様々な形態のエネルギーを学ぶエネルギー工学は、エネルギーの効率的な利用から未来社会の設計まで網羅的な知識と技術に触れることができます。
エネルギー工学を大学院で専攻した経験をいかし、エネルギー関連の業界に就職なさる方が多くいらっしゃいます。
環境制約の時代を迎え、ますます注目を集めるエネルギー工学の就活についてまとめてみましたので参考になさってください。
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「エネルギー工学」を専攻した大学院生の就活メリット
エネルギー工学を専攻した際の就活メリットは一体なんでしょうか。
求人ニーズが高いジャンルである
エネルギー工学では、「環境学」や「リサイクル技術」そして「先端エネルギー」など、有能な人材を求めるニーズの高い知識や技術を得ることができます。
2015年6~7月、日本では重要な国の方針が決定しました。1つ目はエネルギーベストミックス、2つ目にCO₂削減目標(2030年に26%減)、3つ 目に電力自由化(電力システム改革)です。このように、かつてなかった大きな3つの動きが始まっています。この3つをどう具体化し、実行していくかが重要 となります。
引用元:独立行政法人経済産業研究所
日本には、国内で抱えている課題を解決するだけではなく、技術力で世界に貢献するという役割も求められています。
特に「環境」に密接にかかわるエネルギー工学は、日本国内だけではなく世界的にもニーズの高いジャンルといえ、グローバルなフィールドで活躍することも可能であり、多彩な求人を見つけることができます。
取得可能な資格が多い
取得可能な資格
第1種・第2種放射線取扱主任者、核燃料取扱主任者、原子炉主任技術者、X線作業主任者、教育免許(高校工業)、技術士
引用元:名古屋大学工学部物理工学科量子エネルギー工学コース
エネルギー工学専攻では、取得可能な資格が多くあり、客観的に自分のスキルや知識を判断してもらうことができます。
上記でご紹介したのは量子エネルギー工学専攻の例ですが、他にも、
- 危険物取扱者
- 放射線取扱主任者
- 原子炉主任技術者
など多彩な資格取得を目指すことができます。
就職の際に役立つ資格も多くありますので、志望する業界が決まっている方は、早めに計画を立てて資格取得を目指してくださいね。
「エネルギー工学」を専攻した大学院生に人気の就職先とは?
○先端エネルギー工学専攻(40名)
<進学> 9名 博士課程9名
<就職> 29名
四国電力1、三菱重工業株式会社5、日産自動車3、株式会社豊田自動織機2、東芝三菱電機産業システム1、株式会社東芝2、(株)MIDAS IT1、株式会社デンソー1、三菱電機株式会社2、NTTデータ1、本田技研工業株式会社1、国土交通省1、東北電力株式会社1、ファナック1、ダイキン工業株式会社1、東日本旅客鉄道株式会社2、ANAホールディングズ(全日本空輸)1、電源開発株式会社1、東京電力1
<その他> 2名
引用元:東京大学大学院 新領域創成科学研究科
エネルギー工学を専攻した大学院生に人気の就職先は、ズバリ「発電所」関連です。
国内の発電設備の需要は落ち着きを見せていますが、アジア圏や新興国ではまだ電力が不足しています。
その為、グローバルな展開を行っている企業が多くあり、原子力プラントメーカー大手の日立製作所や東芝などは、海外の企業を買収したり手を組むことで攻勢を強めています。
また火力発電メーカーは世界に目を向けても以下大手3社の寡占市場となっています。
高度な技術力が必要とされるため、ほぼこの3社で独占状態です。
再生可能エネルギーの開発により、電源構成比率の変化がありますが、新興国を中心として原発や火力発電所のニーズは高く伸び白が多い業界。
また発電所は設置だけではなく保守やメンテナンスの需要が継続的にあるため、長期的な収益源を確保できる産業といえます。
エネルギー工学専攻をいかせる求人も豊富にあり、安定した雇用が見込まれています。
「エネルギー工学」専攻の大学院生向けの意外な仕事とは?
エネルギー工学を専攻した大学院生の就職先には次のような意外とも思える業界も少なくありません。
ゼネコン
都市計画を行う大手ゼネコンでは、建築関係の出身者が多く就職しています。
けれども都市計画には、新しいエネルギーに関する知識や技術が必要不可欠です。
エネルギー工学を専攻したことによって、社会インフラの変化に対応し現実に即した都市計画をたてることができます。
具体的な企業としは、大林組、鹿島、大成建設などが挙げられ、震災復興に首都圏の再開発などで需要が高まっている業界の1つで求人も豊富です。
東京オリンピックの開催までは、顕著な伸びを記録するとみられています。
街づくりという大きなプロジェクトは、何よりもやりがいを感じることができる夢のある仕事といえるかもしれません。
総合商社
一見するとエネルギー工学に関係ないように思える商社ですが、資源を扱っておりエネルギーに関する知見を必要とする企業が多くあります。
資源市況は下落をしていますが、業界第4位の丸紅のように発電事業を手掛けている企業もあり、2位の三井物産は金属・エネルギー事業への依存度が高いことでも知られています。
1位の三菱商事は事業領域への投資を積極的に行っており、3位の伊藤忠商事は北米のシェールガス権益から撤退を決めましたが、アジアへの巨額投資を行っています。
各社ともに事業投資がメインに変わりつつある中、新規ビジネスの創出が求められています。
エネルギーや資源に知見のある、院卒者の有能な人材を求める求人は多くあり、文系職と思われがちな商社でも、エネルギー工学出身の強みをいかして活躍することができます。
グローバルなフィールドで輝きたい方にピッタリです。
おわりに
エネルギー工学出身の専攻をいかせる業界は多くあり、多数の求人から選ぶことができます。
発電所やゼネコンそして商社は、グローバルな展開を行っている企業も多く、出張や海外駐在も珍しくありません。
単に専攻をいかして働くことができる企業を探すのではなく、仕事のやりがいやライフプランを考えた企業選びを心がけることで、ミスマッチを防ぐことができます。
入社後の生活にも思いを馳せて就職活動を進めてくださいね。
(参考書籍:会社四季報業界地図2016年版 東洋経済新報社)
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