もくじ
やればやるほどドつぼにハマる!就活アリ地獄!
「自分がどうしていきたいのか?」「何がしたいのか?」を考えて、初対面の面接官に分かってもらえるように伝えていく。普通に話してもうまく伝わらないし、何の準備もしていないとグダグダになってしまい勝ち。実際のところ、自分では言いたいことを言っても、相手には全然伝わっていないということもよくありますよね。
今回は、なかなか自分のことをうまく相手に説明できていなかったり、できたつもりでいてもなぜか面接官の反応が良くなかったり、なんて人向けに1つアドバイスをしていきたいと思います。
あなたも言ったことないですか?「成長したいと思ってます!」
多くの就活生が困った時に使う言葉には色々ありますが、その中でも代表的なものが「成長したいと思っています!」というようなフレーズです。「成長」という言葉自体はすっごくポジティブなんですが、いかんせんかなり抽象的。結局、成長ってのが何なのかということを説明できていません。
もちろん、考えてみれば「□□のように成長していきたいと思っている」というような具体的な考えが個人個人あるのでしょうが、初対面で出会った人からすれば、その人が「成長」という言葉をどのように捉えているのか、どういう「成長」を描いているのかというのは理解できないでしょう。20年以上異なる環境で生活し、異なる経験をしてきた人が、抽象的な「成長」という言葉に対して同じ認識を持つということは不可能なのです。
この「成長」のような言葉を「抽象語」と言って、受け取る人によってその言葉の意味や目標としているところが変わってしまいます。
抽象語を使って困るのは君だ!!!
上記のように抽象語を使うことは、就活では2つの点で大きな問題となります。
1つ目は、上で例に挙げたように、初対面である面接官に「よく分からない」と思われてしまうという点です。面接官の中には、何百・何千と就活生を見てきている人もいるので、やはり「成長」などの抽象語は聞き飽きてしまっていますし、「抽象語が出てくるってことは、しっかり考え切れてないんだな」と思われてしまう可能性もあります。考えてもらえれば分かると思いますが、「よく分からないやつ」が自分と同じ会社に所属するのはリスキーなので、おそらくほとんどの場合、面接を通過できないでしょう。
2つ目は、もし、それでも面接を通過して入社してしまった場合に、ミスマッチが起こる可能性があるということです。「就活は相性」とも言われるように、就活生の目指すものと企業の目指すものが一致していることがベストです。しかし、例えば学歴を重視され、「抽象語」を使いながらも面接を通過して入社した場合、就活生が描いていた「成長」と企業側が描いていた「成長できる環境」にズレが生じてしまっており、そのせいでモチベーションダウンを引き起こし、すぐに仕事を辞めてしまうことに繋がってしまう可能性もあります。これでは必死に企業研究や自己分析をしたことも無意味になってしまいます。
「抽象語→具体語」の変換が激アツ!
このように、就活をする上で「抽象語」を使うことはとても大きな問題になります。では、「抽象語」を使わないためにはどうすれば良いでしょうか。
基本的には「抽象語」は分解して「具体化」していけば、どんな人からしても分かりやすいものになります。例えば、「成長したい」のであれば、どんな成長なのか、いつまでに成長したいのか、その成長した結果どうしたいのかなど、「成長」という言葉を「具体化」して伝えられるようにしておきましょう。
そして、このような「具体化」をするためには、しっかりと確認することが大切です。自己分析をし、自分のやりたいことや思いなどを描いたあと、それを人に伝えられるのか、人に理解してもらえるものなのか、しっかり振り返ってみてください。その方法として一番良いのが、人に聞いてもらうことです。面接で面接官に聞いてもらって「あ、ここは他人が聞くと分かりづらいんだな」と判断することもできますが、できれば面接以前に、先輩や家族など自分の周りにいる人に聞いてもらって、把握して面接本番に臨むのが良いのではないでしょうか。
一生使える具体化スキル!
面接官に自分の思っていることを上手に伝えられないという人は、具体化が上手くできていない場合が多いと思います。実際、この具体化をするのは、自分の考えをできるだけ明確にすることで、とても難しいことだと思いますが、企業に入ってからも、何かのプレゼンをするときや、営業をする際など、さまざまな点で役に立ってくるものになります。ぜひ、就活という段階で苦しみながらも自分が本当に納得いけるようとことん考え、具体化をする難しさを噛み締めながら、ミスマッチのない就活になれば良いと思います。