1989年生まれ。福島県出身。高校時よりベーシストとしてバンドに参加し、積極的にライブ活動を行う。大学卒業後、イタリアのファッションブランドに入社。接客販売に従事し、顧客管理・在庫管理・マーチャンダイジング・スタッフ教育の経験を積む。さらに仕事の幅を広げたいと考えるようになり、2016年6月株式会社UZUZへ転職。現在は法人営業とキャリアカウンセラーを担当している。優しくも頼れるカウンセリングは、求職者からも好評。
福島県いわき市で生まれました。地元は本当に田舎で、「遊ぶ」といったらカラオケに行くかショッピングモールで友人と話すしかないような場所です。
高校は私立の女子校に行きました。「特別進学クラス」だったため、「朝の授業の前にテスト」「普通科の生徒とは接触させてもらえない」「部活動もアルバイトも禁止」。そんな環境だったため、勉強だけやっているのがしんどくなってしまって…。それで学校とは別のコミュニティがほしくなって、同じ中学校だった友人たちに声をかけ、バンド活動をはじめました。担当はベースです。
高校を卒業して、大学に入学するタイミングで上京しました。勉強をしながら、飲食店でアルバイトをしたり、大学の部活や校外でもバンド活動を続けていました。インスト(インストゥルメンタル/ボーカルが入っていないもの)のバンドもやっていて、自分たちでデモテープを作って、新宿や下北沢のライブハウスにブッキング(出演交渉)したりしていました。当時から「プロになって売れよう!」という気持ちはなかったので、趣味の合う仲間たちと楽しくやっていたのを覚えています。
卒業後の就職先は、当初私を含めて3人しかいないベンチャー企業に決まっていました。しかし今考えると変なのですが、「海外研修の旅費」を自分で立て替えることになってしまって。当時、貯金もなかったので、親に相談したところ「そんな会社はやめておきなさい!」と忠告されたこともあり、新卒を「急募」していたファッションブランドのショップで働くことになりました。
私が働いていたショップは比較的「高級ブランド」だったこともあり、言葉遣いや手紙の書き方といったビジネスマナーをまずは覚えました。お客さんも自分の母親くらいの年齢の方ばかりだったので、休日に一緒に食事をしたり、お買い物に付き合ったりしながら楽しく働いていました。
ただ、就職して3年くらい経った頃「これから先のこと」が見えないことに漠然とした違和感を感じるようになりました。姉には「どの仕事を選ぶにしても、20代の女性はどんどん仕事の選択肢が減ってしまう」と言われていて。それで「このまま今の仕事で働き続けて良いのかな?」と思うようになりました。「アパレルがどうしてもやりたい」わけではなかった私は、転職を決意しました。
今働いているUZUZは、人材紹介会社に紹介されました。「第二新卒」や「既卒」の人材を扱っているというのは聞いていたのですが、「仕事に関するカウンセリングをする仕事」くらいしか知識がなくて、正直よく分からないまま入社を決めてしまいました。当時の私は、アパレル以外のことをまったく知らなかったのです。
入社してしばらくの間は、「ベンチャー企業だから『目標』とか『自分の役割』を持たなければいけないんじゃないか」と悩んでいました。自分に与えられた目標が達成できなくて、仕事も全然終わらなくて…。入社して半年くらい経った頃から、「高い目標を立てるんじゃなくて、まずは一人前のことができるようになろう!」と少しずつ考えられるようになってきました。今は変に肩に力を入れることなく、「自分に与えられている数字をクリアできるように頑張る」ことを意識しています。
UZUZは結婚などのライフステージが変わることにも寛容です。UZUZには子どもがいる女性社員はまだいないのですが、男性社員には子持ちの社員もいて子育てと仕事を両立しながら働いています。もし自分に子どもができたら、どういう風に仕事と付き合っていけば良いのかの参考にしようと思っています。結婚して子どもができたとき、自分がどのくらい忙しくなるかも分かっていないので、私生活を大切にしながら「できる範囲で仕事と両立したい」と思っています。
よく「社員間の距離が近い」「会社の風通しがいい」とか言うじゃないですか。「あれってホント?」とか思っちゃうんですけど、UZUZの場合は本当だと思います。こんなに「なんでも言える環境」で働けるとは思っていませんでした。
また、私はこの仕事に就くようになって、「『正社員』として働くことだけが正解ではない」と思うようになりました。私の場合はたまたま「就職すること」を仕事にしていますが、もし「やりたいこと」が他にあるのなら、無理に就職する必要はないと思います。「夢追い人」も私は大好きですし。だから、求職者とは「その人の本音」「その人にとっていちばんいい選択」を一緒に考えていきたいと思っています。