のように位置付けられています。
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
引用元:情報処理推進機構
事実、平成28年度応用情報技術者の合格者平均年齢は28.8歳。
応募者の平均年齢になると少し上がって31歳。
技術者として、5〜6年は経験があるような中堅エンジニアが主な受験者となっています。
応用情報技術者試験の平成28年度合格率は20.5%。
基本情報技術者に比べ少し合格率が下がる結果でした。
この試験では、基本情報技術者試験の時には必須だったプログラミングやアルゴリズムに関する問題が必須ではないので、中には「解きやすい!」と感じる人もいるかもしれません。
ただ、基本情報技術者試験にはなかった記述式試験が新たに加わったため、難易度は間違いなく上がっています。
それにメインの受験者層は、ある程度経験を積んだ中堅エンジニア。
受験者年齢が比較的若く、新人プログラマーや学生が主な受験者層だった基本情報技術者試験とは異なります。
知識も経験もレベルアップした受験者の合格率が20.5%なので、これは結構難しい試験だと言えそうです。
データベーススペシャリスト
『情報処理技術者試験』のうち『高度情報処理技術者試験』に区分されます。
スキルレベルは最高位の4である『データベーススペシャリスト試験』。
受験者対象者の位置付けは以下の通りです。
高度IT人材として確立した専門分野をもち、データベースに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者
引用元:情報処理推進機構
それもそのはず。この資格は極めて難易度の高い国家資格であり、そう簡単に受かるものではありません。
ネットでもこんな声が多く飛び交っていました。
- データベーススペシャリストを持っているなんて、平匡さん有能すぎる……
- ぜひうちの会社に来てほしい
データベーススペシャリストの平成28年度の合格率は17.5%。
基本情報技術者や応用情報技術者に比べると合格率は低く、20%を切っています。
合格者の平均年齢は32.4歳。
応募者の平均年齢だとさらに上がって34.6歳です。
業務経験も知識も豊富なエンジニアがメインの受験者層ですね。
国家資格であるデータベーススペシャリストには、製品に依存しない幅広い知識が求められます。
企業やメーカーが独自に定めているベンダー資格(民間資格)とは異なるのです。
ビックデータ時代と言われる昨今、データベースは企業のビジネスにも深く関わっています。
なので、その名の通り「スペシャリスト」でないと取得できない資格なのです。
ちなみにこの試験は選択式と記述式で行う試験です。
記述式の中には問題文の読解すら困難なものもあり、受かった平匡さんはお見事としか言いようがありません。
参考元:情報処理推進機構『情報処理技術者試験統計資料(平成29年度)』
最終話では、リストラされた平匡さんがその後どのようになったのか詳しく描かれてはいません。
「自分が挑戦してみたいこと」と「給料等の諸条件」の折り合いがつかず悩んではいたものの、さほど焦っている様子はありませんでした。
キーマン「沼田さん」の仕事『インフラエンジニア』って!?
さて、ここからはドラマのキーマンである沼田さんに焦点を当てていきます。
平匡さんやみくりの仲をいち早く疑ったり、リストラ騒動の中心人物だったりと何かと話題に事欠かない彼。
その個性的なキャラクターは一度見たら忘れられない存在感を放っています。
そしてそんな彼の仕事は『インフラエンジニア』です。
会社の経営危機を聞きつけた沼田さんは
「サーバーを全部落とす」
「サーバーを破壊する」
こんな内容の脅しを営業や社長にふっかけていましたが(笑)
逃げ恥を見て初めて知った仕事なんだけど…
『インフラエンジニア』は縁の下の力持ち
インフラエンジニアは、私たちが普段使っているネットワーク環境を作り、安全・快適に使えるよう整備しているエンジニアのこと。
平匡さんはプログラマーで、プログラミング言語を用いてシステムを作り上げる仕事をしています。
沼田さんはそこで作られたシステムが問題なく使えるよう、ネットワーク環境を整えたり、トラブルが起こらないか監視するのが仕事です!
それもそのはず、普段『インフラエンジニア』が表舞台に出てくることはめったにないのですから!
でも、せっかく作ったシステムもネットワーク環境が整っていなければ使うことができません。
なので沼田さんがやっているインフラエンジニアは、欠かすことができない『縁の下の力持ち』的な仕事といえるのです。
『インフラエンジニア』の仕事内容
ネットワークエンジニア:ネットワークを管理する
サーバーエンジニア:サーバーを管理する
これらの仕事内容は街に例えると分かりやすいです。
ネットワークを街の中を張り巡らされた道路、サーバーを目的地と考えましょう。
道路がなければ目的地には行けないので、目的地に行くための道路を作ったり、作った道路で事故が起こらないように監視する必要があります。
これらを行うのがネットワークエンジニアです。
目的地を遊園地と仮定しましょう。
来てくれたお客さんにきちんと対応することはもちろん、アトラクションで何か不具合が起こらないか点検も必要です。
さらにはもしトラブルが起こってしまった場合の修理、その後の監視も欠かせません。
これらがないと遊園地は運営できませんよね。
これらを行っているのがサーバーエンジニアです。
サーバーとネットワーク、双方の知識を合わせ持ったエンジニアがインフラエンジニアです。
インフラエンジニアは縁の下の力持ちであり全ての基盤を支えるエンジニアです。
そんな沼田さんに「サーバーを落とす」「サーバーを破壊する」と言われたら、会社としてもたまったもんじゃありません。
沼田さんが物語及び社内の業務においてもキーマンであることは間違いなさそうです(笑)
インフラエンジニアの詳しい業務内容はこの記事をご覧ください!
『データベーススペシャリスト』『インフラエンジニア』になりたい!
正直、データベーススペシャリストはとんでもなく難易度の高い資格が必要になるので、あまり現実的ではありません。
未経験からエンジニアを目指すならインフラエンジニアがおすすめです。
インフラエンジニアなら業務経験がなくても積極的に採用している企業がたくさんありますし、文系の方も十分に挑戦できます。
- 手に職をつけられる
- 性別に関係なく活躍できる
- チームで働ける
手に職をつけて働くことが可能
インフラエンジニアはその専門性の高さや資格を武器にして働ける点などから、手に職をつけられる仕事だと言えます。
もちろん「絶対食いっぱぐれない!」とは言い切れませんが、需要が高い仕事であることは間違いありません。
男性だけじゃない!女性も活躍できる
未だに『男性が就く仕事』というイメージが根強いエンジニア。
実際男性の方が多いのは事実です。
平匡さんが務める会社もエンジニアは男性がメインのようです。
ですがここ最近では、女性が働きやすい環境になるよう整備する企業が増えています。
24時間安定したネットワークを提供するためシフト制になることが多いインフラエンジニア。
場合によっては夜勤が発生することもあります。
ですが、企業の中には
「女性は日勤案件のみ」
「小さい子どもがいる女性社員は夕方で勤務が終わる案件に配属する」
など、女性に配慮した取り組みを行っている企業もあります。
『エンジニア=孤独』は間違い!チーム制で働くことが可能
インフラエンジニアは基本的にチーム制で仕事を行います。
客先に常駐して働くことが多いのですが、自分一人だけではなく何人かのチームとなり客先に出向きます。
そのため、協力して業務にあたることが必要不可欠です。(沼田さんは自社内勤務なので少し状況が違うかと思いますが)
「エンジニアは一人で黙々と仕事をする」というイメージを持っている方はいい意味で期待を裏切られるかもしれません。
未経験者でも安心な研修がある
インフラエンジニアの場合、入社前もしくは入社後に研修が用意されていることが多いです。
企業によって期間は変わりますが、2週間〜1ヶ月、長いところでは約3ヶ月間。
みっちり研修を受けてから業務に入ることができます。
学ぶ意欲は必要ですが、IT業界が盛り上がりを見せ需要が高まっている昨今、インフラエンジニアは「アツい」職種だと言えます。
ひらまささんや沼田さんのような仕事がしたいなら……
いきなりひらまささんや沼田さんになることは難しいかもしれません。が、未経験者を歓迎している企業はたくさんあります。
あなたが逃げ恥をきっかけにエンジニアの仕事に興味を持ったなら、まずは一度どんな仕事なのか知るところから初めてみてはどうでしょうか?
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