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なぜ大卒と高卒の給料の違いが生まれるのか?高卒が年収を上げる方法も解説

大卒と高卒 給料の違いが生まれるのはなぜ?

どうせ働くなら給料が高いほうがいいって思うんだけど……最終学歴で差がつくってホント!?
大卒と高卒だと、もらえる給料が違うの?
確かに、学歴と給与の関係性はあります。

ですが、学歴だけで決まっているわけではありませんよ。

この記事では、大卒と高卒の給料の違いが生まれる原因とどの程度違いがあるのか、そして高卒が年収を上げるための方法について解説していきます。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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大卒と高卒の給料はどのくらい違うのか

大卒と高卒の給料はどのくらい違う?

実際に、学歴でどのくらい給料が違うの?
はい、学歴と収入には関係があると考えられています。

ここでは、大卒と高卒の給料がどのくらい違うのか、指標を変えながらいくつか紹介していきます。

大卒と高卒の初任給の違いは約5万円

厚生労働省が令和4年に行った調査によると、高卒と大卒の月収は以下の通りでした。

高卒(~19歳)18万4千円
高卒(20~24歳)20万5千円
大卒(20~24歳)23万3千円

大卒と高卒では、その初任給は大卒のほうがおよそ5万円ほど高いことが分かります。

初任給同士で比べると大卒の年齢が上ですが、大卒と高卒を同じ年齢で見たとしても、それでも大卒の月給のほうが約3万円ほど高くなっています。

参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査:学歴別

大卒と高卒の平均年収の違いは約107万円

同じく、前述の厚生労働省のデータをもとに計算すると、大卒と高卒の平均年収は以下のようになります。

高卒328万円
大卒435万円

これは、それぞれ全体の平均月収を単純に12ヶ月分にしたものなので、実際は賞与などが加算されてもう少し金額が上がると考えられます。

とはいえ、単純計算では大卒のほうが高卒よりも平均年収が約107万円ほど高いことが分かります。

大卒と高卒の生涯賃金の違いは約2千万円

生涯のうちにいくらの賃金を稼ぐかという「生涯賃金」という考え方もあります。

それぞれ定年の60歳まで働くとして、大卒と高卒の生涯賃金は以下のように計算できます。

高卒1億3千8百万円
大卒1億5千7百万円

高卒よりも大卒のほうが、生涯賃金で約2千万円ほど高いという結果でした、

これも賞与を除いた単純計算であり、賞与は給与ベースであることが多いです。

給与が多いほうが賞与も多くなりがちなため、実際には差はさらに開くと考えられるでしょう。

大卒と比べて高卒のほうが4年間ほど長く働いている計算ですが、それでも全体の平均を比較すると大卒よりも少ない生涯年収であることが分かります。

なぜ大卒と高卒の給料の違いが生じるのか

なぜ大卒と高卒の給料の違いが生じる?

大卒と高卒だと、けっこう給料が違うんだね……。
でも、なんで違いが生まれるの?
それにはいくつか理由があるんです。

差がある理由を知っておけば、給料をアップさせるにはどうすればいいか理解しやすくなりますよ。

ここでは、大卒と高卒の給料に違いが生まれてしまう理由を確認しておきましょう。

「大卒」が資格のようなものとみなされている

日本では「大卒」はある意味で資格を持っているようなものだとみなされる傾向があります。

  • 大学受験を経験して勝ち抜いている
  • 受験勉強や卒業研究などの努力ができる
  • 一般教養以上の専門的な知識がある

大学を卒業しているというのは、上記のような能力を証明する「大卒という資格を持っている」と考えられているのです。

大卒というだけで、ある意味では高卒よりも一つ多くの資格を持っているようなものだと考えられる風潮があるため、賃金が高くなりやすいといえるでしょう。

大卒のほうが役職に就きやすい

日本で収入アップをしやすいのは、役職付きの管理職になって多くの部下をマネジメントする、いわゆる「出世コース」と呼ばれる昇進をしていくことです。

専門職でも収入アップを狙えますし、現場系の職種で地道に昇給することでも収入アップできますが、管理職になるルートと比べて給料が上がりにくい傾向があります。

日本では大卒のほうが役職付きの管理者になりやすい傾向があるため、結果的に他の学歴と比べて収入が上がりやすいのです。

大卒以上が応募条件になっている場合がある

給与が高い企業・職種の応募条件は大卒以上であることが多く、結果として統計的に大卒のほうが給与が高くなっているという実態があります。

例えば、医師や弁護士などの高収入とされる職種に就くには資格が必要ですが、それらを取得するためには基本的に大卒以上の学歴になっています。

また、資格が必要なくともコンサルタントなどの職種や大手総合商社や銀行などの企業への入社も、大卒未満の学歴では難しいでしょう。

大卒であれば必ず高収入になれるという訳ではありませんが「大卒以上のほうが給料が高い」という統計結果には影響しているのです。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

昇給の上がり幅が大きく影響している

一見すると高卒のほうが大卒よりも早く社会に出て4年間長く働いているので「高卒のほうが生涯賃金は高くなるのではないか」と感じるかもしれません。

しかし、その4年長く働いている分の労働年数の差は、大卒と高卒の収入の上がり幅の差に飲み込まれてしまうのです。

下記は、前述の厚生労働省の調査による各年齢区分による月収の上がり幅です。

高卒(20~24歳)20万5千円
高卒(25~29歳)22万8千円約2万2千円昇給
高卒(30~34歳)24万8千円約2万円昇給
大卒(20~24歳)23万3千円
大卒(25~29歳)26万5千円約3万1千円昇給
大卒(30~34歳)30万5千円約4万円昇給

これを見ると、大卒のほうがそれぞれの年齢区分間で1万円以上、高卒よりも昇給金額が高いことが分かります。

このように、収入について考える際は昇給するペースについても考慮する必要があるのです。

高卒が給料を上げるためにできること

高卒が給料を上げるためにできること

うーん、やっぱり学歴で生まれる給料の差はどうしようもないのかな?
そんなことはありません!

あくまで、収入に差がある傾向があるというだけで、高卒でも大卒よりも年収が高い人はいくらでもいます。

ここでは、高卒の方向けに年収アップのためにできることはどんなことがあるのか、ご紹介していきます。

資格取得などでスキルアップする

スキルアップして人材価値を高め、替えが効かない人材になることは収入アップのために有効です。

中には、その業務はその資格者しか行ってはいけない「業務独占資格」や、その資格者しかその職業名を名乗ってはいけない「名称独占資格」などもあります。

特に、業務に関連する危険物取扱者や電気工事士などの国家資格が有効です。

具体的なおすすめの資格については下記の記事も参考にしてみてくださいね。

学力ではなく成果を評価される業界や職種を選ぶ

学歴重視でない業界や職種に就けば、成果や結果を評価してもらえます。

ITエンジニアや営業職、配送、建築、工場などが成果で評価されやすい業界・職種です。

営業職の場合は、売上ノルマの達成が重要視されますし、大きく目標を上回ればインセンティブとして賞与に加算され、年収額を上げることもできるでしょう。

また、配送・建築・工場などは、配達ノルマを守る・工期を守る・納品数を守るといった成果が重要視されるだけでなく、学歴に関係なく就職しやすいという点でも魅力的です。

人手不足の業界で専門職を目指す

人手不足の業界であれば、1人あたりの人材に対する重要度が大きいため、収入を上げやすくなります。

例えば、高齢化社会により人手不足にある介護業界や、業界の拡大に対して優秀なエンジニアが不足しているといわれるIT業界などがそれにあたります。

これらの業界ではスキルアップや資格取得などによって自分の専門性を磨きやすく、人材的価値を高めやすいことも魅力的です。

引く手数多の人材になって自分のほうから企業を選べるような立場になれば、結果的に待遇や給与が良い企業へ転職することもできるでしょう。

高卒に強い転職エージェントを使って転職する

転職をサポートするエージェントというサービスがあります。

無料でキャリア相談や求人紹介、選考対策などを行ってくれるサービスで、大手採用サイトを運営する各社も運営しています。

ですが、転職エージェントにも得意不得意があるのです。

高卒で良い仕事を探したいのなら、高卒に強いエージェントを使えば、他のエージェントを使うよりも有利な条件で転職できるでしょう。

大学に編入し学歴を上げる

「大卒のほうが給料が高い」ということは、統計的な事実として分かっています。

ならば、いっそのこと大卒になるのも手段の一つです。

もちろん時間と資金が必要になりますが、通信制大学に通ったり大学に編入するなどして、大卒資格を取得することで大卒と同じ扱いになります。

日本ではあまり一般的ではありませんが、働きながら勉強して大卒になるというのは、欧米では比較的一般的に行われています。

すぐに休職して大卒資格を目指すのは難しいかもしれませんが、少しずつ単位を取得したり、長期的に大卒資格を取得するのは有効な手段であるといえるのです。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

独立やフリーランスも視野に入れてみる

もし高卒で年収を上げたいのであれば、独立することやフリーランスを視野に入れてみるのもおすすめです。

飲食店や建築事務所など、自分の事務所をもって個人社長になれば年収は上がります。

また、そういった独立して成功している先人は大勢いるので、参考になるロールモデルも見つかりやすいのがメリットです。

もちろん、企業に勤める会社員とは異なる大変さがあります。

ですが「大卒よりも4年早く社会に出ている」ことを存分に使ってビジネス力を身につけて独立すれば、自分で納得できるような働き方ができるようになるかもしれません。

独立やフリーランスについてもう少し知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

大卒と高卒では、大卒のほうが給与が高くなりやすい傾向があります。

ですが学歴のみで決まっているわけではなく、高卒でも十分に収入アップを狙うことができるのです。

そのためには、しっかりと自分のキャリアと向き合って、キャリアプランを描きながら仕事を行ってスキルアップ・キャリアアップしていくことが重要です。

もし「キャリアプランを立てられない」「どうすればいいの分からない」という方は、ぜひ私たちUZUZにご相談ください。

私たちUZUZもエージェントサービスを提供しており、キャリア相談や求人紹介、選考対策を無料で受けることが可能です。

UZUZにはフリーターやニートの経験者など、新卒就活で失敗し、そこから立ち直ったという者が何人もいます。

そのため、みなさんが抱える不安やキャリアの悩みに寄り添うことができるのです。

少しでも気になった方は、一度ご連絡ください。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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